子育て主婦の仕事は創業期の事業主のサポート業務が最適?
2017/02/23
現在子育て中の主婦を会社の戦力として活かしたいという潜在的なニーズは大きいと思うので、うまくマッチングできればこれほど頼りになる人材層もなかなかないと思っていますが、そのマッチングこそが最大の障壁。
起業三期目を迎えようとしているいま、採用を検討している一人親方の会社経営者が、主婦の力を借りられないかとあれこれ考えてみました。
責任感もあり経験もある主婦の方への潜在需要は高いと思う
僕は今までの16年間ほどの社会人生活の中で、色んな人と一緒に働いてきました。
その経験の中で、平均的に色々と頼りになるなーと感じているのは、以前は普通に社会人として働いていて、いまは子育て経験のある主婦の方だったりします。
もちろん子育ての最中だったり、ご主人やその他の家族のこともあるので時間的にはしっかり定時で帰ってもらうケースが多いです。どうしても現在の日本の社会では、男性が育児をするより女性が担うのが効率が良いですもんね。
でも、限られた時間だからこそしっかり仕事をしようという意識の方が多いように思います。
そして、いま一人で会社を経営していて思うのは、そういったママさん人材って会社にとってやっぱりめっちゃいいんじゃないの?ってことです。
例えば、子供を生む前に大きな企業で仕事をされていた経験のある方であれば、能力的にはかなり高い可能性がありますよね。
でもそういう能力を持った人をフルタイムで雇用しようとすると、そこそこの給与を支払う必要が出てくるので、結構ハードルが高いわけです。特に僕らのような創業期のスーパー弱小企業にとっては。
でも主婦にとっては、子育てもある、家のこともしたい、だけどそこそこ稼ぎたい、というのが本音のはず。
ただ、そういう都合のいい職場ってそうそう無いですよね。事務職だったら、普通は最低でも8-17時とか9-18時の就業時間だろうし。
僕が以前勤めていた会社でも、やっぱり事務職の方を雇用するときは定時勤務は必須条件でしたしね。
そうなると主婦の働き口って、どんなに有能だったとしても、スーパーのパートさんとか喫茶店のランチタイム要員だったりとかになっちゃうじゃないですか。
これ本当にもったいないですよね。。。。
一般企業にパート勤務はハードルが高い
では、一般的な企業では、なぜ主婦が働きづらいのかというところを考えてみます。
普通に考えれば、企業は9-18時などの時間を営業時間としていると思います。
その間は外向けには電話がなったら必ず取らなければいけないでしょうし、様々なことが定時営業している前提で動きます。
そしてそこそこ人数のいる企業であればすでに社内の役割分担がしっかりできていて、仮に主婦で事務職として就職した場合、まず電話を取るのは当たりまえ、来客対応もしなければいけない、総務っぽい仕事もしなければいけないなど、他部署の人間では替えの利きづらいポジションになっていきます。
会社というのは、ある意味では分業化することで能力のバラツキを最小限に抑えて業務の品質を安定させ、属人化を防ぐことによって業務を安定して遂行するための組織です。
なので、事務職の人には事務職の仕事があるのです。
そうなると、会社のひとつの重要なピースとなるので、その会社が営業している間は当然のようにそこにいて貰う必要があるのです。
これではパート勤務が難しくなりますよね。
でも、子供が保育園に通っていたり、小学校に通っていたりすると、そう簡単に18時まで勤めることはできません。
小学生は14:30に家に帰ってきますし、保育園でも預けられる時間が決まっています。
しかも夫の扶養家族を外れるのもマズイ場合が多いですよね。
これらのことから、主婦がパートで一般企業に勤めるのは難しくなっていますよね。
起業間もない事業主が多く集まる場所での需要は特に高いと感じる
そこで僕が思うのは、まさしく僕のような一人で会社を経営してる人間や個人事業主で忙しくしている人間にとって、以前普通の企業での就業経験のある主婦というのは、なかなか相性がいいのではないかということです。
僕の例を持って話します。
僕の場合、売上自体は月300万程度あるので、もう一人社員を雇用しようと思えばできないこともないかな、という感じです。ただ、それは結構リスクのあることだとも考えています。
すぐに辞めてしまうかもしれないし、そもそも若い人だと能力が伸びるのを待つほどの余裕はありません。
もちろんSPIとかでしっかり判断すればよいのでは、という意見もあると思いますが、僕はSPI等の適性検査は反対です。あの検査結果に左右されがちになってしまいます。
そして一人採用を誤ると、ヘタしたら会社が倒産しかねないですよね。社長と社員が1:1で向き合うなんて、余程相性がよくないとうまく行きません。
そこで、「どうしても家庭のことをしなくてはいけない」という、労働についての制約がある主婦の方の出番が訪れると思うわけです。
というのも、僕ら創業間もない弱小企業からすればフルタイム雇用はリスクが大きすぎるのです。
また、創業社長というのは多くの場合においてすべての業務をこなすことができます。当たり前ですが、自分ですべてやらないと会社が回りませんから。
ということで、自分の業務を幅広くサポートしてくれる、まさにアシスタント的な人が欲しかったりします。
僕の場合で言えば、「外注に出すまでではないけれど自分でやるにはちょっと効率が悪い作業」や、「重要な打合せへの同行と議事録作成」「経理系の仕事」なんかはどんどんお願いしたいですよね。
加えて、今までの経験や特性を見て様々なサポートをお願いしたい。
でも、僕は基本的に自分で全部できるから、パートタイム勤務で可能な範囲でサポートしてくれるだけでも全く問題がないわけです。いないならいないなりに何とかなる。
お子さんが急に病気になって幼稚園や保育園から呼び出されても、業務が泊まることが少ないと思うのです。
主婦の方からしても、レジ打ちなどの単純な作業だけではないし、家庭での経験はもちろん、以前の職場での経験も活かせます。
また、将来的に僕の会社が少しはまともな組織になってきて、その時にお子さんに手がかからなくなってきていたら、フルタイムで働くことにだって可能なわけです。
これって結構双方にとって、特に一人会社の社長にとっては大きなメリットが得られるように思うのですよね。
マッチングがうまく行けばどちらも幸せになれる可能性あり
さて来週の月曜日に、ウチの会社では、紹介していただく縁に恵まれたので、実際に面接をします。
その方は2人のお子さんを育てている主婦の方で、僕の事業内容と少し近い職場で務めた経験があるとのことで、僕のアシスタントとしては結構いい感じにお手伝いしていただけるのではないかなー、と考えています。
もし面接の結果うまく採用まで行ったら、またこの場を使って報告しようと思います。
でも、今回はホントに運よく紹介してくれる人がいたので、明日の面接までたどり着きましたが、そういうことでも無ければどちらも採用のチャンスは無いですよね。
こちらとしては、これだけ採用で悩んでいたのに。
何とかそういうマッチングの場が無いものかと考えていたのですが、検索してもやはりクラウドワークスなどのクラウドソーシング系のものか、「しっかり正社員で」というもの、あとはおそらくTOWN WORKとか誰でも出来るカフェ店員などの仕事しか選択肢がないようでした。
これではもったいないなあ、と思っているのです。
まとめ
というわけで、色々つらつらと書いてきましたが、やっぱり創業期の企業においては人件費を圧縮することと、幅広くサポートをしてくださるアシスタント的な人の存在というのは意外と需要があるように思います。
そこにピッタリとハマりそうなのが、以前はバリバリ働いていた主婦の方。
ここのマッチングをうまく出来るサービスがあれば、双方にとってハッピーになれる状況が作れるのではないかと考えています。
僕は、もちろん面接をしてから判断しますが、人柄が良ければお手伝いしてもらおうかと考えています。
僕のように比較的若くてITが得意な人間でしたら、例えば週の半分は在宅でリモートワークしてもらって、半分は出社して色々サポートしてもらう、なども抵抗なく可能となりますし、主婦の方のご家族にとっても、ウチの会社にとっても、そして僕にとってもいい状況をつくれそうな予感がします。
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