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全て自分で決断できることこそが独立の醍醐味。ストレスゼロの世界

      2017/02/23

思わぬ理由から会社を辞めて独立してそろそろ2年が経とうとしています。会社の業績もまあまあ順調に伸びているのですが、とにかくストレスがゼロ。每日がとても充実しています。いま会社を辞めようとか、独立したい、独立しようというひとの参考になればと思い、自分の経験をお伝えします。

会社員時代、社内での立場が変わるにつれてストレスが大きくなった

僕は会社員時代、かなり社畜でした。家族がいるのに土日出勤当たり前で、深夜残業もガンガンしてました。

僕は特に得意なこともなく趣味もない人間なのですが、自分の存在価値を認識できるのが唯一仕事でした。仕事以外で特に自分が必要とされる場所がなく、その場所を求めてもいないので、どんどん仕事に依存していきます。家族からすると堪ったものではないと思いますが、仕事に打ち込むことによる金銭的な豊かさは割りとトレードオフなところもあって、嫁としても痛し痒しなところもあったかと思います。また、僕の性格を分かっているので、放っておいたという側面もあるのかなと。

さて、そんな状態だったので、会社での立場はどんどん重要なものになっていきます。実際そのテンションで仕事に向き合う人などそうそういないですから、それも当然ですよね。他の人は休みは休むし、夜が遅くなれば帰りたくなるのですが、僕は全然変わらずアホみたいに働き続けていました。

制作部の管理者だったのですが、営業会議や昇給系の会議、また採用の面接などにもすべて出席していましたので、会社のことを誰よりも知っている人になっていったのです。

そうしていると、会社や社長の方針に対してどうしても意見が出てきます。知らないうちは持ち場で全力を尽くすだけだったのが、知ってしまえばもう知らない世界には戻れないのです。社長や上長に対して意見が出てくると、僕の性格上言わずにはいられないので、余計な軋轢を生み、これが第一のストレスになっていきます。

そしてもうひとつの大きなストレスは、何をするにも許可がいる、というものでした。

会社員なのだから当たり前です。会社員として動く以上、何をするにもお金がかかります。直接的に経費を使わなくても会社のリソースを使う以上、人件費等がかかってきます。もちろん部署の管理者でしたのである程度の裁量はもらってましたが、やはり「これ以上は」というポイントがあり、そこは結構なストレスになっていました。

僕は常に「自分のお金ならどう使う?」と考えて行動していたので、「ここで経費を使ってでも事業をつくったり、設備に投資しておかないと苦労しそうだな」という風に思うようになりました。しかし、それを実行できないのです。もちろんいくつかの提案は受け入れてもらえましたが、思い通りにお金やリソースを使えないことが本当にストレスでした。

そうなると「自分でやりたい」となりますよね。自然な流れでした。

実際に前職の社長にも「独立したい」と何度も言っていました。僕は極力円満退社をすべきだと思っていましたので、社長の許可無く独立することは避けようとしていたのです。しかし社長の答えは「まだ早いだろう」の一点張り。

おそらくがむしゃらに働く僕のような人間は、手元に置いておくと楽だったのでしょう。また実際に15人の管理をしていたので、後のことが面倒だったのもあると思います。

独立によってストレスがゼロに。さらに仕事に対して前向きに向き合えるように。

そして、タイミング的には思ってもいなかったものでしたが、晴れて会社を辞める時がきました。そしてそうなってからは本当にストレスフリーになりました。

もちろん細かいストレスは日常的に抱えていますが、大したことでは無いレベルです。無いといっても過言ではない。

大きな決断もすべて自分で下せるということがこんなにも快適なのかと思いました。例えば独立に際して前職社長に、自分が立ち上げた事業をどうするつもりだ、と言われたことにしても「買い取ります」と即答です。その額は今でも大きいと思う240万円ほど。融資を受けて事業資金をつくり、その中から即座に支払いました。これで自分の中での負い目がなくなると思えば安いものだと思うと同時に、おそらく1年〜2年ほどで回収してその後は利益を生み続けるだろうという予測のもとの行動でした。

他にも自分で決められることの快適さを常に感じています。

もうひとつ例を挙げるならば、お客さんを選べるということです。金銭的な理由もそうですが、経験や感情の部分を見て自分にとって利益にならないと思う仕事を断ることができるのです。また、「あまりやりたくないけど儲かるならやろう」といった仕事はちょっと高めに設定して自分を納得させることも出来ます。

このあたりは会社員時代にはない感覚でした。

とにかく、すべての事柄を自分で決めているので、例え嫌なことがあったとしても「それも自分が選んで決めたこと」と納得できてしまうのです。これが非常に大きいと思います。

まとめ

会社員時代の僕と同じような感じでストレスとをためている人は多いのではないかと思います。よほど経営者と同じ方向を向けている人でないと、会社員をやっている以上はこの種のストレスはついてまわるものではないでしょうか。

これを解消する一番の近道は、独立して自分の行動の決定権を自分で持つことだと思います。

その代わりもちろん楽なことばかりではありません。すべての責任も自分のところにやってきます。ミスをして金銭的な補償をするのも自分です。売上が上がらなくてお金がなく、つらい思いをするのも自分です。

こういった自由と責任を楽しめる人だったら、独立してもうまくいくのではないでしょうか。もし独立したい、会社を辞めたいと思っている人がいたら、そのトレードオフの関係を楽しめるかどうか、一度考えてみるのもいいかもしれません。

Photo credit: thornypup via Visualhunt / CC BY-NC-ND


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