フランソワ・ポンポン展(名古屋市美術館)に行ってきた!日本初の回顧展!作品やグッズを紹介
2021/11/15
画像引用元:フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家〜公式サイト
名古屋市美術館で開催中の「フランソワ・ポンポン展」に行ってきました!
ポンポンさんとは、20世紀初頭のアールデコ期に活躍した、フランスの彫刻家。動物の彫刻家として有名な方ですね。
「ポンポン」って名前だけで可愛いんですが、作品もまけていません。
代表作はなんといってもこれ。
シロクマ!!
(▲展覧会入り口にある「シロクマ」)
▲オルセー美術館のシロクマ(画像引用元:ウィキペディア)
ツルンとしたシロクマが可愛い〜!!
独特なラインと質感がたまりません。
そんなポンポンさんの作品が、フランスのオルセー美術館や群馬県立館林美術館などから約90点も集結します!
ポンポンさんの回顧展は、日本初。7月に京都市京セラ美術館で開催後、名古屋市美術館(今ここ)、群馬県立館林美術館、佐倉市立美術館他1館を巡回予定です。
名古屋市美術館では11月14日(日)で終了なので、あと少し。興味のある方は是非、足を運んでみてください!
ポンポンさんてどんな人?
まずは簡単にポンポンさんについてご紹介します。
フランソワ・ポンポンさんは1855年フランス生まれ。
大理石職人として彫刻家の道をスタートしますが、自身の作家活動よりも、他の彫刻家の助手などをして過ごしていたようです。
なんとあの「考える人」で有名なロダンの助手もやっていて、アトリエでは工房長をつとめていたんですって!
独立したのは、なんと62歳。そして、後に代表作となる「シロクマ」を発表し、67歳という年齢で大ブレイクを果たしました。
その後、リアリズムを排除し、極限まで単純化していく作風で脚光を浴び、亡くなるまでの約10年で多くの作品を残したポンポンさん。
今回の展覧会では、そんな彼の生涯と、その作品の移り変わりが展示されています。
ちなみに、Eテレで放送されている美術番組「びじゅチューン」でも、ポンポンさんが取り上げられています。
面白いのでみてみてください!
どんな作品が展示されてる?
展示作品リストはpdfで公開されています。
今回展示されている作品の多くが、30cmくらいの小さめの彫刻でした。(オルセーのシロクマは来ておらず)
迫力のある作品を期待していたわたしはちょっと残念でしたが、どの作品も、とっても可愛らしくてユーモラス!
とくに印象に残ったのは、
- 飛んでるブタちゃん
- まるでひい婆ちゃんなオランウータン
- 大あくびのカバ
- 迫力あるモグラの裏面
- 鳥たちの美脚
などなど…
細部の表現を削ぎ落とし、とてもシンプルな曲線が印象的な作品ですが、まるで今にも動き出しそうな動物たち。
ポンポンさんの観察眼とその技術力、そして動物への愛情に圧倒されます。
さらに、大理石などでつくられた作品の質感は、思わず触りたくなるような、トゥルントゥルン具合。(もちろんどの展示も触るのはNGです…)
また、どのようにして作品がつくられているのか、彫刻の作品の作り方の解説などもあり、とても興味深い内容でした。
ちなみに、入口と出口にある「シロクマ」だけ、撮影可能なので、お見逃しなく!
▲出口に展示されているシロクマは、撮影OK。
音声ガイドは「常盤貴子」さん!
展覧会では、音声の解説を聞きながら展示を見ることができる「音声ガイド」のサービスが提供されています。(1台600円で貸し出し)
最近は、俳優さんや声優さんがナレーションをつとめることも多い音声ガイドですが、このポンポン展の音声は、常盤貴子さんが担当しています!
作品には、タイトルや制作年だけでなく解説も書いてあることが多いのですが、照明を落とした館内では見づらいのが難点。そんなとき、この音声サービスを利用することで、作品をより深く理解できます。
時間にゆとりがある方は、ぜひ解説を聞きながらゆっくりと鑑賞してみてください!
子どもと行っても楽しめる?
今回の展覧会は、小学生の娘二人と行ってきました。
というのも、この展覧会を知ったのは、小学校で配布されたチラシがきっかけなんです。そのチラシに、真っ白いツルンとしたフォルムの、あの大きなかわいい「シロクマ」が。娘たちは作品をひと目みるなり、「行きたい!」と熱望。
ちなみに、小学校で配られたチラシはこれです。
▲点線で切り取ると、立体シロクマの出来上がり
ポンポンさんのかわいいイラストや、ひらがなの雰囲気から、なんとなく子どもたちのために工夫された展覧会なのかな?という印象をもちました。
けれども、「美術館(静寂)+子ども(喧騒)」という組み合わせには、ちょっぴり躊躇してしまいますよね。
わが家の場合、長女(小3)は大の美術館好きなので、家族で様々な美術館へ作品を見に行くことが多いのですが、次女(小2)はじっと何かを鑑賞するということが苦手、というかだいたい興味なしなタイプ。
ゆえに美術館では、じきに次女の“タイムオーバー”がやってくるのです。
最後は駆け足で見て回り、後ろ髪をひかれながら美術館を後にすることも多々ありました(泣)。
そんなわが家ですが、実際にポンポン展に行ってみた感想(注:親目線)をざっくりまとめると、こんな感じです。
- 「動物」がモチーフなので子どもも親しみやすい
- どの作品も愛らしい表情で、くすっと笑えるものも
- 展示の目線が大人に合わせてあるので、背の低い子にはほとんどの作品が見にくい(高学年の子は問題なし)
- 照明がやや暗いので、キャプションが読みづらいかな
結論、今回のポンポンの展覧会はどちらかというと、大人向けかな?と思いました。チラシの印象ほど、子ども向け感はなかったですね〜。美術館を訪れたのは土曜日の午前中でしたが、あまり混んでなく、子どももほとんどいませんでした。
しかし、美術・造形に興味がある子なら、是非おすすめしたい内容です。実際、長女は「もう一度行きたい!」というほど大満足。
じっとしていられない次女も、たくさんの動物をみて「シロクマちゃん可愛いかったね♡早く動物園行きたいね♡」だそうです(笑)…(なんかちがう)
グッスもあるよ!
ポンポンさん、グッズもかわいかったです!
Tシャツ、ノート、ポストカード、紅茶にクッキー、マスクケース、缶バッジなどなど。
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水筒も可愛かったなあ。
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一点、注意したいのが、オリジナルグッズ売り場であるはずなのに、ポンポンさんとは関係ないシロクマのぬいぐるみが売られていたこと。
普通の大人なら、なんでや〜、と通り過ごすところですが、子どもはそうはいきません。。。
シロクマの彫刻みたあとに、シロクマのぬいぐるみがあったら欲しくなりますもんね。
これはちょっとずるいなあ、と思いました(笑)
チケットについて
フランソワ・ポンポン展のチケット料金はこちらです。
観覧料 | 当日券 |
---|---|
一般 | 1,600円 |
高校・大学生 | 1,000円 |
中学生以下 | 無料 |
残念ながら小学校でもらったチラシには、割引券はついてませんでした…!
前売券の販売は終了していますが、下記の場合には、割引が適用されます。
- 障害のある方、難病患者の方は、手帳または受給者証の提示により本人と付添者2名まで、当日料金の半額でご覧いただけます。
- 名古屋市交通局発行の「ドニチエコきっぷ」「一日乗車券」を当日利用して来館された方は100円割引。
- 「名古屋市美術館常設展定期観覧券」の提示で当日料金から200円割引。
- いずれも他の割引との併用はできません。
また、名古屋市内の書店では、割引つきしおりが配布されています。
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レジ横をチェックです!
展示説明会のスケジュール
名古屋市美術館では、学芸員の方による展覧会の解説が行われています。
ポンポンの生涯と、そのターニングポイントとなった作品についてなど、詳しく紹介されます。
開催日 | 11月7日日曜日 |
時間 | 午後2時〜(約30分) |
開場時間 | 午後1時30分 |
講師 | 星子桃子さん(名古屋市美術館学芸員) |
会場 | 名古屋市美術館2階講堂 |
定員 | 90名(先着順) |
入場は無料ですが、展覧会の観覧券が必要です!
名古屋市美術館へのアクセス
地下鉄の場合
- 地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」下車、5番出口から南へ徒歩8分
- 地下鉄鶴舞線「大須観音」下車、2番出口から北へ徒歩7分
- 地下鉄名城線「矢場町」下車、4番出口から西へ徒歩10分
車の場合
美術館に専用駐車場はありません。近くの比較的料金が安い駐車場をご紹介します!
白川公園駐車場
営業時間 | 午前8時~午後9時 |
料金 | 30分あたり 180円 |
駐車台数 | 58台 車いす用 : 4台 自動二輪車 : 駐車可 |
構造 | 平面自走式 |
定休日 | 12月29日~1月3日 |
電話 | 052-231-4376 |
若宮大通公園 白川前駐車場
場所 | 名古屋市中区大須二丁目 (若宮大通公園 内) |
営業時間 | 午前7時~午後9時 夜間利用 大型車のみ : 午後6時~午前8時 |
料金 | 大型車 : 600円 (1時間、以後30分毎に600円) 普通車 : 180円 (30分毎) 夜間利用(大型車のみ) : 1回 4,000円 |
駐車台数 | 大型車 : 27台 普通車 : 81台 (内、障害者用3台) |
定休日 | 12月29日~1月3日 |
電話 | 052-231-1051 |
おまけ:土曜日の伏見ランチはこれ!
午前中に美術館を堪能して(その後常設展にもいきました)、お昼は絶対ここ!と決めていのが「ハンサムバーガー」。
▲新鮮なレタスがたっぷり、カリカリベーコンがのぞく「チーズバーガー」
お店の場所は伏見の地下街。
名古屋市美術館からは歩いて10分くらいかかりますが、この味はなかなか他では味わえない!と思うほどの絶品なので、どうしても娘たちに食べさせたかったんです!
で、鬼ごっこしながら買いに行って、そしてまた、美術館のある白川公園のベンチでランチ。
▲白川公園から見える科学館
オーダーしたのは、
HANDSOME COMBO(ハンサムコンボ)
- チーズバーガー
- フレンチフライ
- ドリンク
マックやモスなどと比べて、1.5倍はある大きなハンバーガー。
パティはちゃんと肉肉しく、そこにカリカリのベーコンがプラスされ、新鮮なレタス。そしてまた、ソースがうまい!
本来は少しピリッとしたソースが使われているんですが、子どもがいるのをみた店員さんが、「辛くないソースにしますか?」とすすめてくれたので、次女にはキッズソースを。おかげで、難なく食べられました◎
ここはハンバーガーも美味しいんですが、ポテトも美味!娘たちは白川公園につくまでに、食べ歩き、一袋を平らげてしまいました(笑)
場所やメニューなど詳細はこのレポをチェックしてみてください!
おすすめです!
まとめ
日本初のフランソワ・ポンポン展。
ポンポンのエスキースから見える描写力と動物たちへの愛情、そこから生まれる彫刻作品の数々を、この機会に味わってみてください!
名古屋市美術館ではそろそろ終了ですが、次は関東、群馬展(群馬県立館林美術館:2021年11月23日(火・祝)〜2022年1月26日(水))です!
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