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仕事でミスをしてやめたい時に効く、仕事への向き合い方

      2016/10/08

young asian businessman on white background

仕事でミスをした時、お客様はもちろん上司や同僚にも迷惑をかけてしまうことになり、つらすぎて「もう辞めたい」って思うこと、ありますよね。

上司からは心ない追求の言葉を投げかけられたり、同僚には同情の目で見られたり。

悪くすればお客様からは「担当変えてくれ」と言われたり。これ凹みます。

もちろん僕にも数えきれないほどのミスの経験がありますが、実はいまとなっては意外と簡単に吹っ切れたんですよね。最近ではミスをしても正直それほど落ち込みません。

どうやってそんな感じになったのかをお伝えして、「もう今にも消えてしまいたい」と思っている方の気が、少しでも楽になればと考えています。

人は誰しもが大なり小なりミスを重ねていく

仕事をしていれば、誰でも絶対にミスをすると思います。

ものすごく小さなミスで、自分だけで発見して誰にも分からないうちに処理してしまうものも含めれば、おそらく全人類の誰しもがミスをするでしょう。

僕は今までの人生でミスをしない人に出会ったことはありません。

まずこの

「誰だってミスをする。そう、あのすごく怖いお客様もね。」

という事実を認識しましょう。

これとても大切です。

人って他人のことを必要以上に美化してみたり、逆に必要以上に見下してみたりするいきものだと思うんです。

でも、冷静に考えればその程度の大小はあれど、絶対にミスをします。そんな完璧な人間などいません。

織田信長だって明智光秀に謀反を起こさせるまで放置したというミスをしたし、スティーブ・ジョブズもMac Cubeを始めとして数々の「鳴かず飛ばずな製品」を世に送り出すというミスをします。ビル・ゲイツだってInternet Explorerというヒドイインターネットブラウザを世に浸透させてしまったわけです。ホント勘弁してって思ってたWeb製作者が何万人いると思ってんだ。

このようにどれだけ完璧に思える人でも必ずミスをするという前提で物事を考えていくことが重要だと思います。

「ミスをした!」失敗が分かった時にまずすること

さて実際にミスをした場合。

あなたならどうしますか?

まずは自分で何とかできないか考える?

その次に同僚に相談する?上司に助けを求める?

それよりもお客さんへの報告を真っ先にする?

ここで大切なのは、自分の行動によって最も迷惑を被るのが誰かを考えて、その人に真っ先に、ミスが分かった10秒後には連絡しましょう。

それも絶対的に電話がいいと思います。

相手が出なくてもいいです。着信を残しましょう。

僕も普段は「電話は暴力的で大っ嫌い」なわけですが、緊急事態です。その暴力性を活用しましょう。

ここで大切なことは「とても責任を感じている」ことを相手に全力で伝えることです。

ミスをしてしまったのは事実であり、ものすごく申し訳なく思っているけれど、全力でリカバリーしたいという気持ちを伝えることです。

この初動が早ければ早いほど傷は浅くて済みます。

言い出しにくくて放置すればするほど、絶対に大怪我につながっていきます。

「とにかく迅速にあたなにとって最大の当事者に電話で報告しましょう。」

これ、実はできない人多いんですよね。ホントに。

いまは僕は会社を経営していて上司という人がいないのですが、会社員時代には見事に中間管理職でしたので、色んな人の気持がわかるつもりです。

部下を持つ上司の気持ち、上司を持つ部下の気持ち、直接お金をくださるお客様を持つ社長の気持ち、営業マンの気持ち。

これらを総合して言います。

「とにかく迅速にあたなにとって最大の当事者に電話で報告しましょう。」

これはとても大切ですので二回言いました。

いまは協力業者さんがミスをしちゃうことも多くあります。僕もミスは少なくない方なので、気持ちはわかるし、だいたいはグッとこらえて冷静に対処しています。

でもやっぱり怒っちゃうというか、「おいおいおい」と思うこともあるんです。

それはミスそのものに対してじゃなくて、多くの場合「連絡が取れないこと」に対してなんですよね。

だからとにかくまずは第一報を入れましょう。
それでも理不尽に怒りをぶつけてくる人は、多分ストレス溜まってるだけです。誰かに怒りたいだけです。
そう思えばちょっと「この叱責に耐えようかな」という気持ちになってきませんか?

でもそんな人、ほとんどいません。なので、きちんと連絡だけ取れるようにしましょう。

普段からミスをした時のことを考えて行動しておく

次に大切なことをお伝えします。

それは「ミスは起こるものだから予め想定しておく」ということです。

先ほど「ミスをしない人などいない」と高らかに宣言しました。

これはおそらく絶対です。間違いない。

でもミスをしない、完璧に仕事をするように見える人もいます。

こういう人たちは我々と何が違うのか。

それは、「ミスに備えている」ということですね。

昔サッカー日本代表のFWがワールドカップ本番で流しこむだけのシュートを外した時に言ってしまった言葉があります。

所謂「QBK」、「急にボールが来たから」ですね。

これシュートするのが仕事のFWからしたら、「お前仕事する気あるんかい」的な発言です。かなりキテます。

これも実は備えてなかったからこういうい事になっちゃうわけですよね。しかもミスにも備えてなかった。
人間ですし、サッカーなんて相手もあることなんでミスすることもありますよ。

それを「急にボールが来たから」という言いようは無いですよね。

例えば「あまりに流しこむだけの状況で逆に力が入ってしまいました」とか、他にも言いようはあったのに。あまりに純朴な人だったのでしょうね。。。

普段からミスに備えておくことって、とても大切なことです。

ミスをしないことを前提に物事を進めていると、ミスが起きた瞬間にすべての物事が崩壊して大炎上を引き起こします。

ところが「ミスはコストだ」と思って準備をするだけで、おそらくほとんどすべてのことはうまくいきます。

ミスに対する準備って色々ありますが、いくつか例を上げてみます。

  1. ミスをリカバリーする時間的余裕を見ておく
  2. ミスをリカバリーする金銭的余裕を見ておく
  3. ミスをしてもリカバリーすれば許容される人間関係を築いておく

などでしょうか。

僕は割りと3を重視していますので、普段からお客様や関係者とコミュニケーションを密に取っています。この方法が仕事の見積も比較的安く済みますし、双方ハッピーになれるのかなと考えています。

もちろん1と2も複合的に取り入れては行くのですが、あまりここに多くのリソースを割くと、単純に仕事の見積金額が上がりますからね。仕事自体が取れない可能性が出てきますよね。

それでは本末転倒になってしまいます。

ミスをした時に絶対にやってはいけないこと

さてここまでミスをした時にどうするか、ミスをした時のためのどうするかを書いてきました。

そして最後にミスをした時に絶対にやってはいけないことを書きます。

それは

「すべて自分の責任だと背負い込むこと」です。

自分が主体となって進めている仕事の場合、どうしても全責任は自分にあると思ってしまいます。

もちろん責任感を持って仕事に向き合うことは社会人として当然ですし、大切なことです。しかし仕事なんて、多数の人が関わって出来上がっていくことがほとんどです。

その多くの人の関わった仕事の「たまたまミスが起きた現場」の責任者であるあなたが、なぜ全責任を追う必要があるのか。

もう「確かに自分も悪いけど、ここはあなたも悪いじゃないですかー」と心のなかでは思いましょう。

口に出すと色々マズイことは起こりますので注意が必要ですが。

関係者に怒られるなど、色々納得行かないこともあると思いますが、いまやっている仕事なんて生きていく手段の一つでしかありません。

そしてミスなんて絶対に起こるのです。

だから必要以上に責任を感じてしまうのは絶対にやめて、自分のできる範囲でできることをきちんとする、という気持ちでいればいいと思います。

まあ僕の経験上連絡を迅速にすれば、そうそう怒られませんけどね。
これ後回しにすると、問題を拗らせる可能性が劇的に高まるので、注意が必要です。

まとめ

仕事にミスはつきもの。これを避けることはほぼ不可能。

だとしたら適切な対処法を知るだけで、普段の仕事のプレッシャーが格段に減って、仕事に前向きに取り組めるようになります。

その秘訣は

  • ミスが起きた時には最大の関係者に全力で迅速に報告
  • ミスは起きるもの。ミスに備えて準備しておく
  • 責任はある程度感じるけど、必要以上に感じないこと

この3つ。

これで明日からの仕事がちょっと気楽になりませんか?

人生の1/3程度は仕事。仕事が楽しい人は、きっと人生も楽しいはずです。

できるだけ前向きにいきましょう!


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