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真田丸23話攻略の感想 黄母衣衆・信繁と北条氏政の憔悴

      2018/07/18

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今週も面白かったですね!

思わず吹き出してしまう場面やシリアスな場面がめまぐるしく展開する、最近の真田丸のテンションをそのまま維持した放送回でした。

悠々自適な秀吉(小日向文世)、久々の信繁(堺雅人)の活躍、石田三成(山本耕史)の困った姿、さらには北条家の混乱としっかりと描き切っていました。

それではほぼネタバレなしの感想を書いていきます!

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今回のあらすじ

秀吉(小日向文世)は20万を超える兵を集め小田原を包囲するが、関東の覇者のプライドに縛られた北条氏政(高嶋政伸)は絶望的な状況にも降伏を拒否する。昌幸(草刈正雄)と信幸(大泉洋)は北条方の拠点、忍城を攻めあぐねる。秀吉から武功を上げるよう命じられた石田三成(山本耕史)が本陣から乗り込んでくるが、昌幸らと対立する。一方、信繁(堺雅人)は徳川家康(内野聖陽)と大谷吉継(片岡愛之助)に呼び出されーー。
あらすじ 第23回「攻略」|NHK大河ドラマ『真田丸』
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story23.html

信繁が背中に付けてた黄色いものは何?

みなさん、まずはこれから。

信繁(堺雅人)が背中につけていた黄色いもの、気になりましたね?

あれは黄母衣衆(きぼろしゅう)という、秀吉が馬廻りから選んだものの証なんです。

Wikipediaにはこうあります。

黄母衣衆(きぼろしゅう)は、豊臣秀吉が馬廻から選抜した武者で、武者揃えの際に名誉となる黄色の母衣指物の着用を許された者。織田信長が近習の使番から精鋭として黒母衣衆と赤母衣衆を選んだことに倣ったといわれる。

そこに信繁の名前があったという事実は無いのですが、逆にこの頃の信繁は何をしていたのか不明な点が多いのも事実。

そこで三谷幸喜の解釈で、信繁を黄母衣衆として登場させているということですね。

こうすることで、常に秀吉の側にいることが自然になるわけですねー。

三谷幸喜ほんと自由。うまいことやりますわー

長谷川朝晴の政宗、ひとことも喋ってない

次に、ついに登場した伊達政宗について。

演じていたのは長谷川朝晴。

色んなドラマや舞台で主に脇役として活躍されているようです。

過去には大河ドラマにも出てますね。

さてその伊達政宗。

何に一番驚いたかって

一言も喋ってない

ってことです。

もう、大河での政宗といえば、大物中の大物ですよ。独眼竜政宗ですから。当然視聴者の期待も高い。

それをひとことも喋らせずに終わらせる。

三谷幸喜ほんと自由。好き勝手やってますわー

↓そんな三谷幸喜が歴史の教科書つくったらみんな歴史好きになるんじゃないのって思って書いた記事です
真田丸で歴史の授業をしたらつまらない勉強の成績が上がる?

でも考えてみれば、京都を中心とした中央の政治の世界で行きている秀吉らから見れば、当然の扱いですよね。

これまでにも家康を筆頭として、政宗より有力な大名が軒並み臣従を誓っているわけです。

その中での政宗の扱いは、無視できないにしてもそれほど大きなものである必要も無いのでしょう。

その気になれば北条のように包囲してしまえば済むことですからね。

それにしても一言くらい喋らせてあげて。

いよいよ顔色が悪くなってきた高嶋政伸・北条氏政

頼りにしていた伊達政宗が裏切ったことにより、いよいよ窮地に陥った北条氏政。

しかしこの氏政、ほんとにいい存在感を放っていますよねー。

高嶋政伸、やっぱ離婚騒動があってからめちゃくちゃ演技に幅が出て良くなったと思うんですよね。

前回の予告編で、「あれ?顔色おかしくなってる?」と思ったのですが、そのままでしたね。顔色が悪いんじゃなくて、悪い顔色を隠すための薄化粧でしたけど。

顔色が悪くなり、湯浴み(入浴)もせず、その悪臭を香でごまかすほどの窮地に陥りながらも降伏しない氏政。

途中からは絶対後悔していたと思うんですけど、やっぱり北条早雲から続く関東の名門としてのプライドが邪魔をしたのでしょうか。

大人しく早々に臣下の礼をとっていれば、後の家康のようになれた可能性はありましたよね。

そして、その氏政を支える板部岡江雪斎。

何とか北条家を存続させるべく奔走します。

僕が江雪斎だったら、こんなダメ親子そうそうに見限って家康につきますね。。。

氏直は相変わらず愚将っぷりを出しています。

まだ北条が徳川と対等にやりあっていた時は、あれだけ高圧的な態度を取っていたのに、すっかり大人しくなってしまって、ついには信繁に頭を下げてしまっていました。

もちろん演出ですが、240万石の大名(一応氏直が当主です)が一回の馬廻衆にそんなことをしてしまうほど、北条家は追い込まれていくわけですね。

このあと史実では、氏直は許されて1万石を与えられますが、30歳の若さでこの世を去ってしまいます。

山本耕史・三成が珍しくやらかしちゃっている

最後に三成。

ここまで完璧な働きを見せていた三成ですが、忍城攻めでは何をやっても上手くいきません。

昌幸や信幸、上杉景勝や直江兼続には、その戦闘経験のなさを呆れられるほどでした。

忍城攻めではこの後散々に苦戦し、大きく評価を下げることになります。

やはり戦が得意な人材ではないんですよね。

それにしても僕が思ったのは、秀吉の組織のNo.1としての選択ミスです。

もちろん秀吉は、今後の三成を思って経験と実績を作ってやりたかったのだろうと思いますが、明らかに資質のない仕事をさせられるのですから、部下としてはつらいところ。

しかしこれをやらなければ加藤清正・福島正則などの武断派武将たちがいつまでもまとまらない。

この三成ら文治派武将と、清正・正則ら武断派武将の対立が後の関ヶ原まで影響していくわけですね。

そういった意味では、忍城攻めは図らずも三成が関ヶ原で敗れ去ることへの布石となってしまうわけです。

しかし一般の企業でもそうですが、だいたい創業社長ってのは創業時に何でも一人でやってきたスペシャルジェネラリストなんですよね。

秀吉がまさにそう。

戦も上手ければ政治もできる。

だからこそ天下を取れるわけです。

そしてそういったタイプの人間は自分と同じようなスペシャルジェネラリストを基軸とした組織を作りたがります。

自分がその経験しかないのだから、それは仕方のない事かもしれません。

運良くそういった超優秀な人材がいればいいのですが、それはただの運です。

本来組織づくりは、誰が欠けても大丈夫にし、一人ひとりに対する依存を無くすことが求められますが、秀吉はそれができなかった。

その点家康は結束の固い家臣団を中心に、息子たちを盛り立てさせ300年の天下泰平の時代を築くわけです。

ここにも一代で成り上がった秀吉と、きちんとした武家で育った家康の違いが出てきますね。

NHK公式 5分で分かる真田丸~第23回「攻略」~

次回放送 24話「滅亡」のあらすじ

信繁(堺雅人)は沼田裁定で競り合った本多正信(近藤正臣)、板部岡江雪斎(山西惇)から頼まれ、北条氏政(高嶋政伸)の説得に向かう。降伏するように説くが、氏政は容易には受け入れない。やがて徳川家康(内野聖陽)、上杉景勝(遠藤憲一)、そして昌幸(草刈正雄)が氏政の元をひそかに訪れる。東国でしのぎを削った強敵同士として、秀吉に許しを請い生き延びることを勧める。実力を認め合う者たちの言葉に氏政の下す決断は――。
あらすじ 第24回「滅亡」|NHK大河ドラマ『真田丸』
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story24.html

ネタバレほぼ無し!前回までの感想はこちら

真田丸は初回からネタバレ無しの感想を書いています。よかったらご覧ください!

真田丸 アーカイブ | S8 Works

ネタバレしまくり!第1話〜13話を一気に把握できるまとめ記事

まだ観ていなくてこれから観始める人のために、「ここは知っておいたほうがいいなー」というポイントを中心に、いままでの放送をざっくりと振り返ってみます。

そろそろ14話からもまとめないとですねー。

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