J1順位予想は的中したのか?ガチファンによる2018シーズン総括!
2019/05/15
こんにちは。三度のメシよりサッカーが好きなサトウです。
2018シーズンもDAZNを使ってガッツリJリーグ観戦を楽しみました。
みなさんの贔屓チームの戦績はいかがでしたか?
ウチのチームは守備が全く安定せず、予想を裏切って残留ギリギリ。
チームには得点王もいるのにフロントのゴタゴタは相変わらずで、玉田や寿人をサクッと切っちゃうあたり、また嫌われるよねーと思ってます。
はい、僕は名古屋ファンです。
ということで、2018シーズンを勝手に全チーム総括します!
2018シーズンのリーグ全体の傾向
2018年度のJ1リーグは川崎フロンターレの2連覇で幕を閉じました。
今シーズンは前年チャンピオンの川崎と広島、そしてFC東京、この3チームによる優勝争いとなりましたが、最終的には広島が力尽き、普段どおりの実力を出した川崎が最後に笑いをみた、といっていいシーズンでした。
優勝争いとは対照的に今年のJリーグを盛り上げたのは残留争いでした。
理由は川崎に対抗すべきチームが軒並開幕ダッシュに失敗したのが遠因でしたね。
残留争いの勝ち点ラインが40という数字が過酷さを物語っています。
移籍動向に目をむけますと、今シーズンはビッグネームの加入が目を引きました。
特に神戸は楽天マネーの力もあり、元スペイン代表のアンドレアス・イニエスタ、鳥栖も負けじと元スペイン代表のフェルナンド・トーレスの獲得は、Jリーグのブランドをあげるきっかけとなりました。
DAZNマネーも続くことから、今後も大物外国人選手来日が期待できると思われます。
DAZN公式サイト
▶ https://watch.dazn.com
シーズン開幕前の順位予想と結果は?
まず今年初めに予想した2018年シーズンの順位はこう予想しました。
1位:川崎 的中!
2位:浦和
3位:鹿島 的中!
4位:磐田
5位:C大阪
6位:G大阪
7位:F東京
8位:柏
9位:名古屋
10位:横浜FM
11位:神戸
12位:湘南
13位:広島
14位:札幌
15位:仙台
16位:長崎
17位:清水
18位:鳥栖
順予想記事はこちら
▶ Jリーグ順位予想2018!J1優勝、J2降格は?Jファンが独断と偏見で考察!
結果的に的中したのは、川崎、鹿島だけでした爆
まぁ、こんなものでしょう(汗)
まず順位をいい意味で裏切ってくれたのは何と言っても広島と札幌と清水ですね。共に新監督を迎えたばかりでチーム作りに時間がかかると考えていたので下位にしましたが見事に覆されました。
そして思いっきり裏切られたのは磐田と柏と名古屋でした。
特に柏はACL予備選からの出場ということで、コンディション的に厳しいシーズンになるのではと予想しましたが、まさか降格するとは思いませんでした。
あと磐田と名古屋の東海勢は、複雑なチーム事情があるにせよ、飛躍を期すシーズンだっただけに残念な結果に終わってしまいました。
来シーズンは松本と大分が昇格します。いずれもJ1で戦うには厳しい戦いが予想されますが果たして?
順位 | クラブ | 予想 順位 |
勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失 点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 ACL |
川崎 | 1 | 69 | 21 | 6 | 7 | 57 | 27 | 30 |
2 ACL |
広島 | 13 | 57 | 17 | 6 | 11 | 47 | 35 | 12 |
3 ACL |
鹿島 | 3 | 56 | 16 | 8 | 10 | 50 | 39 | 11 |
4 | 札幌 | 14 | 55 | 15 | 10 | 9 | 48 | 48 | 0 |
5 | 浦和 | 2 | 51 | 14 | 9 | 11 | 51 | 39 | 12 |
6 | FC東京 | 7 | 50 | 14 | 8 | 12 | 39 | 34 | 5 |
7 | C大阪 | 5 | 50 | 13 | 11 | 10 | 39 | 38 | 1 |
8 | 清水 | 17 | 49 | 14 | 7 | 13 | 56 | 48 | 8 |
9 | G大阪 | 6 | 48 | 14 | 6 | 14 | 41 | 46 | -5 |
10 | 神戸 | 11 | 45 | 12 | 9 | 13 | 45 | 52 | -7 |
11 | 仙台 | 15 | 45 | 13 | 6 | 15 | 44 | 54 | -10 |
12 | 横浜 | 10 | 41 | 12 | 5 | 17 | 56 | 56 | 0 |
13 | 湘南 | 12 | 41 | 10 | 11 | 13 | 38 | 43 | -5 |
14 | 鳥栖 | 18 | 41 | 10 | 11 | 13 | 29 | 34 | -5 |
15 | 名古屋 | 9 | 41 | 12 | 5 | 17 | 52 | 59 | -7 |
16 残留PO |
磐田 | 4 | 41 | 10 | 11 | 13 | 35 | 48 | -13 |
17 J2降格 |
柏 | 8 | 39 | 12 | 3 | 19 | 47 | 54 | -7 |
18 2降格 |
長崎 | 16 | 30 | 8 | 6 | 20 | 39 | 59 | -20 |
各チームの考察
それでは今季の各チームにおいてそれぞれ総括します。もちろんいろんな意見があるのは承知です。
1ファンの独断なので、気に入らなければ受け流していただいて結構です!
優勝: 川崎フロンターレ
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 1位 |
結果 | 1位 |
勝点 | 69点 |
総得点 | 57点(1位) |
総失点 | 27点(1位) |
得失点差 | 30点(1位) |
チームMVP | 家長 昭博 |
昨シーズンのJ1リーグチャンピオンの川崎はACL優勝を目標に掲げたものの早々に頓挫し、リーグ連覇を目標に切り替えました。
チーム戦術は一貫して4-2-3-1。
昨年から継続中のシステムは完成度においてリーグでもトップクラスで攻撃力は昨年に比べても遜色なかったのはさすがでした。
選手起用においては、攻撃面でFC東京から大久保嘉人選手、横浜FMからエース格の斎藤学選手を獲得したものの、完成されたチームに割って入るには至らず。
新戦力で合格点を与えれるのは大卒の守田英正選手のみで、今シーズンの連覇は、昨年の優勝メンバーの遺産で勝ったといっていいでしょう。
今年のチームMVPは家長昭博選手で決まりでしょう。リーグMVPにも輝きましたしね。
アシスト数はチームトップの7でゴール数はチーム2位タイ。攻撃ポイントでドリブル、クロスでトップに立つ等、中村憲剛選手をしのぐ活躍ぶりは文句のつけどころはないといっていい出来でした。
DAZNマネーで高騰した優勝賞金を2年連続で獲得し、潤いまくっているフロンターレ。
分配金がすぐに支払われるわけではないものの、優勝賞金と合わせると2年連続で18.5億円を獲得したことになります。
2年で37億円。
これはいままでのJリーグの経済規模からすると圧倒的でしょう。
この豊富な資金を使って、来シーズンは大物外国人を獲得するとも噂されており、シーズンオフの移籍市場を賑わすチームになると思われます。
2位: サンフレッチェ広島
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 13位 |
結果 | 2位 |
勝点 | 57点 |
総得点 | 47点(7位タイ) |
総失点 | 35点(4位) |
得失点差 | 12点(2位タイ) |
チームMVP | 柏 好文 |
今年のJリーグを盛り上げたチームのひとつといっていいでしょう。
昨シーズンは残留争いぎりぎりの15位フィニッシュと全く期待を裏切る結果に終わった広島。
今シーズンは数々のクラブを率いた城福浩氏を監督に据え、土台作りの年と見られていました。
ところが開幕ダッシュに成功すると、他チームの出遅れを尻目にまさに一人勝ち状態へ。
優勝も夢ではないところまで行きかけましたが、最後になって、他チームから研究されたのか、急激に失速。
川崎の後塵を拝する結果となりました。
しかし2位という結果は立派なもの。
城福監督の続投も決定し、来シーズンはACLもあるので真価を問われるシーズンになるのではないでしょうか。
チーム戦術は一貫して4-4-2。
右サイドからの攻撃とCFパトリックを活かしたセットプレーからの得点力はリーグ前半戦は他チームの脅威となりました。しかし終盤に、負けが込みだすと修正が効かなくなり、来季に課題を残したといえるでしょう。
選手起用においてはまさにCFのパトリックが得点源として大車輪の活躍ぶり。
フィジカルの強さと高さで得点を量産し、広島の快進撃を支えました。
そして新戦力の川辺駿選手はトップ下としてベテラン柴崎晃誠選手に負けない程の存在感を示し、タイからの新戦力ティーラシン選手も1年目としては及第点といっていい出来だったといっていいでしょう。
そしてチームMVPは柏好文選手を推します。
広島のサイド攻撃の要として左右からチャンスメイク。得点、アシストといった結果には少々物足りなさは残るものの、ドリブル、クロスはチームトップの成績を残しました。
他チームにとって相変わらず脅威になるなど、広島躍進に貢献してくれました。
3位: 鹿島アントラーズ
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 3位 |
結果 | 3位 |
勝点 | 56点 |
総得点 | 50点(6位) |
総失点 | 39点(6位タイ) |
得失点差 | 11点(4位) |
チームMVP | 鈴木 優磨 |
今年の鹿島アントラーズの最大の収穫はACLの優勝でしょう。
過去鹿島アントラーズは何度もACLに挑み続けたもののベスト8にも辿り着けない歴史の繰り返しでした。
しかし今年ははじめてベスト8に進出すると、鹿島らしい勝負強さを発揮。決勝も危なげない勝ちっぷりで初のタイトルを獲得し、クラブの歴史に残る大きな成果を残したといっていいでしょう。
しかしリーグ戦でいえば3位とはいえ、満足いく結果とはいえなかったでしょう。
なぜなら序盤のスタートダッシュに失敗し、なかなか連勝出来ずに一度も優勝争いに加われず、結局3位という結果に終わってしまったからです。
チーム戦術は一貫して4-4-2。
攻撃における外国人選手がほとんど使えない中、鈴木優磨選手と金崎夢生選手の2トップが機能しているうちはよかった。
しかし金崎夢生選手がいなくなると、途端にスケールダウン。
中盤でもゲームメイクできる選手が不在なことから、頼みは鈴木優磨選手の決定力とセットプレーからの得点と、選手をやりくりして何とか帳尻を合わせたという印象でした。
要因は補強の拙さといえるでしょう。
ドイツ・ブンデスリーガのシャルケから内田篤人選手を獲得したものの攻撃陣の補強はなし。
昨季結果を残したレアンドロ選手はさっぱりで、しかも攻撃の核だったペドロ・ジュニオール選手、金崎夢生選手を放出。
日本代表である植田直通選手の移籍等、むしろチームがスケールダウンした印象がありました。
そんな中、チームMVPは鈴木優磨選手であるのは疑いないところではないでしょうか?
チームトップの11得点、10アシストは文句のない成績であり、文字通り鹿島の大黒柱。逆に彼を失うとチームにとって計り知れないダメージになるでしょう。
そんな中、鹿島アントラーズは鈴木優磨選手抜きでクラブ・ワールドカップを戦いました。
結果はグアダラハラ(メキシコ)には勝利したものの、レアルとリーベル・プレートには惨敗。まあ現在の鹿島ならこんなものでしょう。
しかし来季はJリーグ3位の賞金・分配金(4.1億)とACLの賞金(4.5億)を使って大型補強をするでしょうから、楽しみな存在となります。
4位: 北海道コンサドーレ札幌
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 14位 |
結果 | 4位 |
勝点 | 55点 |
総得点 | 48点(7位) |
総失点 | 48点(10位タイ) |
得失点差 | 00点(8位タイ) |
チームMVP | チャナティップ |
今シーズン、最大の驚きを与えてくれたのは北海道コンサドーレ札幌ではないでしょうか?
これまで札幌は2シーズン目を乗り切ったことはありませんでした。
しかも新監督に浦和からミハイル・ペトロビッチ氏を招聘するという、思い切った決断で前評判は高くはありませんでした。
しかし広島と同様に開幕ダッシュに成功し、終わってみれば過去最高の4位フィニッシュと望外の成績でシーズンを終えました。
チーム戦術はペトロビッチ監督の代名詞ともいえる3-4-2-1。
元々札幌は3バックを採用していたこともありましたが、各ポジションに若手、ベテランとバランスよく配置して選手層を厚くしたことが躍進の要因でした。
補強も的確で、浦和からペトロビッチ監督の愛弟子である駒井善成選手、川崎から東京五輪世代の三好康児選手、広島から中堅の宮吉拓実選手を獲得。
前線の層を厚くするのに成功しました。
試合出場選手も他チームに比べ多くの選手が出場時間を伸ばしており、全体としてチームの選手層がアップした結果となりました。
チームMVPはチャナティップ選手。
東南アジアの選手でも十分Jリーグで活躍できることを証明したといっていいほどの活躍ぶりでした。アシストこそ少ないものの8ゴール、ドリブル、シュートでチームトップの数字をあげ、出場試合数も30と攻撃陣の核といっていいくらいの働きぶりは賞賛されていいのではないでしょうか?
Jリーグベストイレブンにも選出され、タイの英雄と言える活躍だったのではないでしょうか。
まだまだ若いだけに来季の活躍にも期待したいところです。
5位: 浦和レッズ
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 2位 |
結果 | 5位 |
勝点 | 51点 |
総得点 | 51点(5位) |
総失点 | 39点(6位タイ) |
得失点差 | 12点(2位タイ) |
チームMVP | 興梠 慎三 |
昨季は久々にACLを獲得し、自信をもって今季に挑んだ浦和レッズ。
しかし開幕5試合で未勝利と開幕ダッシュに失敗してしまいます。そこで昨季ACLで優勝に導いた堀孝史監督を解任し、コーチだった大槻毅氏を一時的に監督に昇格。
その後第10節から鹿島アントラーズを率いたオズワルド・オリヴェイラ氏を監督に迎え入れました。
ようやくチーム建て直しに成功したものの、開幕ダッシュ失敗が最後まで尾を引き、リーグ戦は5位で終えました。
しかし天皇杯で久々の優勝を果たし、ACL出場権を手に入れたのはクラブにとって成果をあげたシーズンといえるでしょう。
システムは3-3-2-2。
多少前線の配置に変更はあったものの、槙野智章選手、柏木陽介選手、武藤雄樹選手、興梠慎三といった縦のラインは不動で大崩れしない戦いぶりは健在でした。
しかしオリベイラ監督はブラジル人監督なので、来季は4バックを目指す可能性も考えられます。
補強においては柏から武富孝介選手、横浜からマルティノス選手、神戸から岩波拓也選手を獲得しました。
しかし戦力になれたのは岩波選手のみで外国人選手もインパクトを与えられず、結局は現有勢力が奮闘した結果となりました。
シーズンMVPは興梠慎三選手。
ここ数年の彼のストライカーとしての安定感は際立っているのは誰もが認めるとおり。相棒の武藤選手も好調を維持しており、浦和の攻撃陣を引っ張っていました。
ただ現在の浦和には攻撃陣に若い選手がいないのが悩みの種で、来季は補強に動くものと思われます。
6位: FC東京
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 7位 |
結果 | 6位 |
勝点 | 50点 |
総得点 | 39点(13位タイ) |
総失点 | 34点(6位タイ) |
得失点差 | 05点(6位) |
チームMVP | 東 慶悟 |
昨シーズンは大久保嘉人選手、林彰洋選手等、大量補強で一躍注目されたにもかかわらず、チームがまとまりきれずに中途半端な結果に終わってしまったFC東京。
今シーズンはガンバ大阪から長谷川健太監督を迎え入れ、タイトル獲得を目論みましたが、昨シーズンより一つ順位をあげた成績で終了しました。
序盤こそ出遅れたものの前期は堅守速攻がハマり、順調に勝ち点を重ねます。
しかし後半は息切れし、急失速したのは得点不足が要因であり、例年どおりとはいえ課題を残した今季でした。
チーム戦術は4バックをベースに、相手によって攻撃陣の配置を変えるパターンが多かった印象。
昨シーズンに比べ失点こそ減らしたものの、攻撃パターンが新加入のディエゴ・オリベイラ頼みの感が強く、攻撃の厚みに課題を残したシーズンとなってしまいました。
補強においては、FWに柏レイソルよりディエゴ・オリベイラ選手、横浜F・マリノスより富樫敬真選手、ガンバ大阪時代に長谷川監督の愛弟子である、大森晃太郎選手、丹羽大輝選手、リンス選手を獲得。
しかし期待通りの働きをしたのはディエゴ・オリベイラ選手のみと、費用対効果においては物足りなさが残った印象です。
チームMVPは東慶悟選手を選びました。
高萩洋次郎選手と共に攻撃を牽引し、チームトップの6アシストを記録。チームを牽引し、攻撃ポイントとパスにおいてチームトップの成績を残す等、チームの攻撃の要として活躍してくれました。
あとは得点力を上げれば、もう少しチーム順位を上げれたかもしれないですね。
7位: セレッソ大阪
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 5位 |
結果 | 7位 |
勝点 | 50点 |
総得点 | 39点(13位タイ) |
総失点 | 38点(5位) |
得失点差 | 01点(7位) |
チームMVP | マティ・ヨニッチ |
昨シーズンはYBCルヴァン・カップと天皇杯2冠、J1リーグでも3位と大成功のシーズンをおくったセレッソ大阪。
ユン・ジョンファン体制2年目を迎え、ACLを見据えて補強も十分に行う等、万全の体制で今シーズンを迎えましたが、結果として無冠で7位と消化不良なシーズンとなってしまいました。
その最大の要因はズバリ攻撃陣の不調。
昨シーズンは65得点とシーズン2位の得点を誇っていたのが今シーズンは4割減の39得点という結果が物語っています。
特に昨シーズン22ゴールをあげた杉本健勇選手がわずか5ゴールに終わり、最多ゴールが左SBの丸橋祐介選手の6ゴールでは順位を下げても仕方ない結果でした。
これは攻撃陣が山口蛍選手と、杉本健勇選手以外の選手が怪我人続出で固定できなかったことが原因でしょう。
出場時間数1000時間台が何と7人では監督がやりくりに苦労したのは容易に想像できます。そしてアシスト数が最多で3つという数字が流れというより、セットプレーか個の力で奪ったゴールが多かったかがわかるでしょう。
戦術は4-4-2が基本でしたが、途中3-4-2-1に変える等、ユン・ジョンファン監督がいかにやりくりに苦労していたかわかります。
ACLを見据え、ユン・ジョンファン監督の人脈を活かして補強をしました。
韓国Kリーグからヤン・ドンヒョン選手、オスマール選手を獲得。
しかし十分使いこなせたかといえば疑問が残るし、新戦力で働いてくれたのは高木俊幸選手のみだったのは誤算としかいいようがありませんでした。
そんな中、チームMVPをあげるとすればマティ・ヨニッチ選手を推します。
得点が大幅に下がったと同時に失点数も昨年より減らしたのはまさに彼の存在のおかげといえます。
しかも守備ポイントではチームNo1はおろか、Jリーグでトップの成績。
彼の奮闘がなければチームはもっと成績が下降したといっても不思議ではないくらいの働きぶりでした。
8位: 清水エスパルス
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 17位 |
結果 | 8位 |
勝点 | 49点 |
総得点 | 56点(2位タイ) |
総失点 | 48点(10位タイ) |
得失点差 | 08点(5位) |
チームMVP | 金子 翔太 |
清水エスパルスも開幕前の予想を裏切った好チームといっていいでしょう。
昨シーズンは残留争いに巻き込まれたのを反省し、広島からヤン・ヨンソン氏を新監督に招聘。
中位に入れば上出来といわれたチームを一桁台の順位で終えたのは、若手選手の活躍があったからこそでしょう。
今シーズンの清水エスパルスの戦いぶりは安定したものでした。
開幕ダッシュに成功し、途中負けが込んだものの夏場に巻き返します。一時調子を落としたものの、終盤は上り調子で終えたのはヨンソン監督の手腕といっていいでしょう。
チーム戦術は一貫して4-4-2。
好成績をあげたのは縦のラインが固まったことが大きかったです。
フレイレ、ファン・ソッコの2CBにアンカー、河合陽介選手の献身さ、金子翔太選手のチャンスメイクに、北川航太選手、ドゥグラス選手の決定力とプラス材料に恵まれた結果、一桁順位という結果になったといえます。
補強も的確で昨シーズンレンタル移籍した石毛秀樹選手らを呼び戻し、クリスラン選手、ドゥグラス選手と日本で実績を残した選手を獲得してチーム戦力の底上げにつなげる等、成果を残したのは大きかったです。
チームMVPは金子翔太選手を選びました。今シーズンにおいてブレイクした選手の一人。
身長163cmと小柄ながら右サイドのアタッカーとして、ドリブル、パス、シュートといったあらゆる攻撃面でチームトップの成績を残し、正に大車輪の活躍ぶり。
10得点7アシストの結果は立派の一言といっていいでしょう。
ストライカーの北川航太選手と共に清水の希望の光として来季も期待したいところです。
9位: ガンバ大阪
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 6位 |
結果 | 9位 |
勝点 | 48点 |
総得点 | 41点(12位) |
総失点 | 46点(9位) |
得失点差 | ‐5点(10位タイ) |
チームMVP | ファン・ウィジョ |
ガンバ大阪ほど今シーズン劇的なシーズンを送ったチームはなかったのではないでしょうか?
昨シーズンの不本意な結果を受け、過去セレッソ大阪で攻撃サッカーを披露したブラジル人のレビー・クルピ氏を招聘。
しかし最初からつまずく結果となります。おまけに昨年から16試合勝ち星なしという不名誉な記録までつく有様でした。
理由は一言でいえば、クルピ監督のチーム作りとチームのカラーが合わなかったこと。
ブラジル人監督らしさといえばそれまでですが、チームとしての決まり事が緩く、拠り所が最後まで見出せなかったことが原因でした。
W杯後も改善が見られず、ホームでの清水戦を最後にクルピ監督を解任。
後任にガンバ大阪、日本代表のレジェンドである宮本恒靖氏を監督に迎えました。
シーズン後半での監督交代かつ監督経験の浅い宮本監督に対する不安も確かにありましたが、チームでの規律を徹底させることで拠り所が生まれ、終盤は想定外の連勝を積み重ねて何とかJ1残留を果たしました。
チーム戦時術はほとんどが4-4-2。
相手によって3バックで臨むことも。しかし今季のガンバで泣かされたのはボランチが固まらなかったこと。井手口陽介選手が抜けたのは想像以上に大きく、シーズン序盤は今野泰幸選手が不在だったことも低迷の要因でありました。
しかし今野選手の復帰がシーズン終盤の連勝につながったのです。
補強は僅か2名でスタートしましたが、いずれもモノにならず。しかし夏の補強で神戸から渡邊千真選手、山口から小野瀬康介選手を獲得し、後半の躍進に貢献しました。
チームMVPはシーズン終盤の連勝に貢献したファン・ウィジョ選手にしました。
彼は古典的タイプの韓国人らしいストライカー。
テクニックはそれほど長けているわけではないが、高身長の割には裏へ抜けるスピードがあり、しかも型にはまれば決めきる決定力は相手にとっては脅威に写ったはず。
ガンバ大阪だけでなく、韓国代表でもブレイクしており、来季の更なる活躍に期待したいです。
10位: ヴィッセル神戸
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 11位 |
結果 | 10位 |
勝点 | 45点 |
総得点 | 45点(10位) |
総失点 | 52点(13位) |
得失点差 | -7点(13位タイ) |
チームMVP | ルーカス・ポドルスキ |
今シーズンのヴィッセル神戸は結果として10位と一見不本意な結果となりましたが、サポーターからみれば来季に期待と希望を抱かせてくれるシーズンとなったのではないかと思います。
序盤はなかなか連勝に恵まれず、中位に定着していました。
しかし6月から夏場まで好調を維持し、一時は4位にまで上昇。
そこから秋口に5連敗を喫し、シーズン途中で吉田孝行監督を解任。
三木谷会長の肝いりでチリ人のリージョ監督を招聘。シーズン終盤はチームがかみ合って連勝し、何とか帳尻を合わせた格好となりました。
チーム戦術は4バックをベースに、攻撃陣のシステムを頻繁に変えました。
最後まで定まらなかったために成績が伸びなかった要因と考えられます。
しかしそれは攻撃陣の駒が豊富なことの表れ。それでも戦力がだぶつきであったのは否めませんでした。
神戸ほど、補強が頻繁だったチームはないでしょう。
昨シーズンオフは福岡から長身FWのウェリントン選手、中国からかつて神戸に在籍したチョン・ウヨン選手。
仙台からプレイメーカーの三田啓貴選手を獲得しましたが、レギュラーを獲得したのは三田選手のみ。
そこで三木谷会長の戦略ともいえるバルサ・スタイルにするとのコンセプトの中、夏の中断期間に元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手を目玉として獲得。
FC岐阜から古橋亨梧選手、徳島から大崎玲央選手、カタールのクラブからアフメド・ヤセル選手も獲得。
いずれも戦力として活躍する結果となりました。
チームMVPはルーカス・ポドルスキ選手を選びました。
得点こそ5ゴール、出場時間も2000時間ちょっとと少ないですが、三田選手とコンビを組み、攻撃ポイント、ドリブルでチームトップを記録してチームの攻撃を牽引しました。
来季はダビド・ビジャも加わり、更に陣容が変わりそうですが、ポドルスキ選手の価値は今後も変わることはないでしょう。
11位: ベガルタ仙台
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 15位 |
結果 | 11位 |
勝点 | 45点 |
総得点 | 44点(11位) |
総失点 | 54点(15位タイ) |
得失点差 | -10点(16位) |
チームMVP | 西村 拓真 |
シーズン前は有望な外国人選手も獲得できず、戦力面では不安な点も大きかったですね。
しかし残留争いにも巻き込まれず堅実な戦いぶりで11位で終えたのは健闘に値したといっていいでしょう。
天皇杯も準優勝しました。
何よりも開幕ダッシュに成功したのが大きかったといえます。
そして大きな連敗をしなかったこと。2連敗こそあったが、ずるずると引きずらなかったのは渡邊監督のマネジメントのおかげといっていいでしょう。
戦術は3-3-2-2が基本。
大岩選手、板倉選手、平岡選手の3バックはほぼ不動。
富田選手をアンカーにして、2人のFWと2人の攻撃的MFは意外にも攻撃的なフォーメーションで44得点は頑張ったほうだといっていいでしょう。
しかし失点54は3バックの脆さをつかれたともいえるだけに来季の課題になるでしょう。
補強においては特に川崎から板倉滉選手、ジャーメイン良選手の2人の若手選手の加入が大きく、2人ともレギュラーの座をモノに出来たのがチームの底上げにつながりました。
そしてシーズン途中から元仙台の関口訓充選手、ハモン・ロペス選手、ガンバ大阪からレンタルで矢島慎也選手を加えJ1残留につなぐことができました。
チームMVPは前半戦大活躍だった西村拓真選手にしました。
西村選手は、前半の仙台の躍進の立役者といっていいほどの活躍ぶりで、前半戦で11ゴールという結果はJリーグでも決定率でも上位に入り、仙台のJ1残留に大きな功績を残したといえるでしょう。
シーズン途中でロシアの名門CSKAモスクワへ移籍しましたが、移籍金を残した意味でも仙台に貢献した選手といえますね。
12位: 横浜F・マリノス
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 10位 |
結果 | 12位 |
勝点 | 41点 |
総得点 | 56点(2位タイ) |
総失点 | 56点(16位) |
得失点差 | 00点(8位タイ) |
チームMVP | 山中 亮輔 |
昨季まで3年間続いたモンバルエツ体制に終止符を打ち、新たにオーストラリア代表監督を務めたアンジェ・ポステコグルー監督を招聘。
これまでの堅守が売りだったチームをポゼッション重視の攻撃サッカーへの変貌を目指したのが今季でした。
確かに得点数は56点と昨シーズンより大幅に伸ばし、攻撃サッカーとしての成果はあげられました。
しかし代償として失点数が大幅に増加。
総失点56点はリーグ16位と、一時は降格かと騒がれましたが、最終順位を何とか12位で終え、期待を裏切る結果となってしまいました。
これまでと違うのは、堅守のマリノスが崩壊してしまったこと。長年のサポーターからすれば残念でならなかったでしょう。
戦術は3バックもありましたが、メインは4-1-2-3。
2人の屈強なCB、アンカーに扇原貴宏選手を置き、2人の攻撃的MFと3人のFWという超攻撃的シフトで戦いました。
しかもDFラインを高めに設定しているので、GK飯倉大樹選手の負担は大きく、守備の裏を突かれたり、超ロングシュートで失点する等、リスキーの高い守備ラインは今シーズンのマリノスの長所でもあり、弱点でもありました。
来季はどう修正するか見物ではありますね。
補強はマルティノス選手、斎藤学選手の両ウィングが抜け、新加入選手が柏レイソルから大津祐樹選手と韓国からユン・イルロク選手が主でした。
しかし失点の増加が顕著で、監督の眼にかなうDFを次々と補強したものの、歯止めがかからず。
結果として満足いく補強にはならなかったといっていいでしょう。
チームMVPは山中亮輔選手を選びました。
今年のマリノスの攻撃サッカーのキーマンといっていいほどの存在で左SBで4ゴール、8アシストは立派な数字。
攻撃ポイントでもチームトップで日本代表にも選ばれるなど、今後が楽しみな選手です。
左SBはまだ代表のレギュラーは固まっていないので来季次第でコンスタントに代表に呼ばれると思われます。
13位: 湘南ベルマーレ
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 12位 |
結果 | 13位 |
勝点 | 41点 |
総得点 | 38点(16位) |
総失点 | 43点(8位) |
得失点差 | -5点(10位タイ) |
チームMVP | 山根 視来 |
2年ぶりのJ1の舞台で湘南の最大のミッションはJ1残留。
結果は13位と勝ち点は残留ギリギリではあったものの何とかミッションは達成できたのが正直なところでしょう。
しかしながら大きな成果もありました。言うまでもなくYBCルヴァンカップ初優勝です。
この優勝は湘南にとって大きな自信になったことは間違いないはず。
来季の補強次第ではありますが、楽しみなチームのひとつではあります。
戦術は一貫して3バック。
大野和成選手、坂圭祐選手、山根視来選手はほぼ不動で安定感はありましたが、トップがなかなか固まらず前半は色々やりくりしながらの戦いが続いていたため、連勝連敗が続いていました。
後半に途中加入した山﨑凌吾がトップに固定してからは、特に夏場と後半に負けが込むことがなくなり、J1残留につなげられたのは大きかったです。
補強においてはJ1残留に向けベテラン選手を多く獲得したものの、余裕をもって残留できなかったのは外国人の不出来が大きかったといえるでしょう。
湘南はここ数シーズン外国人に恵まれない感が強い印象があるので、J1の2年目を迎えるにあたっては外国人の成否が鍵を握ると思われます。
シーズンMVPはDFの山根視来選手を選びました。
3バックの一角にもかかわらず、出場時間はチームトップ、攻撃とパスでチームトップの成績を残したあたりは、攻撃参加もできるDFとして更に評価を高めたといっていいでしょう。
3バックの中央としてリベロをやらせてみても面白いかもしれないですね。
14位: サガン鳥栖
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 18位 |
結果 | 14位 |
勝点 | 41点 |
総得点 | 29点(18位) |
総失点 | 34点(2位タイ) |
得失点差 | -5点(10位タイ) |
チームMVP | 権田 修一 |
2012年にJ1に昇格して7季目を迎えたサガン鳥栖だったが、今季が一番苦労したシーズンといってはずです。
最後まで降格圏内をさまよい、一向に上昇気配をみせないことから、J2降格も覚悟したサポーターもいたでしょう。
しかし最後の砦である堅守がモノをいい何とか残留を果たすことができました。
戦術は伝統的に4バックがメインでしたが、途中3バックで臨んだ試合もあり、試行錯誤した形跡が伺えました。
そして攻撃陣は得点力不足が深刻で、前線が特に配置変換が多く、とても苦労しただろうと考えられます。
今季ここまで苦戦した要因は明らかに得点力不足。
総得点29はJ1ではダントツの最下位。
総失点がリーグ2位なだけに明らかにフロントの補強に問題があったシーズンだといえます。
それもそのはず、昨季でも得点力は高いとはいえなかったにもかかわらず、エースであった豊田陽平選手を放出。
新加入選手もFWはゼロと開幕前から苦戦は明らかでした。
案の上、得点力不足で前半は6連敗を喫する等これまでにない低迷振りでFWの補強は必須の状況でした。
そこでシーズン後半に加入した目玉選手がスペインのアトレチコ・マドリードから加入したフェルナンド・トーレス選手でした。
ネームバリュー抜群の彼の加入は大きく、得点という意味では物足りなさはあったものの、来シーズンも彼のプレイ振りを見られるのはサッカーファンにとってはうれしい限りでしょう。
そして鹿島でエースだった金崎夢生選手の加入も大きく、残留争いに大きく貢献しました。しかしFWの層は厚くなったものの彼らを活かすMFに人材が足りず、ちぐはくな補強に終わった感もありました。
シーズンMVPは文句なしにGKの権田修一選手です。
総失点34という数字は点の取れないチームの中、彼の活躍なくしてありえなかったし、残留もおそらく難しかったはず。
海外での経験もあったことから、常に安定したセービングはチームを降格の危機から救ってみせました。来季も彼のパフォーマンスに期待したいところです。
15位: 名古屋グランパス
項目 | 値 |
---|---|
シーズン前予想 | 9位 |
結果 | 15位 |
勝点 | 41点 |
総得点 | 52点(4位) |
総失点 | 59点(17位タイ) |
得失点差 | -7点(13位タイ) |
チームMVP | ジョー |
シーズン前は次々とブラジル代表のストライカー、ジョー選手や欧州でのプレイ経験が豊富なオーストラリア代表GKのミッチェル・ランゲラック選手といったネームバリューのある選手を獲得して話題をさらった名古屋グランパス。
しかしシーズンを通してあまりにも浮き沈みが激しく、サポーターをやきもきさせたまま、かろうじて最低目標であるJ1残留を果たすことができました。
とにかく名古屋グランパスほど浮き沈みが激しかったチームはなかったでしょう。
シーズン前半は8連敗を含んだ15戦勝ちなし。
原因は点は取れるが、あまりにも失点が多いこと。
監督が解任されてもおかしくなかったですが、シーズン後半はDFを中心に補強に着手した結果、柏レイソルから、中谷進之介選手、川崎フロンターレからエドゥアルド・ネット選手らを次々に獲得しました。
すると補強の効果は的中し、いきなり7連勝する等、挽回したけれども、負けが込むと止められない不安定さを解決しない限り、来季も厳しいシーズンになると考えられます。
システムは4-4-2がベースでしたが3バックに変更した試合がいくつかあり、守備の構築に苦労したシーズンといえるでしょう。
しかし風間八宏監督の掲げるスタイルに守備陣が今後ともうまく機能できるか未知数なだけに、来季もある程度の失点は覚悟したほうがいいかもしれません。
補強は、外国人においてはJリーグでもトップクラスで、特にランゲラック選手については失点こそ多かったものの能力は折り紙付なだけに来季は期待したいところでしょう。
そしてシーズン後期に獲得した中谷選手、ネット選手、FC東京から丸山祐市選手、横浜から加入の金井貴史選手は経験が豊富なだけに来季は更に計算が立つと思われます。とにかく今年の名古屋は選手の入れ替わりが激しいシーズンだったのです。
チームMVPはやはりJ1リーグ得点王のジョー選手でしょう。
ほぼ怪我なく殆どの試合に出場し、身体能力というよりは冷静なフィニッシュで得点を重ねたのはさすが元ブラジル代表といっていい活躍ぶりでした。
ただ来シーズンはFWが足りないので戦力補強は必須でしょう。
16位: ジュビロ磐田
項目 | 値 |
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シーズン前予想 | 4位 |
結果 | 16位 |
勝点 | 41点 |
総得点 | 35点(17位) |
総失点 | 48点(10位タイ) |
得失点差 | -13点(17位) |
チームMVP | 田口 泰士 |
昨季は6位と上々の成績を残したジュビロ磐田。
しかし今季は16位とJ2との入れ替え戦の末、かろうじて残留と全く不本意な結果に終わってしまいました。
低迷の要因はけが人の多さ。
特にGKのカミンスキー選手以外の外国人は殆どが怪我がちで使い物にならず、特に独力で打開できるアダイウトン選手の長期離脱はチームの低迷に大きな影響を及ぼしたのは間違いないでしょう。
そして中村俊輔選手、かつてジュビロで活躍した山田大紀選手が目立った結果を残せず、頼りになるのが元名古屋の田口泰士選手と川又堅碁選手のホットラインのみでは苦戦は免れなかったといっても仕方ない程の出来でした。
戦術は3-4-2-1と4-2-3-1の併用でチーム作りに腐心した跡が伺えます。
しかし連敗こそあれど、その後持ち直しているだけに一見大崩れはなかったのですが、今季のジュビロはとにかく引き分けが多すぎたことが問題でした。
勝利目前で引き分けに終わるといった結果も多く、勝ち点の取りこぼしが多かったことが16位の結果を招いたかもしれません。
補強においては新外国人が使いものにならず、期待通りの活躍を見せたのは名古屋からきた田口選手のみ。
シーズン途中に川崎から大久保嘉人選手が加入したものの、途中からでは救世主とはなりえず、結果としては失敗だったといわれても仕方ないでしょう。
チームMVPは田口泰士選手を選びました。
開幕当初は中村選手、山田選手、そして田口選手と豊富なパサーが揃ったことから魅惑的サッカーが期待されましたが、期待通りの働きを見せたのは田口選手でした。
持ち前のパスワークと精度の高いFKでジュビロの攻撃を支えたのは正に彼の功績といって疑いなく、来季の活躍も期待されます。
17位: 柏レイソル
項目 | 値 |
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シーズン前予想 | 8位 |
結果 | 17位 |
勝点 | 39点 |
総得点 | 47点(8位タイ) |
総失点 | 54点(14位タイ) |
得失点差 | -7点(13位タイ) |
チームMVP | 伊東 純也 |
昨季はJ1リーグ4位になり、ACL出場権まで獲得した柏レイソル。
しかし開幕ダッシュこそ成功したものの、ACL敗退あたりからチームの歯車が狂い出しました。
監督交代も歯止めがかからず結果としてJ2降格という憂き目に逢ってしまいました。
今回の降格においては下平隆宏監督の跡を継いだ加藤望監督の手腕を問う声も多いのですが、チームとしてのコンディショニングの調整がうまくいかなかったのが原因ではないかと考えます。
今季の柏はACLの予備戦を控えていることもあり、例年より早くスタートしました。
しかし裏を返せば走りこみといった体力作りの調製が短かったことも事実。
しかも例年ACL予備戦を戦ったチームはほとんどそのシーズンは苦戦しているデータがあります。FC東京しかり、ガンバ大阪しかり。いずれもそのシーズンはふるいませんでした。
しかし成績に目を向けると決して悪い成績ではないのも事実で、得点、失点とも降格に値するほど悪いものではありません。
勝利数12で勝ち点39は例年なら残留圏内です。
しかし問題だったのは負け数の多さ。引き分け3つはダントツの少なさで、19敗もすれば降格しても不思議ではない数字です。
内容のよくない試合でドローに持ち込むしぶとさがなかったのが降格の要因ではないかと思われます。
戦術は4バックをメインにしており、得点も47と悪くはありませんでした。
しかしひとつ誤算だったのが正GKの中村航輔選手の長期離脱は成績に大きく響いたといえるでしょう。彼の存在は大きかっただけに尚更悔やまれる結果になってしまいました。
補強においてはACLを見据え、大宮アルディージャから江坂任選手、瀬川祐輔選手、アルビレックス新潟から山崎亮平選手、小泉慶選手と豊富に揃えました。
江坂選手が9得点、瀬川選手が8得点と成果を残しただけに、尚更降格が悔やまれる結果になったのは残念としかいいようがないです。
チームMVPは伊東純也選手に決定でしょう。
日本代表にも定着し、右ウィングとして持ち前のスピードでのチャンスメイクはチームの中でも群を抜いていました。
ドリブル、クロス、攻撃ポイントとしてチームの中でダントツの1位で正に攻撃の牽引力として大活躍の戦いぶりでした。
柏のJ2降格に伴い、彼の去就がどうなるか気になるところではあります。
18位: V・ファーレン長崎
項目 | 値 |
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シーズン前予想 | 16位 |
結果 | 18位 |
勝点 | 30点 |
総得点 | 39点(13位タイ) |
総失点 | 59点(18位タイ) |
得失点差 | -20点(18位) |
チームMVP | 翁長 聖 |
J1リーグ初昇格の長崎が目指すのは勿論J1残留。
補強選手も地元を意識したかはさておき、かつて高校サッカーで隆盛を極めた国見高校OB選手を3名獲得。
ファンマ選手に頼りきりだったFWの補強には松本から鈴木武蔵選手を獲得し、堅守速攻をベースにシーズンを戦うことになりました。
チーム戦術は一貫して3-4-3。
ボール支配力がJ1チームより落ちることからサイドアタックとショートカウンター、そしてセットプレイに活路を見出す戦いを目指した結果、前半は特に相手が不調のチームに対しては勝ち点3を獲得し、最高順位が9位まであがったこともありました。
しかし相手に研究されると、特に夏場に勝てなくなります。
しかも昇格チームには共通の悩みである得点力不足も重なり、勝ち点29という数字は十分健闘したものの1年で降格の憂き目をみる結果となりました。
選手起用においては、勝敗はさておき、新戦力選手は十分結果と印象は残したといえるでしょう。
鳴り物入りで加入した鈴木武蔵選手は9ゴールとキャリアハイの数字を残しましたし、途中加入したオランダ人DF、ヨルディ・バイス選手の統率力は対戦相手からも高い評価を得ていました。
チームMVPは翁長聖選手を選びました。
開幕前は無名に近い存在でしたが、チームで唯一の全試合出場でサイドアタッカーとして攻守に存在感を放っていたのが印象的でした。
まだ23歳と若く、これから伸び盛りの選手なので他チームからオファーがきてもおかしくない選手といえるかもしれません。
来年はJ2となりますが、J1クラブからオファーが来るかもしれません。今後の活躍に期待したいところです。
さてここからは、いまやJリーグ観戦には欠かせないDAZNについて解説していきましょう!
DAZN公式サイト
▶ https://watch.dazn.com
DAZN(ダゾーン)とは
この一見しただけではなんと読むのかわからない「DAZN」というサービス。
ドコモのテレビCMで堤真一が「ダゾーンだぞーん?」と連呼しまくったおかげでかなり定着したように思います。
そう、ダゾーンと読みます。
字面だけ見たら「ダズンじゃないの?」って思いますよねえ。ホント外国人の感覚はよくわかんないです笑
このDAZN、世界有数の動画配信サービスであり、スポーツ配信を専門的に扱っています。
日本ではJリーグの放映権を取得し、そのためにJリーグが大変に潤いましたね!
これによりJリーグの各クラブでは移籍も活発になり、海外の大物外国選手獲得にもつながりました。
とにかく、いま世界でも最も視聴されているスポーツ配信サービスであり、その勢いは日本でも止まらない状況になってきていますよ。
日本でサッカーを観るならDAZN一択という状況に
さて、先程「世界で最も視聴されているスポーツ配信であり、日本でも勢いが止まらない」と書きました。
その象徴が、やはり2017シーズンからのJリーグ放映権独占取得でしょう。
Jリーグファンであれば、基本的にはサッカーファンであることが多く、日本人所属チームが増えてきている海外サッカーも観たいと思うのが当然の流れですよね。
特にセレッソ出身の香川とか、グランパス出身の吉田や本田など、過去にJリーグに所属していた選手の活躍を観るのは嬉しいものです。
現在Jリーグをテレビやスマホ、タブレットなんかで観戦しようと思ったら、DAZNの契約をする以外に方法が無いんですよね。
ですから、日本のサッカーファンとしてはDAZNを契約しないという選択肢はありえないと思います。
スポナビライブがサービス提供を終了することが発表され、ますますDAZN一択となってしまいましたね!スポナビライブのコンテンツは基本的にDAZNに移管されるようです!
海外リーグの配信もさらに充実
海外のサッカーリーグといえば、
- イングランドのプレミアリーグ
- スペインのリーガ
- ドイツのブンデスリーガ
- イタリアのセリエA
- フランスのリーグアン
の5大リーグでしょう。
非常に強豪チームが多く、チャンピオンズリーグの優勝チームもほぼこのあたりのリーグから排出されますよね。
特に資産家が投資対象としてチームを買収することが増えてからは、番狂わせが起きづらくなってきました。以前モウリーニョ率いるポルトが優勝したことがありましたが、こういったことはなかなか難しくなっていますね。
さて、この5大リーグを全部観られるスポーツ配信サービスは、DAZNだけなんです。
以前はプレミアリーグとスペイン・ラ・リーガはスポナビライブだけの独占配信でしたが、いまではそれらの放映権も取得してしまいました。
1ヶ月無料でお試しできる!
DAZNは、1ヶ月の無料期間がついてます。
この間に配信される動画の品質などをしっかりチェックして、継続利用するかどうかを決められるわけですね!
僕は普通に大満足してますが、やっぱりテレビより画質が落ちるのは事実。
でも、映画じゃないんだから、スポーツにそこまで高画質は求めないですよね。それに今後ネットワークの速度や映像の圧縮技術が発達すれば、さらに高画質になっていくことは間違いないですからねー。
とにかく無料で試せるわけですから、取り敢えずダウンロードしちゃって、試してみるのがいいと思いますよ。
DAZN公式サイト
▶ https://watch.dazn.com
DAZNの料金
DAZNの料金は非常に明快です。スカパー!などと違って、契約したらすべての配信をすべて観ることができます。
- 一般ユーザー:月額1,750円
- ドコモユーザー:月額980円
これ、安くないですか?
その中で救済措置を出してくれるのはホントにありがたい。
スポーツファンが趣味に使う金額としては非常にお手頃であり、これによって毎週末の生活が彩られるわけですから、正直に言いまして契約しない手はありません。
DAZNで観られるスポーツは?
DAZNでは、とにかくたくさんのスポーツが見られます。
世界で最大のスポーツ配信企業ですからねー。さすがです。
ざっと見てみましょう。
野球
- プロ野球(巨人主催試合以外の全試合)
- MLB
サッカー
- Jリーグ
- 欧州サッカーリーグなど
これは後で詳しく書きます!
その他
- Vリーグ(バレーボール)
- Bリーグ
- モータースポーツ(F1など)
- ラグビー
- 総合格闘技(UFC)
- WWE
- テニス
- アメリカンフットボール(NFL)
- ゴルフ(PGAツアー)
- ダーツ
- 卓球
- 陸上
- 自転車競技(ジロ・デ・イタリア)
次に特に注目を集めるであろう、野球とサッカーリーグを見ていきましょう。
野球の配信内容
野球は、スポナビライブとのコンテンツ統合によって、大きく充実しました!
巨人主催試合以外の全試合配信が実現しましたよ!
2018/2/16の日経新聞に「DAZN、プロ野球11球団の全試合を配信」というニュースもでていましたしね。
英パフォームグループでスポーツ動画配信サービスを運営するDAZN(ダ・ゾーン)は16日、2018年からプロ野球11球団の全試合などを配信すると発表した。東京都内で記者会見したジェームズ・ラシュトン最高経営責任者(CEO)は「DAZNがプロ野球の新しい本拠地になる」と語った。
DAZNはプロ野球の広島東洋カープ、横浜DeNAベイスターズのホーム試合を配信してきた。18年シーズンは福岡ソフトバンクホークスや阪神タイガースを含む11球団の全試合を放映する。巨人のホーム試合は対象外。プロバスケットボール・Bリーグの試合や、一部試合の放映だったスペインのサッカーリーグ「ラ・リーガ」の全試合も放映する。
追加すると発表したコンテンツは、ソフトバンクが運営しているスポーツ動画配信サービス「スポナビライブ」で放映していたものが中心。同社がスポナビライブのサービスを5月に終えることに伴い、DAZNが引き継ぐ。スポナビライブは新規申し込みの受け付けを停止している。
ラシュトンCEOは「DAZNは日本のスポーツの本拠地を目指す。野球がコンテンツのラインアップを完璧にする」と説明した。
プロ野球ファンなら契約しない理由がなくなっちゃいました。
DAZN公式サイト
▶ https://watch.dazn.com
サッカーの配信内容
- UEFAチャンピオンズリーグ(2018-19から)
- UEFAヨーロッパリーグ(2018-19から)
- 日本・Jリーグと昇格プレーオフ
- ドイツ・ブンデスリーガとカップ戦
- イングランド・プレミアリーグとカップ戦
- スペイン・リーガとカップ戦
- イタリア・セリエAとカップ戦
- フランス・リーグアンとカップ戦
- アルゼンチン・プリメーラディビジョン
- ベルギー・ジュピラープロリーグとカップ戦
- オーストラリア・Aリーグ
なんとチャンピオンズリーグの配信も決まっているんですよ!!!!これはやばい。
正直サッカーに携わる職業の人、例えばサッカーライターなんかでも全部観るのは不可能だと思います。
これだけのリーグ・カップ戦が月額1,750円で見られるわけですからねー。
昔のサッカー中継環境を知っている人からすると、ほんとにいい時代になったものですよね。
DAZN公式サイト
▶ https://watch.dazn.com
DAZNを視聴できる端末はスマホだけじゃない
DAZNの素晴らしいところは、すでに「なんでも見られる」という状況になっていることだと思います。
もちろんスマホは当然。パソコンやタブレットも当たり前。
DAZNは現在、以下の端末で見られます。
タブレット
- Amazon Fire タブレット
- Android
- iPad
スマートフォン
- Android
- iPhone
受信機(セットトップボックス)
- Apple TV
- Amazon Fire TV, Fire TV Stick
- Android TV(Air Stick含む)
- Google Chromecast
インターネットTV
- ひかりTV
スマートTV
- LG Smart TV
- Panasonic Smart TV
- Sony Smart TV
- TOSHIBA Smart TV
ゲーム機
- PS3
- PS4
- PS4 Pro
- Xbox One
- Xbox One S
これを無視できるならスポーツファンとは言えない!と思う
数年前まではネット配信でスポーツを観るのは現実的ではありませんでした。
やはりかなり画質が悪い印象がありましたし、実際そうでした。
しかし通信の圧縮技術の進歩や、受信環境が整ったことによって、もはやテレビとそれほど遜色ない品質で受信が可能になっています。
いまや放送でサッカーを観る時代は終わりと迎えようとしています。
だってネットのほうが、いつでもどこでも安く、好きな試合を好きなだけ見られるわけですからねー。
その中でも、サッカーを観るならやっぱり今ならDAZN一択でしょう。
一ヶ月無料視聴もできちゃいますからね。
まずは手元のスマホで試してみて、よかったらAppleTVなんかで自宅テレビで観る環境を整えるといいと思います。
DAZN公式サイト
▶ https://watch.dazn.com
今から来シーズンの開幕が楽しみで仕方がありませんよね!
それでは、また!
DAZN公式サイト
▶ https://watch.dazn.com
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