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品川開発プロジェクト2024年度まちびらき!高輪ゲートウェイ駅情報も!

      2020/05/15

東京都品川区にて「品川開発プロジェクト」が進行中です!

このプロジェクトは、JR東日本の「変革 2027」というグループ経営ビジョンの一環。

「CITY UP!」をスローガンに計画が推進されています。

まちびらきは2024年度の予定!

この記事では「品川開発プロジェクト(第1期)」の概要やコンセプト、テナントなどについて紹介します。

施設概要について

まずは品川開発プロジェクトの概要についてみていきましょう。

プロジェクト全体の概要は以下のとおりです。

プロジェクト名称 品川開発プロジェクト
所在地 東京都港区港区南二丁目
芝浦四丁目
高輪二丁目
三田三丁目各地内
敷地面積 約72,000㎡
延床面積 約851,000㎡

以下は各街区の施設概要です。

1街区

敷地面積 約12,700㎡
延床面積 約149,000㎡
主要用途 住宅
教育施設
駐車場等
階数 地上45階
地下3階 /
約173m

2街区

敷地面積 約8,000㎡
延床面積 約31,000㎡
主要用途 文化創造施設
駐車場等
階数 地上6階
地下4階 /
約45m

3街区

敷地面積 約13,000㎡
延床面積 約211,000㎡
主要用途 業務
商業
生活支援施設
熱源機械室
駐車場等
階数 地上31階
地下5階 /
約167m

 4街区

敷地面積 約38,300㎡
延床面積 約460,000㎡
主要用途 業務
ホテル
商業
コンベンション
カンファレンス
ビジネス支援施設
駐車場等
階数/高さ 地上30階
地下3階 /
約164m

一番高い建物は1街区の建物で約173mの高層ビルです。

4街区は北棟と南棟の2つのビルがあるため、延床面積も大きくなっています。

施設コンセプトと施設のイメージは?

品川開発プロジェクトのコンセプトは「グローバルゲートウェイ品川」。

Global(グローバル)は「世界的な」、Gateway(ゲートウェイ)は「入り口」という意味です。

「国際交流の玄関口」としての役割を担うというイメージですね。

かつて江戸の玄関口として関所(大木戸)が置かれていた、という歴史的背景があって、このコンセプトとなったようです。

「グローバルゲートウェイ品川」にふさわしい街を作るために、起用されたのは世界的に有名な建築デザイン事務所である

  • Pickard Chilton(ピカード・チルトン )
  • 隈研吾建築都市設計事務所

です。

それでは、街全体のデザイン構想についてみてみましょう。

街のデザイン構想について

品川開発プロジェクトの街全体のデザイン構想をまとめると下記のようになります。

  • 複数の建物を日本列島の島々に見立てる
  • かつて海岸線であった場所を想起させる「フロー(流れ)」を表現
  • 低層部に緑を多く配置することで緑の丘を作る
  • ビルの頂部デザインには一体感をもたせる
  • エキマチ一体まちづくり
  • 360度の広場空間

エキマチ一体の“エキ”は「高輪ゲートウェイ駅」を指します。

2020年3月14日にオープンしたばかりの駅でハイテクな施設が話題になっています。

高輪ゲートウェイの詳細については、記事の最後で紹介します。

まちびらきに向けた取り組み「TokyoYard PROJECT」

TokyoYard PROJECT(トウキョウヤードプロジェクト)とは、品川開発プロジェクトのまちびらきに向けた取り組みです。

何かを生み出したい人たちやそれを支えたい人たちを集め、あたらしい街を創り出す活動をしていくということです。

Yard(ヤード)は、始まりの場所である車両基地(ヤード)であったことにちなんで名付けられました。

▶TokyoYard PROJECT公式サイト

入居予定のテナント一覧

品川開発プロジェクトの各施設へ入居予定のテナントは、まだ発表されていません。

2024年度開業なので、発表はまだまだ先になりそうです。

テナントが発表され次第、情報を更新していきます!

フロア構成は?

品川開発プロジェクトは1街区〜4街区まである巨大プロジェクトです。

それぞれの街区は以下のような用途で利用される予定です。

  • 1街区……住宅
  • 2街区……文化創造施設
  • 3街区……オフィス
  • 4街区……オフィス、宿泊施設

それでは、それぞれの街区のフロア構成をみていきましょう。

1街区:インターナショナルスクールを備えた住宅

1街区のフロア構成は以下のようになっています。

高層部 国際水準の居住施設
中層部 住宅
低層部 テラス型住戸
住宅共用部
子育て支援施設
インターナショナルスクール

1街区は住宅がメインの施設になっています。

上層部は50〜200㎡というさまざまな規模の住戸が用意されていて、国際基準の住宅施設で200戸整備。

外国人ビジネスワーカーの単身者やファミリーに対応しています。

例えば、

  • 海外製設備実装
  • 24時間英語対応コンシェルジュ
  • ジムなどの共用施設

などが用意されています。

全体では約860戸の居住施設があります。

低層部には子育て支援施設、インターナショナルスクール、外国人の利用に対応したスーパーマーケットまであるということ。

外国人ファミリーには便利な居住施設ですね。

子供に英語を学ばせたい人にとっても、最高の環境です。

2街区:ホールやレストランなどの商業施設

2街区のフロア構成は以下のようになっています。

高層部 エキシビジョン
ライブラリー
ラボ
レストラン
1階 メインエントランス
地下 ホール、ホワイエ

2街区には、

  • ラボ
  • ライブラリー
  • エキシビジョン
  • ホール

などが配置されます。

ラボ

文化創造に取り組む人の活動拠点。専門家だけでなく、地域住民が利用できるスペースもあります。

ライブラリー

ラボのテーマと連動した情報を調べられる場所。

ラボで活動を行う人や来訪者が共に学べるようなイベントやセミナーなども行われる予定です。

エキシビジョン

創造の過程をみることができる場所。ラボと連動した展示や企画で最先端の情報発信を行うということです。

ホール

1,000席、最大2,000人を収容できるホール。先進的な演出で世界を驚かせるような企画が行われるようです。

3街区:商業施設やオフィスなど

3街区のフロア構成は以下のようになっています。

5階〜31階 オフィス
4階 生活支援施設
1階〜4階 商業施設

3街区には多言語対応の医療施設やフィットネス施設が配置されます。

また低層部が商業施設となっています。

4街区:大型商業施設やホテルなど

4街区のフロア構成は以下のようになっています。

7階〜30階 オフィス、一部宿泊施設
6階〜7階 ビジネス支援施設
6階 カンファレンス
1階〜5階 商業施設
地下2階 コンベンション

4街区は高層のツインタワーになっています。

6階〜7階のビジネス支援施設には、コワーキングスペースや展示スペースが設けられます。

地下2階には国際会議や国際展示イベントなどに利用できる約8,000㎡のコンベンションを配置

また、6階にはコンベンションとの一体運営が想定された約5,000㎡のカンファレンス施設が配置されます。

商業施設は1階〜5階まで北棟と南棟にまたがって配置されているので、かなり大型ですね。

高層部の一部はホテルが入居します。

約6,500㎡の駅前歩行者専用広場

高輪ゲートウェイ駅の目の前には、約6,500㎡という広大な歩行者専用広場が配置されます。

交流やイベントのためのスペースが設けられ、国際交流の場としても活用されます。

緑豊かな広場で地域住民の憩いの場になるとともに、災害活動にも活用される予定です。

駅と2つの高層ビルに囲まれた広場なので、多くの人でにぎわう状況が想像できますね。

約3,500㎡の交通広場

高輪ゲートウェイ駅には、約3,500㎡の交通広場も配置されます。

下記のような地域の交通機能が整備される予定です。

  • 路線バス
  • 空港リムジン
  • MICE
  • エリア循環バス
  • タクシー
  • 一般車・身障者乗降用スペース

歩行者ネットワークとデッキレベルを中心とした広場

泉岳寺駅地区の再開発と連携した広場、建物内外が一体となってにぎわいを創り出すスペースとなります。

広場空間は、地上とデッキレベル合計で約20,000㎡の広さです。

緑を多く配置し行き交う人の休憩場所になるとともに、地域イベントや災害時の一時滞留スペースとしても活用されます。

株式会社えきまちエナジークリエイトの設立

株式会社えきまちエナジークリエイトは、

  • 東日本旅客鉄道株式会社
  • 株式会社ジェイアール東日本ビルディング
  • 東京ガス株式会社

の3社で設立され、品川開発プロジェクトのエネルギー供給などを行います。

例えば、以下のような環境・エネルギー技術が導入されます。

  • 太陽光発電・風力発電
  • 太陽熱
  • バイオガスシステム
  • 燃料電池
  • 地域冷暖房
  • コージェネレーションシステム
  • 下水熱
  • 地中熱

それでは、それぞれどのように品川開発プロジェクトに活用されるのか、みていきましょう。

太陽光発電・風力発電

太陽光発電・風力発電は、その名のとおり太陽の光や風の力を利用して電力を確保する技術です。

この発電方法は1街区〜4街区に渡って広く導入されます。高輪ゲートウェイ駅にも導入されているようです。

太陽熱

太陽光を集熱器で熱エネルギーに変換して、給湯用で利用します。4街区南棟に導入される予定です。

バイオガスシステム

まちから出た食品廃棄物を熱エネルギーに変換して、給湯用で利用します。4街区南棟に導入される予定です。

燃料電池

水素と酸素を反応させて発電するとともに、発生熱を地域冷暖房で利用します。3街区に導入される予定です。

地域冷暖房

まちで必要となる冷水・温水を製造して供給します。3街区に導入される予定です。

コージェネレーションシステム

発電を行うとともに、発生する排熱を熱エネルギーに変換して、地域冷暖房で利用します。3街区に導入される予定です。

下水熱

まちに引き込む再生水と外気との温度差を熱エネルギーに変換して、地域冷暖房で利用します。3街区に導入される予定です。

地中熱

地中と外気との温度差を熱エネルギーに変換して、空調等で利用します。2街区に導入される予定です。

アクセス情報(駐車場情報)について

最寄り駅はJR東日本の「高輪ゲートウェイ」駅です!

都営地下鉄浅草線「泉岳寺駅」からもアクセス可能です。

駐車可能台数は下記のとおりになります。

自動車
(うち荷捌き)
自動二輪 自転車
全体 約2,290台
(約56台)
約115台 約3,030台
1街区 約420台
(-)
約25台 約1,150台
2街区 約90台
(約8台)
約5台 約80台
3街区 約420台
(約10台)
約25台 約570台
4街区 約1,360台
(約38台)
約60台 約1,230台

オープン時期は?

品川開発プロジェクトは2024年度オープンの予定です!

オープン日の詳細が分かり次第、情報を更新します。

最後に品川開発プロジェクトの中核とも言える、「高輪ゲートウェイ駅」についても少し紹介しておきますね。

高輪ゲートウェイ駅とは?

高輪ゲートウェイ駅はJR山手線の30番目の駅で、品川開発プロジェクトの一環として新規に開業しました。

「和」を意識したデザインとなっており、折り紙をモチーフとした大屋根や、障子のような光を感じられる天井のつくりになっています。

駅の概要は下記のとおりです。

施設名称 高輪ゲートウェイ駅
所在地 東京都港区港区南二丁目
延床面積 7,600㎡
階数 地上3階、地下1階
開業日 2020年3月14日

1階はホーム、2階〜3階は駅施設、イベントスペース、店舗が配置されています。

ハイテクサービスが受けられる駅

高輪ゲートウェイ駅では、ロボットがさまざまなサービスを行なっています。

例えば、

  • 案内ロボット
  • 警備ロボット
  • 清掃ロボット
  • 移動支援ボット

などが配置されるということです。

これらのロボットを見たり、交流したりするだけでも楽しめそうですね。

順次稼働するということなので、まだ稼働していないロボットもあるかもしれません。

AIデジタルサイネージも設置されていて、将来的には駅の時刻などを表示することにも活用するということです。

AIデジタルサイネージとは?

AIデジタルサイネージとは、カメラやセンサーが人間の動きを見て理解したり、言葉を聞いて反応したりできるテクノロジー。

利用者の質問からAIが日々学習し、回答の精度が向上していく。

例えばJR品川駅に設置しているAIデジタルサイネージは、日本語だけではなく、各国の言語に対応しています。

簡単な質問には各国の言語でAIが回答してくれるため、駅員の負担が軽減されているということです。

無人決済店舗「TOUCH TO GO」

高輪ゲートウェイ駅内にある「TOUCH TO GO」は、未来型のショッピングを楽しめる店舗です。

買い物の手順は以下のようになっています。

  1. 入店エリアに立つ
  2. ゲートが開くので入店
  3. 商品を手に取る
  4. 決済エリアに立つ
  5. タッチパネルに商品名と
    購入金額が表示される
  6. 交通系ICカードで決済
  7. ゲートが開くので退店

商品は自分の手持ちのバッグに入れても自動で決済されるので、買い物かごからバッグへ詰め替える手間もかかりません。

ちなみに無人化ではなく、店員の人数を減らすことが目的なので、1人は店員がいて品出しなどを行います。

レジに並ぶ時間や会計をする時間がなくなるので、乗車までの時間がないときでも、さくっとお買い物が済ませられそうですね。

現在は交通系ICカードでの決済のみですが、将来的にはクレジットカードやその他電子マネーにも対応するということです。

TOUCH TO GOの概要

TOUCH TO GOの概要は以下のとおりです。

店舗名 TOUCH TO GO
(タッチトゥーゴー)
営業時間 6:00〜24:00
店舗面積 約60㎡
取扱商品 弁当、総菜、菓子、
飲料、日用品など
約600種類

オリジナル商品も取り揃えているということです!

まとめ

この記事では品川開発プロジェクトの施設概要、コンセプト、フロア構成、また高輪ゲートウェイ駅についても紹介しました。

広大な敷地の中にさまざまな施設が混在し、最新テクノロジーを使ったサービスが受けられる、そんな施設になりそうです。

高輪ゲートウェイ駅は2020年3月にすでに開業しているので、AIデジタルサイネージなどを体験しに行ってみるのも良いですね!


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