フリーのデザイナーやプログラマーは年収から時間単価を決める!
どもです。サトウです。
この記事は、これから独立したいとか、独立されて間もない方に向けて書いています。
その他にもフリーランスにお仕事を依頼する機会のある方にも読んでいただきたいと思いますので、あんまり買い叩かないでくださいね(汗)
このブログを読んでいただいている方はご存知かもしれませんが、僕は今年で独立3期目で、Webや広告制作の会社を営んでいます。
実は今期から消費税の支払が義務付けられるのですが、このままいくと100万以上支払わなくてはいけません。
もう普通に死ねるw
※法人は登記2期目までは消費税の支払を免除されます。
まあたくさん仕事を頂いていますし、消費税は預り金ですからね。仕方のないところです。
さて、先日僕のTwitterの本垢で、フリーのデザイナーの給与についてやり取りがありました。
僕は会社経営してますし雇用もしてますが、仮に僕自身の時間を拘束されるのであれば、という前提で「◯◯円くらいかなー」という話をしました。
そしてこの金額に多くの人が驚いていたようです。
このやり取りが結構面白くて興味深かったので、僕がどうやって時間単価を決めたかを交えてブログを書いてみようと思いました。
それではいってみましょう!
デザイナーやプログラマーの報酬相場は?
そもそもフリーで活動するデザイナーやプログラマーの報酬の相場感はどんな感じなのでしょうか。
有名な人や実績のある人であれば当然高額になるのはわかりますが、駆け出しだったり、それほど人に言えるような実績のない人の場合、どうすれば良いのでしょうか。
僕の周囲の実際の例で行くと、こんな感じですかね。聞いてる感じや、実際に依頼しての何となくな金額ですけど。
職種 | 時間単価 |
---|---|
紙のみのデザイナー | 2,500円 |
Webのみのデザイナー | 2,500円 |
紙・Webのデザイナー | 3,000円 |
Webデザイン+コーディング | 3,000円 |
マークアップ+JavaScript | 4,000円 |
マークアップ+JavaScript+CMS(PHP等) | 5,000円 |
ソフトウェア+インフラ | 6,500円〜 |
見返してみて思いますけど、やっぱりこんなとこですかねー。
やはりレガシーなメディアだったり、職能が限定されているほど、安い金額に落ち着いてしまう傾向は避けられないと思います。
独立して間もないデザイナーやプログラマーの場合、どうしても安く見積もりがちですが、いかがでしょうか。
ちなみに上記の単価は、すでに数年間フリーランスとして活動している人たちの単価を例にしてみました。
自分の価値はどのくらいなのか
だいたいの相場感は掴めたかと思いますが、相場と照らし合わせて自分の単価をどのくらいにするべきか、まだわからないですよね。
僕自身も独立当初は全然わからなくて、よく「安っ!」って言われたりもしました。
もちろんその時は納得して金額を出しているので不満はなかったのですが、やはり経験を重ねてくると、
「今はこれじゃできないよ、よくやってたよね、当時の自分。」
となることが多いですね。
自分の価値を測るのに、やはり他の人との比較をしますよね。
「あの人はこのくらいの仕事で、どのくらいの単価設定なんだろう。」
というのは非常に気になるところだと思います。
そして、独立当初は仲間と集まって飲んだ時に、そんな話が出るものです。
僕も最初は3,000円で考えてました。
で、周囲のエンジニアの人たちがかなり高く設定しているのを聞いて、色々考えることになったのでした。
ついつい作業時間だけで報酬を考えてしまいがち
プログラマやエンジニアであれば、(ちょっとモヤっとする部分のあれど)時間単価の考え方って結構理にかなってると思うんです。
ただ、やっぱりデザイナーって時間だけじゃ測れないことが多いと思うんですよね。
これすごく難しい問題です。
僕の周囲のプログラマーの場合、案件ごとに最適な言語を学んだりしてるひとも多いです。ある程度プログラムを理解していれば、学習コストはかなり下がるといいますしね。
ただ、デザイナーの場合ってそういうわけに行かないじゃないですか。
いままでの経験だけがモノを言う世界というか。
それでいて、年齢を重ねていくと若い感性が必要なものが作れなくなったりもしますしね。
よくわかんないんで、デザイナーも時間単価の設定をして明確にしようとしますよね。やっぱり基準が欲しいですからね。
案件ごとに揺れてると、見積の根拠をたずねられた時に値切られちゃいますからね。
でもその単価設定をどうすればいいのかが問題となってくるんですよね。
じゃあ僕はどうやって単価を導き出したのかを説明してみますね。
希望する年収から逆算すれば自ずと決まる
僕の場合は、ある程度ですが、平均の月商から導き出してます。
ウチの会社の平均の月商は250-300万円くらいです。多い月で500万くらいですかね。
仮に250万円だとしたら、それを8時間の25日稼働(僕自身は超ブラックです)で割り算します。
そうすると12,500円になるのですが、印刷の手配なんかの売上も含むので、その辺は考慮して10,000円と設定しています。
これはもちろん僕が少ないながらも従業員を雇用をしている経営者だから、こんなもんかなーという感じで設定しているわけですが、実際に作業することはそれほど多くありません。
さてそれでは、独立したてだったり、これから独立しようと考えている皆さんがどうやって時間単価を設定するべきなのでしょうか。
これは結構簡単だと思っています。
欲しい年収から割り算していけばいいのです。
例えばサラリーマン時代に400万円もらっていたとしましょう。
でも独立してそれではちょっと厳しいという認識になると思います。
仮に600万円くらいあれば、取りあえず不自由なく家賃や交通費、保険なんかを支払っても何とか貯金もできるかな?と考えます。
- 600万円を12ヶ月で割ると、月50万円。
- 50万円を22日稼働で割ると、1日22,727円。
- 22,727円を8時間で割ると時間2,840円。
こんな感じです。
でも、時間単価2,840円でいいのかというとそうも行きません。
仕事にはだいたい波もありますし、想定した時間で収まることなどほぼないでしょう。
打合せや移動の時間も含まれますしね。
おそらく2,840円で設定したら、月に30万円も得られないと思います。
これではせっかく独立したのにかなり厳しい生活になるでしょう。
ですから、やはり自分で妥当だと思う1.5倍くらいの金額にする必要があると思います。
結論としては、得たい年収から算出した時間単価に1.5倍程度にした金額を設定する必要があるということですね。
その金額じゃ仕事が来ない、という場合は。。。
自分が得たい年収から算出した時間単価が出たところで、次に思うのが
「これじゃ仕事来ねえよ」
な人もいますよね。
わかります。僕もそう思いました。
だから、最初は安いなーと思いながらも頑張って仕事をして、徐々に安い仕事を減らしていったのです。
で、そうした安い仕事をどうやって減らすかと言えば、これはもう高い仕事ができるようになるしかないわけですね。
相場感なんて受け手の都合で変えられるようなものでもないのですから。
僕がやったのは、より上流の職務に移動するということです。
それまではただの作業者だったところを、企画や提案から入っていって、最終的な発注先を自分にしちゃうとか。
このために必要な勉強はずっとしてましたし、今もしています。
僕の例はこんな感じですけど、例えばプログラマの方なら言語をたくさん覚えるとか、デザイナーならHTMLやCSS、JSを突き詰めてフロントエンドとデザイン両方できるようになるとかでしょうか。
やっぱり報酬を上げる一番手っ取り早い手段は、スキルや職能の掛け算だと思うんですよね。
デザイン×プログラミングとか、プログラミング×マーケティングとか、色々あると思うんです。
一つの職能で高額報酬を得ようと思ったら、ぶっちゃけ周囲に敵がいないくらい突き抜ける必要があるんですけど、そんなのできる人一握りですからね。
そうじゃな凡人の僕なんかは、割りと早い段階から「これじゃマズイ」と思ってスキルの掛け算を意識しだしました。
これ僕の例で恐縮なんですけど、かなり有効だと思うので取り組んでみてほしいです。
まとめ
ということで、フリーランスのデザイナーやプログラマーの方の時間単価について、どうやって考えてどうやって決めて、そしてどうやって上げていけばいいかを書いてみました。
実際に三期目の僕は、時間3,000円だったところが、いまでは時間10,000円以上の設定が可能になりました。
もちろん会社経営してるので、フリーランスの方にそのまま当てはまるわけではありませんが、参考にはしていただけるのではないでしょうか。
それでは、また!
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