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会社を辞めて独立するなら最初から法人にした方がいい理由

      2016/10/08

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独立するにあたって個人事業主で行くのか法人化するのか、迷われる方もいるかと思いますが、僕は独立してすぐに会社を立ち上げました。

いま二期目の9ヶ月目で、おそらくこのまま行けば、今期の売上は3000万をちょっと超えるくらいになると思います。ひとりで回している広告の受託制作会社としてはまあまあ頑張ってる方だと思いますが、なぜこの売上が作れているかを考えてみると、初動から考えていたところがこのくらいの金額だったということが挙げられるような気がします。

今回は、いままさに独立しようと思っている人の参考になればと思い、独立時にどのような気持ちで法人したのかを、僕の経験をもとにお伝えしようと思います。

法人化は、出て行くお金は多く不自由なこともある

僕の友人は事業主が多いのですが、法人化している人と個人事業主で半々くらいの割合です。

業界はWeb制作に携わっている友人が多いので、一人で開業する参入障壁は相当低いと思います。それもあって、例え法人化している友人でも一人社長だったりします。

もちろん社員が数十人いるような友人もいるのですが、それほど多くはないですね。これはおそらく自分がそうなることをイメージ出来ていないので、類友(類は友を呼ぶ)状態になっていないんだと思います。

あ、ちょっと話が逸れますが、自分がなりたい姿が想像できるのであれば、それに近い人達が集まる場所が絶対にあるので、そこに少しでも近づくことをオススメします。

そうするとかならず考え方が染まってきて、いつの間にか自分もそんな風になっているものです。環境を変えると自分が変わるんです。だから、あまり尊敬できないと思う人とはなるべく距離を取っておいたほうがいいですよ。

さて話を戻します。

ひとりで事業を回している友人に個人事業主が沢山いるのに、なぜ僕は法人化したのか。

実際法人化すると余計なお金がかかって仕方がないです。結構多くの先輩事業主から「金かかるぞー」と忠告されてきました。

例えば会社を作るだけで30万円いります。

あと決算なんて普通の人はできないしそもそもそんなことやってる暇なんてないですから、当然税理士さんに顧問になってもらいます。これでレギュラーの報酬が24万。それに加えて決算月・年調がはいる年末で20万ほど払わなくてはいけません。

初年度はこれだけですでに70万超えです。アホかというくらい金がかかります。

でも、僕はこの経費を超えるメリットが絶対にあると思ったので、意志を持って独立と同時に法人化したんですよね。

逆に見てみると、法人化していない友人の多くは、その意志が無かったといえるかもしれません。

税理士に顧問料が払えないくらいなら独立しないという選択

まず法人でいくか、個人事業主でいくかを考えていた時に思ったのが、「税理士の顧問料が払えないくらいの売上であれば、会社員のままの方が余程ましなのではないか?」ということ。

まあ、僕は止むに止まれぬ事情(社長から半分解雇宣告)で会社をやめたので、会社員のままという選択肢は無かったわけですが。

でもやはり思うのは、その程度の売上をイメージするのであれば、仮に会社を辞めなければいけない状態でも転職するほうがいいと思います。

会社員って守られてますからね。その美味しさはほんとすごいですよ。例え中小零細にいたって会社員はすごく社会的に厚遇されていると思います。

それに比べて事業主はすべてのリスクを負わなければいけないのです。

そう言えば、友人の個人事業主には自分で青色申告している人が数多くいます。

まあこればかりは価値観ですし、人の事業に意見するような身分でもないのですが、僕ならそんなことに時間を使わずお金を生むことに時間を使いますね。

実際11月から経費の処理を怠っていまして、税理士さんにガチで叱られているわけですが、それについても自分の時間を使うのがもったいなさすぎて、今度バイトに来てもらって仕分けの手伝いをしてもらうことにしました。

そう。自分でなくてもいい仕事は極力外注して、本業に注力するのが良いのです。

そのためには税務のことなんかやってられないわけです。めちゃくちゃ大切でしんどい割に、お金産んでくれないですから。

起業時の僕の考えは、法人化というのは税理士さんやその他の費用をよろこんで払って、本業に専念しないとマズイくらいには忙しくしていたいという決意表明だったのです。

これがかなり大きかったように思います。払わないといけないことがあると、稼がないわけにはいかないですから。

結局はどれだけの売上をつくりたいか

やはり大切なのは自分が事業主としてどうなりたいか、どの程度の売上を作りたいかをイメージすることだと思います。

僕は1年目は1200万、2年目は2400万と言った感じで目標を定めて、その売上を追いかけている感じでした。そのくらいの売上であれば、法人化してもいいくらいの金額です。

そう、自分が目標と定めた売上を達成したら、絶対に法人化して税理士を顧問につけないとまずい状況だったわけです。

しかもその売上を「絶対に達成する」という根拠は無いながらも大きな自信があるわけですから、そりゃ最初から法人化しますよね。

個人事業主の場合は一部のスペシャルな例外を除いて、概ね600〜800万程度の年収になっているように思います。これでは正直いろいろ厳しいところも出てくる。特に家族がいる場合は、ちょっと厳しいですよね。蓄えも必要ですし、病気やケガをしたら収入が途絶えるわけですから。

病気やケガをした場合のことを考えると僕も同じ状況ではありますが、幸い売上から法人で保険に加入していますので、最低限の収入は確保できます。

こういったことも売上があってのこと。だから事業主にとって、売上は一にも二にも大切なのです。

まとめ

まず自分がどれだけの売上を作りたいかを考えて、その金額が法人の方がよさそうなら法人。1000万を目安に考えるのが良いと思います。

ただこれは僕の意見ですが、せっかく独立するのですから、やはり好きな仕事に全力で取り組みながら沢山稼ぎましょう。お金を稼ぐことってちょっと嫌な顔されることもありますけど、お金がないとできないこともたくさんあると思うんですよね。

まだまだ二期目の青二才ですが、「あぁ、現金があってよかった。。。。」と思うことは本当に多いです。

ちょっと回収が遅くなりそうだけど、どうしてもやってみたい仕事。これ現金が手元にないと請けられないですからね。

好きなことをするにはやっぱりお金が必要です。そのためにも覚悟を決めて法人化することをオススメします。


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