ホームページ制作会社の経営者が匿名で教える「制作会社の探し方・選び方」
この記事では、
- 会社のホームページを作りたい
- でも作ってくれる会社を知らない
- ネットで検索したけど、どこがいいかさっぱりわからん
- 周りにインターネットに詳しい人がいない
という人に向けて書いています。
僕はホームページ制作に携わって10年、いまでは制作だけでなく結果の出る活用法などでお客さんのサポートをしている会社を経営しています。
サトウ
手っ取り早く言うと「プロ」です
そんな僕が、経営する会社のサイトやSNSでは書けないような内容をガチで教えますので、最後までしっかり読めば、おかしな間違った選択をすることはかなり減ると思います。
サトウ
匿名ブログじゃないとここまで激しくは書けない、業界関係者の激白だと思ってください
ホームページ制作会社選びで失敗しないために覚えておきたいこと
さていきなりですが、ホームページ制作会社選びで失敗しないために、覚えておきたいことを挙げます。
- 素人が生半可な知識をつけてもいいことはない
- 儲かってる会社ほど自社サイトに無頓着という矛盾
- 準備しろ?そんなこと言う会社はだいたいダメ
- 印刷会社はだいたいダメ
- 広告代理店もだいたいダメ
- 多くのホームページ制作会社もだいたいダメ
- 一番確実なのはホームページで結果を出している人の紹介
まあ最後の一行だけ読めばOKではありますが、その他の項目も時間があれば是非目を通して頂きたい。
これらをすべてクリアしている会社はなかなかない、というか、表に出てこない事が多いんですよね。
でも、この事実を知っているだけでも会社選びにかなり慎重になれるし、まず損は有りません。
小さな会社やお店でも50〜100万円、大きな会社ならもっと大きなお金を払ってつくるわけですから、「検索結果の一番上に出た」だけで決めるのはやめましょう。
素人が生半可な知識をつけてもいいことはない
さて、まず大前提としてこれを覚えておいていただきたい。
「素人がWebについて生半可な知識をつけてもいいことはない」のです。
正直、昨今のWebを使ったマーケティングは複雑さをどんどん増しています。
ざっと思いつくだけでも
- コンテンツづくり
- SEO(Googleの動向)
- 広告運用
- SNS運用
- UXデザイン・・・etc
などなどあり、とにかく難しすぎるんですよね。
Webに携わるひとや企業の中でも専門家として独り立ちしている人もいるのに、本業が他にある企業の人がインターネットやWebのことを覚えようとしてもぶっちゃけ無理があります。
あなたの業務のすべての時間を使って半年くらい勉強するならまだしも、すでに中途半端な気持ちで理解できるほど簡単なものではなくなってしまったのです。
サトウ
僕ら業界人ですら必死で勉強しています
でもこれって、あなたのビジネスだってそうでしょ?と思うんです。
あなたの会社の専門領域は、たとえ僕が2時間勉強したからって事業の本質は理解できないですよね。
あなたの専門領域については「素人がごちゃごちゃ言わずにプロに任せなさい」って思いますよね。
ホームページづくりだって同じなんですよ。
考えなきゃいけないことが多すぎるわけですから、ここは信頼できるプロに任せて、意思決定だけするようにしましょう。
その意思決定の材料を、依頼した会社なり個人なりに提供してもらえばいいのです。
「ここはこういうメリットがあるけど、デメリットはこれ」
というかたちで情報提供してくれれば、あなたとしては選ぶことができますよね。
サトウ
意思決定の材料も出せずに、ずっと御用伺いしているような会社はだいたいダメですよ
とにかく、Webやインターネットのことを覚えることより、なんとか「ホームページで結果を出している会社」の担当者なり経営者なりとつながるように動いてください。
サトウ
結果的にはそれが一番間違いない選択を生みます
さてここからは、上で挙げた項目について詳細に解説していきます。
儲かってる会社ほど自社サイトに無頓着という矛盾
まず大前提として書きます。
ウチの会社も含めてですが、儲かってる会社は多くの場合自社サイトにめちゃくちゃ無頓着です。
しっかり更新・運用している会社は、大きく分けてふたつ。
- 規模が大きく、若手に更新させられる会社
- お客の紹介がなく、常に新規の仕事を取らざるを得ない会社
という傾向はあると思います。
サトウ
僕の周りの売れてる会社ほど、更新がおろそかになってますね笑
もちろんお知らせなど軽めのものは更新してますけど、じゃあWebサイトで集客してるかって言われれば、それはかなり微妙と言わざるを得ません。
サトウ
ま、儲かってるから、新しい仕事がなくても大丈夫なんですよね。
というか、すでに馴染みのお客さんがいて、単価も高くて、経営者が規模の拡大を考えていない場合、こうなります。
規模が大きく、若手に更新させられる会社の場合
ひとつめの「規模が大きく、若手に更新させられる会社」は、いい人材を確保する意味でも、自社サイトを充実させる必要があるんですよね。
あと、大きな会社の大きな仕事を取りに行きたい場合は、実績やコンテンツがきっちり更新されていないと、コンペになったときに落とされる可能性もありますし。
ただ、こういった会社は総じて費用がすごく高いです。
10人以下の小規模の会社と、100名近い社員がいる会社では、そもそも引き受ける仕事の最低金額が大きく違いますよ。
サトウ
以前ウチが受けた仕事でこんなことがありました
ウチが制作を担当したその企業の社長は、地元最大手の制作会社(A社)の社長の友人でした。
もちろん社長は、A社の社長に打診したそうですが、
「ごめん、ウチはその規模の仕事はできないんだよね・・・」
と断られてしまったようです。
おそらく200〜300万以上の規模しか受けないのでは無いかと思いますし、小さな会社のWebサイトでも、その会社が作ったらそのくらいの費用になってしまうのでしょう。
サトウ
時間単価を、他者の依頼と合わせればそうなってしまいますし、社長の友人だからといって安くするわけにもいかないのでしょう
もちろんその金額を出すべき理由があれば、大きな制作会社に依頼したほうがいいかも知れませんが、品質が比例するかと言えば、そうでもないのが実情です。
理由は簡単です。
大規模案件には会社のエースが登板しますが、中小規模の案件では下手をすれば二軍選手を充てがわれますからね。
そういう意味でも、大きな会社には気をつけたほうがいいでしょう。
お客の紹介がなく、常に新規の仕事を取らざるを得ない会社
こちらは先程紹介した大きな会社よりやっかいです。
Webサイト制作の仕事って基本的には作って終わりなので、継続の仕事が少ないんです。
新規のお客さんを常に獲得しなければならないわけで、これは相当しんどい話です。
ただ、ウチもそうですが、売れてる会社は基本的に継続してご紹介が来ます。あとは広告代理店経由で仕事がどんどん来ますので、自分で営業をしなくてもいいケースがほとんど。
新規でどんどん営業しなければならない会社は、
- 社長が拡大思考で社員をどんどん増やしたい会社
- 仕事が一度きりで途切れ、紹介も継続もない会社
の2種類でしょう。
拡大思考の会社は、優れた仕事をしていればいずれ規模が大きくなり、先に説明したように制作費用が非常に高くなります。
サトウ
圧倒的に忙しくしてるので、依頼する間もなく単価の高い会社になっちゃいますね
そして紹介も継続もない会社は、言わずもがなでしょう。
いい仕事をしていないから、紹介も継続もないわけです。
こういう会社から営業電話がかかってきて、営業マンのウリ文句を信じて発注し、痛い目を見ている会社さん、ほんとに多いですよ。
サトウ
ご紹介でこういった会社のフォローをすることも、かなりあります
このように、ホントにいい会社にWebサイト制作を依頼することはかなりハードルが高いのです。
質の良い制作会社が取り組みたい仕事とは
これまで書いてきたように、質の良いWebサイト制作会社と出会うのはかなり難しいのは事実です。
何とか出会う方法は後述するとして、そういった良い会社が取り組みたいと思う仕事とはどんなものかを書いていきます。
サトウ
こういった会社は無理に売上をつくりたいと思っていないので、お金だけでは動きません
僕らの立場で、少しくらい単価が下がってもやりたい仕事とは、
- 新しい経験ができそう
- お客さんの質がいい
- 末永く付き合えそう
- 今後の実績になりそう
といったところでしょうか。
具体的には、今までにない技術に挑戦できる仕事や、社会的な意義のあるプロジェクト、長期に渡ることが前提だったり、他の仕事を受けるにあたって有効な実績なったり、というところでしょう。
また、普通の企業のWebサイトは本当に散々作ってるので、よほど条件が良くない限り積極的には仕事を取りに来ません。
ホームページ制作は「労働集約型」で、仕事があればあるほど人手が必要なので、より「いい仕事」を受けて、「イマイチな仕事」の優先度は下がります。
「いい仕事をする会社ほど忙しく、表に出てこない」
「数をこなす会社ほど営業に熱心」
ここに大きな矛盾が生まれることを覚悟しておいてください。
準備しろ?そんなこと言う会社はだいたいダメ
「ホームページ制作会社 選び方」などのワードでGoogle検索をしてみると、「準備をしっかりしましょう」みたいなことが書いてるサイトがズラリと並びます。
それらをざざっと読みましたけど、ちょっと違うなーって思いました。
いい制作会社って「ホームページを作りたい」という要求からさらに深い情報を引き出して、担当者が思いつかないような着地点を見つけてくれます。
そのためには、制作会社としてだけの知見ではなく、ある意味コンサルティングの要素がかなり大きくなってきます。
サトウ
ビジネスをどう伸ばしていくかを一緒に考えるイメージで、ホームページ制作はその手段ですよね
会社の目的は利益を上げることであって、「ホームページがつくりたい」会社なんて存在しない。ホームページをつくりたい会社は制作会社だけ。
ビジネスを理解し、業績を上げるために的確な提案をする会社がいい会社であって、目的は一緒になって決めるもの。
そしてその目的は「売上を上げるため」だけ。
「しっかり準備してから依頼しましょう」なんてことをいう会社は、作って納めることしかできない可能性があります。
サトウ
Webサイト制作が最適解ではないことだってありますしね。
こういったところも、イマイチな会社を見抜くひとつのポイントとなります。
印刷会社はだいたいダメ
ズバリいいます。
印刷会社にホームページを作らせるのはホントダメです。
いまどき印刷会社として生き残ってる会社は、ある程度長く営業してきた会社でしょう。
「創立5年目の印刷会社です!」
って聞いたことないですもんね。
社歴が長いということは、いいことでもあります。経験も豊富で、安定感がある。でも裏を返すと体制が古くて、Webの新しい流れに全然ついていけてないです。
僕がいくつかお仕事をいただいたことがある会社も、Web案件の担当が50代半ばの方でした。元エンジニアだという理由で任されていたわけですが、SNSとか全然使えてないし、SEOの知識もやはりないわけです。
印刷業界もかなり縮小することが予測される業界。有能な若手はどんどん他の業界に行きますよね。
そうなるとやっぱり、今の潮流についていきづらい年齢のひとが担当として出てきます。
また、印刷会社は営業さんがしっかりいます。この営業さんも打ち合わせに参加したりしますよね。でもやはり印刷会社の営業マンは「ザ・営業」って感じなんですよね。
目の前の売上を重視して、納めることを第一に考える。公開後どのように結果を出していくかの提案がない。
サトウ
このあと触れる広告代理店も同じような問題を抱えています
印刷会社に依頼することは基本的に避けたほうがいいでしょう。
広告代理店もだいたいダメ
次は「広告代理店」です。
広告代理店は基本的に「中抜商売」です。
社内に制作部門があることもありますが、基本的には外注をします。
特に電波媒体やイベント案件を多く取り扱っているような会社は、ほんとに厳しい。
特に企業や店舗の公式ホームページを作る場合には、旨味がすくないと判断して力を入れません。
サトウ
何社かお仕事を頂いていますが、やはり「早めに納めちゃいましょう」というノリですよ
代理店にとっては公式ホームページは作って終わりですから、その他の仕事を得るためのきっかけにしか過ぎないんです。
しかも制作会社に依頼する費用に、25〜30%載せて請求されます。当然ほとんどの人がWebの知識もありません。
サトウ
基本的に営業マンばかりなので、興味ないんですよね
あの人達は枠を売るのが商売で、ものづくりは専門外です。たとえ外注される制作会社が良心的だったとしても、主導権は広告代理店の営業マンが握っています。
公式ホームページだけは依頼しないようにしましょう。
サトウ
ただしWeb広告運用が前提のランディングページは、場合によっては問題ないこともあるでしょう
多くのホームページ制作会社もだいたいダメ
そして次は本命の「ホームページ制作会社」。
ただし、多くのホームページ制作会社もだいたいダメです。
なぜか。
彼らは、「つくること」が仕事だからです。
あなたはホームページを作りたいわけではありませんよね。ホームページを作ることは売上を上げる手段のひとつです。
でもほとんどの制作会社は、売上には責任を持ちません。
当然ですよね。そこに責任が発生するのなら、その責任に見合うだけの成果報酬を求められるでしょう。
こうなるといわゆるレベニューシェア的な業務提携になってきて、一朝一夕の信頼関係では成り立たないものとなるでしょう。
一番期待できそうな論調で書いてきた「ホームページ制作会社」ですが、ほとんどの会社が作って納めてお金をもらっているだけの会社。
サトウ
これを「受託ビジネス」と言います
受託ビジネス以外の自社運営事業を持っている会社は非常に少ないので、本当の意味で結果を出すことができるホームページは作れないのです。
ホームページ制作会社なのに、結果の出せるホームページが作れない。
ここにもこの業界の大きな矛盾があります。
一番確実なのはホームページで結果を出している知人の紹介
ここまで散々ネガティブなことを書いてきました。
かなり極端な意見ですし、ここに当てはまらない会社も普通にたくさんあるでしょう。
サトウ
なかなかお目にかかれないとは思いますが・・・
印刷会社もダメ、広告代理店もダメ、さらにホームページ制作会社もだいたいダメ。
じゃあどこに頼めばいいんだよ!
ってなりますよね。
これは、すごく難しいことになりますが、信頼できるWebの専門家を頼るしかありません。
サトウ
ただしこれは、そんな人とどこで出逢えばいいのか、という話です
僕の周囲には結果にこだわるWebの専門家がたくさんいます。その多くは個人事業主や、小規模の会社です。
ただし彼らは非常に売れっ子で、自分から営業もしません。ですから、出会うことができないのです。
この八方塞がりの状況で、ひとつだけアドバイスできることがあります。
それは、ご自身の交友関係の中で、ホームページを活用して事業を伸ばしている会社を探すのです。
その会社の担当者、もしくは経営者に、サイトを作った経緯を聞いて、同じ方法で発注しましょう。
信頼できるホ制作会社に依頼している場合もあれば、Webコンサル経由で依頼する場合もあるでしょう。
正直、これしか方法はないと思うんですよね。
ということで、社外の勉強会とか交流会とかには積極的に参加したほうがいいと思います。
サトウ
あ、その勉強会とか交流会にいる制作会社に依頼するのは慎重に。
まとめ
この記事では、僕の10年以上に渡るホームページ制作の経験と、Webメディア運営の経験をかけ合わせて、忖度なしで書ききりました。
サトウ
匿名ブログじゃなかったらこんなことは書けません笑
ホームーページ制作はそこそこまとまったお金がかかります。
また、一度つくったら5年くらいは使い続けることになるでしょう。
そんな大切なものを、知識のすくない状態で依頼すると、いいようにカモられて終わり、ということになりかねません。
もしどうしても紹介してほしいという場合は、問合せフォームからご連絡ください。
内容にもよりますが、対応できる会社を紹介するか、何らかの提案ができるかも知れませんので。
サトウ
とは言え、信頼関係の無い中では難しいのが本音ですけど。。。それでも、という方は是非。
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