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個人事業主と小規模企業の経営者21人に会計・請求・見積どうしてるか聞いた

   

会計・請求・見積

個人事業主(フリーランス)として仕事をしたり、企業経営をするうえで絶対に欠かせないのが、入出金の管理や記録と税務でしょう。

僕は会社を作って以来ずっと、税理士さんの勧めで「マネーフォワードクラウド会計(※以下MF)」を使ってきました。

サトウ

同じクラウド会計サービス「freee」は「法人にはちょっと使いにくい」と言われました

しかしMFは、2019年5〜6月に料金とプランを変更し、大きな値上げを実施しました。それまでは月額2,980円で利用できたものが、なんと5,980円(月払)へと変更されたのです。

これを機に僕は、会計サービスの変更を検討。

MFは確かに便利なサービスではあるものの、使いもしない機能が増えて料金が倍になるというのは納得できなかったからです。

これまでMFには非常に満足していましたし、独立当初のネックである会計業務を圧倒的に楽にしてくれたと、感謝もしていました。

サトウ

独立時は本業に打ち込む必要があるのに、そうさせてくれないのが会計業務なんですよね

と同時に、会計ソフトというのはスイッチングコストが半端ない。一度使い出すとなかなか切り替えるのが難しいんですよ。だから今回のような横暴とも取れる料金改定時にも、瞬時の乗り換えは難しいのも事実。

サトウ

しかたなく使っているわけで、本業には関係ないから、ふだん比較なんてしませんしね。。。

自社の会計業務というのは、ビジネスの上では1円も利益を生みません。こんなことはできるだけ省力化し、本業に注力するのが重要。

さてどうするかなー、と考えていたのですが、

サトウ

そうだ、まずはみんなに聞いてみよう

と思ったのです。

幸い僕の周りには個人事業主や会社経営者が複数人います。

全員というわけにはいかなかったのですが、今回はその中の21人にお話を聞くことができました。

そしてせっかくなので、自分だけの情報にするのではなく、みなさんの参考にもなると思って記事にすることにしました。

いま僕と同じように、会計ソフトをどれにするかで迷っている人にとっては結構参考になる情報だと思いますので、ぜひお読みください!

まずは21人の集計結果を発表!

まずは集計結果を発表していきましょう!これを見るだけでもある程度の傾向は把握できるはずです。

今回の調査対象は21人で、内訳はこちら。

  • 個人事業主 14人
  • 小規模企業の経営者 7人

となっています。

業種はIT系が多くなっているので、店舗運営とかの方とはちょっと状況が異なりますよね。仕入れもないし。

でも、デザイナーやエンジニア、カメラマンなどのクリエイティブ系で独立したいひとにとってはかなり参考になると思います。

細かい職種と人数はこちらです。

職種 個人/企業
マーケター/エンジニア 個人 1
web系ライター 個人 1
Webデザイナー/エンジニア 個人 2
マーケター/解析 個人 1
システムエンジニア 個人 3
フロントエンドエンジニア 個人 1
グラフィックデザイナー 個人 2
Webディレクター 個人 2
Webディレクター/デザイナー 個人 1
システム開発会社経営 企業 1
Web制作会社経営 企業 3
デザイン/コミュニティ設計
などの会社経営
企業 1
マーケティング企業経営 企業 2

今回の調査項目は、

  • 請求書作成の方法
  • 見積作成の方法
  • 会計ソフト

の3つです。

請求、見積、会計の3つの業務は、独立したらおそらくほぼ全員に必要な業務となりますからね。

請求書作成方法の集計値

さてまずは請求書から。

仕事をして成果物を納めても、請求しなければお金はもらえません。でも請求書を作ることが仕事なわけではありません。

請求書というのは、つくらないとお金をもらえないけど、作ったもの自体には価値がないという、なんともめんどくさいやつなのです。

さてみんなはどんな方法で請求書を作っているのでしょうか。

利用サービス 利用数
Misoca 11
freee 3
エクセル等 3
board 1
JDL 1
INVOY 1
独自 1

一番多かったのは圧倒的にMisocaでした。かなり使いやすいですよね。

サトウ

ただし、僕が名古屋に住んでいることは考慮してもいいと思います

というのも、Misocaは名古屋のスタートアップ企業で経営者の方々とも知り合いですし、僕らの周囲ではサービス開始当初から使っている人が多かったからですね。

またエンジニアさんは独自のシステムをつくることもありますし、会計をfreeeでやっているひとは請求も同じくfreeeにしている人が多い印象です。

ただし、freeeを使っている人の中にも、「本当はMisocaが使いやすいんだけど、税理士さんにひとつにまとめるように言われた」という人がいましたよ。

JDLは、以前の税務処理の業界標準だったのではないでしょうか。

僕が最初にお世話になった税理士さんも、事務所の業務はJDLなので、MisocaからJDLに変換してるって言ってました。

invoiは無料で使える請求サービスとしては後発のもの。Misocaの後追いですが、郵送以外は完全無料なのが特徴ですね。

また、エンジニアさんは請求や見積に関しては独自のシステムで行うこともあるようです。さすがですよね。

ちなみに企業と個人事業主では傾向が違います。

企業の請求サービス

利用サービス 利用数
Misoca 6
board 1

このように、企業では7社中6社がMisocaでした。

サトウ

もちろん1〜10人までの小規模企業の場合です。数十人規模の会社だと顧問契約する会計事務所もそれなりのところになるでしょうし、あまり自由には決められないと思います。

個人事業主の請求サービス

利用サービス 利用数
Misoca 5
freee 3
エクセル等 3
JDL 1
INVOY 1
独自 1

個人事業主でもMisocaがもっとも多かったのですが、やはりバラけてきますね。

理由は

  • 個人事業主の会計が得意なfreeeの請求サービスを使う
  • 請求書の数が月数枚程度と、それほど多くない
  • 会計業務も自分でやるので、わかればいい
  • 郵送することがない

といったところでしょう。

企業間取引の場合は、なんだかんだと郵送しなければいけないことが割とあります。

サトウ

ウチも月に数通は郵送します。だから郵送サービスは絶対必要なんです。

「自分で送ればいいじゃん」と思うかもしれませんが、ネットで請求書をアップして、コンビニ行ってプリントアウトして、切手買って、住所書いて「あ、封筒がない」とか、もう色々めんどくさすぎます。

住所登録しとけば、郵送ボタンポチで終わりですからねー。

ただ、個人事業主であれば、郵送はかなり減るでしょう。個人事業主同士の仕事のやりとりであれば絶対に不要だと思いますし。

とは言え、やはりMisocaは情報を管理するサービスとしても、すごく良く出来てると思います。

次は見積書にいってみましょう。

見積作成方法の集計値

見積作成も日常的に行う業務の一つですよね。

請求書が仕事が終わってから発行する書類であるのに対し、見積書は仕事を得るためのもので、性質が大きく違います。

ただし見積書で重要なのはそこに載っている項目と金額であり、その他のことはそれほど重要ではありません。情報をつたえる手段として、見積書を使っているということですよね。

かなり重要だけど方法はなんでもいい、というのが見積書の特徴。

さてみんなの方法はどんなものなのでしょうか。

利用サービス 利用数
Misoca 10
エクセル等 4
freee 3
なし 2
board 1
独自 1

やはりMisocaが圧倒的に1位。feeeもいますね。

サトウ

見積→請求というながれは同じデータを使い回せるので、当然こうなりますねー

ここで注目なのは「見積はしない」というひとがふたりいたこと。

ひとりはWeb系ライターさんで、文字単価での報酬なので見積は「文字単価」ということですね。確かにそれなら見積はいらないですよね。

ただそれだと、大きくて堅(かた)い会社とは取引が難しそうです。

そういった会社は、見積書・納品書・請求書がかならず必要で、実査に印刷もしなければいけませんし、印鑑も画像による印影ではNGのところがありますからねー。

めんどくさいのは事実ですが、未払いのリスクは相対的に下がりますし、単価が高いことも多いので僕は問題視していません。

サトウ

信用リスクのある小規模企業かつ単価が普通だとしたら、その仕事は断りますけどね笑

さて「見積はしない」と回答したもうひとりの方は、Web解析を生業としている方。定額で報酬をもらうことが多いと思いますので、たしかに見積は不要ですね。

ちなみに僕も、見積をしないお客さんもいます。

何に価値を感じるかを共有できていて、費用感が一致していれば、見積は不要になると思います。

そういうお客様の場合は、仕事を終えてから「今回のこれ、このくらいでいいですか?」というやり取りをします。

また、何度も同じようなかたちで納めている仕事の場合はそれすらもなく、単純に月末に請求するだけのこともあります。

ただしこれは特殊で、多くの場合は見積をして価格を検討してもらって、ご発注いただくという流れ。

口頭やチャット・メールで済ませる場合もありますが、先方が上司の承認を得なければならない場合は、まず見積が必要になるでしょう。

企業の見積サービス

企業の見積サービスを見てみましょう。

利用サービス 利用数
Misoca 5
board 1
エクセル等 1

請求サービスの利用が、Misocaの圧勝だったこともあって、見積サービスもMisocaの圧勝ですね。

ただし、以前の僕もそうだったのですが、エクセルをつかっている企業がありました。

どうしてそうなったのでしょうか。

おそらく、原価計算をエクセルでしていて、その原価に利益率を計算して売価を算出しているからだと思います。

サトウ

僕も原価計算の問題でエクセルを利用していました。いちいちエクセルからコピペがめんどくさいんですよね

ただ、今はエクセルからガバっと貼り付けられるようになったので、手間もかなり解消されると思います。

個人事業主の見積サービス

次に個人事業主が利用している見積サービスです。

利用サービス 利用数
Misoca 5
エクセル等 3
freee 3
なし 2
独自 1

やはりここでもMisocaが一位ですが、ある程度バラけてきます。

「見積なし」に関しては先に書きましたので割愛しますが、やはり請求が必須なのに対して見積は場合によっては必須ではないので、個人のやりやすさによって利用するサービスが変わるようですね。

次は会計ソフトについて見ていきます。

利用している会計ソフトの集計値

次は利用している会計ソフトについて。

これは事業を営む上でかなり重要なことなので、請求・見積サービスとは大きく異る結果となりました。

利用サービス 利用者数
freee 9
弥生 4
MFクラウド会計 3
JDL 1
エクセル 1
独自システムなど 3

この調査の対象は個人事業主の方が多いので、やはりfreeeが多くなっていますね。

また、弥生が強いのも特徴です。クラウド会計サービスが登場する以前から強いサービスですしね。

JDLは税理士さんが使う、以前のデファクトスタンダード。

サトウ

今はどうかわかりません

オンラインで色々やってくれて結構便利なんですが、インストール型のアプリで、Windowsでしか動かない苦笑

これでは困ります、ということでウチもMFを導入しました。

サトウ

クラウドサービスの場合、MacだろうがWindowsだろうが関係ないですからね

驚いたのは「エクセル」でやってる人がいるということ。個人事業主だから可能なのでしょうか。

確定申告とかどうしてるんだろう。。。(もしや確定申告してないとか・・・汗)

サトウ

それ以上は踏み込めませんでした笑

企業の会計サービス

利用サービス 利用数
MF 2
弥生 2
e21まいスター 1
経理代行 1
a-saas 1

見積・請求はMisocaの圧勝でしたが、やはり会計はバラけますね。

これは、見積・請求サービスが割と最近台頭してきたサービスなのに対し、会計ソフトはかなり以前からあって、それがクラウドに移行したという背景が影響しているのでしょう。

流れとしては、以下。

  1. 以前は「ソフトを購入してインストール」がスモールビジネス会計の主流
  2. 「請求をもっと楽に」と、無料で使える「クラウド請求サービス」が台頭
  3. MFなどの安価に利用できる「クラウド会計サービス」が登場
  4. 「クラウド請求サービス」と「クラウド会計サービス」の連携が進む
  5. 会計サービスも請求サービス機能を追加して囲い込みを始める

この流れに乗り遅れたところは淘汰されていくでしょうし、うまく取り込めたところは生き残っているのかなと思います。

例えばMisocaは弥生に買収され、弥生の一サービスという位置づけに。ただし、ユーザーの離反を防ぐために弥生の競合であるMFとの連携機能はそのまま残してあります。

また、個人事業主の会計に強いfreeeもmisocaとの連携が可能です。しかしひとつのサービスで完結できたほうがシンプルだという理由で、見積・請求・会計のすべてをfreeeにする方もいます。

ちなみに僕が使っているクラウド会計サービスのMFは、請求や見積はぶっちゃけ全然満足できるレベルでは有りません。

また税理士さんに指定される場合もありますね。ただ、最近の若い税理士さんはこういったクラウド会計にも対応してくれると思いますし、対応してくれない税理士さんは契約を切っちゃったほうがいいでしょう。

個人事業主の会計サービス

利用サービス 利用数
freee 8
弥生 2
独自 1
MF 1
JDL 1
エクセル等 1

個人事業主の会計はfreeeが圧倒的ですね。かなり使い勝手が良いようです。

確定申告もかなり楽にできるので、売上がそれほど大きくなければ税理士さんもいらないでしょう。

サトウ

仕入れなどが多岐に渡ると面倒ですが、業種がクリエイティブ系なら基本的にそんなことはないはず。

個人でMFを使っている人がいるのには驚きましたが、月額2,980円(年払の場合)ですのでそれほど高くはありませんね。

また、会計サービスは企業の場合と同じく、税理士さんから指定される場合があります。

サトウ

個人的には、クラウド会計に対応してくれない税理士さんは淘汰されると考えていますよ

さて、ここからはどんな職種のひとがどんなサービスを使っているのかを見ていきましょう。

それぞれの利用ソフトの組み合わせ

今回調査した人の職種はこちらです。

職種 個人/企業
マーケター/エンジニア 個人 1
web系ライター 個人 1
Webデザイナー/エンジニア 個人 2
マーケター/解析 個人 1
システムエンジニア 個人 3
フロントエンドエンジニア 個人 1
グラフィックデザイナー 個人 2
Webディレクター 個人 2
Webディレクター/デザイナー 個人 1
システム開発会社経営 企業 1
Web制作会社経営 企業 3
デザイン/コミュニティ設計
などの会社経営
企業 1
マーケティング企業経営 企業 2

一人ずつ見ていきましょう。

エンジニア/マーケター

  • 個人事業主
  • 会計:独自
  • 見積:独自
  • 請求:独自

いきなりですが、このひとは全部独自のシステムでやっています。

サトウ

エンジニア兼マーケターという異能の人なので、まあ納得です笑

「IPOを目指す会社の会計と合わせてる」と言っていました。かなり大きな仕事を受けているので、どうしてもこのような会計基準が必要なようです。

詳細に説明してくれたのですが、多分この記事を見る多くの人にとっては関係のない話なので割愛します笑

Web系ライター

  • 個人事業主
  • 会計:MFクラウド
  • 請求:INVOY
  • 見積:なし

この方は個人事業主なのにMFクラウドを利用するという珍しいタイプです。

ちなみに請求はINVOY(インヴォイ)というクラウドサービスを利用。郵送以外は完全無料のようです。

見積は文字単価の設定だけだそうで、必要ないとのことでした。

Webデザイナー/エンジニア

  • 個人事業主
  • 会計: freee
  • 請求: misoca
  • 見積: misoca

misocaと連携できるので弥生のクラウドも検討したのですが、freeeの「プライベート資金」の概念が事業主貸/借の管理に楽だったので選びました。
簿記の概念があんまり身近じゃない人に優しい印象です、freee。

とのことでした。

確かに、個人事業主は事業資金と個人資金が混同しがちです。会計上も給与という概念がないですしね。

ふわっと管理していると、必要な時に資金の捻出が難しくなる場合があるかもしれません。

そういった場合の処理としてこの「プライベート資金」という概念はかなり便利なんじゃないかなーと思います。

サトウ

僕は企業経営者なので、個人事業主の会計処理をしっかり理解できていないのですが、普通に考えて便利でしょ、って思います。

マーケター/Web解析

  • 個人事業主
  • 会計: JDL
  • 請求: JDL
  • 見積: なし

この方は、請求/会計がJDLで、「見積はしない」とのことでした。

JDLは税理士さんの指定だそうです。

確かに僕が以前、「見積いただけますか?」って聞いたら「見積いります?」って返された記憶が・・・苦笑

でもまあ信頼さえあれば、月額の料金だったら見積はいらないですよね。

JDLはサポートがダメすぎてものすごいストレスですw

とおっしゃっておりました・・・笑

システムエンジニア

  • 個人事業主
  • 会計: freee
  • 請求: Numbers
  • 見積: Numbers

この方は、会計はfreeeだそうですが、確定申告の時期だけ課金して、青色申告書を出すためだけに使っているとのことでした。

その他の集計は、MacのNumbersで自分で作ったもので、とのことでしたよ。

自分でつくっちゃう、というあたり、エンジニアさんならではの発想ですよねー。

システム開発会社

  • 企業
  • 会計: MFクラウド会計
  • 請求: misoca
  • 見積: misoca

この方は現在の僕とまったく同じスタイルですね。

ただ見積に関しては、Misocaだけで完結することはありませんよね。

システム開発であれば、工数を計算して単価を掛けて、などなど、見積の源泉となるものが必要です。

僕も見積を出すための計算自体はエクセル等で処理して、Misocaへはコピペだけです。

この原価計算機能については、まだMisocaさんが買収される前のインタビュー等で何度かお伝えしました。しかし実装されていません。

実装してもらえるとすごくありがたいですね。

Web制作会社

  • 企業
  • 会計:e21まいスター
  • 請求:Numbers
  • 見積:Numbers

この方は確かお父さんが元税理士さんで、お父さんに会計業務を依頼しているそうです。

その流れで「e21まいスター」というサービスを利用しています。

ただしこの「e21まいスター」にも見積・請求機能がありますが、Numbersを利用されていますので、使いにくいのかもしれませんね。

デザイン/コミュニティ設計などの会社経営

  • 企業
  • 会計:経理代行業者
  • 請求:misoca
  • 見積:misoca

この会社は、会計業務はすべて経理代行業者さんに依頼しているそうです。

ただし、決算や年末調整は当然別で税理士さんに依頼していると思われますので、毎月の記帳が主な依頼内容だと思います。

請求や見積はMisoca。やはり使いやすいですよね。

システムエンジニア

  • 個人
  • 会計:スプレッドシート
  • 請求:Misoca
  • 見積:スプレッドシート

この方は結構ふわっとしてて、ざっくりの場合はMisocaで見積を出すけど、詳細が必要な場合はGoogleスプレッドシートとのこと。請求はすべてMisocaで管理。

会計をスプレッドシートで、とのことですが、どうやっているのかは聞けませんでした。

Webディレクター

  • 個人事業主
  • 会計:freee
  • 請求:freee
  • 見積:freee

会計については、freeeを利用しているものの、最終的には弥生にインポートして税理士さんに渡しているようです。

細かい不満はあるけれど、全部ひとつで済むのは楽だとのこと。

請求・見積について、Misocaは使ったことが無いとのことでした。

freeeにした理由は、帳簿の自動化目的。勝手に仕訳してくれたりして楽ですからね。ひとつ入力したら全書類に反映されますし。

また請求を同じサービスで統一すると、実際に入金があったときの消込も楽。

サトウ

会計上、請求すると売上が発生しますが、入金が合った場合はその売上を消し込む、という処理が必要です

ただ、freeeになくてMisocaにあるのが、発注書や発注請書などの書類発行機能があること。これは他の方も挙げていました。

個人事業主はこういった公的な書類を交わすことで自衛が必要になる場合もあるんですよね。

見積だけではちょっと法的拘束力が弱いので。

きちんと発注しましたよ、それを受注しましたよ、ということを書類によって証明できるようにすれば、納品後の値下げ要求などにも対抗できるということですね。

サトウ

まあそういうことは極稀だとおもいますが、念の為、という感じ。ただし僕も未払いはいくつか経験してますよ。

グラフィックデザイナー

  • 個人事業主
  • 会計:freee
  • 請求:Misoca
  • 見積:Misoca

この組み合わせも多いですね。

個人事業主なら会計をfreeeに、企業ならMFに。

見積・請求はMisocaに。

サトウ

やはり使い勝手がいいのでしょうね。

Webディレクター

  • 個人事業主
  • 会計:freee
  • 請求:freee
  • 見積:freee

この方は、独立当初はMakeleapsという請求サービスとfreeeを組み合わせていたようですが、いまは利便性を考えてfreeeだけで揃えているそうです。

サトウ

個人事業主さんにはホントにfreeeが人気ですね〜

Web制作会社

  • 企業
  • 会計:弥生
  • 請求:Misoca
  • 見積:Misoca

この企業はもうそこそこ長く営まれていること、社長のお父さんが会計管理をしていることで、弥生となっているようです。

やはり以前から事業を営まれているところは、クラウド出発のMF等はあまりないですね。

サトウ

それだけ切り替えづらいものだとも言えます

ただし「MFが評判がいい」と思っているようで、何かがあれば切り替えるかもしれませんね。

ちなみに、ディレクター陣が全員Misocaを使って見積・納品書・請求書を使うとのことで、なんとMisocaが案件の進捗確認をする場所になっているそう。

見積作って受注したら、それを請求にして納品予定日を請求日にする。ミソカの請求欄を見ると何が動いてるかわかる。
ディレクター陣が全員Misocaを触ってる状況ならではですね。

とのことでした。これは面白いし、納得感あります。

サトウ

当然ですが、細かいタスク管理は別のサービスになりますね

Web制作会社

  • 企業
  • 会計:a-saas
  • 請求:board
  • 見積:board

この会社さんは、会計については全部税理士さんにまかせているようで、経営者主導でサービスを選択したわけではないようです。

会計については税理士さんに基本任せていているので、
出力されたデータ以外、僕はよっぽど見ることはありません。

SFA〜CRMとしてZoho利用していますが、Zohoの帳票周りが全然使えないので、board というサービスを利用しています。APIが割と自由に触れたので、Zohoの顧客情報と連動する形にしています。

ということで、やはりこういったカスタマイズはエンジニアさんならではの発想。

MFとかfreeeはあまり知らなくても便利に使える、というところがキモですしね。

サトウ

知識があればカスタマイズできる方がいいでしょうね〜

Webディレクター

  • 個人事業主
  • 会計:弥生
  • 請求:Excel
  • 見積:Excel

会計は最初freeeだったんですが、何故か僕は弥生のほうが相性が良かったみたいで乗り換えちゃいました。
あと見積もりも請求も件数が多くないので、そこまで困らずできてる感じです

ということです。

会計ソフトはホントに相性がありますよね。多分それまで触ってきたアプリケーションの経験でしょうか。

ここにあるかな?という項目が全然別の場所にあるとストレスですし。

あと、請求と見積は、発行すること自体が少ないようです。

基本的にひとつの企業さんの仕事を業務委託契約で定額で受けつつ、その他の仕事も少しする、というスタイルだからでしょうね。

システムエンジニア

  • 個人事業主
  • 会計:弥生
  • 請求:Misoca
  • 見積:Misoca

この方は弥生にMisocaの組合わせ。

弥生も歴史ある会計ソフトだし、Misocaの親会社ですからね。納得のチョイスです。

グラフィックデザイナー

  • 個人事業主
  • 会計:freee
  • 請求:Misoca
  • 見積:Misoca

この方もfreee × Misocaの組み合わせ。

サトウ

Misoca、強いですね〜

フロントエンドエンジニア

  • 個人事業主
  • 会計:freee
  • 請求:Misoca
  • 見積:Misoca

またまたこの方もfreee × Misocaの組み合わせ。個人事業主とは本当に相性がいいようです。

Webディレクター/デザイナー

  • 個人事業主
  • 会計:freee
  • 請求:freee
  • 見積:freee

この方は、以前は請求/見積にMisocaを使っていたようです。

でも依頼している税理士さんに統一してほしいと言われ、すべてfreeeに以降されました。

ただfreeeだと、注文書、注文請書などが発行できないので、まれに必要なときだけMisoca使うって感じですが不便です…
Misocaが一番使いやすい、、、

とおっしゃってました。

サトウ

Misocaの凄さ・・・

あと、会計も以前は弥生を使っていたようですが、合わなかったと感じているようです。このあたりはホントに好みの差がありますね。

MFも当然検討されたようですが、とりあえずfreeeに慣れてきたことで、まあいいか、といったところだそうです。

マーケティング企業経営

  • 企業
  • 会計:弥生
  • 請求:Misoca
  • 見積:Misoca

この会社はめちゃくちゃ利益を出しまくっているマーケティング企業です。

ただおそらく見積はそれほど出す機会も無いでしょうし、請求書の数もそれほど多くないようです。

会計については、貴重は社長自身で行い、最終的なチェックと決算業務だけ税理士さんに投げているようです。

ほぼ一人で営まれていて、仕入れもありませんから、できるだけシンプルな方法でご自身で、というところですね。

ウチの場合(広告会社経営)

最後にウチの場合について説明します。

  • 企業
  • 会計:MF
  • 請求:Misoca
  • 見積:Misoca

会計は、会社を作ったときからMFクラウド会計を利用しています。

実は独立時に税理士さんに相談したとき、

サトウ

freeeってありますよね?あれにしたいと思いますが対応可能でしょうか?

と聞いたと所、「freeeは個人事業主向けなので、MFにしましょう」と言われて決めました。

また、Misocaについては、まだ独立前に副業で仕事をしたときから使っています。

名古屋のweb系の会社はその流れでずっと使っているところが多いんじゃないかな。

でもMisocaは他と比べて、ホントに使いやすいと思っています。

MFクラウド会計にはかなり満足

MFについては、会計についてはかなり満足しています。

サトウ

まあ他のサービスを使ったことがないので、なんとも言えませんが・・・笑

正直なんの不満もありません。

一度入力したものは勝手に仕訳してくれるし、銀行口座やカードの連携もできてて、勝手に取得してくれますからね。

僕が入力するのは現金の経費くらい。あとは何も有りません。

ただし、「MFクラウド請求」については、まったく満足できませんでした

MFクラウド請求 よりMisocaのほうが全然使いやすい

MFクラウド会計って、以前は会計だけのサービスだったんですけど、いまは他のサービスと統合しちゃいました。

  • 会計
  • 請求
  • 給与計算
  • 経費精算
  • 勤怠管理
  • マイナンバー管理

のすべてを使えるサービスになりました。そしてその分、大幅な値上げ。

サトウ

月額料金が倍に・・・汗

2,980円→5,980円という料金設定の変更は、サービス変更をかなり検討するきっかけとなりました。

しかし、MFクラウド会計自体には何の不満もないわけです。

ということで、請求サービスMisocaからMF請求に変更して、少しでも経費を浮かしつつシンプルにしようと考えたのです。

ただし3ヶ月使ってみて、Misocaに戻すことになりました。

サトウ

本当に使いにくかったんです

MF請求の最大の弱点は「アーカイブ機能がない」ことに尽きます。

これがないせいで、見積書や納品書、請求書の管理がめちゃくちゃめんどくさいし、わかりにくいんですよ。

例えば、同じ仕事の見積で、数量が変更になったりして再見積になることがあったとします。

その時、以前の見積はアーカイブしてすぐには見られなくしたいんです。同じような見積が並んで、わかりにくくなりますからね。

Misocaには「処理済」という概念があって、これがアーカイブ機能として利用できます。

しかしMFにはこれがない。

「最新の見積どれだったっけ・・・?」

「採用になった見積どれだっけ?・・・」

といったことが、頻繁に起こるんです。

MFは勤怠管理もイマイチ

従業員の給与計算はまだ使えますが、勤怠管理は絶対他のサービスを使いましょう。

ウチはjinjerというサービスを使っていますが、色んな所があります。

  • KING OF TIME
  • ジョブカン
  • jinjer

などでしょうか。

結局ウチでは、jinjerで吐き出した勤務実績のデータをMF給与計算に読み込ませています。

サトウ

この一手間をなくしたいんですけどねー。

まあ会計に満足してるので仕方ないんですけど、あの値上げの分のメリットは全然有りませんよ。

個人事業主なら freee × Misoca がよさそう

ここまでの結果を見てみると、個人事業主だったら

  • 会計: freee
  • 請求: Misoca
  • 見積: Misoca

という組み合わせが使いやすそうですね。当然Misocaとfreeeも連携できて、自動取得してくれます。

ただ、入金があったら売上の消込だけは忘れないようにしましょう。

もし会計上でわからないことがあれば、やはり税理士さんにサポートしてもらうのがいいでしょう。

サトウ

そういった税理士マッチングサービスもありますよ

小規模企業なら MFクラウド会計 × Misoca がよさそう

ウチくらいの1〜10人程度の会社なら、

  • 会計: MFクラウド会計
  • 見積: Misoca
  • 請求: Misoca

がオススメ。

法人なら税理士さんを付けてると思いますので、経費の記帳のルールだけ決めればあとは丸投げでOKです。

請求はMisocaとMFを連携しとけばあとは消込もお願いしちゃいましょう。

サトウ

僕が会計業務にかける時間は、1年間で5時間くらいですかね

税理士さんは知人の紹介がベストですが、ツテがないならマッチングサービスを使いましょう。

まとめ

この記事では、個人事業主や小規模な企業の会計・見積・請求サービスについて、僕の周囲にいるひとたちにヒアリングしてまとめてみました。

会計ソフトについては好みがあるので、弥生、freee、MFクラウド会計あたりが軸になってきそう。

請求・見積はMisoca一択かなーと思います。

サトウ

一度MF請求に浮気して戻ってきた僕が言うんだから間違いありません。

ということで、みなさんの会計・見積・請求業務が少しでも楽になって、本業に集中できることを願っております。

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それでは、また!


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