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紙・DTPからWebデザイナーに転職!6つの技術と学習法

      2017/02/23

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紙や印刷物などのDTPデザイナーの皆さん、毎日遅くまでお仕事お疲れ様です。

僕もそうだったのですが、紙の仕事の単価が落ちて、仕事量自体も減ってきている現状に不安を覚えている方も多いと思います。

僕は、紙だけのDTPデザイナーからWeb制作を覚え、その後独立して会社を立ち上げ、専門学校でWebデザインを教えるようになりました。

その経緯を振り返るとともに、どうすれば紙だけのデザイナーがWebも出来るようになるのか、またWebデザインを覚えた後にどうするのがいいのかを、僕の視点から書いてみたいと思います。

将来に対する不安と、日々の業務に忙殺される毎日

ちょっと遅いデザイナーとしてのスタート

僕がデザイナーとしての社会人生活を始めたのは、ちょっと遅くて25歳のころでした。

学生時代は工業系デザインを学んでいたのですが、卒業時に就職する気になれず、3年ほどフラフラとフリーターをしながらのんびり生きていました。

そんな頃、学生時代の後輩(彼はグラフィックを学んでいました)が、「先輩、ウチの会社に来ないですか?」と声を書けてくれたのがすべての始まりでした。

もともとDTPにも興味があって、友人のイベントのフライヤーデザインなどもしていたので、そこそこ何とかなるのでは無いかと思って入社しましたが、やっぱり甘かったですね。

今思い返せば、よくお金もらえていたなと思うほど、技術も知識もありませんでした。

そんな状況でしたが、運良く会社の成長期と僕の入社時期が重なり、社員はどんどん増えて売上もグングン伸びていった時期でした。

デザイナーからデザイン部門の管理者、会社の幹部に

僕が入社した頃は僕と後輩の二人だったデザイナーも、しばらくすると10名以上となり、最大で16名の部下を管理するようになっていました。
※僕を誘った後輩は、僕の入社1年後に退職してしまいました。

社員も売上も伸びていくにつれて、僕の職域もデザインからスタッフの管理へと徐々に切り替わっていきました。

しかし、僕はスタッフの管理しかできなくなるには年齢的にまだ早いと考えていたので、いくつかの定期案件とイレギュラーで発生する突発案件は担当するようにしていました。

素人同然から始めたデザインも、何とか業務として成り立つ程度には覚えられたので、この手につけた技術を手放すのはもったいないと考えていたのでした。

僕は、はじめて就職した会社に13年ほど在籍していました。

それだけ長くいると会社の中での立場も、より経営層に近くなり、ビジネスについての知識も増えてきます。

こうして「会社から見れば余計な知識」を身につけた僕は、会社のビジネスモデルに疑問を感じるようになってきました。

紙の広告を大量生産してはすぐに捨てられるビジネスに疑問を抱く

僕が当時勤めていた会社は、新聞の折込チラシを中心とした紙媒体の企画・デザイン・印刷・出稿の手配が主業務でした。

大きなキャンペーン等になると、1種類の広告を1日に100万枚印刷して新聞に折り込むようなこともありました。

でも、広告って見られないんですよね。基本的に。

見られもしない「ゴミ」を毎日毎日朝早くから夜遅くまで作り続ける。時には徹夜で作り続ける。

仕事としての意義に疑問を感じるとともに、環境に負荷をかけることについてもちょっと罪悪感があったり。

何より、喜ばれない仕事をしていて、どんどん消耗していったのです。

もともと営業畑の社長が立ち上げた会社で、売上至上主義。

デザイナーの地位は低いままで、売上が挙がったとしても評価には直結しない。

デザインがなければ売上が作れないのに、デザイナーを大切にしない会社だったんですよね。

誰にも評価されない、自分の納得感も無いという状況で、薄利多売のビジネスモデルについても疑問を抱きます。

そして社内での地位が 社長 > 統括部長 > 僕、という形でかなり経営について意見できる機会が多かったこともあって、社長に対して意見を言うようになっていきます。

そして、イエスマンを評価する社長に若干疎まれるようになっていったのです。

Web制作に興味を持って、学び方を調べはじめた

ゴミを毎日作っているという意識を持ちながら仕事をしていたのですが、Webってどうなんだろう?という思いが日に日に強くなっていきました。

まず、Webサイト制作ってどんなものなのか、一切わかっていない状態。そもそもWebの仕組みがわかない状態でもありました。

あれは2007〜8年頃でしたが、世の中の広告などの流れは完全にWebに向かっており、それは今でも変わっていません。

当時の僕はその空気感だけは感じていたものの、じゃあどうすればWebに携わることができるのか、ということは全然理解していませんでした。

そんな中、お客さんの中には「ホームページつくれないの?」と言ってくださる方も複数いらっしゃったのも事実。

そんなことから「一度勉強してみよう」と思ったのでした。

紙の需要は先細り、Webの仕事は爆発的に増えている

その後、僕はWebの技術や知識、作り方やWebにおいて本当に大切なことなど、様々な知識を得て今に至ります。

あの時行動してよかった、と心の底から思っています。

それは、今やWeb制作や運営サポートの仕事だけで、ウチの会社の年商が4000万に達しようとしているからです。

そしてWebに関わる仕事はまだまだたくさんあると感じていて、知識や技術やノウハウを身につけた僕は、代理店さんやクライアントに色々とお教えする立場にもなっています。

Web周りの仕事って全体を見通しながらしないと、全然結果が出ないんですよね。しかもその結果がアクセス数などによって明確になるので、結果を出せないと仕事が来ないんです。

だから、出来る会社には仕事が集まってくるし、デザインだけ、表面だけの会社は紙と同じく単価の小さい「美味しくない案件」だけが集まることになるのです。

それにしても、おそらくあの時行動しなかったら、いまでも年々少なくなる印刷物のデザインをし、先が見えなくて不安なDTPだけのデザイナー16人を管理していたでしょう。

前職は所謂ブラック企業でした。

いまでも仕事が終わって一杯飲んで帰るときに、前職のオフィスの前を通ることがあるんですけど、12時を回っても灯りが付いていることが多いです。

もう僕も今年40になったのでもうそんな働き方は出来ないですし、そもそも会社員であればそんなに無理して働く理由などないですよね。

今でも深夜まで仕事をすることはありますが、かなり高い単価でやっていますので、納得感を持って仕事に向き合えるのです。

これもいま、Webは仕事が増えていく過程にあるからでしょう。

需要に対して供給が追いついていない感じはありますね。

印刷物だけのデザイナーがWebを中心とした会社の社長として独立、専門学校で講師をするまで

さて、先述しましたが、僕は紙や印刷物オンリーのDTPデザイナーとして社畜生活を送っていました。

しかし今はWeb制作を中心とした会社を立ち上げ、制作だけでなくWebコンサルタント的な仕事をしたり、専門学校でWeb制作について講師として教えていたりします。

その経緯を簡単に振り返ってみたいと思います。

まずは知識を詰め込んだ

前職のビジネスに疑問を持ち始めた僕は、まずはWebについて学びました。

「はじめてでもできるWebデザイン」のような書籍を読み漁ったり、いろんなWebサイトを見たりしていました。

そして、今振り返ると本当に酷いものですが、「やってみてよ」と言われたお客さんのホームページをデザインしたりもしました。

そして、次はどうやってWebページが表示されているのかを学びました。HTMLとCSSの勉強です。

HTMLとCSSがある程度わかってきた頃に知り合った友人と一緒に、今度は近くで開催されているセミナーに出席するように。

セミナーに出席すると、懇親会などで知り合いが増えていきます。それを経て、仕事のことは置いておいて、みんなで飲み会をしたりするようになっていきました。

ちょうどTwitterやFacebookが普及しだした頃。

今では余程でないと会ってすぐにFacebookやTwitterで繋がることはありませんが、あの頃はすぐに繋がるのが当たり前で、仲良くなるのに時間がかからない時代でした。

こうして周囲にWeb関係の仕事をしている人が増えてくると、TwitterやFacebookを通じてWeb関連の情報がどんどん入ってくるようになります。

知識量が増えることによって、段々とWebに関する仕事の質も上がってきて、Webのことなら一通り理解できているという状態になります。

お客さんのWebサイトを制作しつつ、自分でもどんどん実践していった

Webのことがだいたいわかってくると、より良い仕事ができ、それによってまた仕事が舞い込むという好循環になります。

それを繰り返した跡、自分のサイトをいくつか作ってみたりもしました。

いまはもう残っていませんが、自分でWordPressをインストールしたり、デザインを調整しつつコンテンツを作り、更にはアクセスを見たりしていました。

これが非常によかったです。

やはりお客さんのWebサイトで実験をするわけには行きませんが、自分のブログであればなんでも好きに出来るのです。

また、所属していた会社のWebサイトは、ちゃんとしたものが無かったので自分でデザインしてコーディングまでしていました。

こうしてWebサイト制作について知見をどんどん貯めていくことに成功しました。

紙や印刷物、Webを含めたトータルでの販促提案が可能になって独立

Webサイト制作や運営の勉強を続け、その上に以前から培ってきていた紙・印刷系の知識と経験を重ねたことにより、自分が担当しているお客さんに提供する業務が、社内でまったく異質なものに。

部下や他部署の人間と共有できなくなっていきました。

社内では唯一の職能を持つ社員となってしまったのです。

ただ、売上規模は新聞折込の仕事に比べると圧倒的に少ないので、利益は割りと大きかったにも関わらず、社長からの評価は芳しくありませんでした。

加えて、マーケティング方面の勉強もしていたため、口にする内容が社内で更に異質なものに。

知識を詰め込んだ僕は、社長の制御の範疇を外れてしまった感がありました。

こうして、社長との関係が悪化して退職する流れに。

とは言え、随分前から独立は意識していましたし、会社のビジネスモデルに疑問を持っていたこともあって、退職に関しては全く抵抗感なく受け止めることができました。

転職も多少は考えたものの、「少なくとも知り合いの社長の中に自分が部下となって働きたい人がいない」と思い、だったらということで独立の道を選びました。

この時点では売上の目処は全く立っていませんでしたので、誰にでもおすすめできることではありませんが。。。

とにかく退職した翌月には株式会社を設立し、Webや紙などのデザイン・制作を事業の中心に据えてが無我夢中で走り出しました。

Webサイト制作だけの業務に限界を感じて、サイト運営に注力

Webサイト制作の仕事って、作って納品するだけ、ということが結構多いんですよね。

例えば、代理店的な会社経由での制作案件だと、公開後は僕の手を離れてしまうことがほとんどですし、Google Analyticsの閲覧権限ももらえないことがほとんどです。

もちろん「手離れの良さ」というものもあるので悪い点ばかりではありませんが、やはりWebサイトを育てていくもの。

公開後の継続的な運営に携われるような業務にシフトしていくことを考えました。

となると必要なのは、サイト運営の実績。

それもある程度の知名度やPVがあるところが必要です。

そこで、仲の良い会社にちょっとだけ営業して、月間PVが10万程度見込めそうな企業のWebサイトリニューアルを担当させていただきました。そして、併せてその継続的な運用と改善も業務として受注し、運営ノウハウを蓄積していきます。

また、ブログ運営にも力を注ぎ、外注ライターによるコンテンツ制作の管理も含めたノウハウも蓄積していきました。

その結果を元に、その後はサイト制作に加えて公開後の運営を一連の事業として受注できるようになりました。

運営代行だけではなく、そのコンサルティング的業務も受注。

これにより更にノウハウが蓄積できる仕組みが出来てきました。

経営の傍ら、専門学校講師を務める

そして現在は、専門学校の講師も務めています。

経営的な観点で言えば、授業の準備や課題の評価など、授業以外の拘束時間のことを考えると、あまり効率は良くありません。

実際僕が学校で教えている間にできる仕事はたくさんあるので、ちょっともったいないと感じています。

しかし、やはり学校の講師は一度は経験しておきたかったのも本音。

若い学生たちを観察すること、人に教える技術を高めること、あわよくば採用につなげること、教え子との将来的な協業など、メリットもいくつかありました。

これらを総合的に考えて、講師の仕事を受けさせていただきました。いまでも継続していますが、とても良い経験になっています。

この経験が、会社の事業にも何らかのかたちで役立つでしょう。

紙・印刷デザイナーがWebデザインで食べていくために必要な6つの技術・知識

さて、紙・印刷系のDTPデザイナーがWebデザイナーに転職などをして、収入を得て食べていくために必要な技術をリストアップしていきます。

あくまで僕の経験を元に書いていきますので、全員に当てはまるわけではありません。

それでも何らかの参考にはなるのではないでしょうか。

以下の順に解説していきますね

  1. HTMLとCSSの基本
  2. Photoshopでのデザイン
  3. JavaScriptなどのプログラムの基本的な仕組み
  4. SEOの初歩的な知識
  5. Webと紙との考え方の違い
  6. 最新のWebデザイントレンド

HTMLとCSSの基本

Webデザインをする場合、HTMLとCSSは絶対的に必要な知識となります。

正直HTMLとCSSをまったく分かってない人には無理だと思います。

紙などのDTPと違って、デザインしたものをコーディングするという後工程が発生します。

このコーディングを理解していない人のデザインは、文書構造などに矛盾があって、マークアップエンジニアと言われる方の怒りを買うこと必死です。

かならずHTMLとCSSの基本だけは学んでおきましょう。

Photoshopでのデザイン

Webデザインの世界では、コーディングのことを考えてPhotoshopでのデザインが主流となっています。

僕はIllustratorでやることも多いのですが、業界標準はPhotoshopだと認識して間違いないでしょう。

DTP出身者からするとPhotoshopでのレイアウト作業はかなり異質に感じますが、郷に入れば郷に従うしかありませんので、覚えてしまいましょう。

JavaScriptなどのプログラムの基本的な仕組み

最近のWebサイト制作は、JavaScriptなどのプログラムが切っても切り離せないものになっています。

またJavaScriptは「フロントエンド」の技術となりますが、その他にもPHPなどのバックエンドの技術もあります。

実際に自分でプログラミングが出来る必要はありませんが、基本的な仕組みだけでも知識として知っておきましょう。

もちろん自分でプログラムが書けるようになれば、鬼に金棒となります。

SEOの初歩的な知識

デザインとSEOは本来関係ありません。

しかしSEOの知識があると、デザインするにあたって「SEO的に当然考慮されているべきこと」を反映していくことができます。

デザインをしたあとに「これ必要だから」と追加が入るよりも、デザインの時点で共通認識として必要な物を配置してくことで、複数の人が携わるWebデザインにおいて、業務をスムーズに進めることが可能になるでしょう。

Webと紙との考え方の違い

印刷物しかやって来なかった人は、どうしてもWebサイトについても「1枚の見た目」で考えてしまいがち。

しかしWebとは、行き来可能なハイパーリンクとスクロール可能なページで構成されているもの。

見たままの状態でしかない紙や印刷物とは根本的に違うものです。

また、最近はスマートフォン、タブレットなどもありますし、パソコンでも非常に横に長いワイドディスプレイも登場しています。

それらすべてで破綻なく表示されることが大前提。

あまりにパッと見の見た目だけを追求してしまうと、膨大な時間(=費用)を消費することになりますし、閲覧者の情報取得の妨げになってしまう可能性もあります。

最新のWebデザイントレンド

デザイナーである以上、デザイントレンドの把握は必須でしょう。

おそらくDTPでもされていたかと思いますが、Webは本当に移り変わりが速いです。

例えば最近ではフラットデザイン一辺倒ですが、それが本当に正しいのかという議論は常になされています。

また、Googleが提唱するマテリアルデザインなどのトレンドも追っていく必要があるでしょう。

最近は1カラムの縦長ページにも違和感を覚えないお客さんが増えましたが、新しいデザイントレンドを採用することによる、クライアントの不満も考慮しなくてはなりません。

トレンドを把握しつつ、それを適切に採用できる知識やノウハウも必要になってきます。

また最新トレンドは技術的なバックボーンが必要になることもありますので、そのあたりの知識も必要となります。

Webデザインに必要な技術を独学で0から学ぶのはかなり難しい

Webデザインに必要な技術や知識はどのように取得すればよいのでしょうか。

僕の場合は本・Webサイト・セミナーという感じの独学に、友人をたくさんつくって友人たちに教えてもらうことが多かったです。

知識を分けてもらうことを前提に仕事を依頼したりもしました。

あの頃はSNSが普及期だったという時期的なこともあって、Web業界の友人をつくるのがかなり容易でした。

またそれぞれのコミュニケーション能力も関係すると思います。

ですので、僕のようなやり方がみなさんに当てはまるとは考えられません。

ただ、ここ一番で頼れる友人の存在は非常にありがたかったですね。

友人をつくるのが難しい場合は、やはり専門学校などに通うのがいいのではないでしょうか。

可能であれば現在の仕事を退職して、集中して学校に通うのがいいと思いますが、経済的に難しい場合には土日を利用したスクールになるかと思います。

アートの要素が限りなく少ないので、ジョブチェンジは比較的容易

僕が思うに、Webデザインの本質は「情報を探しやすく、理解しやすくする」という情報デザインに他なりません。

その理解を助ける要素のひとつに、パーツのあしらいやイラスト、写真が存在するという認識です。

裏返すと、理解しやすいデザインにはアート性はそれほど必要ないと考えています。

昨今のフラットデザインの流行、スマートフォンを始めとしたマルチデバイス対応などから、非常にシンプルなデザインが主流です。

画像の綿密な作りこみより、適切な余白などで情報を整理できることの方がよほど重要だと考えています。

もちろん「センスのいい、悪い」というのは、フラットデザインであっても存在しうるとは思います。

しかしそんなものはカッコいいと思ったサイトを10サイトくらいトレースすれば身につきます。

ですので、僕はDTPデザイナーよりWebデザイナーのほうが「アートとは違う」ということが主張しやすい分、職業としては入りやすいのではないかと考えています。

もちろん、必要なソフト操作スキルなどは事前に習得しておくことが前提ですが。

転職に必要な技術を身につけるには?

いままでに上げたようなWebデザイナーへの転職に必要な技術や知識をみにつけるのはどうしたらいいのでしょうか。

僕のような図々しい人ばかりでは無いと思いますので、現実的な習得方法をリストアップしていきます。

  • 専門学校で学ぶ
  • 通信教育で学ぶ
  • 未経験可の職場に転職する

それではひとつずつ解説していきます。

専門学校で学ぶ

専門学校に通うのは、もっとも確実かもしれません。

Webデザインを教えてくれる専門学校は全国にたくさんありますし、夜間や土日に通える社会人対象のものもあります。

教えるノウハウを持ったプロの講師が、基礎からみっちり教えてくれます。

実際にウチの会社に来てくれているスタッフも社会人向けの専門学校出身です。

また全日制の専門学校に通うのもいいと思います。

やはり2年ほどかけて基礎から応用までしっかりと習うことができるのは魅力ですよね。また就職のサポートが充実していることも魅力の一つです。

デメリットはやはりその費用です。

通信教育や独学で学ぶ場合にもお金はかかりますが、専門学校に通うのが一番費用がかかるのは間違いありません。

経済的余裕があればもっともオススメではありますが、すべての人に当てはまることでは無いと思います。

通信教育で学ぶ

通信教育も、そのカリキュラムがしっかりとしている分オススメです。

費用も専門学校よりかなり安く済みますし、時間的な自由もあります。

在職中に勉強をするのであれば、時間の捻出は技術や知識習得の大きな要素となってきます。

それを自分でコントロールできるのは非常に魅力的ですよね。

デメリットは、サボろうと思えばどこまででもサボれてしまうことです。

自分を律するのは「Webデザイナーになりたい!」という自分の中の欲求だけ。

これを動機として新しい知識を身に付けるのは、かなりの自制心が必要となるでしょう。

自分に厳しい人には費用が安くなる分おすすめの方法です。

未経験可の職場に転職する

個人的に一番オススメなのはこの選択肢ですね。

もちろん年齢にもよりますし、そもそも数が非常に少ないのは理解しています。

しかし会社を選ばなければ絶対に見つかると思いますし、始めは修行だと思ってブラック企業でもいいと思うんです。

そもそも在職中に仕事の後に勉強するのだって相当の負担となるはず。

だったら、今までのDTPデザインで培ったAdobeソフトを扱うスキルを活かして、さっさと転職するのが最も効率的でしょう。

おまけに勉強している身分の人にもちゃんと給料を払ってくれうます。

もちろん給与は安いかもしれません。

しかし仮に1年勉強する間だけ、と期間を決めればブラック企業でも絶対に耐えられますよね。

Webデザインを覚えたあとのこと

上記いずれかの方法でWebデザインを覚えた後のことも考えていきましょう。

Webデザインを覚えたあとは、その身につけた技術を使って仕事をしていく必要があります。

専門学校に通ったのであれば、学校の担当が就職のサポートをしてくれるでしょう。

ただ、通信教育の場合はそんなことは期待できないですし、そもそも未経験可の会社へ転職して勉強していた方は再度転職活動が必要になります。

そんな時には就職エージェントに登録するのがいいかもしれません。

僕も前職在職中に転職エージェントに登録して転職先を探してもらったことがあります。

いくつか紹介してもらったのですが、その時はWebの知識もなく、紙のデザインのみのスキルだったので良い条件のところが見つからず諦めましたが、需要のあるWebの技術や知識があれば、また違った結果になっていたかもしれません。

また、定番の転職サイトでもいいですよね。今はIT業界に特化したサイトも多いみたいですし。

まとめ

紙・印刷物のDTPデザイナーがWebデザイナーに転職するために必要な技術や知識と、その習得方法をまとめてみました。

もちろん会社にもよると思いますが、紙系のデザインの現場は疲弊していることが多いです。

実績があってデザイン力で勝負しているような高単価のデザイン事務所はともかく、小さくて細かい仕事や業界的にブラックな対応を強いられる会社の現場は、サービス残業が恒常化していたりと、とても健全な業界とは言えません。

DTPとWebの現場を両方見てきた僕の意見ですが、DTPのスキルを活かしたWebデザイナーになることで、そのブラックな現場から抜け出ることが出来るかもしれません。

「Webってとっつきにくいなあ」という人の参考になれば幸いです。

どうしても独学で学びたいあなたへ

Webデザインを独学で学ぶ方法をお伝えします。

HTMLとCSSの基本

HTMLとCSSの基本については、ドットインストールなどのオンラインラーニングサイトがいいと思います。

僕もたまに復習します。

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Photoshopでのデザイン

Photoshopでのデザインは書籍でいいかもしれません。
Webデザインの現場ですぐに役立つ Photoshop仕事術

JavaScriptなどのプログラムの基本的な仕組み

JavaScriptについてもドットインストールがいいと思います。
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SEOの初歩的な知識

SEOの初歩的な知識はこの本が良いでしょう。ちょっと古いですが王道です。

検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書

それと、Googleのスターターガイドは必読です。
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Webと紙との考え方の違い

Webと紙の違いについては、このあたりのブログを読むのがいいかと思います。

紙デザインとWEBデザインの違いを考えてみた

WD101: Webのデザインは枠のない世界である

最新のWebデザイントレンド

webデザインの最新トレンドは、まとめサイトがたくさんありますので、そのあたりをチェックしましょう。

I/O 3000 | Webデザインギャラリー

ズロック|Webデザインのリンク集

Webデザインリンク集・ソーシャルブックマーク – straightline bookmark | Web Design Bookmarking


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