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虎ノ門・麻布台プロジェクト2023年3月竣工!緑いっぱい都会のビレッジに!テナント約150店舗入居予定!

   

東京都港区虎ノ門にて「虎ノ門・麻布台プロジェクト」が進行中です!

計画地は「アークヒルズ」に隣接し、「六本木ヒルズ」と「虎ノ門ヒルズ」の中間に位置した、文化とビジネスを兼ね備えた立地です。

約8ヘクタールという広大な計画地内に住宅、オフィス、店舗、ホテル、インターナショナルスクール、中央広場、文化施設が配置されます。

敷地内には約6,000㎡の中央広場などがあり、圧倒的な緑に包まれるということです!

竣工は 2023年3月31日の予定となっています。

この記事では、虎ノ門・麻布台プロジェクトの施設概要、施設コンセプト、入居予定のテナント、フロア構成などを紹介します。

施設概要について

それではまずプロジェクト全体の施設概要についてみていきましょう。

計画名称 虎ノ門・麻布台プロジェクト
(虎ノ門・麻布台地区
第一種市街地再開発事業)
事業者 虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
参加組合員 森ビル株式会社、日本郵便株式会社
所在地 東京都港区虎ノ門5丁目、
麻布台1丁目および六本木3丁目の各地内
敷地面積 約63,900㎡
延床面積 約81,000 ㎡
建物高さ 約330m
構造 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート・
鉄筋コンクリート造)
店舗数 約150店舗
用途 住宅、事務所、店舗、ホテル、
インターナショナルスクール、
中央広場、文化施設など
総事業費 5,800億円
着工 2019年8月5日
竣工 2023年3月31日(予定)

就業者数約20,000人、居住者数約3,500人、想定年間来街者数2,500〜3,000万人という大規模なプロジェクトです。

プロジェクト内にはA〜C街区があり、それぞれの街区にビルが建設されています。ここからは街区ごとの施設概要を紹介します。

メインタワー(A街区)

メインタワー(A街区)の施設概要は、以下のとおりです。

階数 地上65階、地下6階、塔屋2階
構造 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート・
鉄筋コンクリート造)
敷地面積 24,104.21㎡
建築面積 16,957.14㎡
延床面積
(容積対象面積)
461,835.85㎡
(361,505.12㎡)
高さ 約330m
用途 住宅、事務所、店舗、
インターナショナルスクール、
駐車場、機械室(地域冷暖房施設)等

プロジェクトで1番の高さを誇るビルです。学校、店舗、オフィス、住宅など用途も多岐に渡っています。

西棟(B-1街区)

西棟(B-1街区)の施設概要は、以下のとおりです。

階数 地上64階、地下6階、塔屋2階
構造 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート
・鉄筋コンクリート造)
敷地面積 9,648.39㎡
建築面積 6,579.42㎡
延床面積
(容積対象面積)
187,188.59㎡
(116,533.04㎡)
高さ 約270m
用途 住宅、事務所、店舗、
保育所、駐車場等

プロジェクト内で2番目に高いビルです。住宅がメインでオフィス、店舗、保育所なども入居します。

東棟(B-2街区)

東棟(B-2街区)の施設概要は、以下のとおりです。

構造 地上53階、地下6階、塔屋2階
構造 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート
・鉄筋コンクリート造)
敷地面積 16,467.87㎡
建築面積 8,200.00㎡
延床面積
(容積対象面積)
167,522.99㎡
(109,591.73㎡)
高さ 約240m
用途 住宅、ホテル、店舗、駐車場

プロジェクト内で3番目に高いビルです。住宅をメインに、商業施設やラグジュアリーホテルが入居します。

低層棟(C-1〜C-4街区)

低層棟(C-1〜C-4街区)の施設概要は、以下のとおりです。

C-1街区 C-2街区 C-3街区 C-4街区
敷地面積 4,753.81㎡ 6,348.47㎡ 898.97㎡ 1,686.01㎡
建築面積 3,020.93㎡ 3,446.33㎡ 551.52㎡ 507.03㎡
延床面積 11,049.49㎡ 32,859.04㎡ 1,856.27㎡ 1,781.71㎡
階数 地上2階
地下2階
地上8階
地下3階
塔屋1階
地上3階
地下2階
塔屋1階
地上3階
地下1階
塔屋1階
構造 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造)
用途 店舗
駐車場など
住宅
店舗
駐車場など
店舗
駐車場など
駐車場など

C街区は低層のビルが集まったエリアになります。

六本木ヒルズにも負けない大規模プロジェクト

虎ノ門・麻布台プロジェクトは、六本木ヒルズに匹敵する大規模なプロジェクトです。

2つの施設の規模を比べた表を見てみましょう。

プロジェクト名 虎ノ門・麻布台
プロジェクト
六本木ヒルズ
(2003年開業時点)
区域面積 8.1ha 約11.6ha
建物高さ 約330m 約238m
敷地面積 約63,900m²
(約19,330坪)
約89,200m²
(約27,000坪)
延床面積 約860,400m²
(約260,300坪)
約759,100m²
(約230,000坪)
事務所
貸室面積
約213,900m²
(約64,700坪)
約190,870m²
(約57,640坪)
就業者数 約20,000人 約15,000人
住宅戸数 約1400戸 約840戸
居住者数 約3,500人 約2,000人
緑化面積 約24,000m²
(約7,200坪)
約19,000m²
(約5,800坪)

区域面積と敷地面積以外はすべて「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の方が大規模となっています。

特に緑化面積は広大で、敷地内の緑化に力を入れていることが分かります。

ブランドコンセプト(施設コンセプト) は?

虎ノ門・麻布台プロジェクトのコンセプトは、「緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街 〜Modern Urban Village〜」です。

  • Modern Urban(モダンアーバン):国際都市としての洗練さ
  • Village(ビレッジ):小さな村のような親密さ

という一見すると矛盾するような要素をあわせ持った、世界に類のない新しい街です。

技術がどんどん進歩する中で、変わってきた働き方、暮らし方、そして生き方。

そのような現代であるべき都市の姿とはどのようなものか、という問いからプロジェクトがスタートしたということ。

人を中心に発想し、人々が人間らしく生きるための環境を作ることを目的としています。

これは森ビル株式会社の「都市の本質は、そこに生きる人にある」という考え方にもつながっています。

Modern Urban Village(モダンアーバンビレッジ)

Modern Urban Villageを構成する2つのメインコンセプトは、

  • Green(グリーン:緑)
  • Wellness(ウェルネス:心身の健康)

です。

Green(グリーン:緑)

多くの緑に囲まれ、自然や人々と調和して暮らし、人間らしく生きられるコミュニティを作ることを目指しているということ。

その考えは敷地内の構成を決定する際にも現れています。

従来のやり方であれば、まずタワーなどの建物を配置し、残った空間を広場や緑地としますが、虎ノ門・麻布台プロジェクトは違っています。

人を中心に考えた上で街の中心に広場を配置し、緑を多用したランドスケープを設計し、そこに高層タワーを融合させました。

低層部の屋上や敷地全体は緑にあふれ、水辺も配置されていることで、自然を感じられる憩いの場が敷地のあちらこちらにできるということです。

Wellness(ウェルネス:心身の健康)

人々が心身ともに健康に生きられる「ウェルネス」に対応する都市となるために、

  • 医療施設
  • スパ
  • フィットネスクラブ
  • フードマーケット
  • レストラン
  • 広場
  • 菜園

などの施設が配置され、メンバーシッププログラムも作られるそうです。

このまちで「暮らす」「働く」「集う」「憩う」「学ぶ」「楽しむ」「遊ぶ」ことがシームレスにつながっていきます。

そしてすべてが自然と「ウェルネス」につながるという仕組みが構築されるということです。

エコロジー

街全体で「RE100(Renewable Energy 100%)」に対応する再生可能エネルギーの電力を100%供給するということです。

世界最大規模の登録面積となる「WELL認証」や「LEED-ND認証」の取得も目指しています。

森ビルが今まで培ったすべてを注ぎ込んだ「ヒルズの未来形」になるということなので、最先端を行く施設となりそうですね。

RE100とは?

RE100は、使用する電力の100%を再生可能エネルギーにより発電された電力にする事に取り組んでいる企業が加盟している国際的な企業連合です。

2050年までに100%を再生可能エネルギー電気で電力をまかなうことを宣言しています。

2019年8月時点での加盟社数は全世界で191社。そのうち日本企業は20社となっています。

グローバル企業を中心に、年々加盟者数が増えている団体です。

well認証とは?

well認証とは、ビルやオフィスなどの空間を「人間の健康」の視点で評価・認証するプログラムを指します。

2014年に米国で始まり、6年間で世界58カ国に広がっています。日本国内では2020年2月時点で5件が認証を取得しています。

大きく分けると、空気、水、食物、光、運動、温熱快適性、音、材料、こころ、コミュニティという10のコンセプトに沿って評価されています。

50点以上にシルバー、60点以上にゴールド、80点以上にプラチナが与えられます。

LEEDとは?

LEEDとは、Leadership in Energy & Environmental Designの略です。

最高クラスの建築や都市の環境を作るための戦略やそれらをどう実現させるかを評価する認証プログラムのことを指します。

コストや資源を削減しながら、人々の健康に配慮し、再生可能なエネルギーを促進している建物の認証を行なっています。

その中でLEED ND(Neighborhood Development)は、複合的なエリア開発の計画段階から設計・施工までが評価されます。

施設のイメージは?

虎ノ門・麻布台プロジェクトは、広大な敷地に超高層ビルが配置され、足元には多くの緑が配置されています。

これは森ビルが推進してきた「バーティカルガーデンシティ」という手法によるものです。

都心の真ん中にコンパクトシティを作る為に、超高層ビルを建築し、地下を有効活用する事で、地上にに緑いっぱいのオープンスペースを作り出すというもの。

住む・働く・遊ぶ・学ぶ・憩うことのすべてが徒歩圏内に集約されているのも特徴です。

ビルはどれも全面ガラス張りで都会的なイメージですが、敷地全体に緑が配置されているため、森の中のような癒される空間にもなっています。

建物は丸みを帯びているため、どの方向から見ても柔らかな雰囲気。

また軽やかでリズミカルなボリューム構成により、周辺の高層ビルとも調和しています。

建築デザイナーについて

虎ノ門・麻布台プロジェクトの建築には、下記のような世界的に有名な超一流デザイナーが携わっています

  • トーマス・ヘザウィック氏(Heatherwick Studio:英国)
  • 故シーザー・ペリ氏(PCPA:米国)
  • フレッド・W・クラーク氏(PCPA:米国)
  • 藤本壮介氏(藤本壮介建築設計事務所:日本)
  • グレン・プッシェルバーグ氏、ジョージ・ヤブ氏(Yabu Pushelberg:カナダ)
  • マルコ・コスタンツィ氏(Marco Costanzi Architect:イタリア)
  • スー・K・チャン氏(SCDA:シンガポール)
  • タイラー・ブリュレ氏(Winkreative:英国)

コンセプトの「Modern Urban Village(モダンアーバンビレッジ)」に沿って、森ビルがまとめ役となりながら、デザインを取り纏めたということです。

低層部のデザインは、英国出身のトーマス・ヘザウィック氏の手によるもの。ロンドンオリンピックの聖火台のデザインを手がけたデザイナーです。

3棟の高層タワーのデザインは、建築家シーザー・ペリ氏。PCPA(ペリ クラーク ペリ アーキテクツ)の創設者の一人です。

在日大使館、NTT新宿本社ビル、ヒルトン福岡シーホークなど日本でもさまざまな有名建築のデザインに携わってきました。

残念ながら2019年7月に逝去されていますが、92歳という大往生だったそうです。

商業エリアのデザインは、このプロジェクトで唯一の日本人デザイナーである藤本壮介氏です。

コンセプトワークタイラー・ブリュレ氏によるもの。

住宅インテリアデザインは、グレン・プッシェルバーグ氏、ジョージ・ヤブ氏、マルコ・コスタンツィ氏、スー・K・チャン氏のデザインとなっています。

9名もの有名建築家が参加しているので、デザインにはとても力を入れているようですね。

施設構成は?

虎ノ門・麻布台プロジェクトは大きく分けてA街区〜C街区の3つの街区に分かれています。

まずは施設構成を平面図で見てみましょう。

敷地内すべてに多くの緑が配置されているのが分かりますね。

次は立体図と各ビルのフロア構成を紹介します。

地下には「東西歩行者通路」が整備され、天候に左右される事なくビル間を行き来できるようになるようです。

メインタワー(A街区)

メインタワー(A街区)のフロア構成は下記のとおりです。

高層階 住宅
中層階 オフィス
低層階 商業施設
インターナショナルスクール
オフィス
地下 地域冷暖房システム
コージェネレーションシステム

高層階の住宅部には、「ホテルブランデッドレジデンス」が入居します。

低層階のインターナショナルスクールには、「British School in Tokyo(ブリティッシュ・スクール・イン・東京)」が誘致される予定です。

西棟(B-1街区)

西棟(B-1街区)のフロア構成は下記のとおりです。

中高層階 住宅
低層階 オフィス
保育園
商業施設など
地下 商業施設

中高層の住宅には、サービスアパートメントを含むレジデンスが入居します。

東棟(B-2街区)

東棟(B-2街区)のフロア構成は下記のとおりです。

中高層階 住宅
低層階 ホテル
文化交流・生活支援施設など
低層階 商業施設

中高層階の住宅には、リゾートホテルのようなレジデンスが入居し、低層階にはファミリーフレンドリーなラグジュアリーホテルが入居します。

低層棟(C-1〜4街区)

低層棟(C街区)のフロア構成は下記のとおりです。

地上 住宅
オフィス
商業施設など
地下 文化施設
商業施設
地下鉄連絡広場
など

都心最大級のインターナショナルスクール

敷地内には都心最大級のインターナショナルスクールの「ブリティッシュ・スクール・イン・東京」が配置されます。

虎ノ門・麻布エリアは外国人が多く住むまちです。

外国人ビジネスワーカーや家族の生活環境の整備の一環として、教育環境を整えるために「ブリティッシュ・スクール・イン・東京」が誘致される予定です。

同校は創立30年の歴史があり、50カ国以上の国籍の生徒が在籍する国際的な学校。英国式の教育カリキュラムが提供されています。

緑を多く配置し、都心にありながら自然豊かな環境で学ぶことができることも特徴のひとつです。

施設概要は下記のとおりになります。

校舎面積 約14,000㎡
生徒数 約700人(想定)
国籍 50か国以上
所在地 メインタワーに隣接
(地下1階〜7階)
施設 校舎14,000㎡(約4,200坪)
グラウンド約900㎡(約270坪)x2カ所

街全体がミュージアムに

森ビルはこれまでにも、

  • アークヒルズのサントリーホール
  • 六本木ヒルズの森美術館
  • 六本木アートナイト
  • MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless

など、都市づくりを行う際に、積極的に文化や芸術を取り入れてきています。

今回もその流れは変わりませんが「虎ノ門・麻布台プロジェクト」が違う点は、「街全体をミュージアム」とするということ。

メインは、延床面積約9,000㎡のミュージアムやギャラリー

その他にもオフィス、住宅、ホテルのロビー、広場など、街のあらゆる場所にアートが展開される予定です。

住む場所や働く場所がアートに包まれているというのは、常に創造力が掻き立てられて楽しそうですね!

国際水準のオフィスを整備

虎ノ門・麻布台プロジェクトはまち全体が「ワークプレイス(働く場所)」になります。

メインタワーの7階〜25階はすべてオフィスとなり、西棟と低層棟にもスモールオフィスが配置されます。

基準階貸付面積は約4,300㎡(約1,290坪)〜約4,840㎡(約1,460坪)と超高層タワーとしては広大なフロアプレート。

総貸室面積は約214,000㎡で、想定就業者数は2,000名という大規模なオフィス空間です。

街全体をワークプレイスとして活用できるように、さまざまなシステムやサービスも用意されるということです。

世界レベルの住宅が入居

住宅は虎ノ門・麻布台プロジェクトの中でメインとも言える施設です。

メインタワー、東棟、西棟にはそれぞれコンセプトの違う住宅が配置され、個性豊かな住宅環境となりそうです。

それでは、それぞれの住宅についてみていきましょう。

メインタワー(54階〜64階)

高さ約330mの超高層ビルであるメインタワーの54階〜64階に、約90戸の住宅が入ります。

テーマは「理想の住宅」。ホテルブランデッドレジデンスとして、居住者専用のラウンジやスパ、各住居ごとに専用のエレベーターホールが配置されます。

ホテルブランデッドレジデンスとは?

ホテルブランデッドレジデンスとは、ホテルブランドを冠したレジデンスを指します。

その多くは当該ブランドホテルに併設されるという事なので、東棟のラグジュアリーホテルと同ブランドになる可能性もありますね。

東棟(14階〜53階)

敷地内で3番目に高い東棟(約240m)の14階〜53階には、約330戸の住宅が入ります。

コンセプトは「リゾートホテルに暮らすような住環境」。

プール付きの住戸や2層吹き抜けの解放感があるリビングなど、都心にいながら、ゆったりとした時間を過ごすことができるレジデンスです。

低層部にラグジュアリーホテルが併設されており、ホテルと連携したサービスを利用できるという点も良いですね。

西棟(6階〜64階)

敷地内で2番目に高い西棟(約270m)には、約170戸のサービスアパートメントを含む、約970戸の住宅が入ります。

多くの共用施設をシェアすることで「都市のスマートライフ」を実現させるということです。

住宅全体の概要は下記のとおりになります。

戸数 約1,400戸
専有面積 約182,000㎡
(約55,100坪)
居住者数 約3,500人
階数 メインタワー(54階〜64階)
西棟(6階〜64階)
東棟(14階〜53階)
低層棟(6階〜8階)
主な共用施設 (メインタワー)
プール、ジム、エステ、
シアター、キッズルーム、
飲食ラウンジなど
(西棟)
ジム、シアター、キッズルーム、
飲食ラウンジ、スタディルーム、
パーティラウンジ、ゲストルーム、
BBQテラスなど
(東棟)
パーティラウンジ、ゲストルームなど

森ビルが1986年のアークタワーズ以降に供給してきた住宅戸数は全部で約3,700戸。

虎ノ門・麻布台プロジェクトという一つのプロジェクトで約1,400戸を供給することが、いかに大規模なものかが分かりますね。

ホテルは日本初進出のラグジュアリーホテル

東棟の低層部に位置したホテルには、日本初進出のラグジュアリーホテルが誘致される予定です。

今までのラグジュアリーホテルよりもスイートルームの割合が多くなっており、森ビルが今まで手がけてきた

  • グランドハイアット 東京(六本木ヒルズ)
  • アンダーズ 東京(虎ノ門ヒルズ)
  • 上海パークハイアット(上海環 球金融中心)

とも全く違ったホテルを目指しています。

ラグジュアリーでありながら、リゾートのようなリラックスした雰囲気があり、ファミリーフレンドリーなホテルになるということ。

バルコニー付きのゆったりとした客室からは、緑あふれる広場を見渡すことができるそうです。

また約3,500㎡ (約1,100坪)という広大なスパでは、スパトリートメントやジムを含む総合的ウェルネスが提供されます。

ホテル内にはレストラン、カフェ、バーも配置されているため、宿泊以外にも特別な日の食事、接待、パーティー、ミーティング等に利用することができます。

施設概要は、下記のとおりになります。

総面積 約21,000㎡
(約6,350坪)
所在地 東棟(1階〜13階)
客室数 約120室
標準
客室面積
約60㎡
スパ面積 約3,500㎡
(約1,100坪)

国内外からのゲストをもてなすだけでなく、周辺エリアのコミュニティをつなぐ場となることも目的としています。

エリア全体に広がる150店舗の商業施設

エリア全体に広がる商業施設の面積は、約24,000㎡(約7,000坪)。全部で約150店舗が入居する予定です。

入居テナントの業種は、

  • ファッション
  • ビューティー
  • カルチャー
  • アート
  • ウェルネス

などになるようです。

生き方を豊かでクリエイティブにするモノやサービスを提供することを目指しているということです。

豊かな食文化を体験できるフードマーケット

中央広場の地下には、約4,000㎡の大規模なフードマーケットが配置されます。

厳選された食材と美味しく健康的なライフスタイルの提案を通じて、「豊かな食文化」を体験することができます。

また国内外から訪れる訪問者が東京の食文化に触れる楽しさを味わえることはもちろん、周辺住民の日常使いもできる店舗構成になっているということです。

入居予定のテナント一覧

虎ノ門・麻布台プロジェクトに入居予定のテナントの情報はまだ発表されていません。

プレスリリースによると、ファッション、ビューティー、カルチャー、アート、ウェルネス関連の店舗に加え、フードマーケットが入居するということです。

詳細が発表され次第、情報を更新していきます!

分断されていた交通網の整備

虎ノ門・麻布台プロジェクトが位置するエリアは、東西南北の通り抜けができない不完全な交通網でした。

今回のプロジェクトに伴って周辺道路を整備することにより、長年の課題であった道路ネットワークが完成するということです。

さらに、六本木一丁目駅と神谷町駅を結ぶバリアフリー/アンブレラフリーの歩行者ネットワークも整備。

周辺地区を含むエリア全体の回遊性が、大きく向上することとなりそうです。

アンブレラフリーは「傘が必要ない」という意味なので、雨などの天候に左右されない歩行者ネットワークが整備されるということですね。

大規模地震にも耐えられる耐震性能

虎ノ門・麻布台プロジェクトのビルは耐震性能向上にも力を入れており、東日本大震災レベルの地震が起きても安心して事業が継続できるということです。

ビル内にはアクティブマスダンパー、オイルダンパー、粘性耐制振壁、座屈拘束ブレースなどが多数設置されます。

メインタワーの地下にはコージェネレーションシステムと地域冷暖房施設を導入。

また各街区に非常用発電機を設置したり、災害に強い中圧ガスなどを使用することで、災害時でも必要な電力を100%安定的に供給できるということです。

災害時に帰宅困難者約3,600人が一時滞在できる約6,000㎡の受け入れスペースや防災備蓄倉庫も配置される予定です。

アクセス情報(駐車場情報)について

虎ノ門・麻布台プロジェクトの最寄り駅は下記のとおりです。

  • 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅
  • 東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅

イメージパースを見る限りでは、両方の駅と地下通路で直結しているようです。

駐車場について

約1,880台の駐車が可能な駐車場が整備されます。

オープン時期は?

虎ノ門・麻布台プロジェクトは2023年3月31日竣工の予定です!

開発スケジュールは下記のようになっています。

1989年3月 「我善坊地区街づくり協議会」
設立
1989年5月 「八幡町地区街づくり協議会」
設立
1989年12月 「仙石山地区街づくり協議会」
設立
1993年2月 「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発準備組合」
設立
2014年7月 「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発準備組合」
区域拡大
2014年10月 東京圏国家戦略特別区域会議
(第1回)
2016年12月 都市計画提案
2017年9月 国家戦略特別区域法に基づく
区域計画が認定、都市計画決定
2018年3月 「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合」
設立認可
2019年2月 権利変換計画認可
2019年8月 着工
2023年3月 竣工予定

まとめ

この記事では、虎ノ門・麻布台プロジェクトの施設概要、施設コンセプト、入居予定のテナント、フロア構成などを紹介しました。

東京都港区は森ビルの戦略エリアです。今回の記事で紹介した「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の他にも、

  • 六本木ヒルズ
  • アークヒルズ
  • 虎ノ門ヒルズ

などの「ヒルズ」が位置している場所で、外国人居住者が圧倒的に多いエリでもあります。

既存のヒルズに加えて虎ノ門・麻布台プロジェクトがオープンすることで、東京都港区がさらに重要な文化・経済圏となりそうです。


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