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室賀の死と、きりへの違和感。真田丸11話 祝言の感想

      2018/07/18

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今回も真田丸11話「祝言」について「ほぼ」ネタバレ無しで感想を書いていきます。今回の注目ポイントは何と言っても西村雅彦演ずる室賀正武の死。それに以前から感じていた長澤まさみ演ずるきりへの違和感ですね。

それに大河の配役の難しさについても書いていきます。

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今回のあらすじ(NHK公式)

信繁(堺雅人)は梅(黒木華)を妻に迎えようとするが、薫(高畑淳子)は大反対し、祝言をあげることを決して認めようとしない。きり(長澤まさみ)も、信繁の決意に大きな衝撃を受ける。一方、家康(内野聖陽)と本多正信(近藤正臣)は、昌幸(草刈正雄)を暗殺するよう室賀正武(西村雅彦)に持ち掛ける。室賀の怪しい動きを察知した昌幸は、その真意を確かめるために、信繁の祝言を利用することを思いつくが…。
あらすじ 第11回「祝言」|大河ドラマ『真田丸』
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story11.html#mainContents

愛すべき小物「室賀正武」

今回のハイライトは何と言っても真田昌幸の宿敵(というのには小物過ぎる?)である室賀正武の死。

ネタバレを避けるために詳細は割愛しますが、今回への伏線として前々回の放送くらいから、昌幸との仲も改善して、存在感を増してきていました。

もちろん三谷作品の常連である西村雅彦を配していることでも、ある程度重要な役どころになるとは考えていましたが、名台詞「黙れ小童」を始め、最終的には結構大きな存在感を放つ人物として描かれていました。

徳川からも真田からも小物扱いを受け、いいように利用された感のある室賀正武ですが、実際は信州小県においては真田家と双璧を成す勢力だったようです。

室賀正武については戦国時代において全国的にはほぼ無名の存在であり、それほど資料も残っていないようですが、やはり史実として真田昌幸に忙殺されたのは間違いないようです。

真田丸においては、寺島進演ずる出浦昌相と並んで、序盤の1-3月期の重要な人物でした。しかしこれで小県の勢力がまとまり、今後の真田家は対大名の動きを増していきます。

どうしても上杉・北条・徳川に囲まれた弱小勢力。今後は徳川家と対立し、上杉家に接近していくことになります。これが昌幸と信繁(幸村)の運命を決して行くことになります。

ここからしばらくの舵取りは相当に見応えがありますので、楽しみにしていきましょう。

きりの役どころに相当違和感あり。何を狙っているのか。

こちらも以前からの感想ですが、高梨内記の娘、長澤まさみ演ずるきりの役どころにはかなりの違和感があります。

演出だということはわかりますが、父の主君の息子に対して馴れ馴れしすぎるんですよね。田舎の小勢力だということを鑑みても、ちょっと演出的にはやりすぎかなーと思ってしまいます。

また長澤まさみもいい感じに嫌な女を演じていて、ネットで「うざい」と書かれてしまうのも納得の演出。個人的にはこのきりの演技のせいで、離れてしまう視聴者もいるのでは?と思ってしまうほど。

最終的に高梨内記は大阪夏の陣まで信繁(幸村)に同行して討ち死にをするわけですが、その娘(きり)が信繁の側室になったのは史実のようです。

となると今回「祝言」を挙げる黒木華演ずるうめは何者?となるのですが、こちらもまた側室だったのは史実のようですし、実際に子を産んだようです。しかしどのような最後を辿ったのかは不明なようで、今後の描かれ方は完全に三谷幸喜の演出ということですね。

ちなみに堀田作兵衛興重という名は、うめの兄、そして父も名乗っていたようですので混同に注意が必要です。

きりについては信繁の次女於市と三女阿梅を運だとされていますので、きっと物語の最後の方まで登場していくのでしょう。

信繁は大谷吉継の娘を正室に迎えることになるのですが、一体どのような描かれ方をしていくのか。

あのウザさは解消されていくのか。注目していきたいと思います。

大河の配役は本当に難しいけれど、個人的には若い役者を老けさせていくほうが違和感がない

今回の大河はおそらく終盤に向けて自然な配役をしたのかと思われますが、正直相当違和感があります。

その筆頭は何と言っても堺雅人の信繁です。

本来であればまた初陣前の十代の若者を堺雅人が演じていて、かなり無理な役作りをしています。なんというか、無理して若い演技をしている感じがすごいんですよね。

その点大泉洋や草刈正雄は、ほぼいつも通りという感じ。長澤まさみも他の作品を見たら「こんな感じだよね」と思います。

脚本自体はコメディタッチも存分に取り入れてますのでかなり楽しめるのですが、この役作りだけはとても違和感があります。

それにしても大河の配役って本当に難しいですが、やっぱり若い主人公と一緒に歳を重ねていく感覚を持つのが、一番違和感が無い気がします。

例えば平清盛のときの松山ケンイチもそうでしたし、黒田官兵衛役の岡田准一も全然違和感がありませんでした。

今回のように少年時代をスキップするという判断には拍手喝采を送りたいのですが、この配役はちょっと不満。まあこれも終盤に向けて解消されていくのは間違いないのですが。。。

そろそろ第一次上田合戦へ。そして信繁は上杉家の人質に。

さて、物語はそろそろ真田家の最初のハイライト「第一次上田合戦」へ向けて動いていきます。

この戦は徳川の大軍に少数の兵で二度に渡って損害を与えた真田家が、最初に全国に名を轟かせたと言っていい出来事でしょう。

この後しばらくは真田にとってとても良い時代が続くことになります。

その前に信繁は、以前の調略を水に流した上杉景勝のもとに人質として赴くことになります。

史実では信繁は、初陣はまだです。ですので、この第一次上田合戦には参加できないはず。

この辺りの描写は、並行して読み進めている真田太平記でも違った描き方をしていたりしますので、併せて読むのもおもしろいと思います。

特に太平記でのこの戦の描写はものすごくスピード感があって、相当おもしろいと思います。

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次回12話 「人質」のあらすじ

徳川との決裂が決定的となった。上杉の支援を受けるため信繁(堺雅人)は人質として越後へ行き、景勝(遠藤憲一)のもとで暮らすことになる。一方、残された梅(黒木華)は、きり(長澤まさみ)に意外な事実を明かす。謙信ゆずりの名君ぶりを見せる景勝だったが、実は戦続きで疲弊した領国経営に四苦八苦していた。真田が上杉と手を結んだことを知った家康(内野聖陽)は上田に向け侵攻を開始。いよいよ第一次上田合戦が迫る。
あらすじ 第12回「人質」|NHK大河ドラマ『真田丸』
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story12.html

ネタバレほぼ無し!前回までの感想はこちら

真田丸は初回からネタバレ無しの感想を書いています。よかったらご覧ください!

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