「シルバーコレクター」バイエルレヴァークーゼン2017-18シーズンの展望
どもです。サトウです。
こんな個別のチームのレポート記事を読んでるあなたは、相当のサッカー好きですね。。。?
そういう僕もDAZNとスポナビライブのおかげでサッカー観戦が捗って仕方がありません。週末全部潰れますからね。。困ったものです。。。笑
さて、この記事ではDAZNでの中継が充実しているブンデスリーガの所属クラブ、レヴァークーゼンについて書いていきます。
近年のブンデスリーガで常に上位を維持しているレヴァークーゼンですが、昨シーズンは12位と不本意な成績で終ってしまいました。
このクラブ、ご存じの方も多いかとは思いますが、「シルバーコレクター」と言われています。
そう、まるでフロンターレのよう。
その理由は2001-02シーズンのチャンピオンズリーグで決勝でバイエルン・ミュンヘンに敗れ準優勝、ブンデスリーガではドルトムントに敗れ2位、DFBポーカルでは決勝でシャルケに敗れ準優勝・・・
なんと準優勝3冠を達成したのです。このクラブはどうしてもブンデスリーガを優勝出来ないです。ブンデスリーガ優勝0回に対し、2位は5回ですからねー苦笑
そして、ブンデスリーガはクラブの名前に企業名は禁止なのですが、レヴァークーゼンは特例でオッケーです!
みなさんも聞いたことある人多いんじゃないかな?日本でも発売されているバイエル薬品がスポンサーです。バイエル薬品のサッカー部だったので、バイエル・レヴァークーゼンです。
なので、大きなパトロンが居るので、お金持ちではあります。
しかし、今シーズンはヨーロッパの舞台に出られなくなり、主力選手が移籍しちゃいました。
今シーズンも攻撃力はあるのですが、守備が不安定な状況が続き、現在第11節終了時点で9位。まだ以前の様な安定感は無いのが現実です。
再び蘇ることが出来るのか、また準優勝になってしまうのか・・・そろそろタイトルが欲しい!
そんなレヴァークーゼンの今シーズンを占いたいと思います。
なんでこの人!?ハイコ・ヘルリッヒ監督
今シーズンよりハイコ・ヘルリッヒがレヴァークーゼンの監督に就任しました。彼はクラブのOBです。
現役時代はフォワードとしてプレーをし、レヴァークーゼン、ボルシアMG、ドルトムントなどで活躍しました。
1995年にはブンデスリーガ得点王に、ブンデスリーガ優勝は2度経験、1997年にはチャンピオンズリーグ優勝に貢献しました。
いまやブンデスリーガの監督は、選手として活躍した人の方が少ないほど様々なキャリアの監督がいますが、ヘルリッチ監督はブンデスリーガで活躍した名選手です!
ただ、監督としては正直そんなにキャリアは無いですね。U17ドイツ代表を率いて、U17ワールドカップに準決勝進出したぐらいです。
ボーフムでは2009-10シーズンに降格を経験、その後はバイエルンのU17の監督、ブンデス2部、3部の監督を経験します。
昨シーズンはレーゲンスブルクの監督としてブンデスリーガ3部で戦いクラブを2部に昇格させました。
正直レヴァークーゼンのような名門クラブの監督を任されるようなキャリアには思えないのですが・・・
それでもきっとチームを立て直すことが出来る能力があってそれをフロントは見抜いたんでしょう!!!
と期待したいところですねー。
レヴァークーゼンの戦術
さて、そんなヘルリッヒ監督がチームに落とし込む戦術を見ていきましょう。
基本システム
今シーズンは4-5-1のシステムと3-4-3の2つのシステムを使っていますが、現在は4-5-1のシステムを使うことの方が多くなってますね。
どちらでも攻撃に関しては上手く行ってますが、何せフォワード登録の選手が多いので、4-5-1というより4-2-4と言えるぐらい攻撃的です。
そして運動量が非常に多く、大体の試合で相手チームよりも走り勝っているのも特徴ですね。
攻撃の戦術
今シーズンなんと第11節終了時点でFW登録7人中6人が得点を決めています!!!爆発的な攻撃力は今シーズンも健在です。
両サイドともオーバーラップを仕掛けるのですが、クロスの本数は圧倒的に右サイドからの方が多いです。
ボールを持ったら片方のサイドから攻めて、空いた逆サイドへサイドチェンジなどが多く見られます。
本当に様々なアイデア溢れる攻撃を見せます。
セットプレーでも得点が取れている上に、誰が出ても得点が取ることが出来る。攻撃に関してはブンデスリーガトップクラスと言えるでしょう。
守備の戦術
チームは現在リーグ3位の得点数を誇っていますが、6位(11/26現在)です。その理由は守備が安定していないからでしょう。
今シーズン4バック3バックといろいろ試しては居るのですが、両サイドバックが上がったスペースを付かれたり、裏のスペースを狙われたり、カウンターに弱いです。
大量失点をすることは無いのですが、チームは毎試合失点をしています。攻撃的なスタイルなのは良いのですが、リードしている時でさえそのスタイルを貫くのはどうなんでしょうねー苦笑
今シーズン先制して、後半までリードを保って、途中で追いつかれ、結局引き分けるこのパターンが多いですもんね。
本当に強いチームはきっちり守り切れるものです。得点は取れるのだから、リードしている時の守備固めが出来るようになれば、もっと上位に進出出来ると思います。
主力放出・・・夏の移籍市場
昨シーズンなんと14年ぶりに2桁順位に沈みました。その結果、多くの主力選手がチームを去ってしまいます。
主な放出選手
まずトルコ代表のDFエメル・トプラクがドルトムントに移籍。
そしてオーストリア代表のDFアレクサンダル・ドラゴヴィッチはレスターへ移籍します。
昨シーズンレギュラークラスで活躍していたセンターバックの二人を放出することになります。
さらに中盤の放出はとても痛かったです。チームのファンタジスタ、トルコ代表のハカン・チャルハノールがACミランへ移籍となります。
彼はACミランで本田圭佑の後の背番号10番を着けていますね。
チャルハノールに加えて、チームの心臓だったスロベニア代表のケヴィン・カンプルがライツィヒに移籍してしまいます。
この二人の穴は非常に大きいといえるでしょう。
フォワードはメキシコ代表のチチャリートことハビエル・エルナンデスがプレミアリーグの舞台へ帰っていきました。
メキシコ代表のスター選手で、人気があり、決定力も抜群の彼が抜けたのは痛かったのですが、その穴はしっかりほかの選手で埋めることが出来ています。
主な獲得選手
ディフェンダーは、穴をしっかり埋める補強をしました。ギリシャ期待の若手パナギオティス・レトソスを獲得。
そしてドイツ代表のスヴェン・ベンダーをドルトムントから獲得します。この二人でセンターバックの補強はばっちりですね。連携さえうまく行けば守備は強化できるはず。
中盤には、アウグスブルクからレヴァークーゼン下部組織出身の選手ドミニク・コールを買い戻しました。
フォワードはアルゼンチンのリーベル・プレートのエースストライカー、ルーカス・アラリオの獲得に成功。
ディフェンス陣とチチャリートの抜けた穴は埋めることが出来たのですが、中盤の補強が上手く行っていないです。
一気にチームのゲームメーカー二人が抜けてしまい、不安が残る夏の移籍市場となりました。
主なメンバー紹介
それでは今シーズンのメンバーを紹介していきます。
二人のベンダー
レヴァークーゼンの試合を観ているとあれこのベンダーって選手どこにでも顔出すな~すごい運動量だ!まるで二人居るみたいだなぁ~
あれ!?ホントに二人いるぞ!・・・
そう!!!レヴァークーゼンにはベンダーが二人いるんです。
ドイツ代表のスヴェン・ベンダーがドルトムントから移籍してきました。
ラースとスヴェンこの二人は兄弟です。でもただの兄弟では無いです。容姿がそっくりの双子なんです。
2009年の1860ミュンヘン在籍時以来、約8年ぶりにラースとスヴェンの二人が同じチームでプレーすることになったのです。
この二人はプレースタイルも非常によく似ていて、豊富なスタミナで、ピッチを走り回り、ボールを奪取する能力に優れています。
レヴァークーゼンではスヴェンがセンターバック、ラースがボランチとサイドバックでプレーすることになると思います。
この二人が同じチームでプレーすることになったのは、個人的にとてもうれしいですねー。
日本で言えば佐藤勇人・寿人とか、森脇兄弟とかですよね。
リオデジャネイロオリンピックでは2人揃ってメンバーに選ばれましたしね。来年のワールドカップでも双子が揃って出場して活躍して欲しいものです。
ゴールキーパー
ゴールキーパーはドイツ代表のベルント・レノです。本当にドイツはゴールキーパー大国です。
彼は1対1に強く、ハンドリング能力も高いです。レヴァークーゼンの守備は彼に依存しています。
ディフェンダー
右サイドバックはラース・ベンダーと、もう一人はパナギオティス・レトソスが務めます。レトソスは守備のスペシャリストで、守備的なポジションならどこでも出来ます。
彼はなんとギリシャの名門パナシナイコスで史上最年少18歳でキャプテンを務めたほどの選手です。
現在若干19歳で、今後世界最高のディフェンダーになるであろう選手ですね。
左サイドバックはブラジル人のヴェンデウ。彼は守備が上手く、豊富な運動量があります。あまりクロスを上げることは少ないのですが、精度は悪くないですね。
まだ代表デビューは無いのですが、代表候補には選ばれ続けています。ブラジル代表デビューも近いのではないでしょうか。
センターバックはスヴェン・ベンダーとドイツ代表に選ばれたヨナタン・ターです。ドイツ代表の二人がセンターバックを務めます。
ターは192cmと高さがあり、スピードもあり、フィードも上手いです。
3バックの時はベンヤミン・ヘンリヒスが右サイドを務めています。元はサイドバックの選手なのですが、今シーズンはなぜかセンターバックで使われています。
クラブの下部組織出身の選手で、20歳ながらドイツ代表にも選ばれていて、将来が楽しみな選手です。
ディフェンス陣はこんなに能力が高い選手が揃っているにも関わらず失点をしてしまう・・・
こうなったら戦術がやっぱり問題あるんじゃ・・・と思ってしまいますねー。
中盤
ボランチの位置にはチリ代表のチャルレス・アランギスが務めます。運動量豊富で、前線へ上がって得点を取ることも出来ます。
決してテクニックが無い訳ではないのですが、ゲームを組み立てると場面では少し物足りないのは事実ですね。
もう一人はドミニク・コールが務めています。彼はディフェンダーもこなせることが出来、守備に特化した選手です。
レヴァークーゼンの下部組織出身の選手で、今回3年ぶりに戻ってきました。
しかし最近は、オーストリア代表のユリアン・バウムガルトリンガーがレギュラーを奪ってますね。彼も運動量豊富で守備に特化した選手です。
今シーズンのボランチのポジションは同じ守備的な選手ばかり揃っており、ゲームを組み立てる役割をする選手が居ないです。
こんだけ守備的な選手が多いのにこの失点数って・・・。やっぱり戦術が。。。苦笑
攻撃陣
守備陣については不安定なところを見せるものの、攻撃陣は絶好調です。多くの選手が入れ代わり立ち代わり、得点を決めています。
今シーズンもエースはドイツ代表のケヴィン・フォラントです。前線ならどのポジションでも出来るのですが、トップ下でプレーすることが多くなってますね。
常に動き回れるスタミナと、今シーズンは決定力がさらに磨きにかかり、現在11試合出場で6得点とチーム得点王です。
ドイツ代表の21歳ユリアン・ブラントは主に両サイドウイングでプレーします。ドリブルとテクニックに優れ、サイドから中へ切り込み得点を狙います。
カリム・ベララビもドイツ代表です。主に右サイドのウイングを担当します。スピードが非常にあり、サイドをえぐりクロスを上げます。
元ブンデスリーガ得点王で元ドイツ代表のシュテファン・キースリングは昨シーズンでの引退を考えていましたが、監督に説得され、現役続行を決めます。
全盛期の力は発揮出来ないかもしれないですが、最後に一花咲かせて欲しいです。
他にもジャマイカ代表レオン・ベイリー、フィンランド代表ヨエル・ポーヤンパロ、スイス代表のアドミル・メーメディ、そしてリーベルプレートから加入したルーカス・アラリオも居ます。
こんだけ各国の代表を揃えていればそりゃ点が取れますね!!!しかしどの選手もベンチに置くには勿体なさすぎる・・・
今シーズンの目標
たしかに戦力は多少ダウンしました。
しかし、それでもこれだけタレントが揃っています。今シーズンは再びヨーロッパの舞台に戻ること、つまり6位以内が最低限の目標だと思います。
そして出来れば4位以上に入ること、来シーズンはチャンピオンズリーグに出場することを目標にしていると思います。
今シーズンの予想
このクラブはなんとドイツ代表候補が8人も居ます。
来年のワールドカップでは、恐らくドイツ代表に一番多くの選手が選ばれるクラブになると思います。
しかしヘルリッチ監督を任命したことに関しては正直謎です。レヴァークーゼンほどのクラブならもっと良い監督を雇えると思うのに・・・
選手は非常に能力が高いのが揃っている。でも結果が出ない・・・これは監督が・・・
しかし、それでもタレント軍団ですからねー。普通に考えれば上位間違いなしですなんですよ。
なので僕の予想順位は5位としておきます!
来シーズンはヨーロッパの舞台に戻るはずです。
最後に
このクラブは選手の質で言えばドルトムント、ライプツィヒ以上だと思います。しかしバランスが悪い・・・
ゴールキーパー、ディフェンダー、守備的ボランチ、フォワードは居るのにゲームを組み立てる選手が居ない・・・そして良い監督も・・・苦笑
先日のルヴァンカップで川崎フロンターレが準優勝でしたね。やはりその時にもレヴァークーゼンのことを思い出しました。
フロンターレもレヴァークーゼンもそろそろシルバーコレクターを返上して欲しい。両クラブとも良い選手はたくさんいるんだからきっと近い将来優勝が見れるはずです。
今シーズンのレヴァークーゼンはどんな戦いを見せるのか、そして来年のワールドカップには何人の選手が選ばれるのか注目ですねー。
それでは、また!
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