【感想】ドキュメント72時間「東京タワーで見る初夢は」
2017/02/23
僕はここ数年は仕事が大好きになってしまったので、テレビを全然見なくなっちゃいました。少しは見ます。見ますが、民放の番組を驚くほど見なくなりました。
おっさんになるとこんなもんなのでしょうか。よくわかりませんが、とにかくNHKしか見ないと言ってもいいほど、民放を見ません。
で、今現在の僕が見る番組は以下の3つだけ。
- 大河ドラマ「真田丸」NHK
- ブラタモリ NHK
- ドキュメント72時間
昨日録画で「ドキュメント72時間」という番組の「東京タワーで見る初夢は」という放送回を見たので、その感想を。
そもそも「ドキュメント72時間」がどういう番組かというと…
知らない方もいるかもしれませんので、この「ドキュメント72時間」という番組がどんなものか説明します。
これはある特定の場所で72時間取材を続けて、そこに訪れる人々の人生模様を取材してつなげていく、ただそれだけです。
「場所」を軸にした3日間の定点観測です。
このひとつ軸を置くということが、ほとんどのバラエティ番組に飽きてしまったアラフォーのおっさんが酒を飲みながら見るのにピッタリな番組に劇的に変えてくれます。
場所という軸を中心とした人間模様が浮き彫りになってくるんですよね。
時には霊園。時には忘れ物置き場。時には極寒の自動販売機前。
これらの場所を訪れる人達の人生を簡単に紹介してくれますが、ほんと色んな人がいて、しみじみいい味を出してるんですよね。
今回の取材場所は大晦日から3日の朝までの東京タワー
今回は大晦日の夜からスタートします。場所は東京タワー。カウントダウンに集まるひとや、初日の出を東京タワーの展望室から見る人など、様々なひとを取材していきます。
たとえば、元旦の朝、初日の出の混雑が過ぎた静かな展望台で、華僑3世のひとが東京の街を眺めながらの景気の流れを読む場面が有ります。
彼は毎年必ず元旦に東京タワーに来て、「ああ、いまはこの辺が変化しているな、こっちは少しずつ衰えてきているな」といったことを感じるそうです。それをどのように自分の事業に活かしているかは知る由もないのですが、ずっと見ているからこそわかるものはあると思います。
東京タワー公式キャラクターの実写版を演じる芸人という人たちも出てきます。明らかに苦労している感じで、もちろん芸人だけでは食べていけないらしく、バイトしているといいます。
こうした沢山の売れない芸人の中から、一握りの人気芸人が出てくるんですよね。厳しい世界です。
東京タワーの展望台には神社があるんですよね。29歳の看護師がお母さんと一緒に来ていて、「まだまだ教えてもらってる身分なので、早く1人前になれるように」と祈願していたりします。
夜になって来ていた、「リタイアして子供も独立。每日さみしい。退屈だ。」という老人夫婦は物悲しかったけど、奥さんと2人連れ添って東京タワーに来られてて、結局幸せなんだろうな、とも思ったり。
はたまたカナダで寿司職人をしてたひとは、結婚しようと帰国したら結婚詐欺(というか普通にフラれただけじゃないのかどうかは不明)にあったらしく、「人は裏切るけど東京タワーはいつもここにあって裏切らない」と重い言葉。でも、海外で頑張れてた人なら大丈夫だよなって思いました。
とある会社員の男性は、単身赴任で家を空けてばかりだから、香川の奥さんの実家の近くに家を建てるらしいんだけど、娘は「私は嫌だ」って。そりゃそうだ。友達もキラキラした街もなにもかも無い香川という地方都市に引っ越すのは、中学生?の女の子にはちょっとつらいでしょう。でも確かに、転勤族だと実家を離れて東京にいる意味って無いよね。娘は寂しいだろうけど。
あと、すごく印象的だったのは、取材されてるのに「ありがとうございます」っていって去っていく女性。日本人っていいなあと。色々話せてすっきりしたりするのかな。
今回思ったのは、とにかく富士山がきれいだったこと。マジックアワーの夜景特に綺麗で富士山のシルエットが見えて、幻想的でしたね。一度晴れたその時間に登ってみたいなと思いました。
番組データ
番組名
ドキュメント72時間
放送チャンネル
NHK総合
放送時間
- 毎週金曜 午後10時55分~11時20分
- 毎週水曜 午前2時~2時25分(火曜深夜)(再)
- 毎週金曜 午前11時05分~11時30分(再)(一部の地域を除く)
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