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真田家の舵取りや如何に?真田丸 第六話「迷走」の感想

      2018/07/18

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早いもので真田丸も第6回ですね。

この間めまぐるしい展開が続いてきましたが、実は放送開始から時代的にはまだ数ヶ月のことなんです。

第1回「船出」は1582年2月で、今回の「迷走」は6月。実質5ヶ月ほど。そして勝頼が死んで武田家が滅び、織田信長の家臣となって織田家重臣滝川一益の与力(一益と昌幸は臣下の関係ではない)となった、たった3ヶ月後。今度は信長が本能寺の変で討たれてしまいます。

この時期はおそらく真田丸で最も情勢が刻一刻と動く、まさに真田家にとって「迷走」せざるを得ない状況となっています。

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あの狸爺・昌幸に迷いが出ている

さてこのブログではあらすじを追うようなことは最小限に抑えてその他の感想を書いているわけですが、今回の注目ポイントは、いままでさんざん周囲を出しぬいてきた真田昌幸が、余りに周囲の展開が早すぎて迷いが出ていることでしょう。

真田家は国衆と言って、戦国大名ではなく所謂豪族です。天下に大きな影響を与えることなどできない弱小勢力。

周囲の状況によって、その身の置き方を常に変え、生き残るために何ができるかを考え続けなければならないのです。

このあたりは上杉や北条、徳川などとは置かれている状況が全く違うということを認識して置かなければいけません。

そして信幸はあいも変わらず堅物すぎる描かれ方。これが、徳川方について親子で敵味方に別れた時にどのように立ちまわるのか、とても興味深いです。

藤井隆演じる佐助について

さてもうひとつ注目したところは、藤井隆演じる佐助です。

これって真田十勇士の猿飛佐助なんですかね?実は真田十勇士は読んでないんですけど、まあ明らかに架空の人物だろうと思います。

で、最近かなり存在感を増してきているわけですが、いま並行して読み進めている小説「真田太平記」だと、多分このときはまだ生まれてない設定ですね。こういうところも作者によって様々な描かれ方をしていて、使い勝手が良い上に知名度も有り、物語に彩りを加えてくれる便利な存在なんだろうなと思っています。

真田太平記、というか池波正太郎の歴史小説では忍者が大活躍するものが本当に多くて、司馬遼太郎の小説などとはまた違った感じで楽しめますので、是非読まれることをオススメします。

寺島進演じる出浦昌相とは?

信濃の国州で存在感を放っているのは、昌幸と事ある毎に相反する西村さん演じる室賀正武と、寺島進演じる出浦昌相。

今回の放送では出浦昌相が「透破の…」というセリフが出てきますが、「透破」というのは忍者ですね。そう、出浦昌相は忍者である透波の頭領なのです。このあと真田家とも関わりを持ち続け、江戸幕府が開かれた後も生き残っていきます。

そして一瞬で明智光秀が羽柴秀吉に討たれる

本能寺の変からわずか11日後、明智光秀は羽柴秀吉に討たれてしまいます。これはこの時代に生きていた人の誰もが予想だにしなかったことのはず。その衝撃たるや相当なものがあったと思います。

しかし真田丸の舞台は京都を中心とする中央からは遠く離れた信州。めまぐるしい動きがあったのは事実だと思いますが、刻一刻と変化していく状況については受け止めるだけなのでしょう。

これにより真田の周辺勢力である北条・徳川・上杉はまたまた動きを活発にしていき、真田はますます難しい状況に追い込まれていくのです。

そして秀吉役には小日向文世。三谷作品では常連中の常連ですし、そんな常連俳優の中で演じるとすれば小日向さんがベストですね。信繁(幸村)にとって秀吉は、切っても切り離せない存在になっていきますのでどんどん出てくるはず。こちらもかなり楽しみですね。

次は第7回「奪回」

さて次回は北条の滝川攻めに乗じて人質となった祖母とりや、沼田城・岩櫃城を奪還することになります。

今回の放送で昌幸に「これで滝川一益の目はなくなった。。。」と言われてしまう一益をはじめ、北条・上杉・徳川がどのような動きを見せるかに注目です。

そしてその三大名を演ずる俳優が、すべてめちゃくちゃいい味出してますからね。これは楽しみですね。

あ、あと女性陣は所謂花のあるタイプの女優さんが多く起用されていますが、男性俳優陣は実力優先で配役されている気がします。本多正信とか、ヤバイですよね。

このあたりも今回の真田丸に好感が持てるところでもあります。

あ、そういえばブラタモリの真田丸SP「沼田」も見ないとですね。次回のお話がより面白くなると思います。

それでは次回を楽しみに待ちましょう!

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次回のあらすじ

本能寺の変後の混乱に乗じて、昌幸(草刈正雄)は領地の奪回を狙う。滝川一益(段田安則)と北条氏政(高嶋政伸)が戦っている隙に、上州の沼田城と岩櫃城を取り戻す。信繁(堺雅人)は一益に人質に取られていた祖母・とり(草笛光子)、きり(長澤まさみ)を救出するため小諸城に潜入。信繁の知恵で成功するかに思われたが…。勢いに乗る北条に周囲の国衆たちがなびく中、昌幸は上杉景勝(遠藤憲一)に会いに行くことを決意する。

NHK公式HPより引用

前回までの感想はこちら

真田丸 アーカイブ | S8 Works

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