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香川真司は躍動できるか?2017-18ドルトムントの展望と順位予想

      2017/11/04

昨シーズンのブンデスリーガはやっぱり王者バイエルン・ミュンヘンの圧倒的優勝で終りました。

みなさん、今シーズンも結局バイエルン・ミュンヘンが圧倒的力で優勝するんでしょって思ってますよね?

でも、僕が思うに、今シーズンはこのこのチームが黙っていませんよ!

そうボルシア・ドルトムントです。

今シーズンから指揮している新監督はどうなのか?新戦力は?

そして、日本代表、香川真司は活躍できるのか?

このようなところを中心に、今シーズンのドルトムントに迫っていきたいと思います!

新指揮官ピーター・ボス監督ってどうなの?

昨シーズンと大きく変わったことそれはトゥヘル監督が退任して、新しく、オランダ人のピーター・ボス監督が就任しました。

彼を引き抜くのにアヤックスに500万ユーロ(約6億円)を支払ったというから驚きです。でもそれだけの価値がある監督なんです。

選手としてはオランダとフランスで活躍し、日本でもジェフ千葉でプレーをしました。ポジションは主に守備的MFですが、時にはDFとしても活躍しました。

指導歴は、オランダのアマチュアチームで監督としてのキャリアをスタートし、オランダ一部、エールディビジでいくつかのチームを指揮した後、イスラエルでも監督を務めます。

昨シーズンはオランダに戻り、名門アヤックスを指揮。リーグ優勝こそ逃しましたが、ヨーロッパリーグではシャルケ04、リヨンなど強豪を破って決勝に進出。マンチェスター・ユナイテッドに敗れこそしましたが、堂々の準優勝、名声を一気に上げました。

システムは4-3-3とオランダらしいシステムです。

中盤はアンカーを置くスタイルですが、とても攻撃的な戦術をする監督として知られています。

ポゼッションを大切にして、サイドからしっかりと崩す。クロスが上がる際に中央に何人も選手が上がっている所が印象的です。

DFラインは高く保ち、前線からプレスを掛けて、ボールを奪う、ドルトムントが目指すサッカーにまさにぴったり合っているのです。

2.ドルトムントの戦術はどうなっているの?

ピーター・ボス監督のサッカーはとてもDFラインを高く保っています。

そして、高い位置からプレスを仕掛ける。

サイドバックも両サイドが上がり、中盤のアンカーであるシャヒンまでペナルティーエリアの中に進出して、ゴールを狙う。

このサッカーはハマればボールを支配出来て相手を自陣に押し込むことが出来るのですが、明らかに上がり過ぎというシーンが多々見られます。

第9節のフランクフルト戦は何度も裏を取られる場面があり、2-0でリードしていながら、後半追いつかれ、2-2の引き分けてしまったのです。

とにかくカウンターに弱いんですよねー。

まだリーグ戦での失点は少ないのですが、チャンピオンズリーグではレアル・マドリーとトッテナム・ホッパーズ相手に3失点ずつしており、強豪チーム相手にはこの戦術は現在は通用していないです。

今シーズンのドルトムントの攻撃力は昨シーズン以上です。

しかし、リーグ戦でも徐々に守備に関してほころびが生じだしています。

この課題を解決出来ればもっとドルトムントは強くなると思います。

3.夏の移籍市場は成功

この夏に昨シーズンブレイクしたフランス人のニュースター、ウズマン・デンベレが1億500万ユーロ(約136億円)の移籍金でスペインのバルセロナへ移籍したのです。

彼の穴を埋めるためにウクライナのディナモ・キエフから2500万ユーロ(約32億6000万円)でアンドリー・ヤルモレンコを獲得しました。

ウクライナ代表として、72試合32得点(2017年10月現在)し、昨シーズンはウクライナ・プレミアリーグで得点王、最優秀選手も受賞した選手です。実績で言えばデンベレを遥かに上回る選手ですよね。

彼を獲得出来たことによって、デンベレが抜けたことなど、サポーターはすぐに忘れちゃうはずです。

他の主な移籍はスヴェン・ベンダーがレバークーゼンへマティアス・ギンターがボルシアMGへサポーターならお馴染みのドイツ代表経験がある二人がチームを去りました。

さらにマルコ・ロイス、アンドレ・シュールレ、ユリアン・ヴァイグルといったレギュラークラスの選手が長期離脱の怪我で不在に。

しかし、サイドバックにジェレミー・トルヤン、中盤にはマフムド・ダフード、ウイングにはマクシミリアン・フィリップとその穴もしっかりと埋めましたねー。

怪我人が戻って来た時には一体誰がベンチに入るのか、いやベンチからも溢れるてしまうほどの戦力になっています。

そして何よりもエースストライカーのオーバメヤンが残留したことが、一番の補強だと思います。これはデカイ!

今シーズンのドルトムントのメンバー

さて、今シーズンのドルトムントのメンバーを見ていきましょう。

GK・DF

まずはディフェンス陣から。

ゴールキーパーはスイス代表のロマン・ビュルキです。ドルトムントでは2015年からプレーをし、安定したパフォーマンスで守護神の座を今シーズンも維持するはずです。

左サイドバックは今シーズンはチームのキャプテンで元ドイツ代表のマルセル・シュメルツァーから新加入のダン=アクセル・ザガドゥが現在レギュラーを奪いつつある。ザガドゥは1999年生まれのまだ18歳将来を期待される若手これからの成長が楽しみな選手なのです。

右サイドバックはジェレミー・トルヤンが現在レギュラーを奪っています。

今シーズンホッフェンハイムから移籍してきました。両サイドのサイドバックでプレーすることが出来ますが、ドルトムントでは右サイドで起用されることが多いようです。非常にスピードがあり、年代別のドイツ代表としてもプレーをしています。

いずれはA代表としてもプレーをすることになるはずです。

ウカシュ・ピシュチェクも居ますよね。

在籍7シーズン目32歳のベテラン選手です。ポーランド代表としても活躍し、積極的にオーバーラップをし、正確なクロスを上げ、時にはゴールを決めることもある攻撃的なサイドバックです。

センターバックは、まずはソクラティス・パパスタソプーロス。

ギリシャ代表でWカップで日本代表の前に立ちふさがった大きな壁でした。186cmと長身ですが、非常に足が速く、フィジカルも強い彼は世界でもトップクラスのセンターバックです。

もう一人のセンターバックは昨シーズンバルセロナより獲得し、スペイン代表にも選ばれた、マルク・バルトラ。

昨シーズンはフンメルスの抜けた穴を彼がしっかり埋めることが出来ました。右サイドバックでもプレーすることが可能な選手。

さらにセンターバックで、セルビア代表のネヴェン・スボティッチ。

彼は昨シーズントゥヘル監督からの信頼を得ることが出来ず、1FCケルンにレンタル移籍するも、今シーズンドルトムントに復帰を果たしました。

空中戦に強くセットプレーからゴールも狙える選手です。

MF

中盤は、今シーズンもアンカーとインサイドハーフ2人という構成になっています。

アンカーのポジションにはヌリ・シャヒンですよ。

トルコ代表の選手で、かつてはブンデスリーガ最優秀選手に選ばれたほどの選手です。正確なパスでゲームを組み立て、ボールをキープする能力にも長けています。チャンスには積極的に上がり、ゴールを決めることも出来ます。ドルトムントの生え抜き選手で、サポーターからの信頼も厚い選手です。

インサイドハーフはマリオ・ゲッツェ。

ドイツ代表でWカップの決勝で優勝を決めるゴールを決めたドイツのヒーローですよねー。ボールテクニックに長けた選手ですが、最近では実は運動量が豊富で、一試合の走行距離でチームトップになることもあります。

ゴンサロ・カストロは複数のポジションをこなすことが出来るユーティリティープレイヤー。

両サイドバックやプアンカーもさらには攻撃的なポジションでもプレーすることが出来ます。彼が居るだけでドルトムントの選手層はとても厚くなります。

マフムド・ダフードはボルシアMGより移籍してきました。

20歳の若い選手で、ドイツの年代別の代表に常に選ばれている彼もまた期待の若手です。ボルシアMGでは不動のレギュラーとしてプレーし、チームの躍進に貢献しました。ドルトムントでも現在ある程度の出場機会を得ています。これからが非常に期待できる選手です。

香川真司がレギュラーとして出場するには、彼らとのレギュラー争いが必須です。

今シーズンも激しいレギュラー争いが中盤では繰り広げられると思います。

FW

最後にFW陣を見ていきましょう。

まずは、ウクライナ代表のヤルモレンコ。ウクライナで一番の選手です。

ウクライナで最優秀選手を何度も受賞し昨シーズンはリーグ得点王も受賞しました。実績は抜群で、もちろん実力も備わっています。

189cmと長身ですが、足元のテクニックが非常に備わっており、決定力もあります。

まだ少し物足りないプレーが続いていますが、彼がチームにフィットし、ディナモ・キエフの時のようなプレーが出来れば、怪我で離脱しているマルコ・ロイスの穴を十分埋めることが出来るはずです。

次は現在19歳のクリスティアン・プリシッチ。

すでにアメリカ代表として20試合に出場し、9得点を挙げる活躍をしているのはとても驚きです。

現在ドルトムントでもレギュラーの座を獲得しつつあります。Wカップ予選では残念でしたがその無念をドルトムントで晴らしてくれるはずです。

そして、現在最も活躍しているウイングは、意外にもマクシミリアン・フィリップですね。

昨シーズンまでは2部のSCフライブルクでプレーし、31試合で8得点を上げチームの1部昇格に貢献しました。非常に決定力のある選手で、数多くの実力のある選手が居る中、レギュラーの座を獲得。9試合で5得点を上げる活躍をしています。

オーバメヤンにはたくさんの移籍の噂がありました。

ミランへの復帰、レアルマドリー、マンチェスター・シティそして中国スーパーリーグからの噂もありましたねー。

でも、結局どの移籍も成立せず、今シーズンもドルトムントに残留が決まりました。冬の移籍市場では、またたくさんの噂が出るでしょうが、それまでは取りあえず安心ですね。

今シーズンもその得点力はさすがで、新監督の前線からプレッシャーをかける戦術にもぴったりフィット。

彼が凄まじいスピードでプレスを掛けることによって相手のミスを誘いボールを奪います。

攻撃だけでなく、守備でも多大な貢献をしてくれる彼の活躍が今シーズンもドルトムントで観られることに、サポーター全員が安堵していると思います。

香川真司の活躍は?

さて、話題は我らの代表、香川です。

昨シーズンはリーグ戦の出場21試合得点は1点のみで正直パッとしない成績でしたね。

シーズン終了後に移籍の噂が絶えませんでしたが、結局契約を2020年まで延長しました。

ドルトムントからの絶対の信頼があり、サポーターから愛されているからこその残留ですよね。

でも僕は、香川がレギュラーとして試合に出られるのか、正直不安でした。

肩の脱臼の影響で調整が遅れましたしねー。

でも、第5節のハンブルガーSV戦でシーズン初ゴールをマーク、第7節のアウグスブルク戦では芸術的なループシュートと、既に2ゴールを上げています。

動きを見ていても調子の良さが見て取れますね。

ただ、怪我があったとはいえ、リーグ戦の先発出場は2試合のみと新監督からはまだ信頼を得ていません。

今シーズンもポジションは中盤のインサイドハーフでプレーすることになります。

やはりレギュラー争いのライバルはマリオ・ゲッツェでしょう。

ドイツのスターからレギュラーの座を奪うのは至難の業。ただし、ひいき目抜きにしてもゲッツェよりも香川が出場した時のほうがドルトムントのパスが回っています。

何より、ゲッツェはまだノーゴールなのに対して香川は2ゴールです。

今の活躍を続ければレギュラーを奪いドルトムントを勝利に導いてくれるはずです。

ドルトムントの今期の目標は?

ライバル・バイエルン・ミュンヘンを止めることが出来るチームは、恐らくドルトムントだけでしょう。

ブンデスリーガ優勝を狙える戦力は揃っており、新監督の戦術がフィットすれば十分可能だと思います。

しかし、UEFAチャンピオンズリーグでは非常に厳しい状態に陥っていますねー。たしかに厳しいグループに入ったのは事実ですが。。。

初戦イングランドのトッテナム・ホットスパーに1-3の敗戦。

そして2戦目はスペインのレアル・マドリーに1-3の敗戦。

さらに、格下であるキプロスのアポエル・ニコシアに1-1で引き分けてしまいました。

現在2位に勝ち点差6を付けられ、グループリーグ敗戦が濃厚。ただ、まだホームゲームは2つ残していますので、厳しい状況ではありますが、グループリーグ突破を諦めずに戦って欲しいところ。

もし、グループリーグで敗退となっても、3位ならヨーロッパリーグに出場することが出来ますからね。

ここでの戦いはピーター・ボス監督なら心得ているでしょう。

ヨーロッパの舞台でも、タイトル獲得を目指して戦ってくれると思います。

ずばり今シーズンの予想は?

ずばり今シーズンのブンデスリーガの優勝チームは、僕が思うにバイエルン・ミュンヘンでしょう(笑)

ここまでドルトムントについて散々書いておきながら、このような予想ですみません・・・苦笑

しかし、昨シーズンほど簡単に、優勝を明け渡すことは無いと思います。

今シーズンはデンベレが抜けましたが、それ以上に良い補強が出来ました。

しかし、バイエルン・ミュンヘンの戦力に比べればまだまだなのは事実。

今シーズンもバイエルンの1強では面白くないので、ドルトンムントの次第でブンデスリーガの今後が掛かっている言っても過言では無いと思います。

ドルトムントは香川真司が所属していることで、日本でも最も人気のあるドイツのクラブだと思います。

僕自身もドルトムントの優勝を一番に願っています!


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