WiMAXと4GLTEはどっちが速い?違いを利用者が比較して解説(PR)
2023/09/29
どもです。サトウです。
僕は自宅の固定回線を解約して、家でも外でも常にポケットWi-Fiルーターでスマホやパソコンを使っています。
そんな僕が使っているWiFiルーターはWiMAXです。
そのWiMAXの電波は、au、ドコモ、ソフトバンクなどの大手キャリアが提供する4GLTE回線とはまったく別物で、特徴が大きく違います。
この記事では
「WiMAXとLTEってどう違うの?」
というあなたに、ポケットWi-Fiルーターを持つにあたって、両者の違いと、どちらのルーターを持つべきなのかを解説します。
結論:あなたが使うエリアに問題がなければWiMAX一択
まずは結論から書きますね。
あなたが普段ネットを使う場所がWiMAXのエリア圏内であれば、WiMAX一択です。
理由は、月間通信量が無制限上限なしだからですね。
実際に僕がそうしていますが、あなたがネットの超ヘビーユーザーでない限り、おそらく非常に満足できると思います。
WiMAXのプロバイダー選びについてはこちらの記事で書いてあるので、読んでみてください。
プロバイダーのリンクもあるので、そこでエリアの確認もできますよ!
▶ WiMAX契約ならこの二択。一切迷わせないプロバイダー選び
でも、もしWiMAXの電波が入らない場所だったらどうすればよいのか。
ポケットWi-Fiルーターがどうしても必要ならLTE系のものを持つしかありません。
でも、LTE系のルーターでは、自宅の固定回線代わりに使うのはちょっと厳しいかもしれません。
その理由を以下に書いていきますね!
WiMAX(ワイマックス)と4GLTEとは?
さて、先に結論を書きましたが、その結論に至る理由を書いていきますね。
まずはWiMAXと4GLTEの違いについてわかりやすく解説していきます。
詳しく書き出すとキリがないので、詳しくないひとにもわかりやすく、できるだけ専門用語を少なくして書いていきます。
WiMAXとは
まずはWiMAXから見ていきましょう。
WiMAX(ワイマックス)とは、本来は通信の規格の名前なのですが、この辺の話はかなりマニアックになっていくのでやめときます(汗)
この記事でのWiMAXとは、「UQコミュニケーションズの提供するネット回線」という風に理解してください。
僕はこのWiMAXを実際に使っていて、ポケットWi-Fiルーターの中で唯一「自宅の固定回線の代わりになり得る」ルーターだと思います。
というのも、
- 実用的な通信速度で
- ある程度エリアが広くて
- 月間データ量が無制限
という優れものだからです。
もちろん弱いところもあります。
それは、
- エリアが狭く山間部に弱い
- 障害物に弱くてエリア内でも届かないところがある
- 3日10GBで速度制限がかかる
というところですね。
正直、エリアや電波が届くかどうかについては、僕らではどうにもなりません。
ですから、WiMAXのエリアや電波に問題がある場合は、LTE系のポケットWi-Fiルーターか、ちょっと高くて自宅でしか使えない光回線にするしかありません。
ただ、エリアさえ問題がなければ、WiMAXは本当におすすめです。
僕が実際に使っての感想なので間違いありません。そのあたりについてはこちらの記事で詳しく書きました。
▶ 無制限ポケットWiFiルーター比較!固定回線からの乗り換え体験記
いま書いているこのブログをアップするのも当然WiMAXですし、仕事のデータを送るのももちろんWiMAXです。
さて、エリアが弱いことや障害物に弱いことにも理由があるのですが、それはもう少し後で詳しく書きます。
その前に4GLTEについて解説しますね。
4GLTEとは
4GLTEとは、主にau、ドコモ、ソフトバンクの大手キャリアが提供する、高速なインターネット回線です。
もちろんアンテナと電波で通信します。
また、大手キャリアから回線を間借りして運営している格安SIMの会社(MVNO)も4GLTEの回線を使っていますね。
4GLTEの特徴は以下です。
- 全国ほぼどこでもつながる
- 障害物に強くてエリア内ならどこでも使える
- 大手キャリアの月間データ量は非常に高額
- 格安SIMのデータ量には様々な厳しい制限あり
やはり大手の設置したアンテナ網は非常に強力です。
まあこれは「生活インフラ」として、国を挙げての事業ですから当然ですね。
そのアンテナ設置をするかわりに、大手キャリアはこの「強くてどこにでも届く電波」を使う許可が降りていると考えれば納得です。
電波というのは国が保護する公共のものですからね―。
「電波法」という法律もあるくらいです。
そのような強い電波利用を許可する代わりに、アンテナ設置やサポートにかかる人件費などをまかなうことが求められています。
だから、大手キャリアのスマホ料金は高いままなのです。
ユーザー数も圧倒的に多いので、WiMAXのような「月間データ量無制限」といったことは難しくなっています。
ただ、大手キャリアの回線を間借りしている格安SIMの中には「無制限」を実現しているところもあります。
でも、格安SIMの「無制限」には注意が必要ですよ。
「このスピードで無制限と言われても意味が無いのでは・・・?」
というほど遅い通信速度なのです。
そうなんです。
大手キャリアと格安SIMの最も大きな違いは、そのデータ通信の速度です。
例えば、ドコモ系の格安SIMである「楽天モバイル」は本家ドコモと比較してデータ通信の速度がかなり劣ると言われています。
また、同じドコモ系格安SIMでも、LINEモバイルは比較的高速ですが、ルーターは提供していません。
一口にLTE系と言っても、やはりWiMAXとは違った特徴を持っているのです。
ただし総じて言えるのは、
- LTE系の「無制限WiFiルーター」は速度が非常に遅い
- 無制限でない場合7GBなどの上限がある
- 7GBなどの上限を超えると128Kbpsという非常に遅い速度になる
という特徴があります。
WiMAXと4GLTEの比較ポイント
さて、ざっくりとWiMAXと4GLTEの特徴を書いてきました。
ただしWiMAXとLTEは比較するべきところが絞られています。
それは
- エリア
- 速度
- 月間データ上限
となります。
この特徴を一つずつ比べていくことで、どちらを選べばよいかが明確になりますよ。
それではひとつずつみていきましょう。
エリアと受信状況
エリアと受信状況については、非常に大きな差があります。
これが全てを決める、と言ってもいいでしょう。
WiMAXの電波は届きにくいという特徴がある
WiMAXの電波は、その特徴から「届きにくい」と言えます。
逆に4GLTEは、非常に届きやすい電波です。
ですから、WiMAXをメインで利用したい場合、自分の行動範囲の電波状況が良好かどうかを知る必要があります。
自分の行動範囲がエリア内かどうかは、プロバイダーが提供するエリア判定マップで確認できます。
これが「◯」であれば第一関門突破です。
ただ、次のハードルがあるんです。
WiMAXの電波は障害物に弱い
WiMAXの電波は、直進性が強く反射しづらい性質を持っています。
これにより障害物を回り込んで到達する能力が低いのです。
先程のエリア判定が「◯」だったとしても、ビルの奥まったところや、建物自体が障害物に囲まれているなどの場合、電波が届かないことがあるんです。
ただ、プロバイダーもその点には抜かりはありません。
もし利用エリアの判定が「◯」だったにもかかわらず、電波状況が思わしくない場合は、20日以内解約金無しで解約可能という対策を取っているところもあります。
また、こういった通信系の商品は「初期契約解除制度」というものがあって、8日以内に申請すれば違約金なしで契約解除が可能です。
まあこういった対策を取らなければいけない、ということは、それだけ電波が届かない状況があるということですね。
それは否めない事実。
ただし、僕は自宅・オフィスなどでまったく問題なく使えていますし、先日名古屋から豊橋まで新幹線で移動した際も、9割の地域で高速移動しながら快適にWiMAXのネットが使えていました。
こればかりは、やはりピンポイントエリア判定で「◯」であることを確認してから、実際に申し込んでみるしか無いですね。
その後もし電波状況が悪ければ、すぐに契約解除の手続きをするのがいいと思います。
4G LTEはほぼどこでも使える
色々と弱い部分があるWiMAXの電波に比べて、4G LTEは非常に優秀な電波と言えます。
まず、エリアで見れば大手キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)が全国津々浦々まで競い合ってアンテナを張り巡らせたので、いまではほぼどこでも使えるという状況ですね。
なんと富士山頂でも使えますからね。
※この度WiMAXも使えるようになるようです!
また、4G LTEの電波はとにかく障害物に強いのです。
WiMAXが電波0の場所でも、LTEのスマホは普通に通信ができたりします。
ですから、4G LTEは一部の地下を除いて「どこでも使える」と言って差し支えありません。
これらのことを表にまとめます。
ただし、4GLTEもいいことばかりではないのは事実です。
それは主に次に説明する
- 速度
- 月間データ量の上限
にあります。
説明していきますね。
速度
速度については、考え方を2つ持つ必要があります。
- 4GLTEを利用する大手キャリアと格安SIMの速度比較
- WiMAXと4GLTEの速度比較
これを分離して考えないと正しい比較ができません。
まず4GLTEについての、大手キャリアと格安SIMの違いから説明します。
同じ4GLTEでも大手キャリアと格安SIMでは速度が大幅に違う
4GLTEの回線を利用しているのは、ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアと、その大手キャリアから回線を借りている格安SIMとなります。
大手キャリアの電波は非常に速い速度を誇りますので、何ら問題はありません。
もちろんデータ通信をする場所によっては遅い、速いの差が出ますが、やはり優秀な電波を使っていると言っていいでしょう。
しかしこれが格安SIMとなると話が変わります。
格安SIMは大手キャリアの4G LTE回線を間借りして運営しています。
当然大手キャリアほどの資金力がない格安SIMは、たくさんの領域を借りることができません。
電波の中の限られた部分を使わせてもらうイメージです。
そうなると、その限られたスペースにできるだけ沢山のひとを詰め込みたいので、ひとりひとりのスピードを落とす必要が出てくるのです。
こうすることで、資金力の弱い格安SIMの会社でもたくさんのユーザーを取り込む事ができるというわけですね。
しかし一部の格安SIM会社では、それほど遅くならない状況を作り出しています。
それは
- UQモバイル
- Y!mobile
の二社ですね。
この二社だけは、大手キャリアには敵わないものの、実用的な速度を保っています。
「なぜそんなことができるの?」と思われますよね。
理由は「サブブランド」と言って、UQモバイルがauの、Y!mobileがソフトバンクの関連企業だからですね。
こうして、自社以外の格安SIMにはその速度面で大きな不利を背負わせているんですねー。
ですから、UQとY!mobile以外の格安SIM系でポケットWi-Fiルーターを契約すると、おそらくその速度の遅さに辛い思いをする可能性が高いです。
ちなみに、WiMAXはUQモバイルと同じ会社が運営しています。
それでは次に、WiMAXと4GLTEの速度を比較してみましょう。
WiMAXと4GLTEではどちらが速いのか
WiMAXと4GLTEではどちらの方が速度が速いのか。
これは一概には言えませんが、実測では概ね4GLTEの方が若干速いように思います。
僕は現在、Y!mobileのスマホ(格安SIM)とWiMAXを利用していますが、現在はWiMAXに繋いだほうが圧倒的に速いです。
ただ、以前使っていたauと比較するとそれほど差はないものの、auの方が速かったです。
単純に受信の最大速度を理論値で比較すると、4G LTEは150Mbps、一方のWiMAXは何と440Mbps。
とは言えこれはあくまで理論値です。
様々な理由でこの数値通りにはならないのが常識であり、おそらくどちらも10〜50Mbpsの間ということがほとんどだと思います。
WiMAXと4G LTEには明確な速度差はないので、一概には言えませんがどちらも実用的な速度であることは間違いありません。
僕はWiMAXを使っていて、速度に不満を感じたことはほとんどありません。
ただし、受信状態の悪いところで利用すると、やはりその速度は落ちるようです。
これらのことをまとめて表にするとこのようになります。
さて、最後の比較ポイントは月間データ量の上限について。
月間データ量の上限
WiMAXと4GLTEの比較で、大きく違うのがこの月間データ量の上限です。
4GLTEは、
- 月間7GBなどの制限がある
- 格安SIMで無制限だとしても非常に遅い上に、3日3GBなどで適用される速度制限がある
などの特徴があります。
一方WiMAXは、「ギガ放題プラン」で契約すれば
- 実用的な速度で
- 月間データ量無制限
- 制限は3日で10GB以上の利用
という特徴があります。
表にします。
WiMAXの最大のセールスポイントはこの「月間データ量無制限」にありますし、この点においては、WiMAXは最強と言えます。
僕は、実際にWiMAXで毎月50〜60GB使っています。
これだけの大容量のデータプランを持ったLTEは今のところありません。
※非常に遅い格安SIMの無制限ルーターは存在します
ただ、WiMAXには月間データ量に上限がない代わりに、3日で10GB以上利用すると適用される通信制限があります。
しかしこれも相当にゆるくて、
- 直近の3日間で10GB以上利用する
- 翌日の18時までは何の制限もなく普通に使える
- 18時から深夜2時まで速度が1Mbpsを保つ
というもの。
制限がかかる流れは、以下です。
1日目:2GB使う 制限なし
2日目:3GB使う 制限なし
3日目:4GB使う 制限なし
4日目:4GB使う 直近3日合計が11GB 制限なし
5日目:1.8GB使う 前日までの利用に対して制限がかかる
6日目:2.2GB使う 前日に10GBを下回ったので制限が解除される
図にするとこんな感じです。
僕は今までWiMAXを使ってきて、2度しかこの制限が適用されていません。
もちろんもっとたくさん使う人は制限にかかるかもしれませんが、そういったひとはもう固定回線にするしかないのです。
もしくは、18時までは思いっきりWiMAXを使って、帰宅後は家の固定回線でネットする、などですね。
でも、WiMAXは制限がかかっても1Mbpsは出るので、普通にネットやSNSをする分には問題ありませんよ。
最後に
さてここまで、WiMAXと4GLTEについて
- エリア
- 速度
- データ量の上限
の観点で比較してきました。
まとめて表にするとこのような感じですね。
本当にどちらもそれぞれ良さがあり、完全な優位性は無いのが実際のところ。
しかし、あなたが実現したいことによってオススメすることはできます。
光回線などの固定回線を持たずにたっぷり使いたい人
光回線(固定回線)を持たずにたっぷりネットをしたい人は、WiMAX一択です。
もちろんエリア内であることが前提となりますが、僕が実際にそうしているので間違いありません。
ただ、WiMAXはプロバイダー選びでかかるお金が大きく変わってきますので、気になる人はこちらの記事を読んでみてください。
▶ WiMAX契約ならこの二択。一切迷わせないプロバイダー選び
WiMAXがエリア外!でも外でもたっぷり使いたい人
WiMAXがエリア外の場合、たっぷり使うにはやはり固定回線の契約がおすすめです。
ただ、それでも外でもパソコンやタブレットを使いたいとか、スマホが格安SIMで速度が遅いとか、様々な理由でポケットWi-Fiルーターを持ちたい人もいると思います。
そういった人に絶対に契約してほしくないのが、大手キャリアのルーターと、多くの格安SIMのルーターです。
大手のルーターは、月間のデータ量が7GBとなります。そして高い。
対して格安SIMの多くは速度が非常に遅い。
「じゃあどうすればいいの?」
と思われると思います。
実は僕は以前、ネクストモバイルというルーターを使っていたのですが、これが格安SIMなのに非常に高速で快適だったんです。
回線はソフトバンクの4GLTE回線を利用できますので、全国どこでも使えます。
そして多くのLTE系ルーターが7GBの月間制限があるのに対し、なんとネクストモバイルは月間最大30GBなんです。
WiMAXが使えない場合の代替案としては非常に優秀です。
実際に使っていて、今は会社のスタッフに使ってもらっているのですが、速度もまったく問題ありません。
こちらの記事でしっかり書いていますので、気になる方は読んでみてください。
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