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プロ野球順位予想2019!解説者気取りのドラキチがセ・パの行方を語る

   

プロ野球

こんにちは!

小・中と野球漬けの毎日を送りながら中学最後の大会中に謎のイップスとなり、そのままボールが満足に投げられていないサトウです。

サトウ

プレッシャーに弱いタイプです

ただ、プレイはできなくても野球愛はまったく変わりません。最初はちょっとつらかったですけどね〜

僕の野球愛は小3で野球を始めてから。

その頃は阪神が優勝した85年でした。

バース・掛布・岡田のクリーンナップトリオに、真弓や佐野もいましたね〜。強かった。

サトウ

思わず阪神ファンになろうかと思っちゃいました

ただやはり名古屋で生まれ育ったわけで、そこは譲らずドラキチです。

はじめての有名人との握手は仁村徹と彦野利勝。

ナゴヤ球場での仁村薫のサヨナラヒットは現場で見てました。

さて、2019年もようやく春を迎え、野球シーズン到来となりましたね。待ちに待ったプロ野球の開幕を迎えます。

今年も有望な高校生スーパールーキーも加わり、ますます見所が尽きない日本プロ野球。

プロ野球を見続けて20年のただのファンですが、今シーズンも熱くペナントレースを予想させて頂きます。

暇つぶしにお付き合いください!

DAZN公式サイト
https://watch.dazn.com

2018年シーズンの振り返り

まずは2018年シーズンを振り返ってみましょう。

2018年シーズンの日本シリーズは、広島東洋カープvs福岡ソフトバンクホークスという、セ・パを代表するトップチームが対戦。

意外にもプロ野球史上初顔合わせの組み合わせでしたが、終わってみれば福岡ソフトバンクホークスが4勝1分1敗で圧勝。

パリーグのレベルの高さをまざまざと見せ付けられたような結果となりました。

そんなシーズンでしたが、ペナントはまた別物。まずは表彰選手などを振り返っていきましょう。

詳しい総括はこちらの記事で!

2018年プロ野球を野球ヲタが徹底総括!2019シーズンの展望も!

さて、昨シーズンのセ・リーグ表彰選手は以下のとおりです。

最優秀選手

丸佳浩(広島東洋)

最優秀新人

東克樹(横浜DeNA)

ベストナイン

投手:菅野智之(讀賣)

捕手:會澤翼(広島東洋)

内野手

  • 一塁:ダヤン・ビジエド(中日)
  • 二塁:山田哲人(東京ヤクルト)
  • 三塁:宮崎敏郎(横浜DeNA)
  • 遊撃:坂本勇人(讀賣)

外野手

  • 丸佳浩(広島東洋)
  • 鈴木誠也(広島東洋)
  • ネフタリ・ソト(横浜DeNA)

次にパ・リーグ表彰選手は以下のとおりです。

最優秀選手

山川穂高(埼玉西武)

最優秀新人

田中和基(東北楽天)

ベストナイン

投手:菊池雄星(埼玉西武)

捕手:森友哉(埼玉西武)

内野手

  • 一塁:山川穂高(埼玉西武)
  • 二塁:浅村栄斗(埼玉西武)
  • 三塁:松田宣浩(福岡ソフトバンク)
  • 遊撃:源田壮亮(埼玉西武)

外野手

  • 柳田悠岐(福岡ソフトバンク)
  • 秋山翔吾(埼玉西武)
  • 吉田正尚(オリックス)

指名打者:近藤健介(北海道日本ハム)

ベストナインを振り返ってみますと、セ・リーグは各チーム、バランスよく選ばれていますが、阪神からは一人も選ばれませんでした。打撃成績が低かったので当然かもしれませんが・・

一方、パ・リーグは埼玉西武から何と6人も選出されました。特にバッテリー、内野陣はほぼ独占状態だったのが光りますね。

その中でオリックスの吉田正尚選手の選出はとてもフレッシュな印象を受けます。まだ若いだけにどんな成長を見せるか楽しみな選手ですね。

ちなみに年末恒例の『中井正広のプロ野球魂』にてその年に活躍したプロ野球選手を振り返る企画があるのですが、唯一選出ゼロのチームが阪神タイガースでした。

あくまでバラエティですが、阪神の選手は来季はぜひ、この屈辱を晴らすべく活躍してほしいですね。

クライマックスシリーズ

2018年のクライマックスシリーズは、セ・リーグが

  • 広島東洋カープ
  • 東京ヤクルトスワローズ
  • 讀賣ジャイアンツ

が進出、

パ・リーグは

  • 埼玉西武ライオンズ
  • 福岡ソフトバンクホークス
  • 北海道日本ハムファイターズ

が進出しました。

パ・リーグは埼玉西武ライオンズがペナントを制しました。

しかし攻撃偏重の脆さがでて、勝負強い福岡ソフトバンクホークスに敗れ、日本シリーズ進出を逃す結果に。

そしてセ・リーグは、讀賣ジャイアンツの菅野智之投手が東京ヤクルトスワローズ相手にクライマックスシリーズ初のノーヒット・ノーランを達成したものの、広島東洋カープには力の差を見せ付けられ敗退。

結局、広島東洋カープと福岡ソフトバンクホークスの初の日本シリーズ対戦に決まりました。

ペナントレース

セ・リーグ

セ・リーグは正直いって無風状態。

広島東洋カープが他をよせつけずペナントレースを制しました。

2位は大方の予想を裏切って東京ヤクルトスワローズ。自慢の強力打線が爆発し、攻撃力でクライマックスシリーズ進出を果たしました。

3位は讀賣ジャイアンツ。しかし投打のバランスは最後まで改善されず、高橋由伸監督は一つもタイトルをもたらすことなく、契約満了で退任することになりました。

そして予想外の不振だったのが阪神タイガース。

東京ヤクルトとは逆に打線が不調。投手陣はがんばっていたものの得点力不足が最後まで解決できず、2001年以来の最下位に沈んだのは意外でした。

金本知憲監督も最下位の責任を取り退任することになりました。

パ・リーグ

パ・リーグは埼玉西武ライオンズが攻撃力の高さで2008年以来のペナントレースを制しました。

西武といえば守りの野球で手堅く勝ち抜く印象がありますが、今回の優勝は長打力を生かした攻撃野球で、ある意味新鮮な優勝ではありました。

2位は順当にソフトバンクが滑り込み、3位も北海道日本ハムファイターズと、クライマックスシリーズ進出という点ではほぼ予想どおりの結果となりました。

そして大阪オリックスバッファローズは福良淳一監督が退任し、千葉ロッテで監督を勤めた西村徳文氏が来季から監督に就任することが決まりました。

2019シーズンを勝手にシミュレーション

ペナントレース開幕まで残り1週間を切りましたが、ここでペナントレースの予想をしていきますね。

あくまで1ファンの予想ですが!でもガチで考えました!

セ・リーグ予想順位

1位:広島東洋カープ

2位:讀賣ジャイアンツ

3位:阪神タイガース

4位:東京ヤクルトスワローズ

5位:横浜DeNAベイスターズ

6位:中日ドラゴンズ

パ・リーグ予想順位

1位:福岡ソフトバンクホークス

2位:埼玉西武ライオンズ

3位:北海道日本ハムファイターズ

4位:千葉ロッテマリーンズ

5位:オリックス・バッファローズ

6位:東北楽天ゴールデンイーグルズ

セ・リーグ各チームの予想

1位予想 広島東洋カープ

現在セ・リーグ3連覇中の広島カープですが、投打のバランス、年齢構成を鑑みれば、セ・リーグでは群を抜いており、クライマックスシリーズはほぼ100%、セ・リーグ4連覇も十分狙える戦力であるのは疑いないでしょう。

まず3割、チーム一の39本塁打を記録した丸佳浩選手の讀賣移籍はファンを驚かせました。穴埋めとして交換トレードで長野久義選手を獲得しましたが、正直半分程度しか埋まらないでしょう。そしてドラフト1位で報徳学園の大物ルーキー、小園海斗選手、2位で即戦力候補の島内颯太郎投手を獲得。そして中継ぎ、抑え候補に新外国人のとしてローレンス投手、レグナルト投手を獲得するあたりは抜け目のなさが伺えますね。

投手陣においては昨年15勝の大瀬良投手を中心に、11勝のジョンソン投手、8勝をあげた岡田明丈投手、九里亜蓮投手と勝ち星が計算できる投手が揃っているだけに5番手に誰がでてくるか、ベテランの野村祐輔投手なのか、それとも若手が台頭してくるか、野村選手を超える若手投手がでてきたら、広島はだいぶ楽になるでしょう。

野手陣においてはこれまでチームの中心だった丸佳浩選手が讀賣へ移籍しましたが、主力メンバーは健在。新戦力においては広島の場合、3,4年後を見据えての将来性ある素材を獲得していたが、ドラフト1位の小園海斗選手は、即戦力レベル。田中選手、菊池選手という屈指の2遊間コンビに割って入るには厳しいかもしれませんが、チャンスは案外早くなるかもしれません。

あとは丸選手と交換トレードのような扱いで入団した巨人から移籍の長野久義選手。彼の出来次第で広島の成績を左右するかもしれません。

野手の注目選手:長野久義

FAで巨人へ移籍した丸佳浩選手と入れ替わりで巨人から加入した長野選手。攻守にバランスの取れた外野手で毎年コンスタントに成績を残すので巨人では長年首脳陣の信頼は熱く、レギュラーを張っていました。

しかし毎年序盤は振るわず、後半になって力を発揮する、いわゆるスロースターターであることと、彼のポジションである、センターとライトは野間峻祥選手と鈴木誠也選手と広島の中核を占める選手がおり、彼らからポジションを埋めるのは容易ではないはず。広島はレフトがまだ固定されていないが、長野選手はレフトは未経験なのが難点。

もしかしたら、昨年引退した新井貴浩選手のような代打の切り札的役割を期待されているのかもしれません。しかしその役割を果たすには、彼は勿体無いような気もしますが・・

投手の注目選手:岡田明丈

2015年のドラフト1位選手。1年目から先発ローテーションを守っており、新人選手としては当たりといっていいと思います。155kmの速球に縦の変化球が多彩で、大瀬良選手、ジョンソン選手に次ぐ3番手として不動の地位を築いています。一昨年は12勝をあげており、先発一番手の地位に上がってもおかしくない選手。彼がフル稼働できれば広島の優勝の確率はグンと上がるでしょう。

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 小園海斗(報徳学園)
  2. 島内 颯太郎(九州共立大学)
  3. 林晃汰(智弁和歌山)
新外国人
  • カイル・レグナルト(ニューヨーク・メッツ)
  • ケーシー・ローレンス(シアトル・マリナーズ)
移籍獲得
  • 菊池保則(楽天)

 

2位予想 讀賣ジャイアンツ

今季の讀賣ジャイアンツは監督在任中に7度のセリーグ優勝ペナントを獲得した原辰徳氏が3年振りに復帰。そして原監督を迎えるにあたり、昨季は例年にない程の大型補強を敢行。広島から丸佳宏選手、西武から炭谷銀仁朗選手、オリックスから中島裕之選手、シアトル・マリナーズから岩熊久志投手と次々とネームバリューのある選手を獲得。タイトル奪還を狙うチームの本気度が伺える陣容が整った印象です。

しかし投打のバランスという観点からみれば疑問符がついてしまう印象ですね。

投手陣についてはまず菅野智之選手は誰がみても問題ないでしょう。しかし菅野投手の存在が大き過ぎてその後が続かない。中継ぎ、クローザーとなると更に心許ない。ここが改善できなければペナントはおぼつかないでしょう。特に今村信貴、田口麗斗両投手には2桁勝利を達成してほしいところ。クローザーは新外国人のクック投手が濃厚だが、あくまで未知数。ウィークポイントであるのは間違いないでしょう。

あと捕手陣。炭谷選手の加入、阿部慎之助選手の捕手復帰と、現在一軍で張れる捕手が6人おり、溢れている状態。誰をファーストチョイスにするかはこの時点でも未定なのは不安材料ではあります。

打撃陣については伝統の重量打線は今季も健在。丸選手は計算できるし、ビヤヌエバ、ゲレーロの両外国人のパワフルな打撃は相手にとって脅威でしょう。そして岡本和真選手を中心に、坂本勇人選手、陽岱鋼選手も健在となると、攻撃力は昨季よりは期待できると思われます。

讀賣の場合、あとはやはり投手陣の整備しだいですね。

野手の注目選手:岡本和真

高橋由伸前監督はタイトルこそ讀賣にもたらすことはできませんでしたが、一つ大きな宝物を残してくれました。岡本和真選手です。史上最年少で3割、本塁打30本、100打点を達成し、讀賣の四番にふさわしい成績を残してくれました。

今季の讀賣は広島からFAで丸佳浩選手が加入する等、FAでの選手獲得が話題になっていますが、巨人打線の中核は岡本選手に異論はないでしょう。しかし今季はマークも厳しくなるはず。昨季とはいかなくても、讀賣の四番にふさわしい打撃成績を残せるか注目です。

投手の注目選手:今村信貴

8年目の遅咲きですが、ようやく才能が開花したといっていいでしょう。左腕から繰り出すキレのあるストレートに80km前後のスローカーブを交える投球は一昔前の元オリックス、星野伸之氏を彷彿とさせてくれます。昨季は自己最多の6勝をあげ、先発ローテーションの仲間入りを果たしました。

今シーズンは先輩の内海投手が抜け、讀賣の投手陣で計算できるのは菅野智之投手のみ。貴重な左腕として2桁勝利を期待したいところですね。

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 高橋優貴(八戸学院大)
  2. 増田陸(明秀日立)
  3. 直江大輔(松商学園)
新外国人
  • ビヤヌエバ(サンティアゴ・パドレス)
  • ライアン・クック(3Aタコス)
移籍獲得
  • 炭谷銀仁朗(西武)
  • 丸佳宏(広島)
  • 中島裕之(オリックス)
  • 岩隈久志(シアトル・マリナーズ)

3位予想 阪神タイガース

讀賣とは逆に打線に不安はあるが、投手陣が充実して楽しみなのが阪神タイガースです。昨季は最下位に終わり、金本知憲監督が退任。後任にはファームで指揮を執った矢野燿大監督が就任しました。捕手らしく守りの野球に重点をおくといわれていますが、豊富な投手陣を使えるのは監督にとって腕の見せ所ですね。それは補強にも表れ、オリックスからFAで西勇輝投手、中日からガルシア選手を獲得したのは監督の意向かもしれません。

打撃陣については昨季は期待外れに終わったロサリオ選手に代わってマルテ選手が加入。長距離打者の獲得こそならなかったものの、ドラフトで獲得した社会人野球から加入した近本光司選手、木浪聖也選手は俊足巧打の即戦力として評価を高めています。

まず阪神投手陣は先発陣においては12球団トップの豪華布陣といっていいかもしれません。毎年結果を出してくれるメッセンジャー投手を中心に、昨季10勝の西投手、13勝のガルシア投手は当確。そして進境著しい岩貞祐太投手、オープン戦で評価を高めた青柳晃洋投手で先発ローテーションが決まりそう。これなら本来エース格だが絶不調の藤浪晋太郎投手をファームに回せる余裕が生まれますね。そして同じく評価を高めているのが新外国人のジョンソン投手。ドリス投手とのクローザー争いは見物でしょう。中継ぎ陣も能見篤史投手、藤川球児投手とベテランが健在なだけに投手陣に不安はないといえますね。

問題はやはり打撃陣でしょう。矢野監督は4番は日本人でとの意向があるといわれており、候補は多数いるがどれも決め手に欠けているのが現状。外国人選手については今まで期待をかけ過ぎてた面もあるだけに、糸井嘉男選手、福留孝介選手らベテランは置いといて、中堅選手の誰が四番の座を射止めるかも虎ファンにとっては関心事ですね。

野手の注目選手:大山悠輔

昨年の阪神低迷の最大の要因は得点力の低さでした。特に本塁打が少なく、長打の期待できる四番バッター固定は緊急の課題。数多くある候補の中での最右翼が大山悠輔選手です。3年前のドラフト1位で長打力に優れているが、評価されているのはむしろ守備力。特に強肩が魅力で、失策も少ないなどサードとしては申し分ありませんが、どこでも守れるユーティリティさは魅力ですね。

しかし大山選手の実力からして、本塁打11本は少ないでしょう。強打者にありがちな調子の波が激しいので、この点を克服できれば、本塁打20本以上は見込めるはず。先輩の糸井嘉男選手、福留孝介選手を追い抜いて阪神打線の核に成長してほしいところです。

投手の注目選手:藤浪晋太郎

藤浪晋太郎選手の現状をみて、賛否両論は確かにありますが、才能ある投手であるのは疑いないところ。阪神投手陣は幸い先発投手陣に困らないので、ここはじっくり調整してもらいたいところだが、打撃陣に不安が残るチームなだけに、復活できれば自然とチーム成績は上がってくるでしょう。

現状ではシーズン後半に一軍にでてくれば御の字か?調子が戻れば完封できる力は十分にあるのでファンならずとも完全復活を望む声は多いはず。ここはふんばってほしいところですね。

 

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 近本光司(大阪ガス)
  2. 小幡竜平(延岡学園)
  3. 木浪聖也(Honda)
新外国人
  • マルテ(3Aソルトレイク)
  • ジョンソン(3Aサクラメント)
移籍獲得
  • ガルシア(中日)
  • 西勇輝(オリックス)

 

4位予想 中日ドラゴンズ

昨季5位で終えた中日ドラゴンズは今季から中日OBでクローザーとして名を馳せた与田剛氏が就任し、巻き返しを図ります。しかし今季は選手層からみればクライマックスシリーズ進出が現実的な目標となるでしょう。しかしここ数年、若手に有望な選手が多く、特に昨季のドラフトでは超大物ルーキーの根尾昴選手を獲得する等、例年になく満点の補強に成功。2,3年後が楽しみな陣容が整いつつあるのは明るい話題といっていいですね。

今季の中日は世代交代という意味では過渡期の状態で、レギュラー格で中堅選手が少なすぎるのが問題点。そんな中昨季のドラフトの陣容をみれば正に120点満点の出来といっていいのではないでしょうか? 根尾選手は勿論ですが、即戦力右腕の梅津晃大選手、次期正捕手候補の石橋康太選手は今の中日の弱点をカバーするにはうってつけですし、昨季のドラフト1位、鈴木博志選手の台頭等、将来楽しみな選手が増えてきたのは明るい材料といえるでしょう。

しかし投手陣においては希望よりも不安要素の方が勝っているのが現状。なにしろ昨季チーム最多勝をあげたガルシア投手が阪神へ移籍したのは余りにも痛い出来事でした。あと昨季カムバックを果たした松坂大輔投手の復帰のメドが立たないもの痛手。昨季の実績を鑑みれば、笠原 祥太郎投手、小笠原慎之介投手の両左腕に頑張ってもらうしかないですね。あとはガルシア投手に代わる新外国人のロメロ投手がどこまでやれるか。こうなると中継ぎ・クローザーに負担がかかるが、その中継ぎ・クローザーも固まっていないのが中日の現状。苦しい戦いが予想されます。

打撃陣においてはビジエド選手、モヤ選手、アルモンテ選手の外国人トリオが昨季は好調で今季もドラゴンズ打線の核となるはず。そして大島洋平選手、平田良介選手、高橋周平選手らベテランが続く打線は他チームにもひけはとらないでしょう。しかし中堅のレギュラー選手が京田陽太選手のみというのが与田監督の頭を悩ましているといったところか。使い方次第では根尾昴選手の出番は案外早く訪れるかもしれないですね。

野手の注目選手:京田陽太

大物ルーキー、根尾昴選手が入団して、今季ある意味最も注目されているといっていい選手でしょう。京田陽太選手の持ち味は何と言っても守備力と足の速さ。ショートでの守備率はセリーグナンバーワンで、足でも内野安打で稼げる等、リードオフマンとして最適な選手ではあります。

しかし問題は打率。昨季は全試合出場を果たしたものの、打撃がふるわず満足できないシーズンとなったのは本人もわかっているはず。根尾選手の加入が刺激になってブレイクなるか、注目の選手です。

投手の注目選手:小笠原慎之介

昨季のチームの勝ち頭であったガルシア選手が抜けたあと、ポスト・ガルシアの一番手といえるでしょう。昨季は怪我もあり、5勝で終わってしまいましたが、左腕から繰り出す速球とチェンジアップの緩急の使い分けは一級品。

現在調整遅れでオープン戦の登板がないのが気がかりですが、松坂大輔投手の復帰の見通しが立たない中、先発ローテーションの中核にならなければならない選手。今季は2桁勝利を狙ってほしいところでしょう。

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 根尾昴(大阪桐蔭)
  2. 梅津晃大(東洋大)
  3. 勝野昌慶(三菱重工名古屋)

新外国人

  • エンニー・ロメロ(3Aオマハ)

5位予想 東京ヤクルトスワローズ

昨季、東京ヤクルトを2位と予想したのは殆どいなかったのではないでしょうか?それだけ東京ヤクルトスワローズの躍進はセリーグを盛り上げました。やはり山田哲人選手とバレンティン選手、この2人が調子がいいと東京ヤクルトは強かったですね。あとメジャー帰りの青木宣親選手が予想に違わぬ好成績をあげたのもヤクルトの躍進を支えたと思います。ただ優勝の広島カープに大きく負け越したあたり、クライマックスシリーズ進出が精一杯だったといっていいでしょう。

ドラフトにおいてはやはり弱点である投手を中心に獲得。ドラフト1位の清水昇投手は、即戦力候補ですが、面白い存在はドラフト2位の中山翔太選手。フィジカルに恵まれた将来の大砲候補で、代打なら起用される可能性は十分あるでしょう。あとはスアレス、マッガフ両投手がどれだけやれるか?特にスアレス投手は3Aではあるが、実戦経験が豊富といわれており、出番は十分あるとみていいでしょう。

東京ヤクルトは投手陣の底上げ次第でチームの行方を左右すると考えられます。ブキャナン投手、小川泰弘投手に続く3番手以降が固まっていないのが現状。そこで東京ヤクルトは戦力外の選手を中心に補強を敢行します。その成果が福岡ソフトバンクから寺原隼人投手、かつてヤクルトでもプレイした五十嵐良太投手、北海道日本ハムから高梨裕稔投手のを獲得で、彼らに先発ローテーションに入ってもらおうという目論見なのでしょう。抑えは石山泰稚投手で万全ですが、中継ぎが近藤一樹選手に集中している感があるだけに、中継ぎの投手を増やしておきたいところでしょう。

打撃陣については青木宣親選手、バレンティン選手、山田哲人選手が今季も好調であれば昨季の強さは維持できるでしょう。そして坂口智隆選手、雄平選手ら脇役も健在で穴は少ない上に、楽しみな素材も現れています。昨季ドラフト1位の村上宗隆選手です。ファームで高卒ルーキーとして上々の結果を出し、トップチームではプロ初打席初本塁打をマークする等、スター性もあるだけにぜひ注目しておきたい選手ですね。

野手の注目選手:西浦直亨

ヤクルトのレジェンドといえる、池山隆寛氏、宮本慎也氏といった名ショートの座を受け継ぐ一番手に成長したといえるでしょう。打撃はまだ成長の余地はありますが、守備力が強みで特に強肩と力強いスローイングが彼の魅力といえるでしょう。

打撃もまだ粗さを残すものの、昨季は本塁打10本と二桁に乗せ、はまれば長打がでる姿は、まさに池山選手そのもの。今季は少しでも打率をあげてほしいところですね。

投手の注目選手:原樹理

4年前のドラフト1位選手。150kmのストレートにシュート、スライダー、カーブ等多彩な変化球を持っており、制球力もある実戦的な投手。昨年は序盤こそ不振でしたが、後半だけで5勝をマークし、クライマックスシリーズ出場に貢献しました。

ヤクルト投手陣はブキャナン投手と小川泰弘選手しか計算できる先発投手がいないだけに25歳と若い原樹理投手の期待は大きいはず。ぜひ今季は二桁勝利を狙いたいところでしょう。

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 清水昇(国学院大)
  2. 中山翔太(法政大)
  3. 市川悠太(明徳義塾)
新外国人
  • スコット・マクガフ(3Aアルバカーキー)
  • アルバート・スアレス(3Aリノー)
移籍獲得
  • 高梨裕稔(北海道日本ハム)
  • 太田賢吾(北海道日本ハム)
  • 寺原隼人(福岡ソフトバンク)
  • 五十嵐良太(福岡ソフトバンク)

6位予想 横浜DeNAベイスターズ

一昨年は18年ぶりに日本シリーズに進出し、昨季は惜しくもクライマックスシリーズを逃してしまったDeNA横浜ベイスターズ。投手陣のチーム最多勝がルーキーの11勝と予想外の低迷に終わり、しかもチーム打率がセリーグ最下位にもかかわらず、Aクラスあと一歩の4位で終えたあたりは、ラッキーとみるべきか、チームの底力の高さとみるべきか、今季は本当のチーム力が試されるシーズンとなるでしょう。しかし先発投手陣の人材不足は不安材料でこの問題をクリアしないとBクラスに終わる可能性は高いでしょう。

投手陣の底上げが課題のDeNA横浜ベイスターズにとって、ドラフト1位の上茶谷大河投手の加入は先発右腕が不足している現状では大きな補強となるでしょう。またドラフト2位、3位の伊藤裕季也選手、大貫晋一投手も即戦力候補で、特に大貫投手は中継ぎで出番があるかもしれません。外国人の補強こそなかったものの、讀賣から中井大介選手を獲得。中井選手は内外野どこでも守れるマルチプレイヤーなだけに首脳陣からすれば使いがいのある選手といえるでしょう。

昨季のDeNA横浜ベイスターズの投手陣は、新人の東克樹投手が11勝をあげ、セリーグの新人王を獲得しましたが、他の選手が軒並み不調で新人がチーム最多の勝ち頭というある意味情けない結果となってしまいました。当然今季は東投手はマークされるでしょうし、2年目のジンクスに挑むことになるので今季の彼に過剰に期待するのは酷といえるかもしれません。よって特に昨季不振に終わったエースの今永昇太投手にかかる期待は大きいはずで今季はぜひ頑張ってほしいところですね。昨季は中継ぎ陣に勝ち星が多くついていたことから、今季は先発投手陣の奮起に期待したいところですね。

DeNA横浜ベイスターズが何とか4位でフィニッシュしたのは、本塁打数、長打率で上位に入ったから。ソト選手の41本を筆頭に筒香嘉智選手の38本、宮崎敏郎選手の28本、ロペス選手の26本は正に重量打線で相手にとっては脅威に写ったはず。ソト選手が昨季なみの成績を残せるかは別にして、得点力についてはさほど心配しなくても大丈夫でしょう。あとはチーム打率が最下位だっただけに、他の選手が打率をあげてくれば、クライマックスシリーズ進出は十分可能とみていいのではないでしょうか。

野手の注目選手:大和

昨季阪神からFAにて移籍。序盤は不振でしたが、後半は何とか持ち直し、打率3割まで迫る程追い上げたものの、全体的には満足できないシーズンだったといえるでしょう。しかし守備面ではDeNAの内野の要として欠かせないだけに今季は安定した成績が求められるでしょう。

幸いオープン戦から好調で、昨季以上の活躍が見込めるかもしれません。筒香嘉智選手、宮崎敏郎選手に続き、DeNAの中軸打者として期待したいところですね。

投手の注目選手:今永昇太

一昨年は左のエースとして、11勝をあげ、横浜DeNAを18年振りの日本シリーズ進出に貢献しましたが、昨季は思わぬ不振に陥り、シーズン全体でセリーグ最多の11敗を喫する等、散々なシーズンとなってしまいました。

それでも左投手で150kmのストレート、スライダー、チェンジアップ、カーブと多彩な変化球を操れるのはやはり魅力。昨季の不振はストレートのキレを欠いていたともいわれており、課題はハッキリしていることから、今季はぜひ復活を果たしたいところですね。

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 上茶谷大河(東洋大)
  2. 伊藤裕季也(立正大)
  3. 大貫晋一(新日住金鹿島)
移籍獲得

中井大介(讀賣)

 

パ・リーグ各チームの予想

1位予想 福岡ソフトバンク・ホークス

昨季は日本一にはなったものの、パリーグにおいては埼玉西武に優勝を奪われ、決して満足とはいえないシーズンをおくった福岡ソフトバンクホークス。しかし常勝軍団、福岡ソフトバンクホークスにおいても避けられない課題があります。ファンならご存知、世代交代です。投手陣においては徐々に世代交代が進んでいる印象はありますが、野手陣においては上林誠知を除いて軒並み30代となっているのが現状。おそらくあと数年は優勝争いに絡めるでしょうが、この課題にどう向き合っていくのか気になるところではあります。

資金力のある福岡ソフトバンクホークスのことですから、大型補強があるかと思いきや、新外国人の獲得はなし。国内移籍でも西武の浅村栄斗選手獲得に動きましたが、楽天との競合の上、獲得に失敗し、結局はドラフトのみでの補強となりました。今季のドラフト1位は侍ジャパン大学代表でクローザーを勤めた東洋大学の甲斐野央投手。しかしここ数年の福岡ソフトバンクのドラフト1位はいまだ戦力になっておらず、野手を含め選手の育成がうまくいっていない印象を受けます。特に上林誠知選手以外、野手で若手がでてこないのはある意味深刻ではないでしょうか?

投手陣においては昨季13勝をあげた石川柊太投手が先発ローテーションに入るのは確実で、千賀滉大投手とバンデンバーグ投手との3本柱で臨むことになるでしょう。あとは武田翔太投手の復活か? 昨季の彼は好不調の波が激しく期待を大きく裏切っただけに彼が復調すれば先発のやりくりは楽になるでしょう。そしてミランダ投手、東浜巨投手も健在で、若手投手も少しづつ台頭してきているだけに他球団にも負けない投手陣を築いていけるでしょう。

打撃陣においては強力打線は今年も健在。上林誠知選手、デスパイネ選手、松田宣浩選手、柳田悠岐選手の4人で120本塁打を叩き出した破壊力は12球団一でしょう。中堅の今宮健太選手、牧原大成選手の2遊間コンビも年々上手くなっており、今季も期待大ですね。しかし中村晃選手が怪我と病気のためしばらく戦列を離れるのは痛手。強力打線の一翼を担っていただけに代わりに誰がレギュラーを勤めるのか注目していきたいところです。

野手の注目選手:上林誠知

福岡ソフトバンクホークスの中心選手に成長した球界を見渡しても今、注目の若手選手。昨季は全試合に出場して打率270、22本塁打もさることながら、特筆すべきはパリーグ最多の10補殺を記録したこと。これだけでも外野手としての守備能力の高さを示しているといえるでしょう。

今季は昨季以上の打撃成績が期待されていますし、侍ジャパンでもレギュラーの座を取りそうな勢いがある選手。まだ伸び代があるだけに今後どんな選手に成長するか期待したいですね。

投手の注目選手:石川柊太

昨季のソフトバンク投手陣のMVPをあげるとしたら彼をあげる人は多かったはず。なにしろ、チームトップタイの13勝を稼ぎ、しかも中継ぎまでこなす大車輪の活躍ぶりでしたから。育成枠ながら、150kmをこすストレートと縦に割れるカーブでのしあがった苦労人で首脳陣の信頼をあっという間につかんだシーズンとなりました。

今季はおそらく先発ローテーションに入るのが確実で、もともと計算できる千賀滉大投手とバンデンハーク投手で先発3本柱を構成するでしょう。昨季以上の成績も期待できる注目の投手です。

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 甲斐野央(東洋大)
  2. 杉山一樹(三菱重工広島)
  3. 野村大樹(早稲田実業)

 

2位予想 埼玉西武ライオンズ

昨季は例年になく打撃陣が好調でチーム投手成績が最下位だったにもかかわらず、パリーグのペナントレースを制覇した埼玉西武ライオンズ。その勝ちっぷりは1985年の猛虎打線爆発でセリーグを制覇した阪神タイガースを彷彿とさせるものでした。本塁打数こそ福岡ソフトバンクに譲ったものの、類打数、二塁打数でリーグトップを記録し、一発攻勢でスコアをあげていたのがわかります。しかし投手力と守備においてはパリーグ最下位。選手時代は守備でならした辻発彦監督にとっては優勝したとはいえ、理想には程遠い内容だったのではないでしょうか?

例年2人はFA流出で出て行ってしまう埼玉西武ですが、今季も例外なく浅村栄斗選手と炭谷銀二朗選手がそれぞれ楽天、讀賣へと移籍。そしてエース格の菊池雄星投手がポスティングでシアトル・マリナーズへ移籍と果たして今季はどうなるのかとファンにとってはやきもきさせるシーズンオフだったと思います。しかしフロントも当然補強に動き、まず炭谷選手と交換で讀賣から大ベテランの内海哲也投手を、新外国人としてニール投手、ドラフト1位で即戦力右腕の松本航投手を獲得して何とか菊池投手の穴を埋めた格好にはなりました。あるいは先発投手の頭数を増やしたいという思惑もあったかと思われます。

投手陣については多和田真三郎投手が16勝をあげましたが、出来過ぎ感もあり、今季は最低10勝をノルマにがんばって欲しいところでしょう。カギはニール投手と内海投手。特に内海投手は最近故障しがちですが、パリーグ1年目であることから、体調が万全という条件つきで、早く研究されないうちに勝ち星をあげれば、2桁勝利も十分可能でしょう。そして20歳の今井達也投手。昨季は後半戦のみで5勝をあげトップでも十分通用することを証明してくれました。もし今井投手が二桁勝利をあげれば先発陣はかなり楽になるでしょう。

打撃陣については浅村栄斗選手の楽天移籍はかなり痛いはず。なにしろ打率3割、本塁打30本、打点100の選手が抜ける訳ですから。しかし浅村選手の穴埋めには外崎修汰選手で決まりでしょう。彼は内外野守れるユーティリティさを併せ持ち、昨季は119試合出場で打率287、本塁打18、25盗塁と十分な働きをみせていたことから、強力打線のレベルは今季も維持できるとみていいでしょう。秋山翔吾選手、源田壮亮選手、森友哉捕手のセンターラインがしっかりしており、中村剛也選手、山川穂高選手の両大砲は今年も健在ですが、今季はもう少し守備の安定感を取り戻しておきたいところでしょう。

野手の注目選手:森友哉

2012年の大阪桐蔭高といえば阪神の藤浪選手とバッテリーを組み、甲子園春夏連覇に貢献した名捕手がようやく埼玉西武でレギュラーをつかみ、すっかり中心選手となりました。170cmと小柄ながらパンチ力ある打撃力には定評があり、昨季は西武強力打線の一員として打率275、本塁打16本と捕手としては十分過ぎる打撃成績を残しました。

先輩捕手である炭谷銀仁朗選手が讀賣へ移籍した今、レギュラー捕手の座を不動にした森友哉選手。本職の守備面でも盗塁阻止率373を記録する等、首脳陣の信頼も増してきました。今季は文字通り西武の扇の要としての活躍が期待されます。

投手の注目選手:内海哲也

長らく西武投手陣の屋台骨を支えた菊池雄星投手がシアトル・マリナーズへ移籍し、彼の穴を埋めるのは容易ではないですが、同時に炭谷銀仁朗選手移籍の穴埋めとして加入したのが讀賣から加入した内海哲也投手です。長らく低迷していましたが、昨季は5勝をあげ、復活の兆しを見せています。

菊池投手とは対照的に投球術に優れたベテラン左腕ですが、昨季同じく移籍した元阪神の左腕、榎田大樹投手が活躍したように内海投手ももう一花咲かせる可能性は十分あるでしょう。菊池雄星選手の穴を少しでも埋めれるか注目したいですね。

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 松本航(日本体育大)
  2. 渡邉勇太朗(浦和学院)
  3. 山野辺翔(三菱自動車岡崎)
新外国人
  • ザック・ニール(3Aオクラホマシティ)
移籍獲得
  • 内海哲也(讀賣)
  • 廖任磊(讀賣)

3位予想 北海道日本ハムファイターズ

昨季は大黒柱の大谷翔平選手とクローザーの増井浩俊投手という、エース、四番、抑えを失ったにもかかわらず、何とかクライマックスシリーズ出場権を手にした北海道日本ハムファイターズ。普通ならBクラスに沈んでもおかしくない程の戦力ダウンでしたが、3位で終えた栗山監督の手腕は讃えられていいと思います。増井投手の穴は新守護神の石川直也投手とトンキン投手の2人で穴埋めに成功。打撃陣においても二桁本塁打バッター5人とまずまずの成果を残したといえるでしょう。しかしそこはファイターズ。次々と選手補強を敢行します。

まず即戦力として長らくオリックスの顔であった金子弌大投手、東京ヤクルトから秋吉亮投手を、新外国人にはクローザーで貢献したトンキン投手に代わり、ハンコック投手、先発候補としてバーベイト投手を獲得しました。又、打撃陣においては東京ヤクルトより谷内亮太選手、台湾から王柏融(ワン・ボーロン)選手の獲得に成功。特に王柏融選手は長距離砲というよりはアベレージヒッター。過去2度台湾のリーグで打率4割を残していることから期待度の高さが伺えます。

そしてドラフトでは今年も高校生の話題ルーキー、金足農業高から吉田輝星投手を引き当てました。更に花咲徳栄高の野村佑希選手、横浜高の万波中正選手、大阪桐蔭の柿木 蓮投手といずれも高校生においていずれも高評価の選手を揃って獲得に成功。即戦力候補として生田目翼投手と例年どおり日本ハムのドラフト戦略には改めて舌を巻く程の陣容を揃えました。

投手陣においては上沢直之投手、有原航平投手の二枚看板は健在で、揃って二桁勝利が見込めるでしょう。あとは2年目のマルティネス投手とベテラン金子弌大投手とハンコック投手がどこまでやれるか? この3人で一人2桁勝利があげられたら、クライマックスシリーズ進出の可能性は高まるでしょう。あとは中継ぎ陣の陣容を増やしていきたいところ。果たして高校生ルーキーの登板の可能性はあるのか、長い目で見守っていきたいところですね。

野手陣においてはこれまで日本ハム打線を支えたレアード選手がロッテへ移籍。代わりに加入した王柏融選手が注目されます。オープン戦でも打率3割を残しており、期待は高まるといったところ。そして残念ながら怪我で出遅れましたが、清宮幸太郎選手も注目の的です。昨季はルーキーながら7本塁打をマークし、長打力はプロでも十分通用するレベルであることを証明しました。おそらく後半には合流すると思われますが、どんな結果を残してくれるのか楽しみですね。あとはすっかり日本ハムに馴染んだ太田泰示選手。彼には本塁打20本を期待したいところです。

野手の注目選手:太田泰示

2009年に鳴り物入りで讀賣に入団。しかし最後まで芽が出ず、2年前に日本ハムに加入してからようやく才能を開花した遅咲きの選手。昨年は怪我の影響で出場試合数こそ減らしましたが14本塁打を放ち強打者としての存在感はみせてくれました。

もともと豪快なスイングが持ち味で根っからの長距離打者。特に今季はレアード選手が抜け、長打を打てるのが中田翔選手のみであることから大田選手にかかる期待は大きいはず。オープン戦でも好調をキープしており、今季20本塁打以上は最低限クリアしておきたいところでしょう。

投手の注目選手:斎藤佑樹

2010年に日本中が注目される中で入団してからはや9年。しかし未だ成績を残すことができずはや30歳を迎えました。しかし例年ならオープン戦の段階で振るわなかったのが、今季はイニングこそ短いものの結果を残しており、ひょっとしたらの期待度があるのが今までと違うところか。

栗山監督も斎藤選手について、今年は球の質が違うと明言しているように、ファンからすれば今年こそ期待してもいいかもしれないですね。短いイニングなら、中継ぎ、もしくはロングリリーフといった使い方もできるだけに、今年は少しでも彼が登板する姿をみせてほしいものです。

 

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 吉田輝星(金足農業高)
  2. 野村佑希(花咲徳栄高)
  3. 生田目翼(日本通運)
新外国人
  • ジャスティン・ハンコック(シカゴ・カブス)
  • ジョニー・バーベイト(3Aトレド)
  • 王柏融(台湾・ラミゴ)
移籍獲得
  • 秋吉亮(東京ヤクルト)
  • 谷内亮太(東京ヤクルト)
  • 金子弌大(オリックス)

 

4位予想 千葉ロッテマリーンズ

一昨年の最下位での結果を受け、昨季はOBの井口資仁氏を新監督に迎えた千葉ロッテマリーンズ。結果は一つ順位を上げた5位でシーズンを終えました。しかし明るい材料もあり、まずは待望の日本人大砲として井上晴哉選手が独り立ちしたこと。そして平沢大河選手、安田尚憲選手といった将来の千葉ロッテを担う若手選手が順調に育っており、世代交代においては明るい希望が見えているといっていいでしょう。しかし投手陣においては即戦力の獲得はならず、新外国人の働きいかんになるところは不安材料ですね。

昨季の選手補強で明るい話題となったのが大阪桐蔭の大物ルーキー藤原恭大選手の獲得でした。特にセンターの荻野貴司選手がベテランの域に差し掛かり、世代交代をすすめる意味で彼の獲得は大きかったですね。実際オープン戦でも使われ、評価を上げているだけに外野の一角としてデビューするのも案外早いかもしれません。そしてもう一人の長距離打者として日本ハムから実績のあるレアード選手が加入。確実に打線に厚みが加わり、得点力UPに貢献してくれるでしょう。そして日本でのプレー経験のあるブランドン投手の加入は投手陣の底上げに貢献してくれるものと期待できます。

投手陣においては新加入選手がブランドン投手のみ。つまり今季も現有勢力で戦うことになります。しかし昨季の勝ち頭は13勝のボルシンガー投手で、二桁勝利は彼一人。あとは9勝の石川歩投手と7勝の涌井秀章投手が続きました。2人はもともと二桁勝利が見込める投手で今季も活躍が期待されますが、若手投手がなかなか出てこないのが悩みの種。5番手として、酒居知史投手、二木康太投手といった若手がどこまで成長できるか、この中から二桁勝利投手がでてくればクライマックス・シリーズ進出も可能となるでしょう。

打撃陣においては日本ハムから加入したレアード選手の加入は間違いなくプラス材料。しかしロッテの三塁は鈴木大地選手や安田尚憲選手といった有望株が控えており、三塁の定位置争いは激しくなるでしょう。特に鈴木大地選手はロッテの顔でもあることから、3人をどう使いこなすか井口監督の手腕が注目されますね。レアード選手のDH起用もありでしょうが、新外国人のバルガス選手の調子が良ければ被るだけに難しいところ。いずれにしろ得点力は昨季に比べたらアップはするはず。あとは大物ルーキー、藤原恭大選手の評価が高いとのことで彼のプレイは早くみてみたいですね。

野手の注目選手:中村奨吾

ロッテ内野陣の守りの要。昨季は打率284、39盗塁とキャリアハイの成績を残し全試合フル出場。そしてセカンドのゴールデングラブ賞に輝く等、飛躍のシーズンとなりました。日本ハムからレアード選手の加入で内野陣に変化がありそうですが、セカンドのポジションは中村選手で不動。井口監督がほれ込むのも納得でしょう。

今季は本塁打を二桁に乗せたいところか。26歳とまだのびしろを残しているだけに侍ジャパンでも広島の菊池選手の後継者の一番手として期待したいところです。

投手の注目選手:石川歩

ボルジンガーと並んでロッテのエースといっていいでしょう。昨季は6月までに9勝をあげたにもかかわらず、その後故障で棒にふっただけに本人としても納得のいっていないシーズンだったでしょう。しかし怪我無く働ければ二桁勝利は堅いともいえるだけに今季はなんとかフルシーズン先発ローテーションを守ってほしいところ。

豪腕というイメージはないが、多彩な変化球をもっており、まとまった制球もあることから緩急自在のピッチングが特徴。大崩れもめったにしないので首脳陣からも高い評価を受けている重要な選手です。

 

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 藤原恭大(大阪桐蔭)
  2. 東妻勇輔(日本体育大)
  3. 小島和哉(早稲田大)
新外国人
  • ジョシュ・レイビン(3Aグイネット)
  • ブランドン・マン(3Aナッシュビル)
  • ケニス・バルガス(3Aロチェスター)
移籍獲得
  • ブランドン・レアード(北海道日本ハム)
  • 細川亨(東北楽天)

5位予想 大阪オリックス・バッファローズ

昨季の大阪オリックス・バッファローズはチーム全体の投手陣、特に防御率と失点がパリーグ1位の成績を残し、クライマックスシリーズ進出を逃してしまったものの4位でシーズンを終えました。しかし先発投手陣からみれば2桁勝利をあげたのが西勇輝選手のみで、チーム防御率トップになれたのはひとえに中継ぎ陣が踏ん張って接戦をモノにしたから。よって先発投手陣の再建は来季も課題だったはずでしたが、これまでオリックスを支えてきた投手の2枚看板、西勇輝投手と金子千尋選手の移籍は、ダメージが大きくイチから投手陣を再建しなければならなくなりました。

まず新外国人としてエップラー投手とメネセス選手を獲得。特にメネセス選手は3Aで打率3割、23本塁打、82打点と十分な成績を残したこともあり、今季の活躍が期待される選手といっていいでしょう。そしてドラフトでは太田椋選手、頓宮裕真選手、荒西祐大投手と即戦力クラスを獲得。大田選手はオープン戦の怪我でしばらくみられないのは残念ですが、頓宮選手、荒西投手は世代別の侍ジャパン代表の常連で間違いなく出場のチャンスは与えれれるでしょう。

確かに長らくオリックス投手陣を支えた金子千尋投手、西勇輝投手の移籍は痛かったはず。しかし意外にもオリックスの先発投手の頭数は揃っており、エース格の山岡泰輔選手を筆頭に昨季9勝をあげたアルバース投手、左腕の田島大樹投手、オリックス7年目のディクソン投手が健在で、そして現在売り出し中なのが山本由伸投手。昨季は中継ぎで経験を積み、満を持して先発ローテーションに入る見込みで、クローザーに増井投手、山本投手の代わりにルーキーの荒西投手が入れば、昨季と劣らない投手陣が揃いますが、果たしてどうなるでしょうか?

打撃陣においては吉田正尚が昨季リーグ4位の321、26本塁打とすっかり四番の地位を築き、侍ジャパンでも結果を出すなど正に絶好調。彼を中心にメネセス選手、長距離打者のロメロ選手、お馴染みT-岡田選手が脇を固める打線は重量感があって期待のもてる陣容となるでしょう。あとはトップバッターに入ると見込まれる宗佑磨選手がいかに出塁を増やしていくか、福田周平選手、安達了一選手といったベテランがチャンスメイクに長けているだけに宗選手がキーマンになるかもしれないですね。

野手の注目選手:吉田正尚

オリックスは勿論侍ジャパンでも代表に入り、早速結果を残す等波に乗っている左のスラッガー。決して体格には恵まれないものの、豪快なフルスイングが魅力で、昨季はリーグ4位の打率、本塁打26本と四番にふさわしい成績を残してくれました。

もちろん今季もファンの期待は大きいはず。今季はぜひ打率3割、30本塁打、100打点を目指したいところですね。

投手の注目選手:山岡泰輔

2016年のドラフト1位選手。172cmと体格は小柄ながら150km台のストレートと、縦に落ちるスライダーが武器で、変化の鋭さはあのダルビッシュ投手が絶賛した程。

昨季はチーム事情もあって、7勝に終わったが実力は折り紙つき。特に今季は金子千尋投手、西勇輝選手といった2枚看板が一度に抜けたオリックス投手陣にあって、第一エース候補にのしあがる可能性は高いと思われます。打線の援護があれば二桁勝利をあげる可能性は高まるでしょう。

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  1. 太田椋(天理高)
  2. 頓宮裕真(亜細亜大)
  3. 荒西祐大(Honda熊本)
新外国人
  • タイラー・エップラー(3Aインディアナポリス)
  • ジョーイ・メネセス(3Aリーハイバレー)
移籍獲得
  • 竹安大知(阪神)
  • 成瀬善久(東京ヤクルト)

6位予想 東北楽天ゴールデン・イーグルズ

昨季の東北楽天は打撃陣が低迷し、得点力が大幅に低下。それにつられて投手陣がもたずに思わぬ最下位と全く不本意な結果に終わってしまいました。日本人選手の大砲が不在で、かつ助っ人の外国人が揃って不振では、得点力低下は自然な流れといったところか。そして投手陣も昨季西武から加入した岸孝之投手と則本昴大投手が11勝と10勝、残りの投手が最多で5勝では最下位に終わっても仕方ない成績といえるでしょう。課題ははっきりしているだけにフロントは当然戦力補強に乗り出します。

まず国内から西武の浅村栄斗選手をFAでの獲得に成功。待望の日本人の長距離打者の加入は大きなプラスになるでしょう。又広島から福井優也投手、讀賣から橋本到選手が加入しました。そしてドラフト1位で大学ナンバーワンの外野手である辰巳涼介選手、同じく2位で将来の正捕手候補の大田光選手の獲得に成功。そして外国人助っ人としてメジャーリーグからブラッシュ選手とブセニッツ投手が加わりました。いずれも実績は十分で戦力として期待できる選手といっていいでしょう。補強としては満点に近く、石井和久GMの手腕が光った成果といえるでしょう。

投手陣については岸投手、則本投手の2枚看板は今季も期待していいでしょう。しかし今季も3番手、4番手が本命不在で調子のいい投手が起用されるのが予想されます。ここは辛島航投手、藤平尚真投手に踏ん張って少なくても5勝以上はあげてほしいところですね。松井裕樹投手という日本を代表するクローザーが控えるだけにゲームを作れる投手を少しでも増やしたいところでしょう。

打撃陣については浅村選手、ブラッシュ選手の加入で昨季のような成績にはならないはず。そしてパリーグの新人王の田中和基選手や将来の日本人の大砲候補、内田靖人選手、そして大物ルーキーの辰巳涼介選手と好素材も多く、数年後にはチームの中心となってくれるでしょう。

野手の注目選手:浅村栄斗

福岡ソフトバンクと争奪戦の末、埼玉西武から獲得した言うまでもなく今シーズンの看板選手。昨季は打率3割、本塁打30本、100打点とトリプルを達成し、埼玉西武の優勝に大きく貢献したのはご存知のとおりです。

昨シーズン楽天は打撃成績が最低ランクだっただけに、浅村選手の加入は大きなプラスで間違いなく好影響を及ぼすはず。間違いなく計算ができるだけに彼が実力どおりの力を発揮すれば、少なくても2年連続最下位にはならないでしょう。

投手の注目選手:藤平尚真

横浜高出身の2016年ドラフト1位選手。伸びのあるストレートとスライダーが武器で昨季はシーズン後半から先発ローテションに入り、黒星こそ先行したものの先発ローテションとしての責任は果たしたといっていいでしょう。

現在楽天投手陣は岸孝之投手、則本昴大選手が頭一つ抜けていて、3番手以降に本命が見当たらない状況。しかも高齢化している中で、20歳の藤平投手は貴重な存在。フルシーズン働けば、二桁勝利も夢ではないだけに彼の出来が楽天の成績を左右するでしょう。

主な新入団選手

ドラフト指名選手
  • 辰巳涼介(立命館大)
  • 太田光(大阪商業大)
  • 引地秀一郎(倉敷商業高)
新外国人
  • アラン・ブセニッツ(ミネソタ・ツインズ)
  • ジャバリ・ブラッシュ(アナハイム・エンゼルス)
移籍獲得
  • 浅村栄斗(埼玉西武)
  • 福井優也(広島)
  • 橋本到(讀賣)

予想まとめ

ここまで勝手に今年のプロ野球のレビューをまとめてみました。

今年は例年になく高校生の大物ルーキーが豊作で、プロ野球ファンにとっては楽しみが多いシーズンになるのではないでしょうか?

そして侍ジャパンでは今年はプレミア12、来年は東京五輪と野球の国際大会も控えています。

侍ジャパンにどんな選手が選ばれるのかもあれこれ語りあうのも楽しいですね。

それでは今シーズンも野球を楽しみましょう!


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