他人の時間を奪うことはその人の金を奪うこと
2017/02/23
どもです。サトウです。今日も元気に社畜長してます。
先日会社員時代の後輩と飲む機会がありました。
その帰り道、ふと思い返せば「今日は何も得るものがなかったな。。。」と思ってしまったことがありました。
酔っ払っていたので、そこそこ長時間飲んでいましたが、飲み代だけでなくその時間をも消費してしまったことにちょっと凹んじゃいました。
このことを通じて、人の時間を消費することの重大さを改めて考える切っ掛けになったので、ちょっと振り返って考えてみようと思います。
時間だけは貧富の差なく平等に持てる資産
時間っていうのは、やっぱり最も重要かつ最も価値のある資産だと思うのです。
それは何故かと言うと、
時間は絶対に増やせないから。
個々の人間が持てる資産の中で、おそらく唯一増やすことができないものなんです。
他のものは簡単かそうでないかを置いておけば、殆どのものは増やせますし、増やす手段があります。
例えばわかりやすいところで言えば、お金。
お金は頑張って働いて、かつ使わなければ確実に増えていきますよね。これは非常にわかりやすい。
日本人は貯金が美徳ですので、お金を貯めることを目的に働いている人もいらっしゃるでしょう。
他の資産に目を向けてみれば、土地や車、家など。また家族だって運とその気があれば増やせる可能性があります。
その点、時間だけは絶対に増やすことができないんですよね。。。
過ぎ去ってしまった時間を取り戻すことは、どんなに大富豪でも無理。
スティーブジョブスだって死んじゃうし、今は生きてるビル・ゲイツだって、孫正義だって死んじゃいます。
もちろん医療の力で多少寿命を伸ばすことはできますけど、消費してしまった時間を取り戻すことだけは絶対にできないわけです。
これは、僕達庶民の時間と彼ら大富豪の時間は「個々にとって」という意味では全くの同価値であり、そのどちらかの方が重要だということは無いのです。
あ、これはあくまで本人にとって、という意味であり、社会にとってインパクトが歩かないかで言えば、そりゃ大富豪の方が重要でしょう。
動かせるお金が桁違いですから、彼らが行動したほうが社会全体を良い方向に変える力は大きいですよね。
ただ、個人の人生においては、時間の価値は全く同等です。
他人の時間を消費することの意味
この誰にとっても等しく、最も重要な資産である「時間」。
これを奪う人が本当に多いんですよ。。。。
僕は、「電話」がめちゃくちゃキライです。
でも、この名古屋という田舎で広告やWebサイトなどの受託制作事業を営んでいると、ホントにみなさん電話で連絡してくる。特に老舗っぽい広告系の会社はまず間違いなく電話です。
電話って超暴力的なコミュニケーションツールなんですよ。
だって人の人生に突然割って入るわけです。
あ、もちろん出なきゃいいだけなんですけど、出なかったら出なかったで「あー、いまこの電話出てないなー、俺」という一種の罪悪感的なものが残るわけです。
「いやいやそんなん気にすんなよ」
と思われるかもしれませんが、これがまた受託制作稼業のつらいところで、「こいつ電話でねーな」って思われたら仕事なくなっちゃうんじゃないのって考えちゃうわけです。
んで今度は
「そんなことで無くなるような仕事してんのかよ」
って思われるかも知れませんが、人様と比べて突き抜けた仕事をできる人ってどのくらいいるんでしょうね。
僕なんていついなくなったって、僕がやらせてもらっている仕事は誰かがやるでしょうし、世の中への影響なんて0.00001mmもないでしょう。
僕も食ってかなきゃいけないから、メチャクチャ嫌いな電話にも頑張って出るわけです。なった瞬間に舌打ちしながら次の瞬間には気持ちを切り替えて。
本音を言えば、電話をする場合は打合せと同じように、「◯◯時に電話していいですか」とアポ切って欲しい。
ていうか既にそうしてますよね、僕ら若手の間では(僕が若手かどうかは置いといて)。
やっぱり人の時間を消費する「同期コミュニケーション」は極力避けるべきだし、もし必要なら慎重に使うべきでしょう。
これくらい、人の時間を消費することには気を使って生きていくほうがいいと思うわけです。
僕は会社を経営していて、今のところ一人で全売上を上げています。
こうなると僕の時間=会社の時間であり、会社の売上を労働時間で割った金額が僕の時間給となるわけです。
実際のところ(利益でなく)売上から割り出す僕の時間給はだいたい18,000円くらいです。
5分電話で話すだけで1,500円の売上を削られているのと同じ
なのです。(ま、その電話が売上を作ることもあるわけですけれども)
また先日後輩と飲んだ数時間が僕にとって得られるものが無かったとしたら、それは数万円の損失になるわけです。
自分の仕事をスムーズに進めるために相手の都合を無視して電話で連絡する。
自分のストレスを解消するために他人を巻き込んでダラダラと飲む。
こういったことが以下に相手の人生を、収入を削っているかをしっかりと意識するべきですよね。
こういうことって、どれだけ適当に過ごしてもしっかり毎月お金が振り込まれるスタイルで働いている人たちには、なかなか理解できないかもしれません。
僕も会社員の頃はそうでした。
でも、やっぱりどんな人の時間も個々にとっては貴重なのです。それが上場企業の社長であっても、一介の会社員であっても。
それを理解して生きたほうが、他人にも自分にも絶対に人生の利益を生み出しますよね。
自分がもらった有意義な時間は相手にも与えるべき
僕のように事業主をやっていると、だいたい付き合う人も事業主が多くなってきます。
事業主同士ってやっぱりお互いの時間を消費することに非常に慎重、というか、時間をもらった以上何らかの価値を提供しないと申し訳ないという気持ちが働きます。
※もちろんただ単純に遊ぶ場合もありますけど、それは何というか、等価交換なんですよ。
僕もそうですが、無意味なつまらない時間と察知した時点でサッと帰っちゃう人もたくさんいます。そうであっても残る場合は、それなりに後から利益を得られると思っているからですね。
そう、他人の時間をもらった場合、それに見合うだけの価値を提供するべきなんです。
これを理解できない人は本当に多いのですが、正直なところ理解できていない人の話は面白くないことがほとんどですし、付き合いたいと思わないんですよね。
で、結局事業主同士で遊ぶようになっちゃうんです。
でも、もし会社員をしながらこの感覚を持てるとしたら、それはとても大きな武器となるでしょう。
今の時代、みんな時間に追われて生きています。
そんな中、相手の時間価値と自分の時間価値をしっかりと認識して付き合ってくれる人は、人から大きな信頼を得られるでしょう。
逆に言うと、それができない人たちとはあまり付き合わなくて良くなるので、他人に自分の時間を消費されることが少なくなるわけですね。
そうして、そういった人たちと、時間価値を意識している人たちの差がどんどん大きく開いていくことになるわけです。
まとめ
相手の時間の価値を尊重して生きていくことは、非常に大切な事だと思います。
それは、自分の時間価値を大切にすることの裏返しだからです。
誰にも平等な資産である時間。
その貴重な時間を無意味に奪ってしまうことの内容に生きていくべきですし、それができればきっといい意味での緊張感を持ったコミュニケーションが生まれるでしょう。
それは、きっと人生の生産性を上げるのに役立ってくれます。
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