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真田丸28話感想 受難 関白秀次の死と星野源・秀忠の登場

      2018/07/18

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今回の真田丸、個人的には星野源の秀忠に注目していましたが、これは今後いい感じになりそうだという配役でした。

また、秀次の死や大谷吉継の病気、さらには秀吉の人格描写など、注目すべきところが多かったですね。

それでは今回もほぼネタバレなしで感想を書いていきます!

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今回のあらすじ

秀吉(小日向文世)に再び男子が生まれ、居場所を失った秀次(新納慎也)は関白の座を放棄し聚楽第(じゅらくてい)から出奔、信繁(堺雅人)を頼って京の真田邸に身を寄せる。一方、信繁は秀吉から、大谷吉継(片岡愛之助)の娘・春(松岡茉優)との結婚を命じられる。秀吉の怒りを恐れた秀次は、信幸(大泉洋)を伴い高野山へ向かう。秀次の娘の運命を託された信繁は、命を救うため、堺の伝説の商人・呂宋助左衛門(松本幸四郎)のもとを訪れる。
あらすじ 第28回「受難」|NHK大河ドラマ『真田丸』
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story28.html

なんといっても星野源・徳川秀忠の登場

本編では最後の方に登場しただけの徳川秀忠。

真田丸では星野源が演じています。

これが、個人的にはかなりハマっているのはないかと期待を持たせる演出でした。

秀忠と真田家の関係で最も印象的なのは、なんと言っても第二次上田合戦。

おそらくこの第二次上田合戦は、真田丸において全部で4つあるターニングポイントのひとつ。

  1. 第一次上田合戦
  2. 小田原征伐
  3. 第二次上田合戦(関ヶ原の戦い)
  4. 大坂の陣

この4つの中の3つめとなりますね。

現在は小田原征伐から関ヶ原へ時が流れていく途中です。

この後秀吉が死に、家康が野心をむき出しにして三成と対立、関が原の合戦へ、という流れになっていきます。

さてその第二次上田合戦。

ここで真田昌幸・信繁親子は、中山道から関ヶ原へ向かっていた秀忠を足止めし、合戦遅参せしめます。

秀忠は徳川の主力でありながら、天下分け目の大軍に参戦できないという大失態を演じるわけです。

その後、真田家に恨みを持つ秀忠、その父の家康、家康の形式上の娘婿であり徳川方に付く信幸、徳川家の重臣で信幸の舅・本多平八郎忠勝、そして真田親子の関係が複雑に絡み合いながら、大坂の陣へ向かってドラマが進んでいくわけです。

こうして後々の関係性まで理解して見ていると、あの秀忠の描き方には期待せざるを得ないわけですね〜。

三谷幸喜の大河は伏線張りまくりで本当に面白いです。

関白・豊臣秀次の死と秀吉の人格描写

さて、ついに関白・秀次が切腹しました。

秀次が切腹することは史実であり、分かりきっていたことです。

しかしそこに至るまでの人々の心の動きの描写が、もうこれは見事しか言いようのないものでしたね。

一般的には、秀吉の嫡男・捨(後の豊臣秀頼)が生まれたことで、邪魔になった秀次を秀吉が意図的に排除した、という認識です。

しかし三谷幸喜は真田丸では全く違った描写をしました。

秀吉の孤独な独裁者としての人格描写と周辺の人間関係について、あそこまでひねりきって、かつわざとらしくなく、そして面白く感情移入できる脚本が書けるものかと関心しました。

真田丸での秀吉は、冷酷な面ももちろん表現されていますが、一貫して優しいんですよね。

秀吉、全然憎めないんですよ。無茶ばかりしているのに。

利休についても、秀次についても本当は守りたかった。しかし相手が離れていってしまった。

小日向文世の演技もやはりハマっています。

冷酷な信長とは全く違う独裁者像を見事に描き切っていますよね。

そしてその対比として家康が虎視眈々と機会を狙っていることも挟み込んできます。

この後時代は流れ、家康と三成の対立時も周辺の登場人物の描写に注目していきたいですね。

大谷吉継の娘との婚姻と病気

豊臣家の重臣・大谷吉継。

関ヶ原の合戦では不利な状況を知りつつ、盟友・石田三成に味方し戦死します。

信繁はその吉継の娘を正室に迎えることで、豊臣家内での立場が大きくなっていったことでしょう。

また、名将と言われる吉継が娘を嫁がせるわけですから、やはり信繁は有能な若者だったのでしょうね。

吉継は病床にありながら関ヶ原の合戦へ参戦したことで有名です。関ヶ原戦時には、目がほとんど見えなくなっていたとも言われています。

その徴候がようやく現れてきました。

秀次の死が1595年、関ヶ原の戦いが1600年ですから、この5年間で吉継はどんどん弱っていき、醜くなってしまった顔を隠しての登場となるでしょう。

吉継の病気は特定されていたわけではありませんが、その容姿に関する症状から「ハンセン病」だったのではないかと言われています。

「うざい きり」がいい奴になってきてる?

真田丸放映開始当初から

「きり うざい」

で当ブログへのアクセスがあるわけですが、何だか最近いい感じになってきてませんか?

僕的にはあのウザさにも慣れてきて、かなり潤滑剤的な、重要な役割を果たしていると感じています。

物語が進むに連れて、最も視聴者目線でストーリーに絡んでくるというか、見ている人の気持を代弁する役どころを担っていますよね。

だからこそ、あの現代の言葉遣いなのでしょう。

関ヶ原以後の真田昌幸・信繁の生活では、益々存在感を増してくると思いますが、三谷幸喜がどのように描いていくのか非常に楽しみなところです。

次回放送 「異変」のあらすじ

信繁(堺雅人)は、秀吉(小日向文世)じきじきの肝いりで、大谷吉継(片岡愛之助)の娘・春(松岡茉優)を正室に迎える。信幸(大泉洋)は、秀吉が新たに築城しようとする伏見城の普請を受け持つことになるが、うまくいかない。一方、きり(長澤まさみ)は細川ガラシャ(橋本マナミ)と出会いキリスト教に興味を抱くようになる。権力の絶頂にある秀吉は嫡男・秀頼の行く末を心配するが、老いが秀吉を激しくむしばみ始める。
あらすじ 第29回「異変」|NHK大河ドラマ『真田丸』
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/story29.html

ネタバレほぼ無し!前回までの感想はこちら

真田丸は初回からネタバレ無しの感想を書いています。よかったらご覧ください!

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