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2018年プロ野球を野球ヲタが徹底総括!2019シーズンの展望も!

      2019/03/24

プロ野球

こんにちは。サトウです。

2019年がはじまりましたね。今年は新たに年号も変わって正に新たな時代を迎えようとしています。

プロ野球も中日に入団した根尾くんをはじめとした有望な新人が入り、ファンも開幕を心待ちにしているのではないでしょうか?

でもその前にこの記事では、昨シーズンを振り返ってみようかと思います。

もうシーズンのことを忘れたいファンもいるかと思いますがそこはご勘弁を苦笑

2018シーズン全体について

2018シーズンの日本シリーズはパ・リーグ2位の福岡ソフトバンクホークスが、セ・リーグ優勝の広島東洋カープを4勝1分1敗で破って優勝しました。

広島カープはセ・リーグを7ゲーム差もつけて優勝。

しかしそんな広島を相手にソフトバンクは1勝しか与えずに優勝したあたりは、パ・リーグのレベルの高さを改めて証明したといっていいでしょう。

2018年のプロ野球の傾向について

まずセ・リーグですが、今年も広島カープの1強は変わりませんでした。

なぜ開いたかといえば、広島は中日を除いて、他の4球団に勝ち越しているからです。特にヤクルトと巨人に対してはダブルスコア、いやトリプルスコアに近いくらい、圧倒的な差で勝ち越していたのが大きかったです。

ヤクルトと巨人がクライマックスシリーズに進出したのはある意味皮肉ですが、広島にとってはカモが来たと思っていたのでしょう。

案の定、広島にはいいようにやられてしまいましたね。

パ・リーグについては埼玉西武ライオンズが圧倒的な得点力で全球団に勝ち越して、2位に6.5ゲーム差をつけて優勝しました。

しかし失点もリーグ最多で、ファンにとってみれば面白い野球をみせてくれましたが、クライマックスシリーズでは福岡ソフトバンクの勝負強さに屈したといえるでしょう。

福岡ソフトバンクホークスも、西武、日本ハムに負け越しました。しかし僅差での負け越しでしたし、残り3チームには大差をつけて勝ち越したのが大きかったといえます。

 

フライボール革命について

シーズン中に盛んに言及されきたこととして、「フライボール革命」がありますね。

昨春のキャンプで、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手のこんな一言が話題を呼んでいました。

『とにかくフライを打つことがテーマです』と。

これまで日本の野球界ではバッティングにおいては、とにかく上から叩きつけることが良しとされてきました。野球を部活動などで経験したことがある人なら「ゴロを打て」と教えられてきたでしょう。

部活では当然土のグラウンドですから、イレギュラーが多かったのが関係しているのでしょう。

また日本のプロ野球に目を移しても、以前は土や人工芝でボールがよく弾み、ゴロの打球スピードが速いことから、相手のエラーを期待しての指導だったと思われます。

しかし時代は変わりました。

これからは天然芝が増えることが予想されること、人工芝も技術の進歩でより天然芝に近くなったこともあり、相手のエラーを期待するのはかつてと比べれば低くなったといえるでしょう。

そして一番大きいのは技術の発達で、各選手の打球の傾向が研究されつくし、捕球される可能性が高まったということです。

一方よりデータ重視思考が強いメジャーでは、スイングスピードと打球の角度から長打の可能性が高いフライを打ったほうが結果的にヒットになりやすいという考え方が主流です。

詳しく書くとめちゃくちゃ長くなるので割愛しますが、メジャーの球場で撮影される記録動画の精度が上がったことと、コンピュータの発達によって動画の処理速度が向上したことで導き出された結果です。

これが『フライボール革命』なのです。

もちろんそれはパワーヒッターにいえることで、誰にも推奨できるものではありません。一定以上のスイングスピードを必要とする理論だからですね。

これもメジャーだからこその発想ともいえるでしょう。

こういう背景から日本では、柳田選手などの能力がある選手から取り入れていったということですね。

 

個人成績ベスト5

打撃部門

それでは打撃部門について触れます。

セ・リーグ

打率
順位 選手 チーム 打率
1 ビシエド (中) .348
2 坂本 勇人 (巨) .345
3 平田 良介 (中) .329
4 青木 宣親 (ヤ) .327
5 アルモンテ (中) .321

中日のビシエド選手が.348でタイトルを獲得しました。上位5人のうち3名が下位に低迷した中日勢であるのが興味深いですね。

本塁打
順位 選手 チーム 本塁打
1 ソト (D) 41
2 丸 佳浩 (広) 39
3 筒香 嘉智 (D) 38
3 バレンティン (ヤ) 38
5 山田 哲人 (ヤ) 34

横浜DeNAベイスターズのソト選手が41本でタイトルを獲得しました。

次点は広島の丸佳浩選手の39本、同じく横浜の筒香嘉智選手の38本が続きます。

そしてバレンティン、山田哲人のヤクルト勢、彼らも期待通りの成績を残しました。

打点
順位 選手 チーム 打点
1 バレンティン (ヤ) 131
2 岡本 和真 (巨) 100
3 ビシエド (中) 99
4 丸 佳浩 (広) 97
5 ソト (D) 95

東京ヤクルトのバレンティン選手が131と大差をつけてのタイトル獲得となりました。次点は巨人の岡本選手、中日のビシェド選手と続きます。丸佳浩選手、ソト選手も結果を残しました。

パ・リーグ

打率
順位 選手 チーム 打率
1 柳田 悠岐 (ソ) .352
2 秋山 翔吾 (西) .3233
3 近藤 健介 (日) .3225
4 吉田 正尚 (オ) .321
5 浅村 栄斗 (西) .310

福岡ソフトバンクの柳田悠岐選手が.352でタイトルを獲得しました。

西武から秋山翔吾選手と浅村栄斗選手、北海道日本ハムの近藤健介選手、オリックスの吉田正尚選手がトップ5ですが、3割をマークしたのはこの5人だけでした。

いかにパリーグの投手陣のレベルが高いかがわかりますね。

本塁打
順位 選手 チーム 本塁打
1 山川 穂高 (西) 47
2 柳田 悠岐 (ソ) 36
3 浅村 栄斗 (西) 32
3 松田 宣浩 (ソ) 32
5 デスパイネ (ソ) 29

西武の得点力の高さは山川穂高選手のホームランと密接な関係あるのは疑いないところ。本塁打数47本は文句なし。

あとは同じ西武の浅村栄斗選手、ソフトバンクの柳田選手、松田宣浩選手、デスパイネ選手と続きます。

打点
順位 選手 チーム 打点
1 浅村 栄斗 (西) 127
2 山川 穂高 (西) 124
3 中田 翔 (日) 106
4 柳田 悠岐 (ソ) 102
5 井上 晴哉 (ロ) 99

西武の浅村栄斗選手が打点127でタイトルを獲得。

僅差で山川穂高選手が124で続きました。

あとは日ハムの中田翔選手、ソフトバンクの柳田選手、千葉ロッテの井上晴哉選手と続いています。

投手部門

次は投手部門です。

セ・リーグ

防御率
順位 選手 チーム 防御率
1 菅野 智之 (巨) 2.14
2 東 克樹 (D) 2.45
3 大瀬良 大地 (広) 2.62
4 ガルシア (中) 2.99
5 ジョンソン (広) 3.11

読売ジャイアンツの菅野智之選手が2.14で文句なしの受賞。防御率2.14はセパ両リーグでもトップの成績でした。

次に横浜DeNAの新人、東克樹選手の2.45、広島カープの大瀬良大地選手の2.62と続いています。

この3人はパリーグの防御率トップを上回る数字で、セ・リーグの投手のレベルが高いのか、打者のレベルが低いのか、見解が分かれますね。

勝利
順位 選手 チーム 勝利数
1 菅野 智之 (巨) 15
1 大瀬良 大地 (広) 15
3 ガルシア (中) 13
4 東 克樹 (D) 11
4 ジョンソン (広) 11
4 メッセンジャー (神) 11

読売の菅野智之選手と広島の大瀬良大地選手が共に15勝でダブル受賞。あとは中日ガルシアの13勝、横浜の東克樹選手の11勝と続いています。

セーブ
順位 選手 チーム セーブ数
1 山﨑 康晃 (D) 37
2 石山 泰稚 (ヤ) 35
3 中﨑 翔太 (広) 32
3 ドリス (神) 32
5 田島 慎二 (中) 15

横浜DeNAの山崎康晃選手がセーブ数37でタイトルを受賞。

東京ヤクルトの石山泰稚選手が35セーブ、広島の中崎翔太選手が32で続きました。

 

パ・リーグ

防御率
順位 選手 チーム 防御率
1 岸 孝之 (楽) 2.72
2 菊池 雄星 (西) 3.08
3 上沢 直之 (日) 3.16
4 マルティネス (日) 3.51
5 西 勇輝 (オ) 3.60

東北楽天の岸孝之選手が防御率2.72で初のタイトルを獲得。

次に埼玉西武の菊池雄星選手の3.08、北海道日ハムの上沢直之選手の3.16と続いています。

勝利
順位 選手 チーム 勝利数
1 多和田 真三郎 (西) 16
2 菊池 雄星 (西) 14
3 ボルシンガー (ロ) 13
3 千賀 滉大 (ソ) 13
3 石川 柊太 (ソ) 13

埼玉西武の多和田真三郎選手が16勝で初のタイトルを獲得。次点で同じく西武の菊池選手が14勝、千葉ロッテのボルシンガー選手が続きます。

セーブ
順位 選手 チーム セーブ数
1 森 唯斗 (ソ) 37
2 増井 浩俊 (オ) 35
3 内 竜也 (ロ) 26
4 石川 直也 (日) 19
5 ハーマン (楽) 18

福岡ソフトバンクの森唯斗選手が37セーブで初のタイトルを獲得。オリックスの増井浩俊選手の35セーブ、千葉ロッテの内竜也選手の26セーブと続いています。

 

日本シリーズを振り返る

2018年の日本シリーズはセ・リーグ1位の広島東洋カープとパ・リーグ2位の福岡ソフトバンクホークスとの顔合わせとなりました。意外にも両チームとの日本シリーズでの対戦は今回がはじめて。

結果はこちらです。

試合 勝敗 チーム スコア チーム 勝敗
第1戦 広島 2 – 2 ソフトバンク
第2戦 広島 5 – 1 ソフトバンク
第3戦 広島 8 – 9 ソフトバンク
第4戦 広島 1 – 4 ソフトバンク
第5戦 広島 4 – 5 ソフトバンク
第6戦 広島 0 – 2 ソフトバンク

両チームとも熱狂的なファンを擁するだけに最後までもつれると予想されましたが、終わってみれば福岡ソフトバンクホークスが4勝1分1敗と広島を圧倒しての日本一となりました。

大会MVPは福岡ソフトバンクホークスの捕手、甲斐拓也選手が選ばれました。

選考理由は広島お得意の機動力を全て封殺したこと。甲斐選手が繰り出す矢のような送球はキャノン砲と呼ばれ、機動戦士ガンダムのガンキャノンの操縦士がカイ・シデンであることから、甲斐キャノンと一時流行語にもなる程、甲斐選手の存在は印象に残るものがありました。

 

クライマックスシリーズ(CS)を振り返る

パ・リーグ

パ・リーグのクライマックスシリーズは西武ライオンズ、福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハムファイターズが参戦。

まずはソフトバンクと日本ハムが対戦し、ソフトバンクが2勝1敗と辛くも勝利。西武との代表決定戦へ進みました。

しかし西武は守備の弱さが裏目にでて、終わってみれば福岡ソフトバンクホークスが4勝1敗でパリーグの代表となりました。

セ・リーグ

セ・リーグのクライマックスシリーズは広島カープ、東京ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツが参戦。

東京ヤクルトと読売ジャイアンツは巨人のエース、菅野智之選手がクライマックスシリーズで初のノーヒット・ノーランを達成。

ヤクルトを一蹴して広島との代表決定戦に臨んだものの、今シーズンの広島は巨人との相性が良く、対巨人戦には自信をもっていました。

案の定難なく巨人をストレートで下し、セ・リーグの代表となりました。

 

ペナントレースを振り返る

パ・リーグ

チーム 試合 勝利 敗北 引分 勝率
西 武 143 88 53 2 0.624
ソフトバンク 143 82 60 1 0.577 6.5
日本ハム 143 74 66 3 0.529 13.5
オリックス 143 65 73 5 0.471 21.5
ロッテ 143 59 81 3 0.421 28.5
楽 天 143 58 82 3 0.414 29.5

今シーズンのパ・リーグは福岡ソフトバンクホークスの連覇なるかに注目が集まっていましたが、埼玉西武ライオンズが今年は攻撃力をいかんなく発揮。

守備に不安はあったものの、1985年の阪神タイガースを思わせるような爆発的攻撃力でパ・リーグを制しました。

クライマックスシリーズには福岡ソフトバンクホークスと北海道日本ハムファイターズが進出。

オリックス・バッファローズ、千葉ロッテと東北楽天はまたしても下位に沈み、クライマックスシリーズの出場権を逃しました。

 

セ・リーグ

チーム 試合 勝利 敗北 引分 勝率
広 島 143 82 59 2 0.582
ヤクルト 143 75 66 2 0.532 7
巨 人 143 67 71 5 0.486 13.5
DeNA 143 67 74 2 0.475 15
中 日 143 63 78 2 0.447 19
阪 神 143 62 79 2 0.44 20

セ・リーグは今年も広島1強は変わりませんでした。

他5チームとの差はやはり総合力に尽きるでしょう。投打のバランス、年齢のバランス云々。

東京ヤクルトスワローズは久々のAクラス。

西武同様失点はするけど、それ以上の得点力で勝ちを稼ぎ2位に食い込みました。

そして3位の巨人は個々の力量のおかげで何とかAクラスを確保しました。

残念なのは阪神タイガース。これまでAクラスは確保していたものの、2018シーズンは思わぬ不振で最下位に終わってしまいました。

 

各チームの総括

それでは各12球団の総括をします。もちろん色々な見解があるのは承知ですので

気に入らなかったら無視しても結構です苦笑

パ・リーグ

埼玉西武ライオンズ

シーズン総括
順位 1位
勝利 88
敗戦 53
引分 2
勝率 .624
得点 792
失点 653
本塁打 196
盗塁 132
打率 .273
防御率 4.24

今シーズンのパ・リーグを圧倒的な攻撃力で制した西武ライオンズ。

防御率はチーム最下位と1985年の阪神を彷彿とさせるような勝ちっぷりでした。

特に得点が昨シーズンより100点も上回ったのは脅威で勝負強さと本塁打数がうまくかみ合った結果といえるでしょう。

しかし防御率の改善は急務で来シーズンは大黒柱の菊池雄星投手が不在になることから投手陣再生は必至でしょう。

チームMVP

山川穂高選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.281 143 152 47(1位) 124 0

いまやすっかり西武の顔として定着した今、注目の選手。

これまではおかわりくんこと中村剛也選手の独壇場だったホームラン打者の座をすっかり引き継ぎ、西武攻撃陣の核として優勝に貢献しました。

まだ27歳で西武のレジェンドである田淵幸一選手からはじまるホームラン・アーティストとして今後の活躍も期待できる選手です。

チーム新人王

榎田大樹選手

勝利 敗戦 防御率 ホールド セーブ 奪三振
11 4 3.32 0 0 98

ルーキーではないが、阪神から加入した左腕投手。

阪神ではパッとしませんでしたが、西武では菊池雄星選手に次ぐ貴重な左腕投手として2桁勝利をマーク。パ・リーグ優勝に貢献しました。

福岡ソフトバンクホークス

シーズン総括
順位 2位
勝利 82
敗戦 60
引分 1
勝率 .577
得点 685
失点 579
本塁打 202
盗塁 80
打率 .266
防御率 3.90

チーム成績は昨年より上回りましたが、ライバル・西武ライオンズの予想以上の攻撃力に屈した格好ですね。

日本シリーズを制したとはいえ、ちょっぴり悔いの残るシーズンとなってしまったでしょう。

それでも総合力の高さは相変わらずで、甲斐捕手というニューヒーローも誕生。

世代交代も順調に進んでおり、当面はAクラスを維持できるでしょう。

チームMVP

柳田悠岐選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.352 130 167 36 102 21

本塁打、打率、打点とチーム3冠王の活躍ぶりで文句なしのMVP。まさに円熟期で昨秋の日米野球でもメジャーより高い評価を受けていました。メジャーの進出も噂されていますがソフトバンクは容認するでしょうか?

チーム新人王

グラシアル選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.292 54 54 9 30 1

今シーズン加入のキューバ代表歴のある選手。2017年のWBCではキューバ代表として活躍。今シーズンは54試合に出場し、打率292、9本塁打と1年目としてはまずまずの活躍。来シーズンの活躍が期待される選手です。

北海道日本ハムファイターズ

シーズン総括
順位 3位
勝利 74
敗戦 66
引分 3
勝率 .529
得点 589
失点 586
本塁打 140
盗塁 98
打率 .251
防御率 3.77

これまで大黒柱だった大谷翔平選手が抜けましたが、防御率は逆に健闘。

前年より下がったのは投手陣全員で頑張った証といえるでしょう。

攻撃面でも前年より成績は上回りましたが、西武に負け越したのがチーム3位になった要因でしょうか。

守備力に長けたチーム作りに定評がある栗山監督なだけに、来年もしぶといチームをつくってくれるでしょう。

チームMVP

近藤健介選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.323 129 149 9 69 5

今やパ・リーグを代表する捕手に成長したといっていいでしょう。昨季は怪我に悩まされながら打率4割をマークしましたが、今シーズンは130試合近く出場し、打率3割をマーク。四球87は選球眼の良さのたまもの。今後は侍ジャパンの主力としても期待できる選手といえるでしょう。

チーム新人王

清宮幸太郎選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.200 53 32 7 18 0

高卒で鳴り物入りで加入のゴールデンルーキー。

怪我の出遅れで満足はいかなかったものの、他チームのルーキーが殆ど成績を残せなかった中ではまずまずの成績を残したといっていいでしょう。

1軍での7本塁打は来年に期待といったところか?

オリックス・バッファローズ

シーズン総括
順位 4位
勝利 65
敗戦 73
引分 5
勝率 .471
得点 538
失点 565
本塁打 108
盗塁 97
打率 .244
防御率 3.69

昨季と比べ攻撃力は多少落ちたものの、防御率を下げ、機動力が大幅に向上しました。

これらのことから昨シーズンは「可もなく不可もなく」といったところか。

野手陣は吉田選手、福田選手をはじめ世代交代がすすんだ印象をうけますが、来シーズンは投手陣の大黒柱であった金子千尋選手と西勇輝選手が移籍。

投手陣の再編は急務になるでしょう。

チームMVP

吉田正尚選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.321 143 165 26 86 3

本塁打、打率、打点とチーム三冠を獲得したオリックスの新たな看板選手。2015年のドラフト1位選手で今シーズンは正に大車輪の活躍ぶりで知名度を大いにあげました。来シーズンの活躍しだいでは侍ジャパン入りも期待される逸材です。

チーム新人王

福田周平選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.264 113 78 1 15 16

今シーズン、ドラフトルーキーでは数少ない結果を残した選手。

身長は決して高くはないものの走攻守3拍子揃ったセカンドで掘り出し物といっていいほどの活躍ぶりでした。

あとはどこまでスケールアップできるかに期待したいところです。

千葉ロッテマリーンズ

シーズン総括
順位 5位
勝利 59
敗戦 81
引分 3
勝率 .421
得点 534
失点 628
本塁打 78
盗塁 124
打率 .247
防御率 4.04

チーム成績は本塁打こそ下げたものの、得点、盗塁、防御率は昨年度より上回りました。

しかし5位に終わったということは、一部の選手でしか成績を伸ばせなかったのが要因か。

投手陣ではボルシンガー、野手では井上選手でしか目立った成績を残せなかったのは反省材料といっていいでしょう。

しかし若手にいい素材がいるのは間違いなく、近い将来、チーム力があがる可能性は十分あるとみていいでしょう。

チームMVP

井上晴哉選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.292 133 139 24 99 1

ロッテ生え抜きの和製大砲として2018年度は飛躍的シーズンとなりました。

これまでは2軍暮らしが長かったですが、打率292、本塁打26、打点99はもちろんチーム三冠王。

特に本塁打は他選手は軒並み一桁に終わったことから、なおさら井上選手の健闘は目立ちました。

来季も果たしてブレイクなるでしょうか?

チーム新人王

藤岡裕大選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.230 143 123 5 42 14

ドラフト2位で加入したルーキー。

守備の要としてのショートで存在感を発揮し、十分合格を与えられる出来でした。

打率こそ低いものの今季全試合フル出場に近いくらい稼動し、今シーズンのロッテを支えました。

来季は井上選手とともにチームの顔になれるか注目したいところです。

東北楽天ゴールデンイーグルス

シーズン総括
順位 6位
勝利 58
敗戦 82
引分 3
勝率 .414
得点 520
失点 583
本塁打 132
盗塁 69
打率 .241
防御率 3.78

パ・リーグで唯一といっていいほど、チーム成績が前年度より下回ったチームとなってしまいました。

前年より良かったのは盗塁のみで、これではリーグ最下位も致し方ないといっていいでしょう。

エースの則本昴大選手が10勝と振るわず、打撃陣も3割打者が生まれず、本塁打も最多で20本では成績が下がったのは当然か。

来年は大幅なテコ入れが必要になるでしょう。

チームMVP

岸 孝之選手

勝利 敗戦 ホールド セーブ 奪三振
11 4 0 0 159

今季、西武からFA移籍で加入したが、軒並み楽天投手陣が振るわない中でパ・リーグ唯一の防御率2点台を残したのは文句のつけようがない成績といえるでしょう。

来季は他の投手陣が奮起して岸選手の負担を軽くしてほしいところです。

チーム新人王

西巻賢二選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.247 25 19 0 3 0

ドラフト6位でありながら、パ・リーグでも数少ない結果を残した選手。

打撃こそまだまだ課題をかかえていますが、ショートとしての守備力はパ・リーグでも十分通用しており、打撃さえ向上すればパ・リーグを代表するショートになれる可能性は十分でしょう。

セ・リーグ

広島東洋カープ

シーズン総括
順位 1位
勝利 82
敗戦 59
引分 2
勝率 .582
得点 721
失点 651
本塁打 175
盗塁 95
打率 .262
防御率 4.12

今季も1強5弱の中、広島の優位は変わらなかったといっていいでしょう。チーム成績こそ本塁打を除いて軒並み数字を下げましたが、他チームと違うのは、やはり育成力の強さ。外国人についてはカープ独自のアカデミーで選手としてのハズレが少なく、日本人選手が伸びる環境にあっては、当面は勢いは持続できるでしょう。若手選手も有望であることから世代交代も順調に進むのではないでしょうか?

チームMVP

丸佳浩選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.306 125 132 39 97 10

首位打者こそ鈴木誠也選手に譲ったが、本塁打38本と打点97は文句なしの活躍。

広島V3に大きく貢献しました。

2年連続のMVP獲得も当然といったところでしょうか。

しかし来季はFA宣言してなんと読売ジャイアンツへ移籍。新天地では果たしてどうなるか?

チーム新人王

フランスア選手

勝利 敗戦 防御率 ホールド セーブ 奪三振
3 4 1.66 19 1 81

カープアカデミーが生んだドミニカ出身の大型左腕で主に救援として活躍。

長身からの速球でホールドポイントを稼いで広島優勝に貢献しました。

まだ25歳と若いだけに将来はクローザーに挑戦か?

東京ヤクルトスワローズ

シーズン総括
順位 2位
勝利 75
敗戦 66
引分 2
勝率 0.532
得点 658
失点 665
本塁打 135
盗塁 68
打率 0.266
防御率 4.13

前季と比べてチーム成績が特に攻撃面において大幅に向上。さしてはセ・リーグ版の西武ライオンズといったところでしょうか。しかし、活躍したのはバレンティン、山田哲人選手の2枚看板と7年振りにヤクルトに復帰した青木宣親選手とベテランばかり。青木選手はともかく、バレンティン選手と山田選手に依存されやすいヤクルトの体質は今季も変わらなかったといっていいでしょう。他の選手の奮起が待たれるところです。

チームMVP

バレンティン選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.268 142 138 38 131 1

やはりこの人の活躍がなければチームは浮上しないといっていいのでしょうか? 在籍8年めながら今季は本塁打、打点とチーム2冠を達成し、存在感をみせつけたシーズンとなりました。

チーム新人王

青木宣親選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.327 127 162 10 67 3

ルーキーと呼ぶのははばかられるが、今シーズンからMLBより7年振りに古巣復帰を果たした青木宣親選手。

普通の選手なら日本でのプレイより成績が下回ることが多いもの。

しかし打撃センスと勝負強さは相変わらずで、7シーズンぶりの復帰としては十分すぎる結果を残したといっていいのではないでしょうか?

読売ジャイアンツ

シーズン総括
順位 3位
勝利 67
敗戦 71
引分 5
勝率 0.486
得点 625
失点 575
本塁打 152
盗塁 61
打率 0.257
防御率 3.79

今季も広島の後塵を拝する結果に終わり、3年間続いた高橋由伸政権に終止符がうたれました。攻撃陣こそ前季より成績は向上したものの、防御率が低迷。菅野智之選手こそ安定した成績こそ残したものの、その他の投手が全く振るわず、2桁勝利もでないままの有様。来季は名監督、原辰徳氏が指揮を取りますが、投手陣を整備しないと、来季も厳しいのではと思われます。

チームMVP

岡本和真選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.309 143 167 33 100 2

読売ジャイアンツがついに待ち望んだ和製大砲の誕生です。22歳にして打率3割、本塁打33本、打点100と、もちろんチーム三冠王を達成。これは大学生がいきなりプロレベルで打撃3冠をとることを意味しており、まさに読売ジャイアンツの育成の賜物といっていいでしょう。今後最低10年は巨人の四番に居座るはずで、原ジャイアンツになってどう飛躍するか注目したいです。

チーム新人王

田中俊太選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.241 99 55 2 12 6

ドラフト5位での指名ながら、シーズン終盤にはセカンドにて定着したルーキー。社会人ルーキーらしく、シュアな打撃と走塁に長け、セカンドの定位置争いに新風を吹き込みました。守備力には定評があり、あとは打撃向上といったところか。ちなみに広島の田中広輔選手とは兄弟の間柄です。

横浜DeNAベイスターズ

シーズン総括
順位 4位
勝利 67
敗戦 74
引分 2
勝率 .475
得点 572
失点 642
本塁打 181
盗塁 71
打率 .250
防御率 4.18

本塁打、盗塁こそ大幅に伸びたものの、その他の部門で成績を下げてしまったのでは、Bクラス転落も致し方ないといったところか。

その本塁打もソト選手の存在があってこそ。

そして防御率も東克樹選手がいてこその結果であることから、来季は打撃、投手陣双方において奮起が望まれるシーズンとなるでしょう。

チームMVP

ソト選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.310 107 129 41 95 0

チーム新加入ながら、本塁打41本、打点74、打率3割と十分すぎる活躍ぶりでベイスターズの攻撃陣を支えました。三振が多いのが気になるものの長打力はやはり魅力。来季は警戒されるでしょうが、果たして結果を残せるか注目したいところです。

チーム新人王

東克樹選手

勝利 敗戦 防御率 ホールド セーブ 奪三振
11 5 2.45 0 0 155

2018年のドラフト1位選手で唯一、成績を残した選手といえるでしょう。

他の投手陣が振るわない点はあったにせよ、チームで唯一2桁勝利を達成したのはセ・リーグ新人王を受賞して当然の成績でした。

左腕であり、速球と変化球をバランスよく操れるので、今後もベイスターズ投手陣の要として起用されるでしょう。

中日ドラゴンズ

シーズン総括
順位 5位
勝利 63
敗戦 78
引分 2
勝率 .447
得点 598
失点 654
本塁打 97
盗塁 61
打率 .265
防御率 4.36

今シーズンもBクラスから抜けなかった中日ドラゴンズ。

得点力は本塁打を除き向上したものの、防御率が低下したのが響きました。

ガルシア投手こそ13勝をあげたものの、あとに続くのが6勝の笠原 祥太郎選手とカムバックを果たした松坂大輔選手ではチームが波にのれないのも致し方ないところか。

幸い打撃陣には楽しみな選手がいるだけに来季は順位をあげる可能性はあるかもしれません。

チームMVP

ビシエド選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.348 135 178 26 99 3

加入2年目で本塁打、首位打者、打点のチーム3冠を達成し、文句なしのチームMVPといえるほどの活躍ぶりでした。もともと長打力には定評があったが、好不調の波が激しいのが欠点だったが、今シーズンは三振も減り、文字通り攻撃の要として君臨しました。来季は果たしてどんな成績を残すのか注目です。

チーム新人王

ガルシア選手

勝利 敗戦 防御率 ホールド セーブ 奪三振
13 9 2.99 0 0 132

今季加入ながら13勝をマークした優良助っ人選手。日本人にはない独特なストレートが特徴でメジャーの経験もある選手なので十分期待に応えたといっていいでしょう。先発に限らず、リリーフもこなせる等万能性もあり、使い勝手のいい選手といえるでしょう。

阪神タイガース

シーズン総括
順位 6位
勝利 62
敗戦 79
引分 2
勝率 .440
得点 577
失点 628
本塁打 85
盗塁 77
打率 .253
防御率 4.03

チーム打率、盗塁こそ上がったものの、得点、防御率を大幅に下げてしまい、セ・リーグの最下位で終わってしまった阪神タイガース。

投手陣は勝ち頭が11勝のメッセンジャー投手も誤算でしたが、打撃陣が活躍したのが糸井嘉男選手、福留孝介選手のベテランが目立つようではチームに勢いがみられなかったのは仕方ないところ。

実際、ホームでの勝数が12チーム最下位でファンの期待を大きく裏切ったといわれても文句はいえないといえるでしょう。

ただ投手陣は粒ぞろいであり、2人の即戦力投手を獲得できたことから、来季は期待できるかもしれません。

チームMVP

糸井嘉男選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.308 119 129 16 68 22

本塁打、首位打者の部門でチームトップになったのは立派。

しかし他チームとの成績で比較すれば決して満足とはいえないでしょう。

それどころか他の選手が振るわなかったのは誤算といわれても仕方ないのではないでしょうか?

実際、年末恒例の中居正広のプロ野球魂では、阪神の選手だけが一度もノミネートされなかったのが事実を物語っています。

相当な奮起が必要でしょう。

チーム新人王

ナバーロ選手

打率 試合 安打 本塁打 打点 盗塁
.276 66 56 3 25 0

今季途中加入したものの、外国人には珍しくシュアな打撃で阪神打線を支えた選手。

本塁打こそ少ないものの打率276はまずまずの合格点を与えていいでしょう。

攻撃陣の外国人選手では数少ない計算が期待できそうな選手だけに来季どんな活躍をみせるか注目したいところです。

来シーズンの展望

来季もセ・リーグは広島、パ・リーグはソフトバンクを中心にペナントレーズが展開されそうですが、監督がかわる巨人、阪神、中日のセ・リーグは面白くなるかもしれません。

特に原辰徳監督が帰ってくる読売ジャイアンツは大型補強が復活したことから、いやがうえでも注目されるでしょう。

果たして巨人の逆襲は成るのか注目したいですね。


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