待機児童にはしない!保活に疲れた母へ贈る認可保育園入園記
2017/07/10
待機児童問題が解消されない中、「働きたいけど、保育園ってどうしたら入所できるの?」なんて思いつつも一歩が踏み出せないでいる方も多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。
そんな私が、全国でも有数の待機児童問題を抱える名古屋市で、三年連続の保活を通して感じた事をお話したいと思います。
キッカケは主人の転職
まずは我が家の家族構成からお話します。
夫(40)・私(30)・長女(4歳・年中)・長男(1歳)。
お互いの実家は市内と県外ですが、遠すぎず近すぎず。
何かあった時に気軽に頼る事は出来ないけど、お泊りくらい気合入れれば会えるといった核家族構成です。
そんな我が家が最初の保活を試みたのは長女が2歳になる直前。
主人が転職を機に、一時的に収入が下がってしまうかもしれないという危機(大げさ)が訪れたのでした!
主人も転職は当時の年齢的にも最後のチャンスだったと思うし、若さが必須のサービス業に限界を感じていて、転職先は事業としてとても将来的に希望のある動きの様に思いました。
でも人間、あまりお金の事を気にしすぎて本来の能力を発揮出来ない状況を作ってしまうかもしれないな〜。なんて、そもそも年齢的には既に切羽詰まっていたからこそ感じました。
しかしチャンスは無駄にしたくない!
だったら私もパートに出て、少し家計を助けよう!なんて思ったのです。
私は元々働く事は大好きでした。子供を身ごもった時も、もちろん喜びの方が大きかったけど、労働社会との交わりを断ってしまう事に少し不安もありました。
なので働く事への抵抗は全く無かったのです。
もうひとつ、これは一番大事な問題。
当時一人っ子の娘はとても人見知りがひどくて、知らない人がその場にいるだけで大泣きしてしまう程。
あまりにも泣きじゃくって嘔吐してしまう事もあり、自然と娘を連れて新しい人との出会いの場に行くことがなくなってきていました。
両家の親族にとって初めての子供だったので、大人だけに囲まれてお姫様みたいに狭い世界で育ててしまっていました。
結果、人見知り・泣き虫・言葉がいつまでも喃語・運動神経もドン臭い。
たまに公園で同じ年の子に会うと、我が子が随分幼く見えたり。
そんな状況を作ってしまった事に申し訳無さと、「将来この子やってけるのか…」なんて不安もあり、何とか子供のいる環境に娘を触れさせたいと思っていた時だったのです。
それには私が側にいたらくっついて泣いて終わるだけなのは目に見えていたので、母子教室の様な習い事では無く、保育園がピッタリでした。
まずは区役所、からの園見学。
そんなわけで色々不安はありましたが「やってみなきゃわからない」をモットーに、まずは区役所に問い合わせを。
最初の電話で、保育園の待機児童の状況を聞いてみました。
知らずにいたのですが、当時住んでいた区は、市内でも1、2を争う激戦区だったようで。。。
とても厳しいという話はされました。
「でも、まずは書類を出さないと始まらないので…」という言葉を頂き、必要書類を役所に取りに。
そこで言われたのは、「希望を出す園には必ず見学に行った方がいい」。
なるほど。
後でわかったのですが、保育園ってどこも一緒ではないんですね。
私立か公立か、定員人数、保育園とか認定こども園とか…。
場所場所で全然違うんですね〜。
しかし。
役所に行った時点で既に書類提出期限の一週間前とかでした。
なので全部の園を見てる余裕は無い!
しかも、うちは職場復帰では無く就労予定なので点数的にも第一優先される状況ではない。
ここはひとまず、募集人数の多い園だけ見学に行くという方針を決めました。
結果からいうと、この欲のない状況がとってもうちにとっては良かったですね。
今にして思えばどうなのって感じなんですが、保育園に対する予備知識が無いので、こだわりも無い。
見学にいって、何か質問は?と言われても、思いつかないくらいでしたw
一つだけ見たのは、園にいる子供たちの様子。
それだけでした。
まだ娘は2歳にも満たないし、勉強を習わせにいくわけじゃない。
娘の性格を考えたら、突然毎日いっしょにいたママと離れ離れになるという事を想像するだけでこちらも胸が苦しいのです。
だったら離れて過ごす時間、娘が先生やお友達と楽しく過ごしてくれたら、今はそれで十分!
そんな心境で見学にいったのが、地域で一番大きい定員の、公立保育園でした。
これが本当に運が良かった。
公立園の時点で給食はちゃんと調理室で手作りしてもらえるし、各年中行事はしっかりイベントを開いてくれる。
そして定員の多い園だから園庭も広くて遊具がいっぱい。
公園が大好きな娘は、毎日の様に大きな公園に行けるわけです!
そして先生は新人の方ももちろんいるものの、しっかりとカリキュラムを組んで成長する為に働きながらも学び続けているし、なにより経験豊富なベテランの先生がしっかりついてくださっている。
その雰囲気は先生というよりも、まるで
お母さん
といった感じなのでした。
ママと離れて不安になってる時、保育園ママが優しく包んでくれるのね…涙。
まだ1歳でしたから、厳しさよりもそういう優しさが嬉しかったですね。
子供たちも本当に楽しそうにキャッキャしていて、伸び伸びしてる。
一箇所目にして、「もうここでいいわ!」と思ってました。笑
公立園の印象が最高に良かった私は一応6園まで希望は書けるので、他の公立園も見に行って無事希望園は決定。
激戦区の厳しい選考基準
名古屋市の入園基準は点数制で、そのポイントが高い順に入所となります。
点数は居宅外勤務だったり在宅だったり、働く時間の長さとかで決まります。
当時の私は知人の会社でのフルタイムでの就労を予定していました。
職場復帰でなく就労予定の時点で、「厳しいかなー…」と思っていたので、備考欄に
「主人の収入が転職に伴い激減するので生活が苦しくなります!」
という具体的に保育園に預けないと困るアピールもしておきました。
やっぱり入所を決めるのは人間なので、具体的な困ってる理由を相手にしっかりわかってもらう事は大切だと思います。
でもやっぱり激戦区ですし、落ちるかなー…と、ドキドキもせずに通知を待ちました。
というのも、あれ、11月とかに提出して2月過ぎるまで返答が無いのです!!!
正直ドキドキしてたら身がもたないので、通知来るまで忘れることにしました。笑
ただ、知人の社長さんにはギリギリまで答えが出ないというとっても申し訳ない状態でした。
これは保活でかなりの方が苦しむ壁じゃないかと思います。
普通に考えて一般求人にこちらから応募して3ヶ月待ってくれる勤務先なんて、新卒だったりヘッドハンティングでもない限りありませんよね。
実際に友人は、以前から勤めていた会社への”フルタイム職場復帰予定”というかなり順位が高い状態でも、希望してる園には入れませんでした。
その更に上の条件の人たちがウヨウヨいるわけです。
激戦区で希望の園に入園する事の厳しさを痛感させられましたね。
このタイミングで妊娠!!
さてさて待つ事3ヶ月、実はその間に我が家にとって衝撃的な出来事が起こります!
何と、諦めかけていた第二子を妊娠したのです!
このタイミングで!
勿論本気で待望だったので、すっごく嬉しかったです。
でも自分の妊娠しづらい体質もあり、なかなかうまくいかないので、もううちは一人っ子なんだろうな〜!と諦めがついた直後のタイミングだったのです。
まじでえええええええ?!と思ったのも、事実です。
だって転職も決定したし、入所希望も提出したし、社長さんは待ってくれてるし・・・・!!!
と、若干パニックな状況ですが、勿論授かった我が子は産むわけで。
なるようにしかならん!
それに激戦区での保活がうまくいく保証も無いし、今は考えても仕方ないのです。
もちろん社長さんにはしっかり状況を説明しました。
心ある方で、以前からの知人だったので、待望の妊娠を喜んで下さいました。ネ申!
入所決定通知が届いた!入所できたポイントは?
そうして忘れた頃に見慣れぬ封筒が届きました。
何の気なしに開封して・・・・・
?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
何と中身は入所決定通知でした!!!!!!!!!!!!!!!!
きゃーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
ビックリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
第一希望ではありませんでしたが、無事に公立園への入所が決定したのです!
期待しないでいた分、驚きは半端じゃなかったですね。
今振り返ると、入所出来たポイントとして、1つはさっき挙げた詳細に困っている状況をしっかり伝えたこと。
そして2つ目は、当時の主人の勤務状況。
これが一番大きかった様な気がきます。
サービス業だから毎日朝方帰ってきてすぐ出て行ってしまうので、基本的に家にはあまりいない状況でした。
ランク分けの時に、夜勤が週何回あるかというチェック項目があり、我が家は毎日なので、結構順位が上がったのでは無いかと個人的には思っています。
正直、夜絶対に帰ってこないとわかっていて、ずーーーーーっと娘と二人っきりで過ごす毎日はかなり孤独でしんどかったので、若干報われたとしたら相当嬉しい…。
そんなわけで晴れて保育園への入園が決定し、私も産休ギリギリまでは働く事が出来ました!
まとめ
第一回目の保活で、入所決定の可能性を上げる為にした方がいいと感じた事を大きく3つにまとめると、
- 激戦区での保活には、就労予定証明書を最低限提出できる状況をみつけておいた方が良い。
- 入所を決めるのは機械でなく人間、保育が必要な理由をしっかり伝えましょう。
- 入所できなければ意味が無い!ある程度こだわる部分を絞っておく。
3は特に、保活の大変さを少しでも軽減するのに必要な心構えではないかと思います!
というのも、なかなかパパやママの仕事の現状を変えるのは簡単ではないですよね。
お仕事は相手あってのことですし。
運なども大きく左右しますもんね。
だからこそ、自分の現状を踏まえた上で、一番入所しやすい場所を探る事は大切です。
園見学の件数なども必然的に軽減されるし、逆にこだわりが増えればせっかく入所できることになっても不満が残ってしまうものです。
定員数か、自宅からの距離か、カリキュラムか、施設の新しさか、こだわりだせばキリがないからこそ、お子さんを預ける最低限の条件としてどこに重きをおくか。
条件を削ぎ落とす事で、入園の可能性は大きく変わってくる気がします!
参考になれば幸いです。
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