VISON(ヴィソン)2021年春から順次オープン!入居テナント一挙公開!

三重県の多気町にて「VISON(ヴィソン)」の開発が進行中!2021年春頃から順次オープンする予定です。
VISON(ヴィソン)は宿泊施設、温浴施設、体験、産直市場、薬草園、オーガニック農場、レストラン、ショップなどで構成される複合リゾート施設。
計画当初は「アクアイグニス多気(たき)」という施設名称で開発が進められており、同じ三重県内にある複合温泉リゾート施設「アクアイグニス」の次なる開発として注目をあびていました。
この記事では、VISON(ヴィソン)の施設概要、施設コンセプト、入居予定のテナント、施設・エリア構成などを紹介します。
この記事の内容
施設概要について
それではまず施設概要についてみていきましょう。
施設名称 | ヴィソン(VISON) |
所在地 | 三重県多気郡多気町前村 |
敷地面積 | 約1,150,000㎡ |
開発面積 | 約530,000㎡ |
建築面積 | 未定 |
延床面積 | 未定 |
店舗数 | 約50店舗(予定) |
事業体 | 三重故郷(ふるさと) 創生プロジェクト |
事業主 | 株式会社アクアイグニス イオンタウン株式会社 ロート製薬株式会社 ファーストブラザーズ株式会社 |
用途 | ショップ、レストラン、宿泊、温浴、 体験施設、産直市場、薬草園、農場など |
三重故郷(ふるさと)創生プロジェクトとは?
三重故郷(ふるさと)創生プロジェクトは、VISON(ヴィソン)の開発のために設立された、以下4社からなる合同会社です。
- 株式会社アクアイグニス(飲食・リゾート分野)
- イオンタウン株式会社(大型商業施設の開発運営)
- ファーストブラザーズ株式会社(事業スキーム)
- ロート製薬株式会社(美容と健康の領域)
担当はそれぞれ上記に記載した内容になります。
これら三重県にゆかりのある4社がそれぞれの得意分野を担当し、三重県、多気町、地元大学とともにプロジェクトを進めていきます。
ブランドコンセプトは?

VISON(ヴィソン)は「美村(美しい村)」という意味が込められています。
開発地は三重県のほぼ中心にあり、多くの山や海に囲まれた多気町。この場所は昔から「多くの気(いのち)を育む場所」と言われています。
コンセプトはこの多気町で採れたものを使用し、いのちを喜ばせること。それは訪れた誰もが生きることを愉しむことができる場所です。
例えばこの地で採れた草花などを使用した薬草湯で心身を癒したり、三重県の有名な産物である松坂牛などの食を楽しむことができます。
常に忙しく動き回っている現代人が、人としての調和を取り戻す、そんな場所となるようです。
VISON(ヴィソン)を作ることによって、多気町や周辺地域を活性化することにもなりそうですね。
VISON(ヴィソン)のイメージは?

VISON(ヴィソン)癒・食・知を体験できる複合リゾート施設です。
約35万坪の広大な敷地にホテル、オーガニック農園、スパ、マルシェなどが点在しています。
施設の中や周りは山や緑に囲まれた自然豊かな場所で、とてもリラックスできそうな雰囲気です。
緑の中でゆっくりとし、オーガニックの食事を食べて、スパに入れば心身共に健康になれそうですね。
エリア内にはどんな施設ができる?
VISON(ヴィソン)の広大な敷地内には、下記のような施設やエリアが設置されます。
- 旅籠ヴィソン
- ホテル・ヴィソン
- ヴィラ・ヴィソン
- 薬草の湯 スパ・ヴィソン
- 本草研究所
- オーガニック農園
- マルシェ・ヴィソン
- スイーツ・ヴィレッジ
- アトリエ・ヴィソン
- 和ヴィソン
- 食祭広場
- 旨味広場
- 蔵前広場
- 木林学校
- サンセバスチャン通り
それでは主要施設の概要を紹介していきます。
宿泊施設は3つ

宿泊施設は、「H.I.S.ホールディング株式会社」と「住友林業株式会社」の新会社によるもので、下記の3つとなります。
- 旅籠ヴィソン
- ホテル・ヴィソン
- ヴィラ・ヴィソン
施設の監修には造形作家・陶芸家の内田鋼一氏を筆頭に、多くのデザイナーやクリエーターが関わり、建設が進められています。
また、3つの宿泊施設のコンセプトは、以下のようになっています。
旅籠ヴィソン
旅籠ヴィソンは四季と賑わいを感じることができる旅籠スタイルの宿泊施設です。
3つの宿泊施設の中ではカジュアルな滞在先に分類されます。
ホテル・ヴィソン
ホテル・ヴィソンは眺望の良いテラス付きの宿泊施設で、施設内のメイン宿泊施設となります。
ヴィラ・ヴィソン
ヴィラ・ヴィソンは「離れ(ヴィラ)」スタイルの宿泊施設。ヴィラには露天風呂が配置されており、ラグジュアリーな滞在を楽しむことができます。
薬草の湯 スパ・ヴィソンと本草研究所

スパ・ヴィソンではエリア内で採れた草花などを使用した薬草の湯を楽しむことができます。
薬草の湯は本格的なもので、「三重大学」と「ロート製薬株式会社」の共同研究によって開発された薬湯です。
共同研究は2018年1月26日に締結され、三重県発祥の本草学(ほんぞうがく)を現代の技術を持ってさらに研究し直すというスタイルとなっています。
本草学とは、三重県出身で江戸時代中期の学者である「野呂玄奘(のろげんじょう)」や「丹羽正伯(にわしょうはく)」が作り上げたものです。
三重県には「シャクヤク」など約100種類の健康に良いと言われている草花が存在します。
それらの草花や本草学を現代人の暮らしに合わせて研究し、薬草湯や健康食品を開発し、新しい健康学を確立させることを目的としています。
本草研究所(Japanese Herbal Lab.)は、スパ・ヴィソンの隣に位置しています。
ちなみに三重県は、厚労省の2015年の調査によると、
- 肥満度が最も低い
- 健康寿命女性8位
- 健康寿命男性10位
という健康で長寿な県だということです。
和ヴィソンやアトリエ・ヴィソンは学んで体験できる場所

食のエリア(和ヴィソン)は味噌、醤油、味醂(みりん)、出汁(だし)などのメーカー企業が集まった場所で、学んで体験できる蔵を展開します。
また道具のエリア(アトリエ・ヴィソン)では、包丁、鍋、食器などの料理道具の文化を紹介。
造形作家・陶芸家の内田鋼一氏のプロデュースにより、「作り・伝える」「学べる・買える」場として伝統産業の活性化に取り組んでいくということです。
さらにエリア内には鮨、天ぷら、鰻、すき焼きなど、世界でも人気の日本食が味わえる和食店がオープンします。
内田鋼一氏について
内田鋼一氏は、1969年生まれの造形作家、陶芸家です。
愛知県の学校を卒業した後、各国の窯場で住み込み修行し帰国。1992年に三重県四日市市に窯場を構えて独立しました。
国内外で作品を発表し、「UCHIDA KOUICHI(求龍堂)」「MADE IN JAPAN(アノニマススタジオ)」などの著書も出版しています。
2015年には三重県四日市市に明治〜昭和時代の蒙古焼きを集めた「BANKO archive design museum」を開館しています。
サンセバスチャン通りにはショップやカフェがオープン

敷地のなかほどには「サンセバスチャン通り」が整備され、
- 皆川明氏と石村由起子氏のプロデュースするショップ
- ナガオカケンメイ氏の「D&DEPARTMENT」
などのおしゃれなライフスタイルショップが立ち並ぶということ。
また下記のようなショップもオープンするそうです。
- 井村屋グループ株式会社がプロデュースする小豆をテーマにしたショップ
- マルコメ株式会社の米麹カフェ
- 「伊勢プリンの鉄人」のショップ
さらに食のエリアでは、中原慎一郎氏が率いる「ランドスケーププロダクツ」がスペイン・サンセバスチャンでも人気のバル3店舗をデザインします。
サンセバスチャン通りはイメージパースを見ると和風なイメージのデザインですが、入居するテナントは洋風な店舗が多いようですね。
ちなみに通りの名前は「スペインのサンセバスチャン」という場所から名付けられています。
サンセバスチャン市と「美食を通じた友好の証」を締結
VISON(ヴィソン)の開発地である多気町は、2017年1月にスペインのサンセバスチャン市と「美食を通じた友好の証」を締結しました。
サンセバスチャン市は世界一の美食の町として有名で、ホテル・ヴィソンの最上階には両市町の友好レストランが設立されることも決定。
このレストランの開業には、3つ星獲得レストラン「ArZAK(アルザック)」が協力します。
さらにスペイン・サンセバスチャンでも人気のバル3店舗を施設内に出店することで、両市町の文化や歴史を通して友好を深めていくということです。
人気バル3店舗とその特徴は、下記のとおりです。
- Zaspi(サスピ):世界ピンチョス大会のチャンピョン
- Casa Urola(カーサウローラ):野菜バル
- ARATZ(アラッツ):熟成肉レストラン

Casa Urolaはサンセバスチャンで1番人気の野菜バル、ARATZは、サンセバスチャン市長のおすすめレストランだそうです。
オーガニック農園にはレストランも

キューピー株式会社の協力によって運営されるサスティナブルなオーガニック農園は、全国愛農会会長の村上真平氏が監修しています。
また敷地内には、イタリアンシェフ奥田政行氏監修の「キューピー農園・レストラン」が併設されます。
食文化と技術の両方が学べる場となります。
全国愛農会とは?
全国愛農会は、1955年に設立された公益社団法人です。土と命を守る担い手の育成や有機農業の普及・教育、有機食品の検査認証などを行っています。
国内だけでなくアジアの農民との連携もしており、持続可能な農業とアジア農村の発展を目指す「アジア農民の会(AFA)」にも加盟しています。
遊べる木育をテーマとした木林学校が開校

木林学校のテーマは「遊べる木育」。木工だけでなく、木こり体験や生物多様性体験もできるということです。
VISON(ヴィソン)に訪れた子供たちが、楽しく遊んで学べる場となりそうですね。
こだわりのスイーツ・ヴィレッジ

スイーツ・ヴィレッジでは、パティシエ辻口博啓氏プロデュースのパティスリー、石窯パン屋がオープンします。
また完熟した最良の状態で提供できるよう、カカオ園と苺ハウスを併設するということ。かなりのこだわりが感じられますね。
マルシェ・ヴィソン

マルシェ・ヴィソン(産直市場)は、ミシュランガイド パリ1つ星の「レストラン パージュ」のオーナーシェフ手島竜司氏が監修しています。
- 地域の生産者が気軽に出店できる「軽トラマルシェ」
- ブティックのような松坂牛の精肉店
- 伊勢志摩産の鮮魚店
- 鳥羽市相差の海女さんによる海女小屋
などを展開し、これまでにない産直市場になるということです。
入居予定のテナント一覧
VISON(ヴィソン)のテナント、出店企業・プロデュース予定企業で明らかになっているものは、下記の40店舗となります。エリアごとにご紹介します!
アウトドア
ジャンル | 企業名 |
---|---|
木育・体験 | 株式会社カーゾック |
キッチンスタジアム
ジャンル | 企業名 |
---|---|
レストラン・イベント | アクアイグニス多気株式会社 |
食祭広場
ジャンル | 企業名 |
---|---|
日本酒(酒蔵) | 井村屋グループ株式会社 |
食品総合 | 加納コーポレーション株式会社 |
鮨 | 喜ぜん |
天ぷら | 天孝 |
旨味広場
ジャンル | 企業名 |
---|---|
高級茶(HAPPASTAND) | 株式会社 code |
すき焼き | 杉本食肉産業株式会社 |
米蔵 | 全国農業協同組合 |
豆腐 | 有限会社野瀬商店 |
焼き鳥・おでん | 株式会社のむら本店 |
鰻(四代目菊川) | 株式会社パッションギークス |
漬物 | 有限会社林商店 |
三重セレクトお土産ショップ | 株式会社福井 |
蔵前広場
ジャンル | 企業名 |
---|---|
昆布蔵 | 株式会社奥井海生堂 |
味醂蔵 | 株式会社角谷文治郎商店 |
味噌蔵 | マルコメ株式会社 |
酢蔵 | 株式会社MIKURA |
水 | 三菱ケミカル・クリンスイ株式会社 |
鰹節蔵 | ヤマキ株式会社 |
醤油蔵 | ヤマモリ株式会社 |
アトリエ ヴィソン
ジャンル | 企業名 |
---|---|
陶芸 ガラス ミュージアム ショップ |
株式会社アクアイグニスアートマネジメント |
珈琲 | 猿田彦珈琲株式会社 |
マルシェ ヴィソン
ジャンル | 企業名 |
---|---|
産直市場 | イオンリテール株式会社 |
自転車(軽食・物販・レンタル) | 合同会社STRAINS |
スパ ヴィソン
ジャンル | 企業名 |
---|---|
温浴 レストラン 本草研究所 カフェ |
アクアイグニス多気株式会社 |
スイーツヴィレッジ
ジャンル | 企業名 |
---|---|
スイーツ ベーカリー |
アクアイグニス多気株式会社 |
サンセバスチャン通り
ジャンル | 企業名 |
---|---|
バル1 Zazpi | アクアイグニス多気株式会社 |
バル2 Casa urola | アクアイグニス多気株式会社 |
バル3 ARATZ | アクアイグニス多気株式会社 |
伊勢プリン | 伊勢萬トレーディング株式会社 |
酒饅頭・小豆 | 井村屋グループ株式会社 |
ライフスタイル雑貨 (くるみの木) |
有限会社くるみの木 |
糀カフェ | マルコメ株式会社 |
ライフスタイル雑貨 (D&DEPARTMENT) |
株式会社アクアイグニス アートマネジメント |
ライフスタイル雑貨 (ミナ ペルホネン) |
株式会社ミナ |
宿泊施設
ジャンル | 企業名 |
---|---|
ホテルヴィソン 旅籠ヴィソン ヴィラヴィソン |
H.I.S.ホテル ホールディングス株式会社 住友林業株式会社 |
ホテル ヴィソン
ジャンル | 企業名 |
---|---|
アウトドア用品 (Orange) |
株式会社ミモナ |
書籍 | 日本出版販売株式会社 |
オーガニック農園
ジャンル | 企業名 |
---|---|
農園・レストラン | キユーピー株式会社 |
全体的には日本食や日本の食べ物、文化に関するテナントが多い構成になっています。
セバスチャン通りには、ヨーロッパ関連のお店が多数出店します。
食、体験、学び、お買い物、宿泊、リラクゼーションなど様々な施設が揃っているので、数日過ごしても飽きることがなさそうです。
店舗名が分かり次第、更新していきます!
アクセス情報について

VISON(ヴィソン)は伊勢自動車道と紀勢自動車道が交わる勢和多気JCTから連結し、伊勢方面からもスマートインターチェンジにより直結しています。
2020年11月にIC名称が「多気ヴィソンスマートIC」に決定し、2021年の春頃から利用開始となる予定です。
利用可能車種はETC搭載の全車種で24時間運用。伊勢方面からの出口のみとなるようです。
高速道路と施設が直結しているので、道に迷うことも、一般道で渋滞にあうこともないので、とても便利ですね。
下記のように各主要都市からのアクセスも良好です。
- 東京から 約3時間
- 名古屋から 約1時間半
- 京都から 約1時間半
- 大阪から 約2時間
- 奈良から 約1時間半
伊勢神宮までは車で20分なので、併せて観光に訪れるのにも便利な立地です。
スマートインターチェンジとは?
スマートインターチェンジとは、
「高速道路の本線やサービスエリア、パーキングエリア、バスストップに設置されている、ETC支払い専用のインターチェンジ」
を意味します。
簡易な料金所の設置で済み、料金徴収員も不要なため、従来のインターチェンジに比べて低コストで導入できるなどのメリットがあります。
三重県MaaSモビリティハブ

VISON(ヴィソン)はバスやタクシー、レンタサイクルなど様々な事業者が自由に乗り入れできる観光プラットホームとして開放されます。
また施設内にはモビリティ道路が整備され、自動運転車両が走行するそうです!
将来的には観光だけでなく、地域住民が活用できるように生活モビリティを整備していくということです。
MaaSとは?
MaaS(マース)とは、Mobility as a serviceの頭文字を取ったもので、「モビリティサービス」を指します。
具体的にはマイカーを除く交通手段で、クラウドサービスを通じてルート検索や運賃の決算などができるサービスを提供するネットワーク事業です。
モビリティ関連だけでなく、商業施設の情報を提供するサービスや自動運転を基盤としたサービスが含まれることもあります。
オープン時期は?
VISON(ヴィソン)は2021年春から順次オープンの予定です!
まとめ
この記事では、VISON(ヴィソン)の施設概要、施設コンセプト、入居予定のテナント、施設・エリア構成などを紹介しました。
三重県は
- 伊勢神宮
- 世界遺産の熊野古道
- 伊賀流忍者の発祥地・伊賀上野
などの観光地を有しており、国内観光者だけでなく外国人にも人気の県です。
今後はVISON(ヴィソン)がそれら有名観光地に仲間入りし、多くの人でにぎわう場所となりそうですね。
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