飲食店にホームページは不要 食べログを充実させるが吉
2017/02/23
ここのところビジネスでのお付き合いで会食が続き、そのお店選びをする機会が多くありました。
もちろん何件かある行きつけの店にも行くのですが、参加するメンバーによっては使いづらい場合もあります。
その際やっぱり参考にするのはネット上にある情報。
この飲食店選びの際の苦労を通じて、飲食店のホームページやネットを使った販促について考えてみます。
人が飲食店のWebサイトに求めるものは何か
みなさん飲食店を探す時、何で探しますか?
多くの場合、ネットを使って探しますよね。
今時Hotpepperの紙面版で探す人も少ないでしょうし。
さてネットで飲食店を探す時、だいたい食べログを活用することが多いのではないでしょうか。
大体検索上位に表示されますし、有料プランでなくてもほとんどのお店の情報が検索できますしね。
食べログってホント便利です。利用しない手はないんです。
でも有料にするとちょっと吸い取られてる感出るし、悪評書き込まれたらしんどいし。
わかります。
確かに悪評は怖いです。でもそれを上回るメリットが有るんじゃないかなと思うのです。
この辺についてちょっと掘り下げていきたいのですが、その前に割りと多くの飲食店さんが陥ることについて書いてみます。
なぜホームページを作りたがるのか
何度か仕事として携わらせて頂いたのですが、飲食店さん、とくにオシャレ飲食店さん、Webサイト持ちたいんですよ。
そして安くないお金を払って超オシャレなWebサイトを作ります。
いやー、Webサイトって、作るだけじゃアクセス来ないんですよね。
僕はこれでもブログをガツガツ書いてますし、アクセス数も見てます。
お客さんのWebサイトを作ってどのようにアクセスが来るかも見てます。
その僕が断言するのは、作っただけのサイトには、ほぼ知ってる人しか来ないってことです。
サイトへのアクセスってどんなものがあるかご存じですか?
- FacebookやTwitterなどからのアクセス
- お店のことを知っている人が店名で検索してくるアクセス
- お店のことを知らない人が検索してくるアクセス
- 広告出稿してそこからのアクセス
だいたいこんなところです。
もちろんメルマガ等から来るかもしれませんし、QRコードとかを読み取って来る場合もあります。
ただ、大きく分けるとだいたい1〜4に含まれます。
例えばQRコードは他の媒体でお店のことを知った人が検索してくる場合と同様ですし、メルマガの場合はFacebookやTwitterなどのSNSと同じですね。
あと、1と2ってそうそう増えないし、そもそも既にお客さんである可能性が高い。
4はもちろんお金がかかります。ま、クリック課金であることがほとんどなので悪くないかもしれませんが、おそらくそれほど来店にはつながらないでしょう。
そこで有効な手段は間違いなく3なのですが、よほど上手にやらないと「お店のことを知らない人が検索してくるアクセス」は取れません。
飲食店経営者の方でサイト運営を「よほど上手にやれる」人、僕はまだお会いしたことないですねえ。
ということで、上手に活用できる人以外はお店のホームページ、はっきり言っていらないかと。極論ですけどね。
Webサイト制作が業務の一環である僕がいうんだから、多分間違いないです。
食べログの優れたところを最大限に活かす
Webサイト制作って、めっちゃ安く作っても15〜20万くらいはかかるんじゃないですかね。
もちろんもっと安くやってくれる会社もあるかもしれませんが、絶対に満足行くものはできません。
そんな簡単にできるものじゃないんですよねー。WEbサイト。
だいたい企業サイトで集客をしっかりやろうと思ったら最低でも50万。ほんとに最低レベル。僕の携わった最高規模のサイト制作は4500万でした。
まあそれは大きすぎる話だとしても、50万のサイト作って、いったいどれだけ集客したらペイできるのか、経営者だったら計算できますよね。
正直多店舗展開している飲食店以外に、Webサイト制作は負担が大きすぎるんですよね。
じゃあどうすんだよって話だと思いますが、
そこで食べログちゃんとやろうぜって話です。
食べログって、Webページとして機能を果たしてるんですよね。
僕が飲食店の独自のWebサイトを見ていて一番イラッとする部分、それは情報がどこにあるのか一瞬で把握できないところです。
- サイトのメニューが店舗ごとにバラバラ
- サイトのメニューの位置もバラバラ
- スマホ対応してない
- なんか動画とかで重い
などなど。
こんなサイト1秒で離脱して違う店探すわ
ってなっちゃいますよねー。
そこで食べログちゃんとやろうぜって話です。
大事なことなので二回言いましたよっと。
それでは食べログのWebページとしてのいいところを挙げますね。
レイアウトが全店舗一緒で情報を得やすい
食べログって、全店舗同一のレイアウト。
お店を横断的に探したい場合、他店舗が全部同じレイアウトだとしたら
レイアウトが変わるとそれだけで情報が探せなくなります。
iPhoneの基幹ソフトである「iOS」には、インターフェイスガイドラインってのがあるんですけど、そこにはだいたい「俺達の作法に従って作ればユーザー体験が一定になるからいい感じだぜ!」って書いてあります。
そう、あの超オシャレ企業Appleが、アプリの基本的な動きやレイアウト等を同じ漢字にすることでユーザーの操作性が上がるから好ましいよって言ってるんですよね。
自分たちは超オリジナルなiPhone出しておいて。
でも、そういうことです。
いまやiPhoneの、いやスマホの使い方がわからないひとなんてほとんどいないですよね。
Appleの強力な囲い込みによって、世界中の人が同じ操作方法で情報に触れることができている訳です。
これと同じことが食べログでも起こります。
要は、いくら検索で上位表示されても、アクセスしたページで情報が探し出せなければすぐにサイトから離脱して別のキーワードで検索されて、他のお店に行っちゃうんですよね。
食べログ内の地域名やジャンルでの検索で表示される
食べログってい2016年3月の時点で月間約7,469万人が利用しているんですよね。
もちろん競合だってたくさんいます。
でも、月間約7,469万人が利用しているという飲食店選びに特化した市場を逃すのももったいないですよね?
50万円の費用をかけてうまく活用できるかどうかわからないサイトをつくるよりは、よほど期待できると思うんですよね。
結局はお店の魅力によるわけですし。
大体飲食店って「何を食べたいか」「どこで食べたいか」で選ぶと思うんですよね。雰囲気とかはその次かなと。
そのふたつの要素で検索できるわけですから、あなたの属するジャンルまで絞りこまれたとしたら、インターネットの大海原へ漕ぎ出すよりはよほど選ばれる可能性が高まると思います。
店名でもGoogle等の検索ならまず上位表示される
お店の独自のWebサイトが無かったとして、店名で検索された場合、かなりの割合で食べログが1位表示されますよね。
しかも1位表示されれば、ちゃんと検索結果に地図や写真ギャラリーなどの内部コンテンツへのリンクが表示されます。
これ、要は普通のWebサイトとしてGoogleに認識されているということです。
利用しない手はないですよね。
だいたい何もしなければ、独自のWebサイトをつくっても1位表示されない場合もあるんですよね。
他にも食べレポブログとかが上位表示されちゃったりするし、それはそれでノウハウがあるのです。
ていうかそもそも最近は店名検索以外は食べログに行って、そこから検索する流れがほとんどですよね。
飲食店選びについてはGoogleいらんのじゃ無かろうか。
それほど「飲食店選び」=「食べログ」が定着してきています。
まとめ
食べログが全てだとは思いませんし、デメリットもたくさんあるでしょう。
しかし誰にも検索されずひっそりと佇む砂漠の自動販売機のようなWebサイトに数十万円を払うより、食べログの情報をしっかりと充実させたほうが、よほど来店しようとしているお客さんのことを考えてると思うんです。
僕なんて1から飲食店を選ぶ時、Googleで「食べログ」って検索してお店を選んで「アプリに送る」ボタンで情報を食べログのスマホアプリに送って当日のアクセスまで利用します。
小規模企業のWebサイト作りってオーナーのエゴで作られることがほとんどです。
Web制作会社も、割りとちゃんとしたところでも「オーナーの満足が第一!その後のことは。。。|彡サッ」って感じのところホントに多いですからね。
あなたのビジネスにとって何が一番大切なことかを考えて、最適な選択をしていただきたいと思っています。
気に入っていただけたらシェアしていただけますと、とても嬉しいですm(_ _)m