映画「百円の恋」感想（ネタバレ無し）　人生そんなうまくいかないよね。

前々から映画レビューアプリFilmarksにクリップしておいた「百円の恋」を見たので、その感想を。ネタバレ無し。

爽快な映画ではないので、ハリウッド的映画が好きな人は避けたほうがいいかも。

安藤サクラさんがすごい

この映画、各所の評価はものすごく高いのは知っていたのですが、実際に観てみて納得。

脚本や演出ももちろんだけど、何より主演の安藤サクラさんがすごい。主人公の前半と後半の変貌ぶりをしっかりと演じ分けられているし、ボクシングの動きも様になっている。試合中の無様な姿とか、かなりリアル。

この映画、半分くらいは安藤サクラさんで成立している気がします。他の女優さんがちょっと想像できないくらい。俳優さんで映画を観ることってそれほど無いのですが、出演作品を続けてみてみたいなと思いました。

人生そんなうまくいかないけど、いいことが無いわけじゃないよね

ストーリーについては、wikiとか見ればだいたい書いてあるのでここでは特に触れませんが、映画の冒頭では「あー、こういう感じの、割りと底辺に近い家庭とか実際あるんだろうな。。。」という家庭環境が描かれています。それはもう割りとリアルに。

そこから抜け出すことすら考えていない主人公が、あることをきっかけに努力を重ね、「お、これは人生変わっていくのか？」と思いきや結局全然うまくいかない。実際に起こりそうな、ちょっとだけ（強盗のくだりはそんなことないけど）悲惨な出来事が随所に折り込まれていて、それもまた観るものを引き込んでいきます。

そしてボクシングの試合でも、せっかく努力を重ねたのに全然通用しない。練習中のかっこいい描かれ方はなんだったんだというくらい。

でも、最後の最後にちょっとだけ、ほんのちょっとだけいいことがあるんですよね。

「そうそう、人生そんなうまくいかないよね。でも、少しはいいこともあるよね。」という部分を再認識させてくれる、そんな映画でした。

映画好きな人は既に観ているでしょうから、そんなに普段見ないけど、どこかでこの作品を知って興味が湧いた人がいれば、ぜひ見てください。淡々としていながらも、心に残るものがある映画です。

作品データ

題名: 百円の恋
主演: 安藤サクラ
監督: 武正晴
公開: 2014年12月20日
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冒頭の画像は百円の恋 公式サイトをキャプチャしました。

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