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新盛岡バスセンター2022年春オープン!飲食店や宿泊施設が入居する複合商業施設に!

   

岩手県盛岡市の盛岡バスセンターの建て替えプロジェクトが進行中です!

「新盛岡バスセンター」のオープンは2022年春の予定。トラフィックハブである盛岡バスセンターが機能をさらに強化し生まれ変わります。

計画地は旧盛岡バスセンター跡地で、盛岡駅の東方約2kmの中心市街地の東側の河南地区です。

河南地区は藩政時代から盛岡のメインエリアとして栄えてきた場所で、飲食店やマンションなども多く立ち並んでいます。

また歴史的建造物などの観光名所もあるため、多くの人が訪れるエリアでもあります。

しかし最近では店舗の閉店が増加していることから、エリア再生のためのプロジェクトが発動することになりました。

この記事では、新盛岡バスセンターの施設概要、施設コンセプト、入居予定のテナント、フロア構成などを紹介します。

施設概要について

それではまず施設概要についてみていきましょう。

施設名 新盛岡バスセンター
施設住所 盛岡市中ノ橋通
一丁目9地内外
敷地面積 総面積:5,556.91m²
旧盛岡バスセンター:2,755.65m²
アレ・ヴェール:461.19m²
バス待機場所A:1,092.94m²
バス待機場所B:1,247.13m²
延床面積 5,421.61㎡
バスターミナル
面積
2,501.61㎡
構造 地上3階建て
RC造
S造
木造
土地所有者 盛岡市
民間

下記のように敷地③と④は引き続きバス待機場所として使用され、新たな施設整備は①及び②の敷地で行われる予定です。

また施設は盛岡市と民間によって整備され、整備内容は以下のように分かれています。

事業主体 整備内容
公共施設 盛岡市 バスターミナル
(車路、乗降所、
駐輪場、 大屋根、
広場、待合室など)
民間施設 MCC(SPC) にぎわい施設
(商業、飲食店、
宿泊施設、温浴施設、
子育て支援施設など)
バス
運行設備
バス事業者 バス運行設備
(路線案内標示、
総合案内設備、
放送設備など)

MCCとは株式会社盛岡 地域交流センターの略称で、SPCはMCCの特別目的会社です。

施設コンセプトは?

新盛岡バスセンターのコンセプトは、「Local Hub(ローカルハブ)」になること。

盛岡市の市街地や郊外はもちろん仙台や関東エリア、さらには海外までつなぐハブになることを目指しています。

バスという実際の交通手段で場所と場所をつなぐだけでなく、人やエリアの魅力をつなぐハブになるという願いも込められています。

それぞれの地域のモノ、コトがつながることによって、周辺地域の産業が活性化されるということですね!

具体的なプロジェクトのミッションは以下のようになっています。

  • 若者の流出を防ぐ
  • 収入と雇用の確保
  • 都市県外から顧客を呼び込むサービスの創出
  • 柔軟で未来志向のまちづくり
  • 楽しく過ごし働くことができるエリアを作る
  • 地域リソースの活用
  • 外貨の獲得
  • 訪れやすい移動環境を提供
  • サステイナブルな事業推進
  • 訪れる人の生活の質の向上
  • 岩手県全域の利益につながる機能を持たせる

盛岡バスセンターだけでなく、河南地区や岩手県全体を盛り上げていくプロジェクトです。

ロゴはカツラの葉をイメージしたデザイン

新盛岡バスセンターのロゴは、盛岡市の木である「カツラ」の葉の葉脈とバス路線をかけたデザインになっています。

文字は旧盛岡バスセンターの外壁に取り付けられていたロゴを再現したモノです。

葉脈は植物にとって養分や水分を運ぶ重要な通路。

同様に新盛岡バスセンターのバス路線も人々の生活にとって重要なものとなれるようにという願いが込められています。

新盛岡バスセンターのコンセプトである「ローカルハブ」というイメージにぴったりのロゴですね。

盛岡バスセンターの歴史について

盛岡バスセンターは1960年(昭和35年)に開業し、ビルに沿って7つのバスの発着場所があり、毎日多くの人がバスを利用していました。(平日427便)

開業当時は2階建で、大規模食堂、カフェ、ヘアサロンがあり、屋上にはテーマパークまで設置されており、デパートのような雰囲気の施設だったということ。

しかし長年の使用で施設が老朽化したことにより盛岡市から再開発計画として複合施設に建て替える計画が2008年に発表されました。

バスセンターの跡地は盛岡市が5億800万円で取得しました。

しかし経済の悪化や東日本大震災の影響を受け、工事着手の目処が立たない状況になっていました。

その後2016年10月にようやく解体工事に着手し、2017年2月に完了しました。

解体工事が始まるとともに、駐車場にバス仮説乗り降り所が設置され、営業を継続。

バス乗車券販売所は「ななっく」1階に、駐輪場は「ななっく」の向かいに移転しました。

その後「ななっく」が閉店したため、1階のバス乗車券売り場は盛岡市観光文化交流センター「プラザおでって」1階の交流プラザ内に移転することに。

その間もバスセンターは昭和レトロな雰囲気を味わえる人気の観光地として常に注目されていました。

延期になっていた計画も現在は進行中で2022年春に新盛岡バスセンターがオープンの予定です。

バスセンターの外壁の一部や出入り口に設置されていた看板は新盛岡バスセンターで保存展示される予定があるということです!

施設のイメージは?

新盛岡バスセンターは全面ガラス張りの建物なので、施設前の通りとの一体感を感じられるデザインになっています。

屋上には開放的な屋上広場が設けられる予定です。

建物はRC造、S造、木造が混ざった構造になっており、市産の木材が使用されるということです。

建物の側面には新盛岡バスセンターのおしゃれなロゴが配置されるようですね!

フロア構成は?

新盛岡バスセンターは地上3階建ての施設です。フロア構成は以下のようになっています。

階数 用途
屋上 屋上広場
3階 ラウンジ、客室、
コワーキングスペース、
シェアキッチン、
物販店、飲食店、
ランドリー、事務所、
厨房、温浴施設、
2階 飲食、更衣室、
階段室、
子育て支援施設、
運転士休憩室、
非常物資備蓄倉庫
1階 バスターミナル、
バス待合室、事務所、
券売所、飲食店、
物販店、休憩スペース、
駐輪場、駐車場

1〜3階すべてに飲食店や物販店が入居するようです!

それでは代表的な施設について紹介していきます。

市場(マルシェ)

市場(マルシェ)は1階に配置され、盛岡周辺の農産物や海産物が販売されます。

新盛岡バスセンターは各地のローカル食材に出会える場所になる予定です。

さらにぞれぞれの産品が生産されている地域はバスセンターから発着するバスでつながっているため、実際に訪れてみることもできます!

長距離の移動が難しい高齢者や県外から訪れた観光客が便利に買い物ができる場所になりそうですね。

宿泊施設

3階には市場に届けられた新鮮なローカル食材を使用した食事が楽しめる宿泊施設が入居します!

また新盛岡バスセンター周辺には地元の人に人気の飲食店も数多くあるので、ここでしか味わえない地元の食事を存分に楽しむことができます。

シェアオフィス・コワーキングオフィス

3階には、シェアオフィス・コワーキングスペースも入居します。

シェアオフィス・コワーキングスペースとは、異なる仕事を持つ人たちがオフィス環境を共有し、働く場所のこと。時間単位、日単位、月単位などで借りることができます。

新盛岡バスセンターはエリア周辺を運行するバスだけでなく、長距離バスも発着するため、県外からの来訪者の利用も想定されています。

宿泊できて、温泉があって、コワーキングスペースもあるので、増加中のデジタルノマドの人たちも快適に過ごすことができそうです。

デジタルノマドとは、インターネットとパソコンを活用して仕事をしながら旅をするライフスタイルで生活をしている人たちのことを指します。

県内外のデジタルノマド、起業予定者、個人事業主などの人々が出会い、刺激を与え合える場所になりそうですね!

子育て支援施設

2階には子育て支援施設が配置されます。路線バスを利用して通勤する人や買い物で周辺エリアをよく利用する人にとっては便利な施設となりそうです。

またバスセンターにはさまざまな出身地、年齢層、職業の人が集まるため、子供たちの学びを深める良い機会にもなりますね。

入居予定のテナント一覧

新盛岡バスセンターに入居予定のテナントの情報はまだ発表されていません。

プレスリリースによると、

  • 飲食店
  • 物販店
  • コーワーキングスペース
  • 温浴施設
  • ラウンジ
  • 宿泊施設
  • 子育て支援施設
  • ランドリー

などのテナントが入居する予定です。

2020年6月時点の事業計画書によると、18店舗の飲食や物販店が入居するようです。

テナントの詳細については最新情報が発表され次第、随時更新していきます!

アクセス・駐車場情報について

新盛岡バスセンターは盛岡バスセンターの跡地に建設中です。各盛岡バスセンター行きのバスでアクセスすることができます。

バスターミナル機能や駐車場は以下のようになっています。

バス
ターミナル
バスバース5箇所
待機2箇所
駐車場 駐車可能台数不明
障がい者用1台
荷捌き3台
駐輪場 70台

待合室と券売所等はにぎわい施設の建物内に整備されます。また、駐車場と自転車駐車場は市と民間の共用利用となる予定です。

オープン時期は?

新盛岡バスセンターは2022年春にオープンの予定です!

盛岡バスセンター建て替えプロジェクトのスケジュールは以下のようになっています。

2020年夏〜 設計業務
2020年秋〜 撤去工事
2020年冬〜 本体工事
外構工事
2021年冬〜 テナント工事
開業準備
2022年春 開業

まとめ

この記事では、新盛岡バスセンターの施設概要、施設コンセプト、入居予定のテナント、フロア構成などを紹介しました。

地元の物産品が集まったマルシェ、温浴施設、宿泊施設、コワーキングスペースなどがあるため、さまざまな世代や職業の人が集まる場所となりそうです。

普段は出会えない人と交流する貴重なコミュニケーションの場となりそうですね。


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