無料でできる飲食店販促施策。やらない手はないですよ!
2017/02/23
販促をお手伝いしている飲食店さんで、ちょっとした施策を実行しただけでランチの売上が上がったという事例があったのでご紹介します。
いままでは何もしていなかった
この飲食店さんは、もともと和食の職人であるオーナーが2店舗目として焼肉店をオープンさせたのですが、いわゆる普通のどこにでもある焼肉店でした。
いまどき特徴もない焼肉店が簡単に流行るほど世の中甘いわけはなく、開店早々苦境に立たされていました。
この焼肉店の店長は他のお店で腕を振るっていたところをオーナーにスカウトされてやって来ました。しかしいきなりの売上不振。「このままでは閉めることになりますね」という税理士の言葉に、「どうせ閉めるなら料理人として自分の好きなようにやらせて欲しい」とオーナーに頼み込み、メニュー開発に取り組んだのです。
店長の狙いは、そのエリアには少なかった女性を想定顧客としたお店に転換することで、その女性の好みに振り切ったメニューを提供し始めました。
まだ若い店長でしたが、長年和食の修行を積んできており腕は確か。それが段々と認知され、いまはようやく閉店の危機を脱したような状態で、これから売上を伸ばしていこうという段階です。
危機を脱したとはいえ、まだまだ余裕のある状態ではありません。これからもっともっとお客さまを増やしていかなければなりません。しかしオーナーも店長も根っからの職人。顧客目線で物事を考えるのはそれほど得意ではなく、「うまいものを提供していれば来る。それを信じるしか無い」と言っていました。
これは作り手の典型的な考え方なのかもしれませんが、「うまい」は飲食店にとって最低限提供しなければいけない価値であり、プラスしてどんな体験を提供できるのか、に焦点をあてなければいけません。
そういった意味でこのお店はまだまだやれることはたくさんあり、伸びしろもとてつもなく大きいと思っています。
Facebookページをつくり、メール会員を募って両方で告知した
さて、お手伝いをしている僕がやったことのひとつが、いままではお店に来た人にしか告知していなかったランチの情報を、まずはFacebookページと、メールアドレスをいただけたお客さまに伝えることでした。
僕が常々言っていることに、「美味しいお店は本当にたくさんあります。その中から選んでもらわなければいけない。あなたのお店が選ばれる理由は何ですか?その理由をきちんと伝える努力をしましょう。」ということです。
飲食店は、本当にたくさんのお店がオープンしますよね(その分閉店しているのですが。。。)。新しい、美味しいお店もどんどん出来てきます。その中でリピートしてもらわなければ、お店の経営は成り立っていかない。でも普通に考えたらいちどいったお店にはしばらく行かない。だから少しでもその「しばらく」の感覚を短くしてもらう努力をしなければいけない。
もちろん美味しい料理を提供するのは最低限必要。
だけどそれだけでは足りないのではないでしょうか。
そこでこのお店に必要なのは、思い出してもらうこと。お料理や接客に自信があるのなら、まずは思い出してもらうことが大切です。車で来店するような郊外のお店は、思い出してもらえなければ来店してもらえないのです。
幸いFacebookもメールも基本的にコストはかかりません。だから積極的に利用しない手はないのです。
何もしなければ、そのまま。何かすれば、改善策を回していける
いままではお店に来た人にだけ告知していたことを、プラスしてインターネットを使って告知していく。これだけのことです。ほとんど手間もかかりません。それで売上が少しでもあがり、リピート率が高まり、夜の来店に繋げる可能性が増えるのであれば、やらない理由はありませんよね。
何もしなければ、そのままです。何も変わりません。しかし何かをすれば、何かしらの結果が出ます。たとえ反応がゼロだったとしても「この施策は反応がゼロだった」という結果を得られるわけです。
PDCAをぐるぐると小さく素早く回す。これが一番大切なことだと思います。
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