転職候補に派遣!メリットとデメリットは?向いてるのはこんな人!
2017/07/20
「仕事を辞めたい」と思っていても、なかなか退職の踏ん切りをつけるのは難しいですよね。
「転職活動が面倒」
「向いている仕事がわからない」
「辞めてもまた続かないかも」
そんな風に悩みながらも、一度「辞めたい」と思ってしまうと、モチベーションを上げるのはなかなか大変です。
そして皆さん、出来れば次の仕事は長続きしたいと思っているでしょう。
今と同じ業界なのか。
全く未経験の仕事なのか。
正社員・契約社員・派遣社員・アルバイト・・・
職業だけでなく、雇用形態も含めると選択肢は様々。
そして勤務形態がどんな形であれ、仕事が長続きしている人がいるのも事実です。
私は以前派遣コーディネーターの仕事に就いており、自分自身も派遣社員として勤務していました。
そこで感じた派遣社員のメリットもデメリットを紹介します。
是非転職の参考にしてみて下さい。
派遣社員とは?
まず派遣社員を経験した事が無い人にとっては、正社員やアルバイトとの違いが明確にわからない人もいると思われますのでわかりやすく説明します。
派遣社員として働くには、まず派遣会社に登録します。
なので雇用契約は、派遣会社と結ぶ事になります。
健康保険証なども、派遣会社のものを発行されます。
そして、その派遣会社を通して、実際に働く職場を紹介してもらうのです。
派遣社員のメリットは?
派遣社員として働くメリットを挙げていきます。
アルバイトと比較して時給が高い
派遣社員の多くは時間給で働くのですが、アルバイト勤務と比較すると時給が圧倒的に高いです。
アルバイトであれば、900円台や1000円辺りが平均的ですが、派遣はほぼ1000円以上。
1200円は普通。
仕事によっては1500円。
専門性が高ければ2000円の仕事もあります。
アルバイトだけで生活していくのは大変ですが、派遣社員として毎日8時間以上週休2日で働けば、正社員の人とあまり変わらない収入の人もいます。
だから派遣社員は、正社員就職に代わる選択肢になるのです。
コーテディネーターが間に入ってくれる
私自身コーディネーターの仕事をしていました。
本人の勤務希望先が確定している事もありますが、こちらとしては、登録スタッフの今までの経験や、人間性を見極めて紹介先を決定していきます。
そしてこちらとしても仕事なので、紹介する以上その人材を採用して欲しいのが本音。
ですから自然と、アピールポイントを売り込むようにはなります。
人事採用担当の方が懸念する事に対してフォローを入れて納得して頂いたり、特技や特性を実際の仕事開始後の業務にからめて紹介したり。
自分の事ってなかなか自分ではわからない事も沢山ありますよね。
そして自分1人で転職活動をしていると、
何に向いているのか。
どうやって探せばいいのか。
面接では何を聞かれるのか。
色々不安もありますよね。
そういった分からない事に対して自分の味方になってくれるサポーターが就いているわけです。
人から見た客観的な目線で仕事の向き不向きを見極められるのも派遣の良さだと思います。
そして営業マンが自分を上手に売り込んでくれる事で、自己アピールの課題もクリア出来ます。
正直言って、自分ひとりで面接に行っていたら採用されなかったであろう人が、営業さんのサポートで仕事に就けた事例も沢山ありました。
正社員としてはなかなか就職出来ないような会社に入れる
派遣社員を採用している会社は結構大手のしっかりした会社が多いです。
そういった会社になると、4年制の大学を出ていないと正社員面接も受けられなかったりするわけです。
しかし、派遣社員だったら入社出来るのはよくある話。
そして入ってしまえば、職場環境に大きな差はあまりみられません。
※もちろん待遇に差が出る事はあります。
大きな会社には、やはり大きくなれただけの理由があるし、人材もその会社に選ばれただけあり、素晴らしい人に出会える事も。
同じ立場では無いので、差を感じる事はあるものの、人生経験としてそういった会社の環境に触れられるのは捉え方次第で、とても良い勉強になると思います。
有給が取りやすい
最近はどこの会社も有給が取れる様になってきました。
フルタイムの場合、半年勤めると10日の有給が発生します。
しかし、実際のところ忙しく働く上司有給を申請するのは心苦しいのも本音。
なかなか言い出せませんよね。
しかし、派遣会社を挟んでいると、あくまで雇用条件は派遣会社の決まりに従う事になります。
ですから有給をしっかり申請している人の確率が、普通に正社員として勤務している時よりも多かったです。
上司もダメとはいえない所があったのでしょう。
もちろん取りすぎれば「必要な時にいない」という印象を与えてしまう事もあるので、その辺りは空気を読みつつですが…。
デメリットは?
ここまでメリットを紹介しましたが、次にデメリットにも触れていきます。
ボーナスはもらえない
アルバイトと比較して時給が高く、毎月の支給額で言えば正社員よりも貰える事もあります。
特に事務職の場合は、正社員だと手取りが10万円台の人もいます。
派遣社員で時給1300円・8時間勤務・月平均が20日勤務の場合。
手取りは20万を超えています。
一見派遣の方が良いような気すらしますね。
しかし!派遣にはボーナスが支給されません。
また、企業の業績がどんなに良くても、収入は時間給のみ。
正社員と同じ内容を任されている人もいますが、能力が収入に直結しない雇用形態なのです。
これは直接雇用のアルバイトさんの方がまだ能力を判断されるので、収入に対してのモチベーションが高い人にとってはあまり向いているとは言えません。
休めば収入が減る
先程も言った通り、どこまでも時給×時間がすべて。
ですから急な体調不良や冠婚葬祭など理由はなんであれ、休めばお給料は減ります。
時給の高い派遣社員だからこそ、一日休めば1万円以上減ってしまう。
その辺りの補償の無さは正社員との大きな違いですね。
「派遣という壁」がある
実際に勤めていた会社は、とても良い会社でした。
一緒に働く仲間も上司も、すごく良い人たちで、職場環境にはとても恵まれていたと思っています。
しかし、「派遣はどこまでいっても派遣」という壁があるのも事実。
例えば、あくまでも雇用されているのは派遣会社なので、勤務先の福利厚生などは受けられません。
社員旅行の時期はお留守番ですし、全社員対象に会社からクリスマスプレゼントが支給された時ももちろん派遣社員は対象外です。
この辺りはそこまで大きな問題では無いのですが、やはりどれだけ自分を評価してくれていても、あくまでそれは現場の意見。
上司の上司、そのまた上の上司と日常的に顔を合わせる事はありません。
そしてその顔を合わせる事の無い上司が、派遣の採用を管理していたりするわけです。
一丸となって仕事をしていても、入り込めない部分もある。
そして派遣会社も自社の人材を守る為に、勤務先の会社に対して規約を設けています。
勤務先には、自分たちの時給+派遣会社の利益を乗せた金額が請求されます。
ですから派遣社員を雇う為に派遣会社に対して支払っている費用は自社の同じ時給のアルバイトより圧倒的にお金がかかる。
その辺りは勤務先からすれば、使い勝手の悪さに感じても仕方が無い部分なのです。
即解雇対象になる
派遣社員は、長期勤務の人も、短期勤務の人も皆雇用期間が細かく決まっています。
正社員と違って、3ヶ月毎などのスパンで雇用契約を結ぶのです。
そして双方が延長を希望すれば、また3ヶ月…と更新されて伸びていく。
そのまま何年も勤め続けている人もいますが、勤務先の都合で簡単に解雇されてしまうのは派遣の最大のデメリットかもしれません。
本人に辞める意思が無くても、能力がどんなに優秀でも、会社から見て不要になれば仕事を失ってしまいます。
実際にリーマンショックの際は、大量の派遣社員が解雇に遭いました。
正社員と比較して辞めるのも簡単ですが、ほとんどの人がフルタイムで働いている会社には出来るだけずっと勤めたいと思って勤めています。
そういった意味では、不安定さは否めません。
派遣社員に向いている人
事務職を希望されている人は、割りと派遣に向いている人は多いと思います。
まず、事務職での求人が沢山あるので、勤務先に多数の選択肢があります。
そして、事務職で正社員の求人を探すと、直接利益を生むポジションではないので、最低賃金からのスタートになる事も決して少なくありません。
更にお給料は上がりにくい。
ボーナスも営業マンや技術職と比較すると少ないです。
職場によってはある程度の年齢になれば寿退職していく人が増えて正社員でも居づらくなってしまいやすいんですよね。
そう言った部分を考えた時、お互いに必要な時期にしっかり仕事をして、正社員よりもしっかり時給がもらえる派遣事務は理に適っているのです。
時給で働いている分、勤務先としても残業はさせたくないので、アフター5がしっかり取れる事も多いです。
明るく真面目な人が重宝がられる傾向にあり、Word・Excelがある程度使えれば面接を受けられる事も多く、ハードルも決して高くないのです!
登録すればあとは担当コーディネーターと営業マンが全てセッティングしてくれる楽さも非常に大きいです。
履歴書や職務経歴書も要らない事も多々あります。
派遣社員が向いていない人
誤解を恐れずに言えば、仕事に対するモチベーションが高い人にとっては、あまり向いているとは言い難いです。
先程も言った様に、やる気や能力があっても、お給料に反映される事はありません。
そして会社の良い業績が反映されない割には、悪い時には即解雇対象になります。
あくまでどうしても消えない一線が存在するのは否めないのです。
ですから「ガッツリ仕事に向き合いたい」「出来れば次に働く職場は長く続けたい」
と言った気持ちがある人は正社員を目指した方が良いでしょう。
派遣社員でも、数ヶ月後にお互いの意思が疎通すれば正社員になれる「紹介予定派遣」といった雇用形態もあるのですが、そうで無い限り引き抜きはご法度。
アルバイトよりも正社員に引き上げて貰える確率は低くなります。
そういった人たちは派遣の弱点がそのままデメリットとして出てしまうので、正社員として採用してくれる会社を見つけて、腰を据えて勤められる事をおすすめします。
本当にあった派遣切り
私自身も、どちらかと言うと仕事大好き人間です。
始めれば一生懸命になってしまうし、夢中で熱を注いでしまう事も。
そして、住宅メーカーに派遣社員として勤めていたのですが、自分の意思に反して退職する事になったのです。
新卒正社員採用の実績強化を目指す方針になった際に、派遣社員は契約満了で退職になりました。
職場の人たちとも、とても仲良く楽しく仕事が出来ていたので、それはそれは残念でした。
その会社を退職する際、直接の上司が「これからは直接採用を探した方がいい」と言って涙して下さったのがとても印象に残っています。
採用する側がそういうのであれば本当にそれが答えだと痛感しました。
向いている仕事がわからない・転職活動が苦手!
そうは言っても、転職活動は決して簡単ではありませんよね。
正社員として真剣に考えれば考えるほど、気軽には決められないものです。
そう言った人は、一度プロの転職アドバイザーに相談してみるのも良いと思います。
先程派遣社員のメリットとして挙げましたが、それと近いサービスをパソナが無料で行っています。
私が人材コーディネーターをしていた頃から知っていたのですが、パソナは人材派遣の会社を経営している会社なので、人材派遣においては非常にノウハウを持った会社です。
そのパソナが転職サポートのサービスを提供していて、正社員就職のサポートをしてくれるのです。
派遣社員と同じで、最初に登録をすると、
- カウンセリング・相談
- 転職先を探して紹介してくれる
- 企業に推薦してくれる
- 面接の応募と日程調整
- 年収UPなどの交渉もしてくれる
- 必要な書類の作成も教えてくれる
- 入社後もサポートしてくれる
これらのサービスを無料で受ける事ができるのです。
本当の派遣社員のメリットがそのまま正社員の転職活動に落とし込まれているんですよね。
更に、人材紹介の大手ならではの強みとして、まだインターネット上に載っていない非公開求人を紹介してくれる事もあります。
私もコーディネーター時代、求人が入ってきた時点で既に自社に適正なスタッフがいたら求人を公開する前に紹介してしまう事もありました。
こういった求人は、自分から見ても羨ましい事も多々あって…。
出回ってない求人が紹介して貰えるのは大きなメリットでしょう。
本来1人で探していたら出会えなかった求人ですからね。
「転職活動の方法がわからない・不安があって誰かに相談したい」
そんな気持ちがある人は、一度このサービスを使ってみるのもおすすめです。
自分ひとりで考えて動くのとはまた違った可能性が広がる事もあります。
まとめ
派遣社員には、アルバイトや正社員には無い独自のメリットがあるのも事実。
現に私の周りには、派遣社員をしながら仕事は長続きしていて、帰宅後に習い事をするなど公私共に充実した生活を送っている友人も沢山います。
彼女たちを見ていると、派遣社員という雇用形態がピッタリ。
向いている人にとってはメリットが最大限に活かされるでしょう。
そして派遣が向かない人はやはり正社員での就職がおすすめです。
転職活動が苦手な人は、先程のようなサービスを使ってみるのも1つでしょう。
プロに頼めるし、無料ですしね。
求人もタイミング。
より沢山の求人と出会って、ご自身にあったものを見つけられれば、次はきっと今よりも続けやすい環境でいられるでしょう。
人から話を聞く事で、今とはまた仕事への向き合い方が変わってくる事もあります。
私自身も、仕事が辛かった時は何をやってもうまくいかない気分になっていましたが、仕事が楽しめている今となっては、仕事のお陰で人生楽しいと思えているほど。
仕事が全てではありませんが、一日のほどんどの時間を費やすその存在は大きいです。
人生の楽しさも左右して当然。
悩むのは一生懸命向き合ってるからこそなのです。
「転職して良かった。」
そう思える結果が待っている事を祈っております。
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