勝頼の死、武田家の滅亡!大河ドラマ 真田丸 第二話「決断」の感想
2018/07/18
今回も見ました真田丸。前回の第一話「船出」を観る限り、結構期待できるのではないかなーと思っていますが、今回もやっぱり面白かったです。
やっぱり僕はアラフォーのおっさんなので、男性主人公の大河にしか共感できないみたいで、「篤姫」「江」「八重の桜」「花燃ゆ」などの女性主人公のものは毎回途中離脱を繰り返しています。
その点やっぱり幕末・戦国の男性主人公のものは基本的に最後まで見てますね。単純に時代背景が面白いので、脚本がそれほどでもなくても楽しめるのでしょう。
そういう意味でも真田丸はまず最後まで観ると思います。脚本が三谷幸喜ですしね。
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武田勝頼。偉大過ぎる父・信玄の息子でなければ…
余談ですけど、僕の中で武田勝頼ってなんとなく原辰徳(元巨人)のイメージなんですよね。現役時代の。
原さん、間違いなく名選手なんです。382本塁打、1093打点。すごいです。
でも、なんかONの後の巨人を背負って立つ存在だった割にはインパクトに欠けるというか優等生すぎるというか。その辺りがどうしても勝頼とダブるんですよね。
さて本題に戻します。
やっぱり勝頼がこういう末路を辿ってしまった一番の原因は、偉大すぎる父・信玄だと思います。こんな親父がいたら常に比較されてつらいです。しかも突然死んじゃう。それも「これから天下を目指すぞ!」って時にです。
天下をとった後だったらまだよかったんですよね。
Appleがジョブスをなくした時はそんな感じじゃないですか。もうすでに圧倒的な企業になっていたから、ちょっと微妙な気もするけど何とかなっている。
前任者があまりにも凄すぎる場合、後任はまず叩かれますよね。比較対象が圧倒的なんですから、仕方ないです。
この辺の話って現代社会にも通ずるところがあると思います。
勝頼の場合は、それを跳ね除けてさらに躍進するほどの人ではなかった。おそらく優秀な武将だったんだろうなとは思いますが、「御館様」はいつまでたっても信玄。池波正太郎の小説「真田太平記」でもやっぱり「御当代様」と言われているんですよね。
そう言えば偉大過ぎる当主を突然失って、主家が没落する話、他にもありますよね。
そうです。織田家も同じなんですよね。この場合も同じように息子たちに父親を超える力量が無かったがために力を失っていきます。真田丸でももう少ししたら本能寺の変があります。そこから秀吉が天下を統一するまでの間の、昌幸の権謀術数が楽しみです。
まだまだ「頼りない家康」を演出
武田家が滅亡した後の諏訪において、徳川家康と近藤正臣演ずる本多正信が話しているシーンがあります。
そこでは本多正信に頼りなげに「わしはどうすればよい?」と聞くのです。
この頃の家康はまだまだ三河・遠江を領する一大名に過ぎないのですが、そのあたりを考慮した設定になっているということでしょうか。
会話の最後には「生き延びられればそれで十分」と言うのですが、織田の後ろ盾があるとは言え、今川の人質となり、その後独立するも三方ヶ原の戦いでは散々に敗北して岡崎城に敗走したり、常に武田家のプレッシャーを受けながらも信長の後衛を勤めていたからこその感想でしょう。
これからどんどん貫禄が増してくると思うと、こちらも楽しみですね。おそらく底まで見越して男っぽい内野聖陽を起用したのかなと思っています。
他の作品やゲームなどを通じて少しでも知っていると更に楽しめる脚本が面白い
さて、せっかくなので三谷幸喜の脚本についてちょっと触れていきたいと思います。
基本的には真田丸単体で観ていてもとても面白いのですが、やっぱり他の小説などを読んだり、戦国を舞台にしたゲームなどを通じて、この時代の出来事をちょっとでも知っていると、更に楽しめると思います。
例えば、真田信幸・信繁(幸村)一行が新府から岩櫃へ向かう途中に野盗に襲われるシーンがあるんですけど、ここで堺雅人演ずる信繁が、野盗を斬るのをためらうんですよね。これなどは、信繁がまだ初陣前で人を斬ったことがないであろう、というところを加味しての演出だと思います。
他にも、石川数正が家康に向かって「徳川家中は一心同体」というシーンがあるのですが、この後石川数正は出奔して豊臣家に使えることになったりするわけです。
またまた余談ですが、ゲームといえば真田丸で採用されているCGマップに協力しているのは戦国シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズでお馴染みのコーエーテクモゲームス。クレジットにはシブサワ・コウの名があるところもツボだったりしますね。
それでもやっぱり真田丸は昌幸のドラマだ
第二回を見終えた感想としては「堺雅人が主人公ではあるけれど、いまのところ昌幸を描いている」というものです。
今回の昌幸もまさしく狸爺。まあまだこの頃の年令は35歳前後だと思いますが。。。
実際に武将としての面白さみたいなものは昌幸が圧倒的だと思うんですよね。列強に囲まれながらも何とか生き残り、江戸時代まで真田を残して息子を藩主にまでするわけです。
もちろん信繁(幸村)というのは、「劣勢の大阪攻めで大活躍して華々しくちった」という描きやすい武将だとは思いますが、信幸・昌幸親子も相当に面白い人生を歩んでいますので、今後の描かれ方に注目ですね。
あ、小説・真田太平記では描かれ方がそれぞれ違っていまして、昌幸はもうちょっと劣る感じに、信幸はかなり優秀に、信繁が一番近い感じに描かれていますので、その違いも面白いと思います。
さて次はついに織田信長に謁見しそうですよ。楽しみですね!
前回までの感想はこちら
真田丸 アーカイブ | S8 Works
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