堺雅人の信繁躍動 第1次上田合戦 真田丸13話決戦の感想
2018/07/18
1月から始まった真田丸も遂に序盤のクライマックスが訪れました。今回も「ほぼ」ネタバレ無しで感想を書いていきますので、まだ観ていない人も安心してお読みください!
今回は徳川との対決となる第一次上田合戦です。
この戦のあと、しばらく信繁(幸村)については人質生活が続きます。また関ヶ原の戦いまで真田家としては大きな戦はそれほどなく、小田原攻めに参加するくらいでしょうか。
しかし徳川と真田家の因縁は大阪夏の陣まで続き、その後も明治維新まで真田家は徳川幕府のもとで大名として存続することになります。
真田家にとっての戦国でのハイライトは以下になると思いますが、その初回といったところですね。
- 第一次上田合戦(今回の放送)
- 第二次上田合戦(関ヶ原の戦い)
- 大阪冬の陣
- 大阪夏の陣(信繁討死)
こうしてみると、すべて徳川との戦いなんですよね。
父と弟が敵対する中で大泉洋演ずる真田信幸は徳川方に付き、信頼を得ていくことに成功するわけですから、これまたすごいことだなと。
その辺りの描写は、真田丸の今後の楽しみなところです。
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今回のあらすじ
ついに徳川家康(内野聖陽)の大軍が上田に押し寄せる。越後から戻った信繁(堺雅人)を加え、真田家は一丸となって昌幸(草刈正雄)の計略を実行、徳川軍を迎え撃つ。梅(黒木華)の機転をきっかけに、信繁は真田家の家紋「六文銭」の描かれた旗を戦場に高々と掲げる。数倍の数の敵を相手に、昌幸の策は次々と成功。真田家は痛快な番狂わせを演じるが、最後にたった一つの誤算が生じる。信繁が駆けつけた先で見たものとは…。
あらすじ 第13回「決戦」|NHK大河ドラマ『真田丸』
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story13.html
徳川軍を翻弄する姿に放送時間が短く感じるほど
今回の見所は何と言っても迎え撃つ真田昌幸の策によって徳川が翻弄される姿をどのように描くかというところ。
放送では、昌幸の用意周到な準備の前にいたずらに兵を失っていく徳川方の様子は、かなり痛快でした。
しかし本来この時期信繁(幸村)は初陣もまだなはず(定かではないようです)で、そのあたりはエンターテイメント性を優先する三谷作品ならではというところでしょうか。
実際には信幸が大活躍したようです。
ただ、やはり年間通して描いていく大河ドラマならではの残念な点もありました。
おそらく予算の関係でしょうが、どうしても兵の数が少ないんですよね。
実際の兵数は真田勢が2000、徳川勢が7000。
この人数をそのまま再現するのは難しいとしても、ちょっと少なかったかなーという気がします。
「徳川の大軍」という感じがまったく伝わってこなかったですし、かなりスケールの小さい戦いに見えてしまいましたね。
見た感じでは、真田勢200人、徳川勢500人、という規模の戦いに見えちゃいました。
しかしこれも仕方かない部分もあります。
大河ドラマは一回の放送時間は所詮45分ですし、ここに大きな予算を割くわけにも行きませんよね。
本当のクライマックスは大阪夏の陣なわけですし、そこのスケール感は損なうわけには行きませんので、その辺は仕方ないところかなーというところですね。
それと、黒木華演ずる梅の死についても、ちょっと納得感には欠ける演出でした。そもそも側室である梅が戦陣に加わることってリアリティあるのかな、というところです。
まあこのあたりは三谷幸喜の解釈で作り上げた人物像という感じですかね。
大河ドラマの脚本は難しい仕事だと三谷幸喜の胸中を察する
それにしても大河ドラマというのは難しい仕事だなと、改めて感じました。
世間の注目度が高い割に、一回の放送に割ける予算はそれほど多くないのでしょう。また歴史上の人物を扱うという性質上、どうしても歴史オタクからの攻撃は免れないでしょうし、かと言って多くの歴史オタクが納得するようなストーリーでは面白みも何もあったものではありません。
大河のギャラは総じてかなり安いというのが常識となっていますし、名誉職に近いところがあるように思います。
そういった背景を鑑みても、叩かれるリスクを取りながら自分の思い描く真田家像を描いていく三谷幸喜はすごいなと思います。
真田家は新たな展開へ
さて次回からは信繁(幸村)の人質生活が始まります。
始めは上杉家、そしてすぐに大阪の豊臣家へ。
前回の放送から続く上杉家との関係が、この大阪への人質生活につながり、それが関ヶ原で西軍に与し、大坂の陣まで続く縁となっていきます。
秀吉役の小日向文世は、僕の中ではかなりはまり役になると予想しています。竹中直人に匹敵するかも。
次回以降の放送も非常に楽しみですね!
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次回放送 14話「大阪」のあらすじ
物語の新たな舞台は大坂。天下をほぼ手中にした羽柴秀吉(小日向文世)が、全国の大名に服従を求めていた。上杉景勝(遠藤憲一)はこれに応じてやむなく上洛。信繁(堺雅人)も景勝に付き従う。徳川家康(内野聖陽)や北条氏政(高嶋政伸)も強大な秀吉の前に決断を迫られる。途方もないスケールを誇る大坂城に入った信繁は、茶々(竹内結子)や石田三成(山本耕史)らと出会い、秀吉の天下取りを間近で目撃することになる。
あらすじ 第13回「決戦」|NHK大河ドラマ『真田丸』
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story13.html
ネタバレほぼ無し!前回までの感想はこちら
真田丸は初回からネタバレ無しの感想を書いています。よかったらご覧ください!
ネタバレしまくり!第1話〜13話を一気に把握できるまとめ記事
まだ観ていなくてこれから観始める人のために、「ここは知っておいたほうがいいなー」というポイントを中心に、いままでの放送をざっくりと振り返ってみます。
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