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NAKANOサンプラザシティ2028年度末竣工!中野サンプラザがリニューアル!テナントは?

   

東京都中野区、中野駅新北口駅前エリアにて再開発が進行中です!

当開発計画は、この街のシンボルである「中野サンプラザ」を「NAKANOサンプラザ」へと再構築し、オフィスやレジデンスが中心の「シンボルタワー」を整備するなどして、街区全体を「NAKANOサンプラザシティ」とするものです。

竣工は2028年度末の予定!

中野と言えば、「音楽」「サブカルチャー」「食」など独自の文化を形成している街として知られています。

その中野で100年に一度とも言われる大規模なまちの再編が行われようとしています。

この記事では、NAKANOサンプラザシティの施設概要、施設コンセプト、入居予定のテナント、フロア構成などを紹介します。

「NAKANOサンプラザシティ」の概要について

それではまず「NAKANOサンプラザシティ」の施設概要についてみていきましょう。

「NAKANOサンプラザシティ」のメイン施設は、「NAKANOサンプラザ」と「シンボルタワー」の2棟になります。

名称 NAKANOサンプラザシティ
所在地 東京都中野区中野4丁目
敷地面積 約23,000㎡
建築面積 不明
延床面積 257,000㎡
店舗面積 不明
構造 不明
建物高さ 約235m(シンボルタワー)
用途 オフィス、レジデンス、
商業施設、駐車場、
駐輪場、ホテル、
ホール、広場
代表事業者 野村不動産
施工者
(予定)
東急不動産、住友商事、
ヒューリック、東日本旅客鉄道
協力事業者
(予定)
清水建設
日本郵政不動産
日本設計
電通
ジェイアール東日本ビルディング
野村不動産ホテルズ
野村不動産パートナーズ
東急コミュニティー
リージョンワークス
総事業費 1,810億円

中野サンプラザは、ホテル、大ホール、エリアマネジメント施設、広場を有する「NAKANOサンプラザ」として生まれ変わります。

これにオフィス、レジデンス、商業施設、駐車場を含むシンボルタワーを合わせて、NAKANOサンプラザシティとなります。

開発コンセプト(施設コンセプト)は?

NAKANOサンプラザシティの開発コンセプトは、「Culture Driven City NAKANO 100(文化を原動力とした中野100年のまちづくり)」です。

ミッションは、100年の持続性と、グローバルな発信力を持つ都市になること。中野独自の多様な文化の特性を活かし、先進的なまちづくりを行うそうです。

そのために、新しい「NAKANOサンプラザ」を中心として、まち全体で文化の「集積→発信→創出→醸成」サイクルを形成。

生活、交流、産業において活力を生み出し、長期的に成長し続けるまちを創り出すということです。

日常的に文化に触れ合える環境で、近隣住民や施設を訪れる人は、自ら参加する機会を見つけることができます。

またエリア全体を歩いて回りたくなるような心地よい空間にすることによって、中野の多様な文化コミュニティが交流し、新たな文化が生まれるということ。

さらにグローバル企業を誘致し、文化、クリエイティブ産業を創出するそうです。

まち作りと同時に世界の文化を中野に呼び込み、新たな文化を発信するオンラインコミュニティを作ることも計画されています。

「NAKANOサンプラザシティ」のイメージは?

NAKANOサンプラザシティの中でも、印象的な建物が高層ビルの「シンボルタワー」となります。ビルの側面の格子状のデザインが斬新で、未来的な雰囲気がありますね。

建物中間から少し上、オフィスエリアとレジデンスエリアの間に設けられた仕切りのようなデザインもアクセントになっています。

シンボルタワーは中間層免震構造なので、この仕切り部分は耐震構造にも関係しているのかもしれません。

シンボルタワーの高層部の傾斜を表現したデザインは、中野サンプラザのDNAを継承したものとなっています。

またシンボルタワーの前には広場がありったり、ホールの横には森が作られたりなどして、緑が多く配置されています。

近代的な高層ビルだけでなく自然も取り入れられているので、都会の中でも癒される空間となりそうです。

「NAKANOサンプラザシティ」の構成は?

NAKANOサンプラザシティの敷地内には、大きく分けて下記の2施設が配置されます。

  • シンボルタワー
  • NAKANOサンプラザ

これらの施設は、商業施設の入った中野駅の駅ビルと一体的な運営になるということです。

それでは、それぞれの施設についてみていきましょう。

「シンボルタワー」について

シンボルタワーのフロア構成は以下のとおりです。

階数 用途
屋上 屋上展望広場
高層階 オフィス
中層階 レジデンス
低層階 商業施設
地下 駐車場
駐輪場

オフィス、レジデンス、商業施設が入居する複合タワーです。

「NAKANOサンプラザ」について

NAKANOサンプラザは、

  • ホテル
  • 大ホール
  • サンプラザの森
  • エリマネ施設
  • 集いの広場

で構成されています。

ホテル

ホテルは「ライフスタイルホテル」となります。ライフスタイルホテルとは、優れたデザイン性と宿泊以外の付加価値を備えたホテルを指します。

土地ごとの風土に合わせたコンセプトがあり、テーマに沿って独自な楽しみ方や個性的なサービスを提供しています。

例えば大手ラグジュアリーホテルチェーンの「ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ」のブランド「ANdAZ(アンダーズ)」が挙げられます。

アンダーズはヒンディー語で「パーソナルスタイル」という意味。

宿泊客ひとりひとりに合わせてサービスを提供することで、その人らしいスタイルでホテルの宿泊を楽しむことができます。

今までのラグジュアリーホテルとは一味違った在り方を提唱したホテルと言えます。

1号店は2007年にロンドンのリバプールストリートに誕生。2014年には、東京の虎ノ門に「アンダーズ東京」を開業しました。

アンダーズ東京の開業をきっかけに、日本のライフスタイルホテルブームが始まったと言われています。

大ホール

大ホールは、約7,000人を収容することができる施設です。

現中野サンプラザのコンサートホールは最大収容客数が2,222人なので、3倍以上の規模になるということですね!

  • 一流ポピュラー音楽
  • アニメなどのサブカルチャー
  • アーバンスポーツ
  • 中野の地域文化

という中野ならではの特徴ある4つの分野を中心としたイベントが行われる予定です。

観客席は1階〜3階の固定席に加え、1階の平土間スペースが配置されます。

国内外トップクラスのアーティストを招くことができる規模でありながらも、すべての観客が臨場感や一体感を感じられる距離が確保されています。

この造りによって、リアルでのライブの価値を最大限にするということ。

ライブの様子は高いクオリティのデジタル配信で、リアルタイムに同時配信されるそうです。

また、NAKANOサンプラザシティの開発と共に文化協議会が立ち上げられます。

まちぐるみの「文化の祭典」を企画運営しNAKANOサンプラザのブランドを育てていくということです。

さらに屋上には屋上広場が設けられています。施設の内側からも「サンプラザの森」からもアクセスができる開かれたスペースになっています。

オフィスワーカー、近隣住民、商業施設に訪れた人たちが自然と出会い、交流できる場となります。

サンプラザの森

大ホールの周辺に配置された緑地スペースです。たくさんの樹木が植えられ、森のような雰囲気になっています。

エリマネ施設

エリアマネジメントの活動の中心となる施設です。中野サンプラザの機能を継承しつつ地元組織と協働し、新たな交流機能が加えられる予定です。

広場を含む共用部分について「特定管理」を定め、エリマネ協議会に運営委託することで、活動場所の一元的な運営管理をするということです。

エリマネ協議会とは、地域住民主体の団体で、365日の文化活動を共創する役割を担います。

エリマネスペースは、ホール屋上の屋上広場と一体的な地域交流の場として活用されます。

集いの広場

大ホールの横には「集いの広場」が配置されます。大ホールのホワイエと一体利用ができ、ピロティ空間も合わせて、全天候型の憩いの場となるということ。

夏には盆踊りが開催されたり、新人アーティストのミニコンサートなどが行われたりするそうです。

災害時には、広域避難場所としても機能します。

ホワイエとは?

ホワイエとは、フランス語で劇場やホテルのロビーや待合室という意味。

建築用語としては、劇場やホールなどの入口から観客席までの広い通路のことを指します。一般的には幕間の休憩や、社交の場として使われます。

ピロティとは?

ピロティとは、フランス語で杭(くい)という意味。

建築用語としては、建築物を柱だけで支え、1回部分が自由に通り抜けできるようになっている建築スタイルのことを指します。

「中野サンプラザ」について

NAKANOサンプラザに生まれ変わる予定である、現在の「中野サンプラザ」は、どのような施設なのかもざっくりと紹介します。

「中野サンプラザ」は、東京都中野区にある宿泊施設、コンサート会場などが入った複合施設です。

1973年6月に雇用保険法に基づいた勤労者向けの福祉施設「全国勤労青少年会館」として開業しました。

オープンと同時に愛称も募集され、「若い人にも親しまれる分かりやすい名前」というテーマで一般公募が行われました。

この公募で選ばれた施設名称が「中野サンプラザ」です。

由来は、

  • 若さ満ちあふれるエネルギーの象徴「太陽=SUN
  • 人々が集う場所「ひろば=PLAZA

という2つの言葉。これらを組み合わせ「SUNPLAZA(サンプラザ)」という愛称が生み出されたということです。

施設は公益事業であったため、営利は求められていなかったのですが、中野駅北口から至近距離ということもあり、開業当初から黒字でした。

利益が見込める施設として、民間への譲渡が求められる中、勤労者福祉施設の廃止に伴い2004年に売却が決定しました。

購入したのは中野区、金融機関、企業などが出資して設立された「株式会社まちづくり中野21」。購入金額は約53億円でした。

運営は同時に設立された「株式会社中野サンプラザ」が行うこととなり、2004年12月から運営を開始。

文化複合施設として、

  • ホテル
  • 結婚式会場の運営
  • カルチャーセンターの開催
  • スポーツ施設の運営

などを行ないつつ、コンサート会場、大規模イベントホールとしての利用も引き続き行っています。

サブカルチャーの発信地として、日本武道館などと並び、現在でも都内で人気のコンサート会場で、アイドルコンサートの聖地としても親しまれています。

駅前広場と一体になった「出会いの広場」

中野駅新北口駅前広場とNAKANOサンプラザシティ内に整備される広場が一体となって「出会いの広場」となる予定です。

中野のまちの顔として、また街歩きの起点として整備されます。

駅前の大型ビジョンでは文化情報が発信され、災害時には、避難誘導情報の発信が行われるということです。

スカイデッキで賑わいを拡大

南北自由通路から周辺エリアにつながるスカイデッキが整備されることで、周辺地域への回遊性が向上。スカイデッキは、2階レベルに設置されます。

東西南北のスカイデッキの交差点は、「文化の交差点」と位置付けられ、中野の文化の集積と発信を行う場になるということです。

緑のネットワークの形成

NAKANOサンプラザシティ内には、施設内の場所をつなぐ緑のネットワークが作られます。

大ホール周辺の「サンプラザの森」、大ホール屋上の「屋上広場」、シンボルタワーのコーナーの一部が緑化されます。

自然があることで、自然と歩きたくなるような空間が作られるということです。

中野通りにギャラリーが登場

中野通り沿いには、アニメなどサブカルチャーを中心としたストリートギャラリーが設けられます。

通り沿いに設けられることで、気軽にアートを鑑賞でき、サブカルチャーに興味がない人も自然と興味を持つようになるかもしれませんね。

立体道路沿いには店舗を配置

立体道路の両脇には、店舗やキッチンカー(フードトラック、ケータリングカー)が配置されます。

道路沿いにいろいろなお店があることで、歩くのがますます楽しくなりそうです。

エコシステム導入と防災性の強化

NAKANOサンプラザシティは、施設全体にエコシステムや防災機能が導入されます。

エコシステム

施設の中には下記のようなシステムが取り入れられています。

  • ZEBを目指した省エネルギー性能
  • サンプラザの森で自然の循環システム構築
  • 多数の樹木でヒートアイランドを緩和
  • エコボイドと屋上テラスで自然換気と自然通風
  • 太陽光発電
  • 排熱利用

先導的な技術を導入することにより、高い環境性能を持った施設になっています。

ZEBとは?

ZEB(ゼブ)とは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称です。

快適な室内環境を維持しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことを指します。

高効率照明などの省エネによって使うエネルギーを減らし、同時に太陽光発電などの創エネで使う分のエネルギーをつくります。

これによって、エネルギー消費量を正味ゼロにすることができるという考え方です。

防災機能

防災機能として、下記のような機能が導入されています。

  • 中間層免震構造:耐震性能「特級(Sグレード)」
  • 2回線受電と中圧ガスのCGS(コージェネレーションシステム)
  • デュアルフュエル非常用発電機
  • 帰宅困難者の受け入れ機能
  • EV自動復旧システム(一部EV耐震クラスSS)
  • 水害対策
  • 日常導線と避難経路一致で、分かりやすい防災基盤

エリアマネジメント活動の一環として、環境や防災をテーマにしたワークショップも行われるということです。

入居予定のテナント一覧

NAKANOサンプラザシティに入居予定のテナントの情報はまだ発表されていません。

詳細が発表され次第、情報を更新していきます!

アクセス情報(駐車場情報)について

NAKANOサンプラザシティは、中野サンプラザおよび中野区役所跡地に建設されます。電車、地下鉄、バス、車などでアクセスすることができます。

それでは、それぞれのアクセス方法について紹介します。

電車でアクセスする場合

電車でアクセスする場合の最寄り駅は、JR「中野駅」です。北口からは徒歩一分の距離にあります。

各主要駅から「中野駅」までのアクセス時間は、下記のとおりです。

  • 東京駅から19分
  • 新宿駅から5分
  • 立川駅から36分(特別快速で22分)
  • 池袋駅から19分(新宿乗り換え)

JR中央線を利用することで、多くの主要駅から直通で中野駅までアクセスすることができます。

地下鉄でアクセスする場合

地下鉄でアクセスする場合の最寄り駅は、東京メトロ東西線「中野駅」です。こちらも北口を出て、徒歩一分になります。

各主要駅から「中野駅」までののアクセス時間は、下記のとおりです。

  • 大手町から21分
  • 高田馬場から6分

車でアクセスする場合

車でアクセスする場合は、下記の地図をご参考ください。

※現中野サンプラザと同じ場所なので、中野サンプラザへの地図を掲載しています。

中野サンプラザ アクセス

空港からアクセスする場合

空港からアクセスする場合は、以下の交通機関が便利です。

羽田空港からアクセスする場合

羽田空港からは、

  • エアポートリムジン
  • 電車+地下鉄

が利用できます。

電車+地下鉄の場合は、京急空港線(日本橋乗り換え)→東京メトロ東西線利用で「中野」駅下車となります。

所要時間はどちらの場合でも約50分です。

成田空港からアクセスする場合

成田空港からアクセスする場合は、成田エクスプレスが便利です。東京駅でJR中央線に乗り換え、「中野駅」で下車します。所要時間は約1時間30分です。

オープン時期は?

NAKANOサンプラザシティは2028年度末に竣工の予定です!

開発のスケジュールは下記のようになっています。

時期 内容
2022年度末 第一種市街地再開発事業等
の都市計画を決定
2023年度末 事業認可等の手続
2024年度頃 既存建物の解体着工
2025年度 本体工事着工
2028年度末 竣工

まとめ

この記事では、NAKANOサンプラザシティの施設概要、施設コンセプト、入居予定のテナント、フロア構成などを紹介しました。

徒歩1−2分の場所には、サンモール商店街やサブカルチャーの聖地と言われている中野ブロードウェイもあるので、一体的に賑わいが加速しそうです。

中野を訪れる人も、中野に暮らす人も、全ての人が好きになるまちになる、ということです。楽しみですね!


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