真田丸が面白く無い、つまらないという人に魅力を語ってみる

今年の大河ドラマ真田丸、まさかつまらないなんて言いませんよね？めちゃくちゃ面白いですもんね。

あれ、そうでもない？面白くない？

えっと、ちょっとにわかには信じられませんが、せっかくですので真田丸の魅力を語ってみたいと思います。

真田丸に今までの大河ドラマを求めてはいけない

真田丸を「つまらない、面白くない」って言う人、おそらく真田丸に今までの普通の大河ドラマを求めてますよね？

それは絶対に不満を持つと思います。

真田丸ってもう、大河ドラマなんですけど、違うんですよ。

ちょっと何言ってるかわからないと思いますけど。

要は、三谷幸喜が普段短い尺で表現してきたいろんなことを、1年間全50回ほどで思いっきり表現できる場だと思うんですよ。

そういう風に見ないと、そりゃ「なんだこりゃ」ってなりますよね。

今回真田昌幸を演じている草刈正雄が、真田信繁（幸村）を演じた真田太平記という作品があります。

1985年4月からNHK新大型時代劇という枠で1年間放映されていました。

この幻影を抱いている年配のファンもいらっしゃるのかなと思います。

しかし、ダメなんです。別物なんです。

もちろん色々オマージュはあります。

その最たる例が草刈正雄を真田昌幸に配役したことなんですが、尊重はしていると思いますけどかなり別の物語として見たほうがいいと思います。

三谷幸喜の大河ドラマといえば、新選組！です。

その新選組！でも賛否両論あったようです。

しかし三谷ファンが観た場合基本的に期待を裏切っていないし、今回の真田丸は割りと真骨頂といえる出来になってると思うんですよね。

なので、「このセリフ回しとかふざけすぎだろ！」と思ってしまっている人は、三谷幸喜の映画とか観てみてください。

オススメは「12人の優しい日本人」でしょうか。シリアスなテーマにコメディで挑む三谷幸喜の代表作だと思います。

時代劇の皮を被ったコメディ

要は、真田丸は時代劇の皮を被ったコメディタッチの群像劇なんですよね。

主人公も基本的には信繁になってますけど、信繁を軸にしているだけでそれぞれがその時々に主役となって行くはずです。

例えば序盤はどう考えても真田昌幸でしたよね。あの狸親父ぶりにはホントに参りました。

次はどうでしょう、上杉景勝でしょうか。

そして家康と北条氏政、上杉景勝との関係に苦しむ昌幸を描きつつ、今度は秀吉が登場してきます。

そしてその後に石田三成が軸になって、茶々（淀君）にもフォーカスがあたるでしょう。

また家康に戻って来て信繁のピークが来ますよね。

で、最後には信幸が〆るわけです。

これってもう、最近の大河の、「一人の主人公にフォーカスを当てる」作品とはそもそも異質ですし、信繁が大坂の陣までこれといって大きな戦功が無いことで、他の武将たちに光を当てられるんですよね。

これ、「12人の優しい日本人」とか「王様のレストラン」といった三谷幸喜の得意パターンのひとつが存分に発揮できる土壌があるってことなんですよね。

そのパターンを発揮しやすい物語がだからこそ、真田家の話を描いているんじゃないかなーと思っています。

純粋に三谷幸喜の脚本と俳優陣の演技を楽しむべき

ということで、2016年の大河ドラマは純粋に三谷幸喜の脚本と俳優陣の個性溢れる演技を、真田家の物語を通して楽しむことにしてください。

普通の連続ドラマとしてみれば、めちゃくちゃ面白いんですよ。

17話の、諸将が居並ぶ前で家康が秀吉に謁見する場面がありますが、その前夜にお忍びで秀吉が家康に会いに行くという有名な場面ありますよね？

あそこの掛け合いなんて大河ドラマであんな描き方をするの、三谷幸喜以外にいません。

だからこそ、観る価値があると思っています。

そしてその脚本の上で躍動する俳優陣の演技もまたかなり見応えがあります。

そりゃそうですよね。日本を代表するような演技派の俳優が一同に介しているわけですし。

なので、ぜひとも皆様には大河ドラマを見てるという意識を捨てていただきたい。

そして、日本を代表する喜劇作家の作品を1年間にわたって毎週観ることが出来るという感じで望んでいただきたいと強く願うばかりです。

まとめ

真田丸、面白いんですよ。

僕は毎週ホントに楽しみに見ています。

思わず毎週の面白かったポイントを記事にしてまとめていますので、よかったら御覧ください。

ネタバレはほとんどしてないので、これから見返す気になった人も安心してお読み頂けます。

真田丸 アーカイブ | S8 Works

そしてこちらはネタバレしまくりのお第１話〜13話を一気に把握できるまとめ記事です。

14話以降はまたどこかでまとめると思います。

5分で読める！真田丸1〜13話のあらすじ、感想、視聴率

まだ観ていなくてこれから観始める人のために、「ここは知っておいたほうがいいなー」というポイントを中心に、いままでの放送をざっくりと振り返ってますので、こちらも良かったら御覧ください。

それでは2016年の年末まであと7ヶ月ほど、存分に三谷ワールドを楽しみましょう！

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