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2017-18シーズン バイエルン・ミュンヘンの展望と順位予想!

   

昨シーズンも圧倒的な力でブンデスリーガを5連覇を達成し、まさに敵なし状態のバイエルン・ミュンヘン、しかし今シーズンいきなり、名将アンチェロッティ監督を解任し、監督を引退したはずのハインケス監督が復帰する非常事態が起きています。

今シーズンも優勝出来るのか、それとも混乱は止まらず、タイトルを奪われてしまうのか、王者バイエルン・ミュンヘンの今シーズンの戦いを占いたいと思います。

チームに起きた事件、内紛の原因は?

9月27日チャンピオンズリーグの第2節パリ・サンジェルマン戦、この試合でアンチェロッティ監督はメンバーを不自然なまでに入れ替えます。ロッベン、リベリー、さらにはフンメルスまでスターティングメンバーから外しました。試合の結果は0-3の惨敗を喫してしまいます。

この試合の後すぐさまアンチェロッティ監督は解任となってしまいます。そこで、バイエルンのウリ・ヘーネス会長が監督は5人の主力選手を敵に回したと語りました。

アンチェロッティ監督に反発した選手が居るというのです。ロッベン、リベリー、フンメルスというパリ・サンジェルマン戦でスターティングメンバーから外された3人に加え、レヴァンドフスキ、トーマス・ミュラーの5人ではないかと言われています。

これだけ個性の強いスタープレイヤーがたくさん居るチームをまとめ上げるのは至難の業だと思います。アンチェロッティ監督で無理ならこのチームをまとめ上げれる監督など、居ないのではないかと思っていた時にハインケス監督の就任が発表されました。

帰って来たユップ・ハインケス監督

ミュンヘン市内のレストランでバイエルン・ミュンヘンの幹部とグアルディオラ監督が会食している所を目撃されたり、昨シーズンのドルトムントの監督だったトーマス・トゥヘル監督が、過去にバイエルンで指揮したこともあるファン・ハール監督が再度就任するなど新監督候補には様々な噂が飛び交いました。

しかし、全く誰もが予想していなかった人物が監督に就任します。ハインケス監督です。
なんと4度目のバイエルン・ミュンヘンの監督に就任です。彼は監督として数多くのクラブを指揮しました。あのレアル・マドリーでも指揮を執り、チャンピオンズリーグも制しています。

バイエルン・ミュンヘンでは2012/13シーズンでチャンピオンズリーグ、ブンデスリーガ、DFBポーカルと優勝して、ドイツクラブ史上初の3冠を達成しますが、当時68歳と高齢だった為このシーズン限りで、監督を引退し、有終の美を飾りました。

クラブのことも選手のこともしっかり把握している。何より、バイエルン・ミュンヘンでの実績が一番ある彼は混乱していたチームを立て直すにはまさに打って付けの人物だと思います。しかし、現在72歳と非常に高齢なので指揮をとるのは恐らく今シーズンのみではないかと思われます。
3.今シーズンのバイエルンの戦術はどうなっているの?
前監督のアンチェロッティ監督は4-3-3の中盤にアンカーを置くシステムを多く使っていましたが、ハインケス監督は4-2-3-1中盤はトップ下を置くタイプの形を好んで使用します。

ハインケス監督のサッカーはポゼッションをとても大切にします。当時のチームはバルセロナに匹敵するポゼッション率を記録していたのです。攻撃に関してはある程度自由を与えます。

ロッベン、リベリー、レヴァンドフスキなどのタレントが様々にポジションチェンジをし、その能力を活かしたダイナミックな攻撃を見せてくれます。

守備に関しては規律をしっかり守ること重視しています。奪われたらすぐにプレスを掛ける。それを徹底しています。守備をサボることは許しません。しかし、それはハインケス監督が、ピッチの外でもしっかりコミュニケーションを取っているからこそスター選手でもサボらず、チームのために走る、この戦術が出来るのです。

ベテランの引退そして夏の移籍市場

今シーズン2011年からキャプテンを務めていた、フィリップ・ラームが引退しました。 さらに、チームの中心として活躍をし、数多くのタイトルをもたらしてくれたシャビ・アロンソも引退し、チームの年長者である彼らが引退したことがチームの混乱の一つの原因だったように思えます。

他にはドウグラス・コスタがユベントスへレンタルでの放出となりました。しかし彼はチームにあまりフィットしていなかったので、大した戦力ダウンとはならないでしょう。

加入選手はホッフェンハイムからDFニクラス・ズーレとMFセバスティアン・ルディを獲得、ブレーメンからMFセルジュ・グナブリーを獲得、フランスのリヨンからMFコランタン・トリッソを獲得、スペインのレアル・マドリードからMFハメス・ロドリゲスをレンタルで獲得、イタリアのユベントスから昨シーズンはレンタルで所属していたFWキングスレイ・コマンを買い取りました。

確実に引退した選手を穴をしっかり埋めて、さらに戦力をアップさせることに成功します。今シーズンもスター選手たちによる熾烈なポジション争いが繰り広げられることは間違いないと思います。

今シーズンのバイエルンのメンバー

それでは、次にバイエルンのメンバー個々について書いていきたいと思います。

GK

今シーズンのディフェンス陣は、いきなりゴールキーパーのドイツ代表マヌエル・ノイアーがトレーニング中に左足を故障し左中足亀裂骨折と診断され、前半戦の全ての試合を欠場すると発表されました。

絶対的守護神をシーズン序盤で失ってしまいました。しかし控えゴールキーパーのスヴェン・ウルライヒはバイエルン・ミュンヘンではほとんど出場機会はなかったのですが、前所属のシュツットガルトでは正ゴールキーパーとして活躍していたぐらい実力は十分にある選手なのです。

DF

右サイドバックはドイツ代表のヨシュア・キミッヒがレギュラーを獲得しています。本来はMFとして活躍していましたが、サイドバック、センターバックでもプレーをすることが出来るユーティリティープレイヤーです。現在もラームの穴をしっかり埋める活躍を見せています。

左サイドバックは今シーズンもオーストリア代表のダヴィド・アラバがレギュラーです。バイエルン・ミュンヘンのユース育ちの彼は現在世界トップレベルのサイドバックに成長しています。守備力だけでなく、攻撃力も備わっており、ゴールも決める能力もあります。

アラバはセンターバックでもインサイドハーフでもプレーすることが出来、どの状況によっては様々のポジションでプレーすることになります。

サイドバックには他にもスペイン代表フアン・ベルナト。

元ブラジル代表ラフィーニャと代表レベルの選手たちによる熾烈なレギュラー争いが繰り広げられています。

センターバックはドイツ代表のマッツ・フンメルス。

確実なポジショニングで相手をマークし、ボールを奪うことが出来、後ろから正確なフィードで、攻撃の起点になることが出来る、現在世界最高のセンターバックの一人です。彼を獲得したことにより、ドルトムントの戦力を大幅にダウンさせ、自らをの戦力を大幅にアップさせたのです。
その結果が昨シーズンの圧倒的な優勝につながったと思います。

フンメルスの相方は今はまだ決まっていない状況です。

ドイツ代表のセンターバックであるジェローム・ボアテング、将来のドイツ代表として活躍することは確実視されているニクラス・ジューレ、さらにアンカーのポジションが無くなったことにより、スペイン代表のハビ・マルティネスもここでポジションを争うのではないかと思われます。

MF

現在の中盤はセントラル・ミッドフィールダーを2枚置く形となっています。

このポジションはまだレギュラーを獲得した選手はいないです。様々な選手が入れ代わり立ち代わり起用されています。

チリ代表のアルトゥーロ・ビダルは豊富な運動量があり、ボールを奪う能力もゲームメイクにも長け、このポジションに必要な能力が全て備わっている選手と言っても過言では無いです。

ミドルシュートや前線に上がってヘディングでゴールを決めることも出来、ペナルティーキックも得意です。ユベントス時代にシーズンで10得点以上を上げることもありました。

ドイツ史上最高額の移籍金4150万ユーロ+ボーナス600万ユーロ(約51億円+約7億円)でリヨンからフランス代表のコランタン・トリッソを獲得しました。

トリッソは、昨シーズン限りで引退したシャビ・アロンソの後釜として期待がかかる22歳のミッドフィルダー。リヨンでは昨シーズン31試合出場8得点を上げる攻撃力も魅力ですが、もともとは守備力に定評がある選手です。

さらにmサイドバックでのプレーも可能なほどユーティリティーなプレイヤーでもあります。その才能から現在レギュラーのポジションを掴みつつあります。

スペイン代表のティアゴはバルセロナのカンテラ育ちなだけあり、ボールタッチそして、パスを出す能力が長けています。1試合で159本のパスを成功させるというブンデスリーガ記録を保持しています。

さらにコンフェデレーションズカップでドイツ代表に選ばれ、の今シーズン、ホッフェンハイムから移籍してきたセバスティアン・ルディも居ます。このポジションはどの選手がレギュラーで出るのか全く分からない状態です。

FW

トップ下、そしてウイングのポジションはハインケス監督のサッカーではある程度決まりごとはありますが、各選手が流動的に選手がポジションチェンジを行います。

まずは元フランス代表のフランク・リベリー彼は長年に渡ってチームのキングとして君臨していました。しかし、ここ数シーズンは満足の出来るプレーが出来ていません。数多くの怪我に悩まされてき、年齢と共にプレーの質も落ちてきたのですが、態度は相変わらずです。彼を上手くベンチに置くことが出来るかそれがチームの課題でもあります。

アリエン・ロッベンは衰え知らずです。昨シーズンもリーグ戦で13得点を上げました。今シーズンも不動のレギュラーを獲得しています。オランダ代表はWカップ予選で敗退して代表を引退しましたが、クラブにとって怪我が多いロッベンを代表ウィークで休ませることが出来るのは好都合だと思います。

ドイツ代表のトーマス・ミュラーは今シーズンはトップ下でのプレーが多くなると予想されています。昨シーズンはリーグ戦で5得点と不本意な成績だったのですが、今シーズンも現在のところはレギュラーを獲得しています。あまりテクニックはありませんが、豊富な運動量と決定力でハインケス監督の戦術には欠かせない存在になるはずです。

フランス代表にも選ばれている21歳キングスレイ・コマンは非常にスピードがある選手で、前線からプレスをかけるチームの戦術に最も活きる選手ではないかと思われます。数多くのスター選手が居る中、着実に自分のポジションを獲得しようとしています。

さらにこのポジションにはレアル・マドリードからハメス・ロドリゲスがレンタルでやって来たのです。コロンビア代表で、この前のWカップでは日本代表相手に後半から出てきて1得点1アシストの活躍したことが記憶に残っています。バイエルンでもポジション争いはとても激しいですが、黄金の左足で活躍して欲しいです。

ワントップにはやはりポーランド代表のロベルト・レヴァンドフスキが陣取ります。

昨シーズンも31試出場で30得点を上げました。ほぼ1試合に1得点と脅威のペースです。

バイエルン・ミュンヘンにとって、欠かすことの出来ない絶対的なエースストライカーです。

しかし、それは彼の替えが居ないということです。彼が怪我なくシーズンを終えることが出来れば今シーズンも優勝は間違と思います。

リーグ優勝だけでは物足りない今シーズンの目標

もうバイエルン・ミュンヘンにとってブンデスリーガ優勝は当たり前のことです。それ以上の結果それは2012/13シーズンにハインケス監督で達成したリーグ、カップそしてチャンピオンズリーグの3つのタイトルを獲得することしかないとおもいます。

今シーズンはセンターバックにズーレ、ミッドフィルダーにトリッソ、フォワードにコマンと若い選手を獲得したので、それらの選手を起用して、育てること、今シーズンだけでなく来シーズン以降もタイトルを獲得するために世代交代、若手の育成も重要な任務だと思われます。

そして、なによりチームの秩序を再び取り戻すことそれが一番重要なポイントだと思います。秩序を植え付けて、世界最強のチームだった4年前のようになることそのためのハインケス監督です。

今シーズンの予想は?

何だかんだ序盤に混乱はあったのですが、それを確実に治めることが出来るハインケス監督が就任した今、バイエルン・ミュンヘンを止めることが出来るチームはブンデスリーガでは居ないでと思います。

強豪国の代表チームでレギュラーを掴むよりも難しいほどの戦力をバイエルンは持っています。今シーズンは補強にも成功し、ブンデスリーガで今シーズンもバイエルンを止めることは出来ないと思います。

しかし、サッカーは何が起きるか分かりません。どのクラブも打倒バイエルン・ミュンヘンを狙っていると思います。そんなクラブたちをどうやって打ち破るのか注目したいと思います。


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