VfLヴォルフスブルク 2017-18シーズンの展望と順位予想
どもです。サトウです。
ここのところ僕は、DAZNとスポナビライブどっちも契約して、もう週末は本当にサッカー漬け(見るだけ)の幸せな日々を送っています。
DAZNは何だかんだ言われてますが、やっぱり日本人が沢山所属しているブンデスをしっかり見られるのはいいですよね〜。
ってことで、この記事ではブンデスリーガのクラブ、ヴォルフスブルクについて書いていきます。
昨シーズンはまさかの降格の危機に陥り、2人の監督をクビにしました。最終的にはなんとか15位で残留を果たしますが、今シーズンも低迷し、9月に早くもヨンカー監督を解任。
なんとここ一年間で3人の監督を解任しちゃったんですねー。監督をバンバン変えるってことはクラブが瞑想していることの証ですよね。
そして、新しくマルティン・シュミットを新監督に任命しました。
ヴォルフスブルクはあのワーゲンが親会社で、お金持ち!!!
のはずが・・・
今シーズンも選手の放出は多く、毎年徐々に弱体化している感じがあります・・・
「あれ?ヴォルフスブルクってもっと強いイメージが・・・」
ってみなさん思ってると思います。
そうなんです。弱体化しているとは言え、まだまだタレントは揃っています!
前途多難なヴォルフスブルクではありますが、今シーズンの戦いを占いたいと思います。
今シーズン2人目の監督!マルティン・シュミット監督
冒頭でも書きましたが、今シーズンいきなり監督代わりました。新しい監督はスイス人のマルティン・シュミット監督です
彼は選手としてはスイスでプレーするも、目立った活躍は無く選手としては大成しませんでした。
指導者としては、母国スイスのアマチュアクラブでキャリアをスタートさせた後、同国トゥーンのセカンドチームの監督で指揮を執ります。
その後マインツのセカンドチームの監督に就任し、2015年の2月からトップチームの監督に就任しました。
2015/16シーズンはクラブを見事6位まで躍進させますが、昨シーズン2部降格の危機に陥り、シュミット監督はマインツを退任します。
そして、今年の9月に早くも監督を解任したヴォルフスブルクからオファーが受け、このクラブの監督に就任したのです。
トップチームの監督経験は2年半ほど、しかも解任された監督です。正直言って、他に候補が居なかったのでしょう。
監督を解任して、別のクラブで解任された監督を取ってくるというところに、今のヴォルフスブルクの低迷ぶりが見て取れる監督人事です・・・
しかし、一度はマインツを飛躍させた経験があるわけで、そこに賭けた、ということですかね。
戦術
さて、そんなシュミットがチームに与えている戦術について見ていきましょう。
基本的なシステム
シュミット監督になって戦術的なことが大きく変わることは無かったです。今シーズン、ほとんどの試合で4-5-1のシステムを使っています。
他のシステムに変えることはほぼありません。4-5-1のシステムは非常にバランスが取れているので負けている時も勝っている時もこの形で統一されています。
攻撃の戦術
まず、多くの場合ボールを持ったらボランチのどちらかに渡し、そこからゲームを組み立てます。両ボランチのキープ力があるので、カウンターで素早くというよりかはゆっくりと確実に崩すことを好みます。
サイドもバランス良く使えていますね。ボールを持ったらサイドに展開し、クロスを上げ中の選手が合わせてゴール、と言うかたちが多くなってます。
シンプルながらも確実な攻撃パターンではありますね。
しかし、もう一つアイディアが欲しいのは事実。
得点が決まるときは決まるのですが、ダメな時は全然ダメですからねー。
守備の戦術
ディフェンスラインは低めに設定してあります。
前線からプレスというよりはシステムを崩さないようにし、バランスよく守ることを優先していますね。枚数も多く堅い守備を見せています。
しかしセットプレーからの失点が多いんですよねー。枚数がたくさんいるのに結局ファウルをしてしまいPKを与える場面も多々・・・
点を取っても同じだけ点を取られる、今シーズンは第11節終了時点で1勝8分2敗・・・
さすがに引き分けが多すぎる。攻撃も守備もあと一点が遠すぎます。
夏の移籍市場
次に夏の移籍市場での動きを見ていきましょう。
主な放出選手
まずは長年に渡り正ゴールキーパーを務めていたスイス代表のディエゴ・ベナリオがフランスのモナコへ移籍しました。
そして、世界でもトップクラスの左サイドバック、スイス代表リカルド・ロドリゲスがイタリアのミランへ移籍しました。
さらにブラジル代表ボランチのルイス・グスタボはフランスのマルセイユに移籍。
実力者の放出ではありますが、昨シーズンの低迷を受けた形で血の入れ替えを行いました。いままでクラブに貢献してきた選手たちを放出したのです。
主な獲得選手
次に獲得した選手を見ていきましょう。
アウグスブルクから元オランダ代表の34歳パウル・フェルハーフを獲得します。ベテランを出して、それ以上のベテランを取るって・・・
ただ、他の獲得選手は若い選手が多くなってます。
1860ミュンヘンから20歳のセンターバックのフェリックス・ウドゥオカイ。
さらにブラジルのインテルナシオナウから22歳の右サイドバックのウィリアン。
そしてインゴルシュタットからは、コンゴ代表のセンターバックのマルセル・ティセランを獲得。
昨シーズン選手層が不安だったディフェンス陣を多く補強しました。その結果守備力が安定していますねー。
中盤にはスペインのマラガからイグナシオ・カマーチョを獲得。彼ならルイス・グスタボの穴をきっちり埋めることが出来ますね。
攻撃陣はリヴァプールからベルギー代表ディヴォック・オリジを8月31日移籍期限ぎりぎりでレンタルで獲得しました。
守備陣に比べて、攻撃陣の補強は上手く行かなかった印象。
なんせ得点が取れないですからね。
もう一人、得点を取れる選手が居ればこのチームは爆発する!かもしれません。
メンバー紹介
それでは今シーズンのメンバーを紹介したいと思います。
ゴールキーパー
ゴールキーパーはベルギー代表のクーン・カステールスです。ここ最近ベナーリオからレギュラーを奪う獲得をしていました。
少しまだ不安定な所もありますが、フィードの精度が高く、196cmと空中戦に強く長いリーチでゴールを守ります。
サイドバック
右サイドバックは34歳ベテランのパウル・フェルハーフです。ベテランで、スピードは落ちましたが、スタミナが豊富で、サイドを駆け上がります。
キックの精度が高く、ペナルティーキックはほとんど外すことは無いです。しかし、ヴォルフスブルクのキッカーはマリオ・ゴメスなので蹴っていないです。しかしマリオ・ゴメスは結構外す・・・
もう一人、ブラジルから移籍してきた、ウィリアムも居ますが、まだポジションは奪えてないですね。
でも、彼はリオデジャネイロオリンピックでブラジルの金メダルに貢献した実力者。すぐにレギュラーを奪うはずです。
左サイドバックはヤニック・ゲルハルトです。昨シーズンはスイス代表のリカルド・ロドリゲスと壮絶なレギュラー争いを繰り広げていましたが、今シーズンは不動のレギュラーです。
ドイツ代表にみ選ばれた経験があり、クロスの精度が高く、運動量豊富です。ブンデスリーガでも屈指の左サイドバックと言えるでしょう。
センターバック
昨シーズンの弱点だったセンターバックのポジションは今シーズンしっかりと補強しました。
今シーズン加入したフェリックス・ウドゥオカイは将来有望な20歳のセンターバックです。1860ミュンヘンの下部組織出身の選手で、昨シーズンはレギュラーとして活躍、しかしチームは2部から一気に4部へ降格・・・
非常に良いセンターバックで、昨シーズン2部プレーしてたとはとは思えないほどの安定した守備を見せています。
コンゴ代表のマルセル・ティセランは190cmと、高さとスピードがあり、フィジカルコンタクトも強い選手です。サイドバックでもプレーすることが出来、フィードも上手い。
この二人に比べると、ヴォルフスブルクの下部組織出身のセンターバック、ロビン・クノッヘは少し物足りなさは感じます。
しかし、クラブ一筋の彼は精神的支柱でもあります。今シーズンはこの三人の選手がローテンションで出場することになるでしょう。
ボランチ
ボランチは、夏にルイス・グスタボが移籍してしまいます。しかし、その穴を埋めるべくスペイン代表のイグナシオ・カマーチョがマラガから移籍してきました。
カマーチョは守備に特化した選手で、ボールを奪う能力、空いたスペースをカバーする運動量に優れ、セットプレー時にはヘディングでゴールを奪うことも出来ます。
また、クラブの下部組織出身のマクシミリアン・アルノルトはドイツ代表に選ばれたことがあるほどの実力者。
ゲームを組み立てる役割を務め、様々な方向へパスを出します。ロングシュートも強烈です。チームの司令塔として活躍します。
フランス代表にもたまに選ばれるジョシュア・ギラヴォギは守備的な選手です。フィジカルが強く、運動量豊富です。
今シーズンはこの3人の選手が2枚のボランチのポジションを争っています。どの選手も守備的な選手で、まずはしっかりと守備を固めるヴォルフスブルクらしいですね。
他にもヴォルフスブルクではあまり活躍出来ていないですが、オランダ代表の21歳リーシェドリー・バズールも居ます。
昨シーズン1月に1200万ユーロという大金で移籍してきた彼ですが、レギュラーのポジションが奪えてないんですよねー。
素晴らしい才能を持った選手なので、フィットすれば今後活躍するはず。
中盤
右のサイドハーフはポーランド代表のヤクブ・ブワシュチコフスキです。たぶんこう呼んだ方がみなさん分かるかな?元ドルトムントの香川の同僚だったクパです。
彼は昨シーズンからヴォルフスブルクでプレーしています。31歳とベテランになりましたが、そのプレーは健在です。
左サイドハーフはダニエル・ディダヴィが現在レギュラーです。トップ下でもプレーすることが出来ますね。
スピードよりもテクニックで勝負する選手で、キックの精度が高くて、彼の蹴るセットプレーが大きな武器になっています。
トップ下はトルコ代表のユヌス・マリが務めます。かつてはマインツで活躍し、シュミット監督から武藤とM&M’sコンビと名付けられていました。武藤の相方です。
今シーズンは偶然ながらも再びシュミット監督の下でプレーすることになります。監督からの信頼は厚く、不動のレギュラーとして活躍していますね。
フォワード
ストライカーは今シーズン最高の補強が出来ましたね!
ベルギー代表のディヴォック・オリジがリヴァプールから加入しました。彼は普通にリヴァプールでレギュラーでしたからねー。これは大きい。
ただ、ヴォルフスブルクにはマリオ・ゴメスがいるので、左サイドハーフでプレーすることが多くなるとは思います。
非常にスピードがあり、ドリブルで突破、中へ切り込んで、ゴールを決めるなど、移籍後間もないですがチームにしっかりフィットしています。
マリオ・ゴメス
現在のヴォルフスブルクのキングと言ったら彼です。
ドイツ代表71試合出場の31得点!!!ブンデスリーガ得点王も最優秀選手も受賞したことがある、まさにチームのエースストライカー。
ただ、なにが優れていると聞かれると困る選手なんですよねー笑
スピードがあるわけでも無く、テクニックがあるわけでも無い、189cmと身長は高いですが、ヘディングが特別上手いというわけではないですしね。
しかし彼はとにかくゴールを量産しています。
とにかく抜群の決定力と嗅覚。
ゴールを決めるにはそれだけで良いんです!!!
イタリアのフィオレンティーナに移籍後怪我に泣かされてきて、一時はもう彼は終わった選手ではないかと言われていました。
しかし2015-16シーズンにトルコのベシクタシュに移籍し、ここで、33試合26得点と復活したんですよねー。
そして昨シーズンからヴォルフスブルクに加入し、昨シーズンは33試合出場して、16得点とゴールを量産しています。
今年は代表にも選ばれ、完全復活を果たしたと言っても良いでしょう。
現在31歳です。衰えるのはまだ早いですからねー。
傑出した武器のないプレースタイルは、年齢を重ねるごとにさらに成熟するはず。
今後もゴールを量産するマリオ・ゴメスに注目してみましょう。
今シーズンの目標
今シーズンのヴォルフスブルクの目標は順位をとにかく1桁にすることだと思います。
そのためにまずは、ディフェンス陣を中心に補強しました。
ただ気になるのが、低迷しかけた時にすぐに監督のクビを切ったところです。最近のヴォルフスブルクは監督をクビにすることに慣れ過ぎてますからね。これでは安定したチームづくりは難しい。
今シーズンはどんなに悪くてもシュミット監督で一年を通して任せられるのか・・・まずは地盤を固めたいところです。
今シーズンの予想
選手の質自体はそこそこ良いのですが、しかしあともう一つ攻撃陣に少しの戦力がほしいのも事実。
結局攻撃の補強はオリジのみ。そして彼が一番輝くのはセンターフォワード。
しかしそのポジションには絶対的なエース、マリオ・ゴメスが・・・
低迷しているクラブらしく、補強も少し的外れになっちゃってますね。
今後大連勝の可能性も大連敗の可能性もありますが、今シーズンの僕のヴォルフスブルクの予想順位は11位です!!!
今シーズンも厳しい状況が続きます。
シュミット監督は決して悪い監督では無いとは思うので、クラブが我慢し続けることができれば、もう少し上位も狙えるかもしれませんね。
##最後に
2008-09シーズンのヴォルフスブルクはマガト監督で、長谷部が居て、大久保が居て、ジェコが、グラフィッチが・・・本当に良く試合を観ていました。
ぼく個人的には思い入れがあり、とても強いクラブのイメージです。
ここ2年は不本意なシーズンを送っていますが、きっと近い将来また復活して、再びブンデスリーガを盛り上げてくれるはず!
そんなこともあって、弱いヴォルフスブルクってあんまり見たくないんですよねー。
是非とも頑張って欲しい。
それではまた!
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